翠星石短編10
時代に逆らえず雪ふる湖で身投げした二人全ては二人が幸せになるために・・・遠のく意識の中、翠星石は想う「ジュン・・・・あなたにあえてよかったですぅ」と・・・・ハッ翠「夢ですか、ひどく悲しい夢だったような気もするです、と起きたついでに保守です」翠「なんか不安ですね・・・いいこと思いついたです」ガラガラ翠「間抜けな面で寝てやがるですねw(ジュンの寝顔可愛いですぅ)」ともぞもぞとジュンの布団に潜り込む翠星石翠「やっぱりこれが安心するですね~ついでにだきついちゃえで・・・zzz(///)」朝ジ「ふぁ~・・動けない金縛りか?ってうわぁ~!」ガチャの「どうしたのじゅ・・・・失礼しました~」ガチャの「今日はお赤飯よ~」ジ「ちが~う!なんで翠星石が・・・」翠「ムニャムニャ・・・ジュン、翠星石とずっと一緒にいやがれです・・・」ジ「・・うん(///)」翠「・・・・離さねぇですよ(///)」ジ「・・・僕もだよ翠星石」でジュンは翠星石が起きるまで正確には寝たふりを止めるまでずっとこの状態だったとさ
ドドドドドガチャッ!翠「ででで出たですぅ!!」JUM「うおっ!こんな時間になんだよ翠星石。なにが出たって?」翠「ホームステイが出たんですぅ!!」JUM「ホームステイ?」翠「黒くてガサガサ動きまわるあれですぅ!!」JUM「それってゴキブ翠「ひいいいぃ!!名前だすなですぅ!JUMお願いですからうちに来て退治するです!!」JUM「な、なんで僕がわざわざ行かなきゃならないんだよ!!」翠「情けねーこと言うなです!仮にも男ならチャッチャッと済ませるですぅ!!」JUM「嫌だ!!僕だって苦手なんだ!自分の家に出ても嫌なのにひとんちの分までかまってられるか!!蒼星石に頼め!!」翠「蒼星石は泡ふいてぶったおれてるです!!いいから来るですぅ!!」JUM「絶対行かない!!」翠「なら今度JUMの家に大量の交換留学生を送りこんでやるです!!」JUM「なんでそうなるんだよ!!おまえそれ絶対やるなよ!!」翠「イーッヒッヒッヒッ。ホームステイだらけのこの部屋が目に浮かぶです!!」JUM「ぎゃああああ!!想像しちまったじゃねーか!!わかった行くよ!行けばいいんだろ!!」翠「流石JUMですぅ!!」JUM「ったく・・・」
外からは雑踏の気配と話し声に混じってもう笛や太鼓の音がきこえてくる。だが、独り宿舎の縁側に腰掛けた人物は、そんな物はとんと耳に入らない様子で何やらぶつぶつ呟きながら真剣な表情で何かに取り組んでいた。「好き…」声と共に花びらが一枚はらり、と膝の上に落ちる。「嫌い……ッ!」声と共に最後に残った花びらを引き当てた彼は、引き攣った笑いを浮かべた後、ガクリとうなだれた。「ああ、これで10回連続『嫌い』か……。本当に嫌われてるのかなあ……。」先ほどからこれをずっとくり返しているらしい。周りに無惨に散らばった様々な種類の花びらと、何本もの茎が、今に至までの彼の涙ぐましい努力を物語っていた。「チビ人間~!さっさと行かないとお祭りが始まって……な、何ですか、この有り様は!?」そんな訳で、突然無遠慮な大声を出して上がり込んで来た闖入者にも、彼はどんよりした目を向けただけだった。闖入者は、どんよりどよどよの鬱々ワールドに少したじろいだようだったが、直に何があったか察したらしい。「まったく、肝っ玉までミニマム級なんですから。……しょうがないですね。」彼女、翠星石はため息をつくと、おもむろにポケットから赤い糸を取り出した。「まきますか?まきませんか?」「え?なにを?」「……だから。まきますか、まきませんか…!!」「……まきます。」「よろしい。」勢いに押されて思わず答えてしまったJUMに満足そうに頷くと、翠星石はJUMの左手の薬指に、先ほど取り出した赤い紐を巻き付けた。「これは?」「縁結びのおまじないですよ。この糸のもう片端を思い人に渡すと願いがかなうのです。」「お、お前、思い人って.......!」「あら、JUMは銀姉様の事が好きなのでしょ? それで、今日こそ告白してみようかなー、と迷っていた。」「なななななな、な、な何故それを!!!」「……バレバレですよ。」あまりにも解りやすい態度に翠星石は思わずため息をついた。このバカはこれで隠していたつもりなのだろう。もっとも、姉様は気付いていないみたいだけれど。「じれったくて見ちゃおれんです。だから、今日の基地祭では、 この翠星石が手づから、このもう片側の端を姉様に……」「おい、ちょ、ちょっとまった!そそそそれってもしかして…… って、なんじゃこりゃーーーーーーー!!!」……何時の間にかもう片方の紐の端は、柱にしっかりと結び付けたあった。「どうです?これならここから動けないでしょ?お前なんかに姉様は勿体無いのです~」「おのれ!たばかったなーーーーー!」「なんとでも吠えるがいいです~♪ほれ、ほ~れ。」「チクショーーーーーーー!!!」「そ・れ・と♪この糸は炭素・チタンの焼結&アラミドの複合繊維だから、 煮ても焼いても齧っても、とてもとても切れた物じゃないです~。 あ、それからもう一つ。 指に巻いた方は瞬間接着剤を付けといたから、無理に抜こうとすると肉が削げるです~♪ 精々翠星石が帰ってくるまで、一人寂しく涙で鼠の絵でも描いてるがいいです~。 良い子にしてたらタコ焼きの青海苔のカケラ位は持って来てやらんことも、 あったり、無かったりするかもです~♪あーッはッはッはッはッはッはッはッはッは!」「ガッテーーーーーーーーーーム!!」その日、盛り上がるお祭りの片隅に、一匹の哀れな獣の咆哮がとどろいていました。状況終了。
―独り言 翠星石―私は不器用です。思ったことを、そのまま伝えることができません。嬉しいのに嫌そうな顔をすることもいっぱいあります。どうか嫌わないでください。この顔はお面なのです。私は不器用です。でも、あなたのことが大好きです。この言葉もあなたの前では、あなたを刺すような言葉に変わるでしょう。どうか呆れないでください。このナイフに刃はありません。あなたはこんな私の思いは何もしらないのでしょう。でも、分かってくれとは言いません。それでも私は不器用なのです。だから今日も私は怒り肩に優しさを乗せて憎まれ口に愛を込めてあなたへと投げ続けます。返してくれとは言いません。ただ私の想いを知らないままでもいいのでどうか、どうか受け取ってください。オハリ
「『どうか、どうか受け取ってください』・・・っと 涙が出そうなほど会心の出来ですぅ」「うん、悲しい感じだけど良い詩だね」「ですよね!これは翠星石の・・・え?」「どうしたの?」「ええええぇぇぇ!!!」・・・・・・「・・・ごめんね」「・・・」「本当にごめん!そんなつもりなかったんだけど、つい・・・」「もう・・・いいです・・・今日から翠星石は押入れで暮らすです・・・ もう翠星石はいないことにしてくれです・・・」「そんな・・・見たことは忘れるし、誰にも言わないから出てきて。ね?」「無理です・・・今出て行って蒼星石の顔見たら恥ずかしさでしんじまうです・・・」「ごめんね、でも本当によかったんだよ。だから・・・」「もうそのことには触れるなですぅ!うわぁぁん!」・・・・・・・・・・・・オハリ
朝起きたら隣で・・・。
翠星石「ジュン。おきるです。」ジュン「・・・。」翠星石「ジュン!おきろですぅー!」ジュン「う、うーん。あと五分・・・。」翠星石「べたべたなわがまま言ってないで早く起きるです。」ジュン「うーん。おはよう。翠星石」翠星石「おはようです。早く起きるです。」ジュン「おきたって。」ジュン「(何で翠星石が僕の家にいるんだ?)」ジュン「なぁ、なんで翠星石が僕の部屋の僕のベットで隣に寝てるんだ?」翠星石「何を言っているんですか?まだ頭が寝ているんじゃないんですか?」ジュン「・・・。(ん?ここは・・・僕の・・部屋?・・・違うな。どこだ?見覚えはあるのだが・・・。)」翠星石「昨日、うちで宴会をしたじゃないですか。忘れたですか?」ジュン「ああ。・・・そうだったな。(そういえば昨日水銀燈が唐突に宴会をしたいっていいだしたんだ。それで翠星石のうちで真紅と水銀燈と蒼星石と翠星石と雛苺と僕でやったんだ。)」 翠星石「思い出したかですぅ。で、そのあと雛苺とジュンが寝ちゃったからジュンは翠星石の部屋で雛苺は蒼星石の部屋で寝かせたのですぅ。」ジュン「じゃあなんで僕を翠星石の部屋に運んだんだ?ほかの人を運んで僕をリビングで寝せておけば良かったんじゃないのか?」翠星石「え?それは・・・。」ジュン「?」翠星石「それは・・・・・。そう!ジュンが途中でおきて他の子の寝込みを襲わないようにするためです。」ジュン「(そう?今思いついたのか?)そんなことしねーよ!」翠星石「被害者が出てからは遅いと思ったんですぅ。」ジュン「だからしねーって。」ジュン「じゃあなんで翠星石と一緒に寝てるんだ?」翠星石「翠星石のベットで翠星石が寝て悪いかです。」ジュン「(理にかなっているが間違ってないか?)」言い合う翠星石とジュンある音がそれを止める。・・・くぅ~~~~。ジュン「・・・・・・。」翠星石「・・・・・・。(顔真っ赤)」ジュン「・・・。今何時だ? 腹減ったよな。」翠星石「フォ、フォローになってねーです。乙女にはもうすこし遠まわしに聞くのが普通じゃないかですぅ。」ジュン「あ、わりぃ。・・・。んで今何時?」翠星石「もう。デリカシーのないやつですぅ。」翠星石「今はもう九時ですぅ。」ジュン「九時か。翠星石は何時から起きてたんだ? 」翠星石「翠星石は規則正しい生活をしているから八時には目が覚めたですぅ。」ジュン「(八時って遅刻ぎりぎりじゃないのか?)ん?じゃあなんで朝ごはん食べないでずっといたんだ?」翠星石「・・・ジュンのせいです!ジュンが私をずっとぎゅってしていたから動けなかったんですぅ。というか、いいかげん離しやがれですぅ。」ジュン「ん?おぉ!わりぃ。」ジュンはびっくりして、きゅうに手を離した。翠星石「ふう。やっとでれるですぅ。まったくこのまま餓死させられるところだったですぅ。」ジュン「大丈夫だよ。人間ってのは何日k(ry翠星石「そういう意味じゃねーです。」そういうと翠星石は起き上がり部屋を出て行こうとする。翠星石「いいからさっさとおりてくるですぅ。朝食を一緒にたべるですぅ。その前に顔を洗ってから来るですぅ。」ジュン「ああ、わかった。」翠星石「でも、ジュンにぎゅってされてるとすごく安心できるし、あったかかったですぅ。また今度してほしいものですぅ。(ボソッ)」ジュン「ん?なんかいったか?」翠星石「別に何もいってないですぅ。」顔を洗ってからリビングに行くと昨日の残骸であろう物がたくさん転がっていた。ほかの人はまだ寝ているらしい。その後、朝食を食べ終えたあたりにみんなが起きてきた。翠星石が忙しそうだったので僕も朝食の手伝いをしたり昨日の後片付けをしたりした。こんな日だったら毎日でもいいかも。そう思ったジュンであった。
おまけ
水銀燈「あらぁ、ジュンってばもうねているのぉ?お子様ねぇ。」翠星石「やっぱりジュンはチビです。チビとチビチビはもうおねむの時間ですぅ。」蒼星石「僕ももう眠くなってきたよ。そろそろお開きにしない?」翠星石「まだですぅ。まだ語りたいことはたくさんあるのですぅ。」真紅「なにを語るつもりなの?もう十分じゃない?」翠星石「なぁ~に、まだまだですぅ。」水銀燈「じゃあ私は先に失礼させてもらうわぁ。」翠星石「あ、抜け駆けは。ってなにしてるですぅ!?」水銀燈「なにって見てのとおりよぉ。ジュンと一緒に寝るのよぉ」真紅「水銀燈、貴方何がしたいの?」水銀燈「一緒に寝たいに決まってるじゃない?」真紅「バッ、バカなこといわないで。襲われたらどうするつもりよ。」水銀燈「大丈夫よぉ。ジュンならぁ。」蒼星石「じゃあさ、クジできめない?」翠星石「い、いい考えですぅ。これなら公平ですぅ。」真紅「そうね。これなら公平だから文句はいえないわね。」蒼星石「じゃあ先端が赤い割り箸をとった人がジュン君とで、青色が雛苺と、緑色がもう一人の緑色のひととってことで。」真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石「(こい。赤色。)」・・・。結果。赤、翠星石青、蒼星石緑、真紅、水銀燈本当に終わり
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