最終回「フィナーレと僕」
蒼星石がもしもツンデレ好きだったら最終回「フィナーレと僕」蒼「翠星石、ただいま!」翠「蒼星石……。」蒼「いやぁ、今日は大収穫だったよ。今、縄を解くからね。」翠「も…う、こんな事はやめて欲しいですぅ……。」蒼「ごめん、ごめん。僕が間違ってたよ。君はデレなくてもよかったんだ。」翠「蒼星石…あなた、まだ…そんな事を……。」蒼「『我がデレはツンとひとつ』、その巴さんの言葉で僕は目が覚めたんだ。これまで僕は、デレを疎かにするようになった君に、なんとか昔の自分を取り戻して欲しくて、色んな教育を施して来たけど、今日、わかったんだ。ツンデレには、デレ無くしてデレる境地が在るという事をね。」翠「お…お前という妹は……ほんとにバカですぅ!姉不孝者ですぅ!」蒼「ほとばしるようなそのツン、いいねぇ。そいつで僕をもっと萌え焦がしておくれよ。ね、一緒に剣道部に入ろう。巴さんの元で無デレを学ぶんだ。そうすれば君は更なる高みへ行ける筈だよ。地上最萌のツンデレも夢じゃない。」翠「だから、翠星石はツンデレとかそんなんじゃないですぅ…。お願いだから…もうやめて…。」蒼「僕は君に自分の夢や希望を賭けているんだ。そんな事もわからないのかい?」翠「お願いだから、元の蒼星石に戻って欲しいですぅ……蒼星石ぃ!」蒼「何故、君は、君の才能の素晴らしさを自分で理解しない?理解しようとしない!?……まだ教育がたらないのかな?縄はまだ解くべきではないか……ちょっとまっててね。」翠「お…お願いだから…やめて…やめて…やめてぇえ!!!!」蒼「これも君の為…そして人類の為なんだ……。ツンデレこそ、この濁った世の中を救うキリストなんだ。わかってくれ……。」翠「いやぁぁぁああああ!!!!」蒼「しっかりテレビ画面を見るんだ!!!!ほらハ〇ヒだよ!!!!その次はか〇みんだからね!!!!僕も一晩中付き合うから一緒に頑張ろう!!!!」翠(真紅…雛苺……誰でもいいから助けて……。蒼星石を救って……。)蒼「ホラ、暴れないで、翠星石。ハルヒはやっぱりなかなかデレないなぁ。まるで今の翠星石みたいだなぁ。でも、だからこそデレが映えるんだね。」翠(どうして…こんな事になったです…?昔は…もっと普通だったのに……。) 蒼「翠星石、僕が君を最高に萌えるツンデレに育ててあげるからね。ほら翠星石、ツンしたら……どうするんだっけ?」翠「…………。」蒼「早く答えないか!!!!スルーか!?スルーか!?おい!!!!」翠「デレ…る。」蒼「そうそう…じゃ、ツンデレは?」翠「萌え…。」蒼「ツンデレは?」翠「神。」蒼「ツンデレは!?」翠「救世主!」蒼「人々の心を癒してくれるのは何!!?」翠「ツンデレ!!!」蒼「最もこの世に必要なのは!!!?」翠「ツンデレ!!!!」蒼「――!!!!」翠「――!!!!」―そして爽やかな朝―翠(ん……ここは…あれ?普通のベッド?)蒼「翠星石ー。休みの日だからっていつまで寝てるんだい?」翠(腕の縛らた跡がないです…瞼の洗濯挟みの跡もないです…という事は…夢…?)蒼「翠星石、聞いてるの?…って、うわっ。き、急に抱き付かないでよ。」翠「蒼星石、大好きですぅ……。」蒼「もう、一体、なんなのさ……?ったく、朝ご飯も冷めてしまったし……今日は水銀燈の家に泊まりにいくんでしょ?まったく、だらしない姉だなぁ。」翠「そう言えばそうでしたね。」蒼「忘れてたのかい?はぁ~、ほんと、しっかりしてよね。」翠「………。」蒼「じゃあ、僕は先に支度してるからね。」翠「待つです。蒼星石。」蒼「なんだい?」翠「デレはどうしたですか?」蒼「はい…?」翠「デレろですぅ。」蒼「デレ…?なに?デレろって…どういう……。」翠「さっきツンしたんだから、さっさとデレろですぅ!」蒼「い、言ってる意味がわからないんだけど……。」翠「蒼星石、ちょっとそのイスに座れですぅ。」―水銀燈の自宅にて―翠「どうもお邪魔させてもらうですぅ。」銀「いらっしゃい、翠星石。やけに遅かったのね……あら?蒼星石は来てないのぉ?」翠「あいつも色々と忙しいんですよ。今日はちょっと来れなくなったですぅ。」銀「ふぅん。」終
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