~水銀燈・冬~
水「う~ん寒ぅい」いつものようにカーテンを開ける水銀燈水「わぁ雪だぁ、こんな日に学校なんてやぁなぇ」
~登校中水「真紅達がいるわぁ」ジ「よっ水銀燈」水「おはよぉ」ジ「今日は凄い雪だな」水「そうねぇ(このままじゃ真紅達にはちあわせちゃぅ)」ジ「どうした?学校に行くぞ」水「ねぇジュン今日は学校さぼらない?」ジ「えっ?」いきなりジュンの手を掴む水銀燈ジ「ちょっ」水「どこか行きましょ」ジュンの手を取り走り出す水銀燈雪といういつもと違う今日を真紅達がいないいつもと違う今日にするために
ジ「どこに行くんだよ」後ろを振り返る水銀燈水(もう大丈夫ね)そう思うと走る足を止めた水「そうねぇ」ザザッザザージ「せっかくの雪が排気ガスで真っ黒だな」水「……人がいない所」ジ「人がいない所って言われても」水「真っ白な綺麗な雪が見たぁい」ジ「ん~分かったよ」今度は水銀燈の手を取り走り出すジュン水「ちょっちょっとぉ」ジ「雪が溶ける前に急ぐぞ」ギュッ水「分かったわょ(///)」ジュンに握られた手を強く握り締めたせめて今だけはこの距離を離さないように…
水「まだなのぉ?」ジ「もう少し」水「ハァハァ…」
ジ「着いたぞ」走る足を止め、水銀燈の手を力強く掴んでいた手を離した水「えっ?…意外と近いのねぇ」もっと遠い場所だと思っていたいや、もっと長く手を繋いでいたかったかもしれないジ「どうだ?」水「すごぉい」目の前にはまだだれも足跡を残していない雪景色があったジ「ここならまだ人がいないと思ってな」水銀燈はゆっくりと足を踏み出したジ「まった」声と同時に右手が引っ張られたその強い衝撃で水銀燈はジュンの方へ振り向きそのままジュンの胸へ顔を埋めた水「ジュッジュン?(///)」ジ「実はなここ花畑なんだ」水「えっ?」そう言うとジュンは水銀燈の手を離し水銀燈が足を踏み出そうとした所の雪をすくった水「あっ」雪の下から小さな花が顔を出した水「ありがとう」ジ「何で?」水「私もう少しでこの花を踏んでるところだったわぁ」ジ「でもごめんな、水銀燈は雪が触りたかったんだろ?」水「そんなことないわよぉ」ジ「ならよかったよ」水「それにしても綺麗な景色ねぇ」ジ「そうだな」誰もいないこの景色はゆっくりと流れていような気がしたこの胸の鼓動とは裏腹に…水「ねぇジュン」ジ「なんだ?」なにげなく振り返るジュンと目が合う水「あっその…(///)」ジ「顔が赤いぞ、風邪でも引いたか?」トッ水「あっ」水銀燈の額にジュンの額が合わさるジ「少し熱っぽいな」水(顔が…近い…この距離なら唇をくらい…)ゆっくりと額を離すジュン水(あっ)ジ「風邪でも引いたのかな、そろそろ帰るか」水「もう少しここにいたいわぁ」ジ「あのな」水銀燈の手を引くジュンジ「帰るぞ」水「もぉ」
ジ「ちゃんと風邪治せよ」水「そう簡単には治らないかもぉ」ジ「具合悪いのか?」水「ジュンがキスをしてくれたら治るわぁ」ジ「そんだけ言えるなら平気だな」水「なによぉ(恋の病はそれくらいしてくれないと治らないわよぉ///)」ジ「また顔が赤くなったぞ」水「またあの場所に行きましょ?」ジ「風邪が治ったらな」水「ジュンが一緒なら平気よぉ、この病なら…ね」ジ「?」
水(また行きたいなぁ…今度は病を治して、彼氏と彼女として…)
~fin~
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