みっちゃん短編19
み「んんん?はて、ワタシの質量が増えているぞ?胸とか成長…してないし。あれーなんか太ったかも。おかしいなぁ、別に食べる量とか変わってないし…」み「変わったと言えば最近カナが部活の合宿に行ってるけど…だから何か変わった事なんて…」今の生活起床→出勤→仕事→帰宅→寝る前の生活起床→まさちゅーせっちゅ→朝食→まさちゅーせっちゅ→出勤→仕事→帰宅→まさちゅーせっちゅ→夕食→まさちゅーせっちゅ→お風呂→まさちゅーせっちゅ→寝る…とみせかけ寝顔にまさちゅーせっちゅみ「……あ」金「みっちゃんただいまかしらー!!」み「あーカナお帰りー合宿どうだった?」金「スッゴく楽しかったかしらー!!」み「そっかぁ…じゃあカナ?ちょっとこっちおいで?」金「?何かしらみっちゃん?」み「んふふ…いいからほら…近くにおいで…そう…逃げちゃダメよ~…はい、捕まえた♪では早速」金「早速って一体何す(ry」
「でねでね!良い雰囲気のお店で、二人でディナー食べてね!ついに運命の人が出来た、って思った時に…… 突然、真面目な表情で ”絵を買ってもらえないか” って切り出されたのよね……」「み…みっちゃん……それは詐欺の常套手段かしら……」顔を真っ青にしながらそう言う金糸雀と、「たはは…」と頼りなく笑いながら頭を掻くだけの私。「うん。私もそこで、何か変だなーって気付いたのよ。 よく考えたら、今まで口説かれた事どころか、モテた事も無いや……って。 だからね。持ってたワイングラスの中身、全部顔にかけてやって『冗談じゃないわよ!』って言ってやったの!」「キャー!やっぱりみっちゃんは今日も最高にクールかしらー!」ちょっとだけ大げさに仕立て上げた武勇伝。それでも、金糸雀は楽しそうに目を輝かせ、時には跳ね回りながら聞いてくれる。ずっと、ずっと一人で頑張って生きている私にとって、彼女の存在は何より大きな支えだった。嬉しいときには一緒に喜んでくれ、悲しい時には一緒に泣き、時に慰めてさえくれる。そんな彼女の優しさは、私にとって……癒しであり、幸せであり、憧れですらあった。まるで初夏の太陽を浴びて輝く向日葵のような金糸雀の笑顔。私は傍らに立つ、一本の木。決して花を咲かせる事は無いけれど……それでも彼女の成長を見守っていこう。「これでカナの『みっちゃんノート』に書き残す伝説が1ページ増えたかしら…… ふっふっふ……このノートを基に、いつかはカナも、みっちゃんみたいにクールでロッケンロールな大人の……」ちょっと間違った方向に成長しそうになったりしたら、即座におでこチョップで軌道修正。「不意打ちとはズルイかしら!?」と怒った金糸雀の顔も、また可愛い。謝る私も、ついつい笑みがこぼれてしまい、それを見て彼女は頬を膨らませる。 「ともあれ、そんな事があってブルーな気分になっちゃったから…… ジャーン! 景気付けにと、カナに新しいお洋服を買ってきちゃいましたー!」そう言いながら、ブティックで買ってきたばかりの服が入った箱を金糸雀の前に置く。「……みっちゃん……どこにそんなお金が……」あれれ?予想に反して、金糸雀は訝しげな表情。でも、ボーナスの貯金や残業代がいっぱい入った事を説明すると、いつものように笑顔を取り戻してくれた。納得してくれたのか、金糸雀は両手を挙げてバンザイの格好をして私が着替えさせるのを待っている。思わず抱きしめちゃいそうになるけれど、今はまだ我慢。箱から取り出した洋服をすっぽり頭から着せ、襟元を調えてあげる。素敵なドレスに着替えた彼女は、童話に出てくるお姫様か魔法のお人形さんかと思う程に可愛らしい。そして最後に……この服を買った決め手。向日葵の刺繍が入った飾りを、金糸雀の薄緑の髪に付けた。目の前に立つのは、ただでさえ可愛い女の子が素敵なドレスを着てさらに可愛くなったという、究極の存在。でも、ここで飛び付くのは素人。そして私はプロ。激しい『まさちゅーせっつ』で服にシワが付く前に写真撮影をと、カメラを取りに立ち上がった。「……素敵かしら!特に、このヒマワリさんが最高かしら!」振り返ると、金糸雀が鏡に向かい合いながら、新しい服と自分の姿をクルクルと眺めている。「でしょでしょ!? やっぱりカナには向日葵のイメージが似合うと思ってたのよね!」足を止め、嬉しそうな笑顔を浮べている金糸雀へと振り返る。すると……金糸雀は、キョトンとした表情で私を見ていた。「何を言うかと思えば……全く、みっちゃんは全然分かってないかしら。 一生懸命に太陽に…目標に向かって伸びていく強さ。 一緒に居ると元気になれる不思議な魅力。 そして何より、土手にも咲く生命力! カナに言わせればヒマワリはみっちゃんのイメージかしら!」私は、ずっと、花の咲かない木だと思っていた。なのに彼女は、私の事を向日葵だと言う。……何故だろう?不意に、涙が零れそうになる。「ありがとう、カナ……」無理して笑顔を作りながらそう言うと、ボロが出ない内にと足早にカメラを取りに向かった。やっぱり、私は向日葵なんかじゃない。太陽を浴び、輝くように咲き誇る向日葵は、彼女だ。「私が向日葵、か……」カメラを取りに来た部屋の中で、一人小さく呟く。冬の向日葵。冷たい風と弱い太陽で……それでも一人の笑顔の為だけに、精一杯に咲く。それも悪くないかな、なんて思ったりもした。【冬の】【ひまわり】
み「春がまた来たわ」J「また?!」み「ちょっとジュンジュン、すこーし失礼じゃないかなー」J「僕はまだ何も言ってませんよ」み「むむ……まぁ恋愛的な春はまだまだだけどねー」J「そんなことを言う余裕があるんですか? 今年ピー才でしょう?」み「ふふふ、焦ってもしょうがないからね。それに運命の王子様なら年なんてカンケーないわよ」ジ(なんだかなー。全く持ってダメ人間の思考だな)み「白馬には乗ってなくていいから年収が多めがいいなぁ」ジ(大人の女性に対する憧れがガラスみたいに砕けてくよ)み「現実は厳しいのよね~」
金「スレでしょっちゅうネタにされるけど原作みっちゃんは借金取りには終われてないかしら! キャラ変わってないなんて、失礼しちゃうかしら、ねぇみっちゃん?」み「……」金「みっちゃ…ん…?」み「……」
み「F5F5F5F5F5F5…」金「みっちゃん!いい加減に寝るかしら!!」み「だってぇ、明日は月曜日だし…」金「いつまでも起きてるとまた寝坊しちゃうでしょ?」み「だ、だいじょうぶよ~」金「んもう!そんな事言って、今度寝坊したらカナがひどい仕打ちをしちゃうんだから」み「どんな?」金「みっちゃんが寝てるところに飛び乗って馬乗りになってこちょこちょこしょばしてやるかしら」み「うわーそれは怖いわねー」金「カナはやると言ったら絶対やるかしら。だからみっちゃんは今すぐ寝ないとだめ」み「そうね。そうするわ」み(くくく…明日は絶対寝坊してやる)
べ「うぉう!! この派手な色の下着は!!くっくっく、やはり洗濯機は宝箱だな」み「残念ね! それは私の未使用勝負下着よ!!」べ「なん……だと。いや、おかしい。貴様嘘をついているな!!」み「ほっほぅ。根拠は何かな、王子様」べ「ここは柴崎老人宅、草笛みつ、アンタの下着がこの家の洗濯機の中にあるはずがない。加えて未使用の下着を洗濯するものかな?」み「流石、素晴らしい推理力。でもその推理には致命的なミスがあるのよ!!」
蒼「馬鹿を通り過ぎてなんか悲しくなってきたね」翠「馬鹿達はほっといて二度寝するですよ」
みっちゃん「見て見てカナァァァァ!! 近所のスーパーに買い物に行く途中で素敵な生地見つけたから思わず買っちゃった!!」金糸雀「……そんな事より、晩御飯は……」みっちゃん「待っててね!今からこの生地でカナの為に素敵なお洋服を作っちゃうから!!」金糸雀「……もう、空腹で目が回ってきたかしら……」みっちゃん「ああ!?でも、カナも最近は育ち盛りだし、この機会に採寸もしなきゃ!!」金糸雀「……ごはん……まだ食べてないかしら……」みっちゃん「はーい!それじゃあ採寸するから、着てる物脱いじゃって!!」金糸雀「……だから、ごはんが……」みっちゃん「しょうがないなー、もう!脱ぐの手伝ってあげるから早く早くっ!!」金糸雀「!?」金糸雀「かしらー!?」
ぷるるるる…ぷるるるる…金「はいはーい。どちら様かしらー」み『カナ!?私よ私!』金「お金なら振り込みませんかしら」み『振り込め詐欺じゃないって!私よ私…あれ?もしかして私ってわかった上での反応なのそれ?』金「御想像におまかせかしら。それで?」み『そう!そうなのよ実は今結構取り込ん…が…ギギー…ザー…』金「? みっちゃーん?」み『ザザ…い…大丈夫!もう大丈夫よ。くそっ!いきなり電磁妨害派とはやってくれるわね!』金「…ねえ、今どこで何してるかしら?」み「今?今は…(マイケル!そっちじゃない!ソイツはトラップだ!右だ!右に回れ!)…ちっ!段々練度が上がってきたわね…」金「…今、図太い男の人の声がしたかしら」み『あはは、気のせい気のせい…げ!あれはロシア製B-119回転式突撃砲!?まさかもう完成していたなんて!!それに実戦投入はまだ先って…あ!まさかあの女…くそっ、やられたッ!!』 金「………」 み『あ、でね?全然危険な事じゃないんだけど、ほら、今ゴールデンウイークじゃない?だからね、カナどっかお友達の家に遊び行ってらっしゃいよ。お泊まりでさ。全然危険な事じゃないんだけど』 金「…今すぐかしら?」み『後一時間くらい保つかな…あ!いやいや全然危険な事じゃないの。でもほら、せっかく楽しいゴールデンウイークじゃない?だから…ゴラァー!“そっち”には死んでも行かせないわよクソったれー!!』 金「四十秒で支度するわ」み『カナ最高!愛してるわ!よっしゃあー!!おらおら猿どもー!!そのきたねえファ●キンヒップにこのファ●キンブレッドを叩き込んでやるからそこにファ●キンフェイス並べてファ●キンダンスでも踊ってなこのファ●キンシットぉおおおお…ブツッ!ツーツーツー』 金「………」金「………」ガチャン金「…生きるって、大変かしら」【遠くに】【行きたい】
み「GWかぁ……仕事も休みだし退屈だなぁ」借金取り「ウチはおかげさんで仕事があってね。娘を遊園地に連れてけんのですよ、草笛さん」み「まぁまぁお茶でもどうぞ」っ茶借金取り「これは丁寧にどうも」み「ところでお宅は給付金どうしたんですか? もう貰いました?」借金取り「いやぁ、ついE・Tとやらを買いましたよ。週末は旅行ですよ」み「それはそれは」ジ「あれが借金踏み倒し女王の話術か……」蒼「金糸雀はバイトに行ったらしいよ」ジ「……卵でも買ってやるか」蒼「そうだね」
金「みっちゃん、大変かしら!マスクが売り切れで、どこを探してもなかったのよ」み「今は豚インフルエンザが流行ってるから仕方ないわね…。 ――いや、ちょっと待って…」金「何かしら?」み「これはチャンスかもしれないわよ、カナ!」金「どういう事かしら?」み「ふっふっふ…。マスクを大量に手作りして、ネットオークションで売り捌くのよ。 マスクが圧倒的に足りない今の状況なら、間違いなく高く売れるはず! これで借金も返せるし、カナの新しいお洋服も買えるわ。 ねぇカナ、これぞまさに一石二鳥な計画だと思わない?」金「みっちゃんが鬼に思えてきたかしら…」
金「夕日が綺麗かしら~」み「そーねー」金「ねえみっちゃん」み「んー?」金「何で夕日は綺麗かしら?」み「んー、色合いもそうだけど、やっぱり周りがどんどん暗くなってく中で切なく灯る火、みたいなコントラストがあるからじゃないかな」金「でもすぐ消えちゃって儚いわ」み「儚いから、よ。儚いモノは綺麗なの。儚い補正がかかるから。乙女と同じね」金「乙女は儚いかしら?」み「儚いわね。お給料と同じ」金「………………」み「ねえカナ?ここで黙られちゃうと胸の痛みが罪悪感ってドリルで天元突破しちゃうんだけどな」金「みっちゃんはまだ乙女かしら?」み「女はいくつになっても乙女…な、つもりでいるけど。やっぱりね、終わりはあるわ。そうじゃなきゃ乙女の格が下がるってもんよ」金「乙女が終わるとその次は?」み「魅力ポイントが一定値を保って色々フラグを立てとくと、大人のお姉さん」金「でないと?」み「オバサン」金「…みっちゃんは?」み「どっちに見える?うふ」金「カナからすれば、みっちゃんはみっちゃんかしら」み「…そっか。あー、カナの優しさがしみるわー」金「でも、ずっと二人で暮らしてりけど、お仕事頑張ってる時のみっちゃんは綺麗かしら」み「ちょっと訂正があるわね。それはお仕事が上手くいってる時よきっと」金「…儚いかしら?」み「………ふっ…」金「…みっちゃん、夕日が綺麗かしら」み「そーねー」
み「ウフフ・・・カタツムリは良いわねぇ、お金が無くても自前の家があるものねぇ」金「みっちゃん・・・」み「コイツ!!カタツムリのくせにアタシを笑いやがったなぁぁぁ!その殻引っぺがしてやる!」金「みっちゃん、やめるかしら!カタツムリさんに八つ当たりしちゃ可哀相かしら!!」み「ごめんね、カナ・・・」金「ううん、いいの・・・それよりみっちゃん、明日から何処で暮らすのかしら?」
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