真紅短編32
「……久しぶりね」「……そうだな」とある、季節が冬の頃。丘の上で、言葉を交す、男の子と女の子がいました。少し冷たい風は、美しい金色の髪と、最早、黒と言っても過言ではない、茶色の髪をなびかせます。と、同時に、二人の体温を奪っていきます。「……いつ、帰って来たの?」「……今日、かな。今日の朝」「……そう」女の子の言葉を最後に、言葉のキャッチボールは、止まってしまいました。けれども、二人は無言だった訳ではありません。女の子が、男の子の胸に顔を埋めて、男の子は、女の子を抱き締めたのです。でもそれは、言葉を発したり、交した訳ではありません。でも、お互い何を言いたいかなんて、手に取る様に分かったのです。二人以外の、全ての人は分からないけれど、二人なら分かるのです。それはたった、7文字の言葉。『もう離さない』それは、大きくて小さく、小さくて大きい。そんな、言葉なのです。
ジュンが紅茶を飲むようです。ジ「あれ、茶葉きらしちゃってたか…ん?なんだこれ…」ガサガサジ「『真紅専用』?一応紅茶みたいだけど…まぁ、いいか。たくさんあるし飲んじゃえ」コポコポジ「ぐっ…なんか妙な味だなぁ。なんでこんなの飲んでんだアイツは」~翌朝~ジ「なぁ!?胸が、僕の胸が大きくなってるぅうう!?」真「はっ!貴方、さてはあの紅茶を飲んだわね!?でも、私は半年飲み続けてもちっとも効果が無かったのに…!」翠「ジュンですら大きくなる薬が効かないとは…真紅の胸はもはや宇宙の摂理ですぅ…」真「ジュン!主人として命令するのだわ!今すぐその胸をよこしなさい!!」ジ「触るな揉むな引っ張るなー!!!」
紅「ついに見つけたわこれで私の悩みは解決よ。」雛「なにを見つけたなの?」紅「魔法の呪文よ、魔法使いを呼びだして、胸を大きくして貰うのよ。」雛「どんなの?」紅「ほんとにほんとに 困ったんが~~ よ」雛「たるの魔法は10分なの」
この街並みを見るのも久しぶりだな。あれから10年…僕はこの街を、日本を離れていた。風来坊な師匠の元で修練を重ね日々を過ごした事に後悔はない。いや、大切な友人達と音信不通になった事は後悔してる。曲がりなりにも一人前のデザイナーになり、世間にも認められた。だけどあの友人達とバカ話をして盛り上がっていた頃が無性に懐かしく、こうして再び帰ってきてしまった。いろんな記憶が蘇ってくる。反芻しながら歩いていると、ある建物の前で足が止まった。ここは…古びた映画館。そうだ…僕達はここに入り浸っていた…一昔前のモノクロ映画ばかり流していて客は殆どいなかった。それをいいことに僕達は溜まり場にしていたんだっけ。僕が今の道に進んだのも、ここの映画に出てきた名も知らぬ女優の衣装に目を奪われたから。 自分の原点の一つを見た気がしてなんだか照れくさい。折角だから覗いて見ることにしよう。年代物の内装は中世ヨーロッパの屋敷のようだ。館長の名前は…一葉さん…だったかな?売り場の女性からチケットを購入し、重い扉を開けて中に入る。あの頃と変わらないな。人っ子一人いない中、真ん中の特等席に座ると見計らったように照明が落とされ、後ろから懐かしい音が聞こえてくる。カタカタカタカタカタカタカタカタ…スクリーンにはあの頃と変わらない古臭い映画が映し出されていく。軽い既視感、その時隣に誰かがドサリと腰を降ろした。「館長の遺言だからな。こんな古臭い奴ばっかりだから客も滅多に来やがらん。」隣のソイツはそう言って腕を組む。もう一人誰かがソイツの隣に座る。 「ああ、すまんな。今はオレとコイツ二人で切り盛りしているんだ。」「コイツはないんじゃないかな?昔はストーカー紛いだったのに。姉さんが聞いたら血祭りだよ?」「ははっ、それは勘弁だ。ほら」僕の手の中にポップコーンの入ったカップが置かれる。一口つまむとあの頃と変わらない味が広がった。映画が淡々と映し出され、僕達3人は互いの顔を見る事もなくスクリーンを見つめていた。映画の中で男性が去って行こうとする女性の手を掴もうとした時。また、誰かが隣に座った。よほど慌てて来たらしく、息が酷く乱れている。「全く、貴方ときたら…あの時と同じで、唐突に居なくなったと思ったら、また唐突に現れる。私の躾が悪かったのだわ」強がりらしく、所々震えてはいたが、僕の記憶に一番深く刻まれている声。 「紅茶の腕は落ちていないでしょうね?」まるで映画が巻き戻るような感覚。なら、この先の台詞は決まっている。「はいはいはい」「はいは一回よ」目を向けると、モノクロな記憶に映る少女では無く、紅い薔薇の女性が涙を流しながら笑っていた。「ただいま、真紅」「お帰りなさい、ジュン」end
紅「水銀燈、貴方の時代は終わったのだわ。」水「どうしたのぉ?いきなり何を言ってるのか意味わかんないわぁ。」紅「貴方の周りには水銀党なる輩が居るそうね。」水「そうなのよぉ、まあ私の魅力で虜になっちゃうんだからぁ、不可抗力ってところかしらねぇ。」紅「ちやほやされていい気になってるのもこれまでって事なのだわ。」水「べつに、いい気になっては居ないけどねぇ。」紅「私にも取り巻きが出来たのだわ、貧乳党よ。」水「真紅・・・今までゴメン苛めすぎたわ」JUN「真紅が壊れた」
紅「ねぇジュン?一つ聞いて良いかしら」ジ「駄目だ」紅「嫌よ」ジ「なら最初から聞くな」紅「そうね」ジ「で、なんだ」紅「もずくとひじきの違いってなんなのかしら?」ジ「名前だ」紅「そうね」ジ「後はそうだな、ひじきはダシが出る」紅「もずくは出ないの?」ジ「さぁ」紅「もずく酢は美味しいのだわ、健康にも良いし」ジ「ひじきだって健康に良い」紅「科学的根拠はあるの?」ジ「知るか、だがきっとある」紅「そうね」ジ「それに五目御飯にはひじきは必要だ」紅「もずくだって必要なハズなのだわ」ジ「それはない」紅「そうね」ジ「世の中知らないことだらけだな」紅「その通りね」
紅「JUN、紅・」ガバ(JUNがいきなり真紅に抱きつく)JUN「好きだ真紅」紅「え?えええ?、ありがとうJUN、私もなのだわ」JUN【紅茶回避成功】
マエストロの子育てジ「普段は真紅が頑張ってくれてるからな。休日は僕が子供の世話をするよ」ジ「うおおおおおお!」紅「凄い勢いで離乳食を一から手作りしてるのだわ・・・レトルトのがあるのに・・・」ジ「大量生産のものじゃ愛情が伝わらないぞ、真紅! ペロッ・・・よし! この味なら、いける!」紅「あんまり味が濃いのを食べさせてはいけないのだけれど・・・わかってるのかしら?」ジ「てやあああああ!」紅「今度は布おむつをもの凄い勢いで縫い始めたのだわ・・・紙おむつ買ってあるのに・・・」ジ「僕のマエストロパワーをもってすれば、布おむつ80枚くらいはすぐにできるぞ!」紅「私は今まさに才能の無駄遣いの現場を目撃してしまった気がするのだわ」ジ「よしッ! 90枚!」紅「流石にそんなにはいらないのだわ・・・。 それに布おむつってかさばるし、手洗いしなきゃだから冬は水冷たくてきついし・・・」ジ「ふぅ、赤ちゃんも喜んでくれるかな?」紅「私は軽く泣きたいのだわ・・・」ほる
真紅がジュンを起こしに来ました。「もう朝よ。ジュン、起きなさい」「もう少し…後…2時間…」「馬鹿な事言ってないで起きなさい!ほら、早く布団から出なさい!」ガバッ「うむう…まだ…寝る…」グイッ「キャッ!ち、ちょっと離し…て…(布団ごと抱き締められてしまったのだわ…(///))」………………「おい、真紅!とっとと起きろよ!」ユサユサ「私は…眠いのよ…寝かして…おいて…」ゴロリ「遅刻するぞ!っていうかなんで僕のベッドで寝てんだ!」「うっさい…のだわ…」スヤスヤ「自分の部屋で寝ろぉぉ!」早起き二度寝はたまらなく良い保守
紅「JUN、紅…」ガバ、JUNは真紅にいきなり抱きついたJUN「真紅好きだ」紅「有難う、私も好きよJUN、それじゃあ紅茶を淹れて頂戴。」JUN(ちっ、慣れたかっ!)
紅「JUN、紅…」ガバ、JUNは真紅にいきなり抱きついたJUN「真紅好きだ」紅「有難う、私も好きよJUN、それじゃあ紅・・・JUNは真紅の口を自分の口で塞ぎ、たっぷり時間をかけて口の中を愛撫した。紅「JUN・・・続きを・・・」JUN(OK!! 紅茶回避成功!!)
JUNは事が済んでベットの上で惚けて居ると真紅が目を覚ました、真紅は失神から覚めたようだ。紅「JUN・・・喉が渇いたのだわ。」そう言えば先ほど大汗をかいてJUNも喉が渇いている事に気が付いた。JUN「OK、紅茶を淹れてくるよ。」紅「5分以内でね」JUN「はいはい、最高の紅茶を淹れて参ります、お嬢様。」JUNは真紅に軽くキスをして起きあがた。JUN「やれやれ、やっぱり紅茶を淹れるはめになったか」JUNは真紅に聞こえないように呟くと、ポットを火にかけた。JUN(どうやら僕は一生真紅に紅茶を淹れてやることになりそうだな。)そんなことを思いながら真紅の笑顔を思い描いて紅茶を淹れるのであった。
紅「JUN!、TVのアイドルを見て鼻の下を伸ばしてるなんて、いやらしいのだわ」JUN「べつに鼻の下を伸ばしてなんかいないぞ」紅「あんな胸が大きいだけのアイドルの何処がいいのか解らないのだわ」JUN「いや俺はそんな所は見てないぞ。」紅「JUNもやっぱり胸が大きい子が好きなの?・・・・・」JUN「いや、おれは貧乳党だから」紅「あぁ、JUN愛してるのだわ」JUN「僕もだよ真紅」
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