メールパニック
最近、蒼星石はジュンと急接近していた。偶然席替えで隣の席になって、テレビ番組の話題で盛り上がって、翠星石の場を混乱させる力も手伝ってジュンと蒼星石は互いに好意を抱きあう関係・・・・・・だと、まわりにはバレバレなまで2人の距離は近づいていた。そんな2人のある週末のおはなし。 今日は学校が終わると翠星石が真紅の家にお泊りに行った。ボクも誘われたんだけど、今日は行く気にならなかった。なんだか今日のジュン君の様子がおかしかったからだ。顔が紅潮しているように見えたし、声が裏返ったりどもったり。とてもおかしかった。だけどボクもたまにそんな風になることがある。ジュン君をお弁当に誘うときなんていつもどもってしまうし、2人きりでいるときはいつも顔が熱いから、今日のジュン君みたいに赤い顔をしてるんじゃないかと思う。だから、だからボクは今日一日とてもそわそわとしていた。ジュン君がボクに何か言いたいことが、もしかしたら、デートの誘いとか。いきなり告白だとか。プロポーズだったりとかするかもしれなくてそんなことを考えるたびに期待するポジティブな自分とそんなはずないというネガティブな自分が戦っていたりしたのだけど。結局ジュン君からは何事もなくて、なんだか肩透かしなまま帰ってきちゃったんだけど。
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