ブラックローゼン最終章北海道編不死蝶節
※前回までのあらすじ堕天使の過去と自分との戦いはついに終わった、生かす為に銃を振るう堕天使の苦しみは仲間を救う事で昇華された。残る守護者はあと二人・・・物語はいよいよ佳境へ向かって上昇していく・・・。
JUMと薔薇水晶、魔女を守る騎士達はついに二人になった、だが確実にこちらも手をチェックメイトへと進ませていった。ビショップ(蒼星石)・ルーク(金糸雀)・ナイト(雛苺)は騎士倒れ、ポーン(ベジータ&笹塚)は消滅した。残る駒はキング(真紅)とクイーン(雪華綺晶)のみこちらも残る手駒は二つ、操り手によっては勝敗はまだ定まらない・・・。4階へと辿り着いたJUMと薔薇水晶、そこに立ちはだかる守護者は白き衣服を身に纏いし死神・・・雪華綺晶。雪「いらっしゃいJUM様、そして薔薇水晶ちゃん・・・お待ちしておりましたわ」薔「きらきーお姉ちゃん・・・」雪「蒼星石・金糸雀・雛苺・・・大駒は倒れましたわ」J「・・・(笹塚とベジータは小駒なのか・・・カワイソス)」雪「そうですわ、あの程度の小者が大駒など・・・戯れ言も良いところですわ」薔「・・・そうだね、何がサイヤ人の王子・・・笑わせる・・・」J「Σ(;^ω^)」さすが双子、思考も同じとは・・・これでは死んだ笹塚とべジータが浮かばれない、代わりに僕が鎮魂歌を・・・面倒くさいからいいや。雪「さすが・・・薔薇水晶ちゃんにJUM様、ならばクイーンである私自身がお相手致しましょう」薔「・・・何で勝負する?大食い勝負なら勝てない・・・」雪「じゃあオペラで・・・」J「バルジ大作戦みたいにトイレ休憩を挟むつもりか?」雪・薔「・・・・アゴ割っていい?」J「すんません・・・冗談です」雪「勝負の方法は・・・こんな野蛮な物(火器)じゃダメですわ」薔「・・・確かに・・・面白くない・・・」そう言うと雪華綺晶は持っていたデザートイーグルを薔薇水晶をインベルをそれぞれ人工池へと投げ込んだ。
J「え?ちょ、二人ともどこに行くの?」雪・薔薇「着替え、覗きたい?」J「いえ・・・結構です、先に上に行ってます・・・」薔「また・・・後で・・・」雪「させませんわ・・・貴女はここで倒れるのよ」んでそう言い合いながら二人はどこからか現れた試着室へと消えていった、それを見届けたJUMは最後の階へと階段を一歩踏み出した。薔「これで・・・完璧・・・」雪「これですわ!!」いよいよお披露目TIME!!
ラ「青コーナー・・・我が愛しのマイラバー!!薔薇水晶!!黒を主体とした喪服スタイル!!テーマは『ヘンゼルとグレーテル』!!黒い喪服に不釣り合いな手斧が獲物!!」薔「さぁ兄様・・・姉様に・・・」ラ「赤コーナー・・・同じく愛しのマイラバー!!雪華綺晶!!白を主体とした手術着スタイル!!テーマは『掃除屋ソーヤー』!!華奢な体には似つかわしくない大身のチェーンソーが唸りをあげる!!」雪『人工声帯:何を・・・言ってる・・・のラプラス・・・まずは・・・あなたで腹ごしらえ・・・』ラ「へ?いや、あの・・・冗談ですよね?」薔「私達は永遠さ。そう永遠なのよ」雪『人工声帯:ミン・・・チ・・・にす・・・る?バラ・・・がいい?』薔「・・・じゃあ兎肉ハンバーグで」雪『人工声帯:O・・・K』ラ「で、ですぞおおおおお!!ひぎゃあああああああ!!せ、せめて一思いにぃぃいいいいいい!!」薔・雪「・・・ダメ(人工声帯:・・・ダ・・・メ)」15分後美味しそうな兎肉ハンバーグが出来上がりましたとさ、もちろん二人で美味しく腹ごしらえしましたとさ・・・ラプラス散る。J「ん?何だこの断末魔・・・気味が悪い・・・」腹ごしらえを終えついに二人は対峙する、チェーンソーと斧・・・銃火器では無いエモノがぶつかる度に火花を散らす。
薔「・・・さすが、お姉ちゃん・・・危ない所だった・・・」雪『人工声帯:う・・ふふ・・・ふ・・・お世辞は・・・い・・・ら・・・ない・・』薔「・・・それ面倒くさくない?」雪『人工声帯:・・・少・・・し・・・』薔「・・・そう、外したら?」雪『人工声帯:・・・言・・・わない・・で』薔「・・・おk、把握した」雪『人工声帯:う・・・ぇww・・・うぇ・・・ww』異形同士の戦いの幕が・・・開かれる!!いや・・・決して薔薇水晶と異形と言うわけではうわなにをするやm(ry
BGM(兎肉ハンバーグ) キューピー三分クッキングのテーマ
※前回までのあらすじ掃除屋ソーヤースタイルの雪華綺晶、ヘンゼルとグレーテルスタイルの薔薇水晶。コスプレ対決・・・いえ、ガンファイトでは無くの己の刃がぶつかり合う激しい死闘が今、幕を開く!!
ブラックローゼン最終章北海道編不死蝶節 開 幕雪華綺晶のチェーンソーが轟音を挙げて大気を切り裂く薔薇水晶の手斧が唸りを挙げて大気を切り裂き、二人の空間に真空状態が出来上がる程であった。刃と刃がぶつかり合う度に火花を散らし大気が軋む、お互いの目は何も見ていない・・・否、何も見えない・・・ただ感覚だけが全てを支配する世界、人はソレを武の聖域と呼んだ。
薔「くっ・・・(やっぱり手斧じゃチェーンソーは壊せない、壊せたとしてこっちが速く限界を越えてしまいそう・・・)」雪『人工声帯:まだ・・・まだ・・・終わらない・・・です・・・わ』薔「ふぅ・・・はぁ・・・(落ち着くのよ薔薇水晶、よく考えて・・・原作でのソーヤーの弱点・・・)」雪『人工声帯:ふ・・・ふふ・・・ふ』薔「・・・(はっ!!人工声帯!!)」雪『人工声帯:甘・・・い・・・盗らせ・・・ない』薔「!?」雪『人工声帯:双子故・・・の・・・宿命か・・・貴女の考・・・えが読める・・・』薔「じゃあ・・・これは読める・・・?」雪『人工声帯:・・・破・・廉恥・・・(////)』薔「・・・・(////)・・・隙有り!!」雪『人工声帯:あ・・・』薔「盗れないなら・・・壊すのみ」薔薇水晶の一撃が雪華綺晶の人工声帯を見事に砕く、見る見るうちに雪華綺晶の顔色が青ざめていく。が、しかし次の瞬間雪華綺晶は自分の手術着を手にかけると一気にそれを剥ぎ取った、裸!?・・・では無く中にはゴスロリ衣装に・・・。雪「ありがとうですわ・・・ばらしーちゃん、あれ邪魔でしたもの」薔「言い訳・・・よくない・・・」雪「あら?女とはそう言う生き物ですわ、何度突き放されようとも蝶の様に変わって舞い戻る・・・」薔「魔法は・・・嫌いじゃないの?」雪「えぇ、嫌いですわ・・・ですが魔法は野蛮な物?いいえ、魔法とは30才を過ぎるまでも無く・・・生まれ持った能力ですわ・・・私とばらしーちゃんだけが会得するは究極の魔力・・・」 薔「・・・そうだね」そう言うと薔薇水晶はコートを翻すと手に短剣を持った。
雪「参ります・・・いざ!!」薔「・・・先手必勝・・・」薔薇水晶が両手を広げると冷気が薔薇水晶の手の中に渦巻き、それが氷の弾丸となり雪華綺晶の元へと飛んでいく。薔薇水晶の冷気弾が襲いかかると同時に雪華綺晶は机を踏み台に空高く飛び上がる、飛び上がった直後雪華綺晶のいた所に猛りを挙げて襲いかかるは先が尖り目標をロストした冷気弾。雪「遅いですわね・・・今度はこちらの番ですわ」薔「っ!?」雪「あははは!!逃げなさい!!まるで虫けらのように!!」薔「・・・」蝶のように舞う雪華綺晶、撒き散らすは毒の鱗粉では巨大な火の玉、それより恐ろしいのはソレを次々に手の中から召喚する雪華綺晶の魔力と言った所。雪「ここは私のフィールド・・・全ての物が私のマナとなる!!」薔「な、なんだっt(ry」雪「うふふ・・・貴女にもはや勝機はなくてよ?」薔「勝負は・・・下駄を履くまで分からない・・・」雪「強がりはそこまでですわ!!食らいなさい!!infinite bullets(無限なる弾丸!!)」薔「・・・させない・・・Defence of an iron wall(鉄壁の守り)・・・」雪華綺晶が指を鳴らすとどこからともなく無数の炎の弾が宙に浮かび上がり薔薇水晶目指して落下して行った、それはもはや弾丸と言うには生温く彗星の如し勢いで薔薇水晶へと襲いかかった。
だが薔薇水晶が呪文をぼそりと呟くと巨大なドーム状の氷壁が薔薇水晶をまるで包み込むように展開されソレを防いだ。氷の魔術師と炎の魔術師、ソレは互いに相反する元素魔術・・・同じ容姿の双子がそれを体得するとはまるで互いの衝突を暗示していたが如く・・・。雪「あの氷壁を溶かしきるのは流石に骨が折れますわ・・・」薔「鉄壁の守り・・・これを全て溶かすのは・・・ムリ・・・」雪「ならば・・・壁には壁を・・・The wall of a flame(炎の壁)!!」薔「Redoubling on the strength(強度倍増)・・・」雪「Twice as many fire power as this(火力二倍)!!」炎の壁と氷の壁が互いにぶつかり合い強度や火力Upの連続、次第に氷から溶けた水が一気に気化し辺りに霧が立ちこめてきた。薔「・・・視界が悪い・・・」雪「うっとうしい霧ですわ・・・」薔「でも・・・これが勝負の分岐点・・・」雪「へぇ・・・視界が悪いのは貴女も一緒でなくて?」薔「霧は濃い水蒸気・・・そして・・・貴女が使える魔術は既に私も使える・・・」雪「な、なんですって!?そんな事がある訳・・・」薔「これで終わり・・・Phreatic explosion(水蒸気爆発)!!」薔薇水晶は守りを解くと雪華綺晶ほど巨大では無いが手の中に火の玉を浮かび上がらせた、次の瞬間光が二人を包んだ。雪「くっ!!貴女死ぬ気!?」薔「・・・生き残る、仲間の笑顔の為に!!」二人の死闘に幕が下りる時が来た、全てを消滅させるべく爆発音と共に・・・。
※前回までのあらすじ作者の勝手な思いつきで刃を捨て、ついに己の固有能力『マジックパワー』がぶつかり合う死闘。互いが生み出した水蒸気が互いの死闘を終わらせる・・・最後に立つのは炎の魔術師か氷の魔術師か・・・。熾烈を極めた二人の死闘はついに幕を閉じるッ!!
目を開けるとそこは瓦礫だらけだった、幸い建物の作りがしっかりしてるお陰か内装が崩れただけであちこちにむき出しのコンクリートやら鉄筋が突き出ていた。自分の体を触ってみる、腕も足も折れてない・・・どうやら打撲だけで済んだみたいだ、それにしてもあの爆発力もしも壁を展開しなかったら今頃壁に叩き付けられ標本のようになってたかもしれない。恐らくあの娘は生きていないだろう、何せ爆心地だ。爆心地から数メートル離れただけでこの有様・・・肉片でも残っていれば良い方だ。床に空いたクレーター、そのど真ん中にそれはいた・・・真っ黒な服を着た物、物?いや正確にはかつて者であった物だった・・・。雪「ふふふ・・・ばらしーちゃん、何が仲間の為に生き残るですか・・・死んでしまっては何にもならないですわ・・・!?」雪華綺晶が死んでいるかどうかを確かめる時にソレを踏みつけた時、聞こえてはならない音が聞こえた。それは冬の通学路にある物、あぁ・・・思い出した、昔それを踏みながら姉妹仲良く楽しく会話しながら登校したっけ・・・。
氷、それは氷で出来ていた血潮・体・髪の毛・四肢・服の全てがまるで氷像のように完璧に出来上がっていた。薔「・・・甘いよお姉ちゃん・・・動いたらコレで刺すよ・・・」背中からかけられる鋭い声、そして鋭い何かが背中に突き付けられる感触・・・あぁ、自分は負けたのだ。雪「ふふ・・・完敗ですわ、まさか爆発する瞬間に詠唱無しで壁を発動させ・・・同時に分身まで作り上げるなんて・・・そんな芸当、私には出来ませんわ」薔「・・・でも、お陰で魔力が底を突きそう・・・」雪「えぇ、私もこんな短時間にあんな強力な魔術を発動してしまって・・・もう立っているのもやっとですわ」薔「じゃあ・・・一緒にJUMの所に行こう・・・みんなが待ってる・・・」雪「・・・えぇ、そうですわね・・・一緒に行きましょう、ばらしーちゃん」そう言って双子仲良く肩を貸し合い、二人で階段へ・・・最後を飾るべく昇り始めた・・・。
それから5分後、ようやくその階に到達した水銀燈・翠星石・蒼星石・金糸雀・雛苺の五人、そこに広がるのは荒土と化した雪華綺晶のフィールド。水「うわぁ・・・・これは凄いわねぇ♪」翠「核爆弾でも爆発したですか?」蒼「多分違うと思うよ・・・でも滅茶苦茶だなぁ・・・」雛「うゆ~・・・雪華綺晶いないの~・・・」金「バラバラもかしら~・・・」水「二人ともいないって事は・・・上に昇ったのねぇ♪」翠「こうしちゃいられねーです!!先に行くですよ!!」金「そ、そうかしら~!!ついうっかりし過ぎたのかしら~!!」雛「テメーがどっか抜けてるのはいつもの事だろうが・・・」水・翠・蒼・金「・・・(こ、怖いかしら~/わぁ/ですぅ/よ)」雛「ケハッ♪」ついにクイーンも倒れ全ての駒が揃った、物語は最終局面に向けて一気に加速し始める。最後の階に待つのはこの物語の黒幕で史上最強の薔薇乙女(キング)・・・今、全ての物語に決着を付けるべく全ての薔薇乙女が集う!!ブラックローゼン最終章北海道編不死蝶節 閉 幕
BGM(今回はあるんだな)KOTOKO『amethyst』
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