around the world
雛「真紅~車の免許取ったの~!!」真「ああ、偶然ね雛苺私もよ。」雛「真紅はお車買うの??」真「いいえ、まだそこまでは考えてないわ」 午後のティータイムの時幼馴染の雛苺が家に来た話題は二人ともほぼ同時期に習得した普通車免許の事。そしていずれ買うであろう車の事…。真「それに…この家にはもう車もあるみたいだしね」私が居候しているこの桜田家は布団屋を経営している、しかし店主とその妻は他界してしまったため今はのりとジュンと言う姉弟によって経営されている。その店にも車はある白と黒のボディーに「桜田ふとん店」と書かれた車…。車種はわからないが姉ののりの車らしい…。真「まあ、車の事はもう暫く考えてみるわ…。」
真「雛苺はどんな車が欲しいの?」雛「雛はね~、これなの~!!」そういって雛苺は何処に持っていたのか中古車雑誌を取り出した。そこには…。真「って、これ家の車じゃない!!」『トヨタ社スプリンタートレノAE86』たしかにそれは「桜田ふとん店」のあの車だった。雛「ええ~!!真紅の家にハチロクがあるの~!?」真「え、いやでも…これってそんなに凄い車なの?」雛「凄いなんて物じゃないの~、全国の走り屋の憧れの的なの~!!」真「雛苺、走り屋って何??」雛「走り屋はスピードを求めるレーサー達なの~雛は走り屋になりたいの~!!」真「…。」雛「直ぐそこの薔薇峠で走ってるの~!真紅~!乗せてなの~!!そして今夜薔薇峠行くの~!!」真「え、ええ…解ったわ…。」あまりの雛苺の押しの強さに思わずうなずいてしまった、まああの車にはふとんの配達で何度も乗っているし、薔薇峠も何度か走っているし…。
雛「うわ~!ハチロクなの~!!」真「…。」PM8:30のりから車を借りて雛苺と約束の薔薇峠に行く事にした。真「ホントに、ちょっと走るだけだからね。」雛「わかってるの~」雛「うわぁ~!!走り屋がいっぱいなの~!!」真「ほんとーね…」いつも走っている薔薇峠だが少し走る時間が違えばこんなにも人が多い物なのか…。雛「…ちょっと様子がおかしいの…。」確かに…周囲には物々しい空気が立ち込めていた。車を降りその中心に行った。??「バトルは一週間後まあお互い楽しくやりましょう」??「まあ精々練習でもしておくことです」??「っく、わかったのかしら…。」雛「あっ!?あのふたりはなの~!!」真「知ってる人?」雛「恐らくこの群○県最速といわれてる、翠星石、蒼星石姉妹なの~!!あの薔薇峠の金糸雀バトルを挑まれてるの~!!」雛苺いわく、最近あの姉妹は郡○の方々でバトルを仕掛けていて恐らくこの郡○を制覇する気らしいということ、そしてあの姉妹のような部外者に自分のホームグラウンドたる場所で負けるのは走り屋として最も屈辱的ことらしい ちなみにバトルを挑まれた金糸雀なる人物はいちおこの峠では最速の位置にいるらしい、が到底あの姉妹に太刀打ちできる物じゃないようだ。真「もう…今日はこの辺で帰るわよ。」私はのりから頼まれていたふとん運びの仕事もあり今日はもう帰る事にした。
翠「き~しししし…ここの峠も制覇すれば翠星石と蒼星石が郡○最速決定です。」翠「でも、もう決定したような物ですね…」翠星石はその日(つまりバトルを仕掛けた日)チームの人間数人と薔薇峠を攻めていた。勿論、一週間後のバトルの練習だが、翠星石に練習は不要、そう誰もが思っていた。だが…。真「まったくのりったら…配達忘れなんて…」翠「ん?誰か追い上げてきたようですね?…ウチのチームじゃねーです、誰ですか?車種は…??」翠「ハ、ハチロクーーーーーー!!!???」真「?前の車邪魔ね…。」翠「上等じゃねーですか!この翠星石を抜こうなんて、時代遅れのハチロク如きにこのFC3Sが抜かれるはずはねーです!!」真「…何?前の車、妨害…前にのりが言ってたの、やってみましょう」ガタンッ!翠「な…なんですかーーーー!!??このコーナーの曲がり方!?なんでこんなスピードが!?」真「…ようやく追い越せたわね」キーッ…バタン。翠「ううぅ…あのハチロク覚えてやがれですー!!」真「ただいまのり。」の「真紅ちゃんおそかったのね」真「ええ、ちょっと邪魔してくる車がいて…。」の「上手くぶっちぎってきた?」真「ぶっち?…ええ、問題ないわ」
金「う~んかしら~…。」金糸雀は悩んでいた、彼女の家はガソリンスタンドを経営している、彼女もそこの店員をやっているわけだが…。雛「金糸雀先輩~どうしたの~??」なぜか雛苺もここでバイトを始めていた。金「どうしたもこうしたもないかしら~、バトルまで一週間弱、誰も走る人がいないのかしら~…。」雛「そんなの金糸雀先輩が走ればいいの~」金「無茶言わないでなのかしら、カナに勝てるはず無いかしら~」雛「でも…金糸雀先輩は薔薇峠最速なの~…。」??「雛苺ちゃんそれは誤解よ」店の奥から誰か出てきた。雛「あ~みっちゃんなの~」金「みっちゃんそれって、どういうことかしら??」でてきたのはこのスタンドの店長みっちゃん
み「薔薇峠最速は、ハチロクこれは今でも下りは変わらないわ。」金「ハ、ハチロク!?カナのS13じゃなくて!?」み「ええ、確か『桜田ふとん店』のハチロクだったわね、ふとんを配達するために今でもあの峠を走ってるわ」雛「ああ~!!真紅なの~!!それって真紅なの~!!」み「えっ!?真紅って誰??ハチロクを運転してるのはのりって娘よ。」キキーッ!!バタン、バタン…。蒼「すいません~、誰かいませんか~??」金「はぁ~い今行くの…。」蒼「やあ、一日ぶりかな?」金「何しに来たのかしら?」蒼「ちょっと聞きたいことが…。」翠「ええ~い!!とぼけてねーで話しやがるです!!あんな化け物いつチームに入れやがったですか!?さっさと白状するです!!」金「え、ええ??何のことかしら~!?」蒼「ああ、ゴメンね、うん、昨日の晩翠星石がこっぴどく負かされたらしいんだ、その…ハチロクに…。」翠「『桜田ふとん店』とか書いたふざけたやろーだったです。」金&雛「!?」蒼「じゃあ、そのハチロクに伝えてくれないかな?バトルの日楽しみにしてるって」翠「逃げるんじゃねーですよ!!」バタン、バタン、キー…。金「雛苺…案内してほしいのかしら『桜田ふとん店』に…。」
ピンポーン…。の「は~い、あら雛苺ちゃん、え~っと、そっちは?」金「金糸雀なのかしら、あ、えっと、その…。」の「話は中でしましょう、真紅ちゃんもいるわよ」の「で、話って何?」金「あ、あの~、土曜に、薔薇峠でバトルがあるのかしら、そこでのりさんに走って欲しいのかしら~!!」金糸雀は今までのいきさつを説明した。の「残念だけど、ごめんなさいね、私は行けないわ…。」雛「お願いなの~!このままじゃ峠の走り屋がなの~!!」の「う~ん…でもね~それに今は私は走ってないのよ、暫く前から配達は真紅ちゃんに頼んでるわ」金&雛「!?(じゃあ、翠星石を破ったハチロクってまさか!?)」の「真紅ちゃんいるけど呼ぶ??」金「お、お願いしますかしら!!」
真「…確かに昨日配達の途中で車を抜いたのは私だけど…。」雛「真紅~!!お願いなの~!!」金「お願いかしら~!」の「真紅ちゃん、走ってあげたら?」真「でも、私も予定が…。(夜のイロモン系ドラマとか)」の「真紅ちゃんが走ってくれたらコレ上げちゃうんだけどな♪」真「…!?こ、これは!?」のりは一枚の紙を取り出した、そこには『桜田ジュン一日フリーパス券』と書かれていた。真「(フ、フリーパス!?ド○えもんだってこんないいもん持ってないわよ!!)」真「ま、まあいいわ、走ってあげるわ…。」の「よかったわね」雛&金「や、やったー!!(なの、かしら)」真「(のり、コレホントにフリーパスなんでしょうね?)」の「(ええ、もうどんなプレイもオッケーよ♪)」真「(っしゃーktkr!!)」
土曜バトル当日 22:30金「遅いのかしら~…。」雛「もう!真紅は何やってるの~!?」翠「ひーひひひっどうやらハチロクは恐れをなして逃げ出したようです」蒼「ん?…あっ!来たよ!!ハチロクだ!!」雛&金「!?」キーッ…。真「待たせた?」翠「遅いですー!!何やってやがるですか!?」雛「し、真紅~…。」金「真紅…がんばってかしら!」真「大丈夫よ二人とも」蒼「それじゃ、二人とも位置について」蒼「…よし、一般車両無し、それでは合図したらスタートしてください!」蒼「いきます!スタート!!」蒼星石の手が下りた、二台はいっせいにスタートした。翠「やはり、スタート直後の加速はこっちのが上です。」真「…。」翠「しかし…妙にぴったりついてきやがるです、でも最初のコーナー、ここで引き剥がしてやるです!」キキーーーッ!!翠「どんなもんですか!翠星石の自慢のドリフト!!」キキーーー!!翠「ゲッ!!あのハチロクもドリフト…なかなかやるですね、でも本番はこれからです。」その後も付かず離れずのバトルは続いた。翠「ハアハア…なんなんですか?この翠星石のFC3Sにこうもぴったり付いてこられたのはあのハチロクが初めてです。」翠「でもこの先最後のコーナー五連ヘアピンで決着です!」この先に控える五連ヘアピンなる連続コーナー、ここで大抵のバトルは決着が付く。
ザーザーピー…。蒼「…うん、そうか…解った。」蒼「二人とも五連ヘアピンに入ったらしい、最初は翠星石その後にハチロクらしい。」雛「真紅…。」金「かしら~…。」翠「さあ、付いて来れるですか~!!」翠星石は一気に加速した。真「五連ヘアピン…またアレやってみましょう…。」ガタンッ!そういうと真紅は道路の側溝にタイヤを引っ掛けた。ハチロクは見る見るうちに加速、しかもそれでいて正確にコーナーをクリアしていった。翠「ええーっ!?なんですかー!?ハチロクが凄い勢いで…ヤバイ…抜かれるです…。」そして最後のカーブガタンッ!真紅のハチロクは一気に側溝」からタイヤを外した。そして最後のストレート目掛けて一気にフルスピードまで上げた。翠星石のFC3Sの横を真紅のハチロクが抜き去った。翠「う、そ…この翠星石が抜かれた…ハチロクに…。」真「上に行くのも面倒ね…このまま帰りましょう。」蒼「え!?翠星石が負けた!!??」雛&金「真紅が真紅が、やったーなの(かしら)!!!!!!」こうしてまた薔薇峠に新たな伝説が生まれた…。
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