「薔薇乙女戦記」プロローグ
これは、かつて存在した薔薇咲き誇る国と、八人の乙女、そして1人の軍師の物語である。「薔薇乙女戦記」かつて、大陸の数ある国々の中で栄華を誇っていたのも今は昔のこと。薔薇咲き誇る国と呼ばれた「アリス・ケーニクライヒ」は、今や衰退し、ただの小国に成り下がっていた。数年前、国王ローゼンの崩御により、王位を継承した王女、雪華綺晶。彼女は、部下たちに支えられ、王家に仕える錬金術師エンジュの助言のもと、かろうじて政治を行っていた。以前の国王たちの時代では、大きな国土を保有していたが、今では周辺国の圧力によって国境は狭まり、寂れてしまっていた。そして、さらに今、世界は再び争いの混乱の中に巻き込まれようとしていたのである。そして、運命は動き始める。キャラクター紹介ジュン国境近くの領地を治める貴族、サクラダ家の当主。日々悪化していく国内情勢、そして国外からの圧力という状況を打破すべく、1人打開策を練っていた。「本日お目通りを願ったのは他でもありません。この国の今後についてです。」水銀燈アリス・ケーニクライヒの騎士。もとは貴族の令嬢だったが、自ら志願し騎士になる。剣の腕では右に出る者はいないといわれるほどの実力で、兵たちからの信頼もあつい。「戦場の黒き天使」の異名を持つ。愛馬メイメイを駆る。「天使よぉ…。黒き天使があなたたちを地獄へ送ってあげるわぁ…」真紅水銀燈と同じく、もとは貴族の令嬢だったが志願して騎士になる。水銀燈のよき友でありライバル。「戦場に煌めく紅玉」と呼ばれる。愛馬ホーリエを駆る。「ジュン、私たちの戦い、そこで見ているのだわ」蒼星石双子の姉の翠星石を守る力を得るため騎士に志願した。「蒼き鋼鉄の旋風」と呼ばれる。主に切り込み隊長的な役割を果たす。「僕が絶対に君を守ってみせる」翠星石蒼星石とは双子の姉妹。王国で錬金術や魔術の研究を行っている。薬学や医学の発展に努め、王国付きの錬金術師エンジュに弟子入りした。「チビに言われなくても、とっておきを作ってやるです!」薔薇水晶王国付きの錬金術師エンジュの1人娘。普段は物静かで何を考えているかわからないが、薬や医学に対する知識は豊富。「…私も戦う。…この国のために金糸雀王国に仕える騎士。本来の務めは敵情視察や情報収集。普段からそそっかしくミスも多いが、本人はめげずに任務に励んでいる。ピチカートという主に伝令用の鷹を飼っている。「敵の視察ならお任せかしら~♪」雛苺騎士見習い。主に真紅や水銀燈の身の周りの世話が仕事だが、子供っぽく、仕事よりは周りにトラブルや迷惑を持ち込む。良くも悪くもムードメーカー。「みんなっ!あいとっ!あいとなのーっ!」雪華綺晶アリス・ケーニクライヒの王女。まだ王位について日が浅く、世間知らずな部分が多い。父王ローゼンの相談役だったエンジュから助言をもらい、王国の政治を行っている。「民のため、そして私を支えてくれる者たちのため、この戦いに負けるわけにはいきません!」エンジュ王国付きの錬金術師。薔薇水晶の父親で娘を溺愛している。娘のことになると我を忘れるが、腕は確かで医術の発展に貢献している。
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