薔薇水晶短編34
《独占欲》
J「何してるんだ薔薇水晶?」薔「・・・本棚の整理、手狭になってきたから。」J「へー、こっちの箱がいらないヤツか。」薔「うん、そう。」J「結構あるな。・・・ケ□□軍曹もいらないのか?」薔「うん、いらない。」J「よく読んでたのにな。醒めたのか?」薔「うん、だって売れちゃったもの。」J「アニメになったり人気が出たりするのはいいことだと思うけど。」薔「私だけ知ってる面白い漫画ってところがいいの。」J「ふーん、そうなのか。本棚に残ってるやつは?」薔「こっちはまだ大丈夫、でもパンプキンシザースがやばいかな。」J「なんというか、その、大変だな。」薔「・・・頼むから売れないでね(-人-)」
《水銀丸》
薔「でね、お姉ちゃんがね・・・・・・。」J「どうしたんだ?」薔「ちょっと公園に寄っていこ?」買い物帰りだが、薔薇水晶に手を引かれるまま公園に立ち寄ることになったJUM。噴水の手前まで来ると薔薇水晶が振り返ってJUMに尋ねた。薔「ベンチと芝生、どっちがいい?」J「なんだ、休んでいきたかったのか。」薔「うん。」J「そうだな・・・木陰のある芝生にしよう。」薔「わかった。ちょっと待ってて。」噴水の縁に腰掛けた薔薇水晶は徐に携帯を取り出し弄くり始めた。薔「もーーしもしー?銀ちゃ~ん?うん、私ー。今から来れるー?」水銀燈を呼び出してどうするつもりかは分からなかったが、近くにでも住んでいるのかとさほど気にもせず、電話を終えた薔薇水晶と木陰を目指した。銀「あらぁ、早かったわねぇ。はいこれ、ヤクルトよぉ。」薔「銀ちゃんご苦労様、あと膝枕して。あ、こっちがJUMの分ね。」J「水銀燈、もしかしてこれだけのために・・・。」銀「ねえ、ちょっとこの子に何とか言ってよぅ(ぼそ)」薔「銀ちゃ~ん、聞こえてますよ~。あれがどうなってもいいのかな~?」銀「は、はいぃぃぃぃ。メッソウモゴザイマセンデスゥ。」2人の間に何かがあることは理解したが、JUMは踏み込まないことにした。終わる
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