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「=さらば!我が愛しき日々よ=第一話」(2006/05/27 (土) 11:26:52) の最新版変更点
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僕は桜田ジュン、十七歳だ。<br>
中学受験の時と同じように高校受験にも落ちて、引きこもってるヒッキーだ。<br>
のりは部活や友達やなんやかんやで家に帰ってくるのは遅いので、<br>
基本的には一人という僕にとっては最高のシュチュエーションだ。<br>
毎日やっているネット通販での遊びは僕の、僕の一番の楽しみで、<br>
毎日、毎日それで充実した日常生活を味わっていた。<br>
あいつらが、あいつらが押しかけてくるまでは・・・<br>
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ある日のことだった。<br>
ブウン、ウンウウウウゥン、キキー。珍しく家の側に車が止まったらしい。それも数台。<br>
「あっちょっとお客さん、お客さん!」<br>
運転手の声が聞こえる。タクシーか。<br>
「うるさい下僕ね、少し黙っていなさい。」<br>
「そうですぅ。すこしだまりやがれですぅ。」<br>
女性のものらしい高い声も2種類聞こえる。・・・・え?マジかよ<br>
この家に女性が?ハウスキーパーでも来たのか?のりの友達か?<br>
「やっと着いたわぁ。車の中狭いし揺れるし、とっても苦しかったわぁ。」<br>
気品に満ち溢れた声が聞こえる。3人目もいたのか。・・・さんにん?<br>
「そうなのかしらー。水銀燈の羽、とっても邪魔だったのかしらー。」<br>
子供っぽい声もする。4人目だ。・・・よにん?<br>
「黙りなさぁい、金糸雀。さもないとあなたをボコボコにしちゃうわよぅ?」<br>
「そ、それだけはやめてなのかしらー!」<br>
新たな声がまた聞こえてくる<br>
「水銀燈、そのへんにしなよ。」<br>
少しボーイッシュな声。いや、今のところの唯一の男か?・・・ごにん?<br>
「雛疲れたのー。」<br>
子供の幼そうな声。子供?家族連れか?・・・・・ろくにん?<br>
「お腹、減った。」<br>
かすれた小さな声。聞き逃してしまいそうになった。<br>
ここで僕は思考をめぐらせる。何故だ、何故よりによってうちに来る?<br>
見た限り、この家が目標のようだ。<br>
「いくわよ・・・。」<br>
はじめに聞こえた声。少し緊迫した感じだった。<br>
『ピンポーン』、無視。『ピンポーン』無視。『ピンポーン、ピンポーン』<br>
ひたすら無視する。<br>
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無視だ無私だ無視だ。僕の直感がそういっている。否、そうさせている。<br>
「・・・・・」<br>
呼び鈴攻撃も止んだらしく、留守ならおとなしく帰るだろうと安堵する。しかし、<br>
『ダンダンダン!!!!』<br>
何ィー!ドアまで侵攻してきたのか!しかし僕の要塞の門はそんな攻撃では開かない。<br>
『ダンダンダンダン!!!!!!』さらに強くなる、まだまだ。<br>
『ドンドンドンドンドドドンドン』ドンまでいったか。なかなかやるな。<br>
「いるのでしょう!開けなさい!出てきなさい!」<br>
少々ヒスっぽい声がする。ふっそんな口撃でみすみす出て行く僕じゃないぜ。<br>
『ドンドンドンドっパリンン!!!!』<br>
ん?僕は青ざめた。まさか、まさか、やりやがったな、やったな<br>
割れたな、あの音は・・・<br>
「これ以上割られてたまるか!」<br>
すぐに椅子から立ち、部屋を出て、階段を降り、玄関へまっしぐら。<br>
新記録だ!おそらく人生中最速であろう。<br>
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「人の家のドアに何やってんだよ!」<br>
そこには赤いドレスを着た少女が立っていた。<br>
「あら、いるんじゃない。最初から素直に出てきてくればよかったのよ。」<br>
銀髪の娘が「そうよねぇ。」<br>
黄色の服を着た幼女が「そうなのかしらー!」<br>
緑のドレスとオッドアイも「そおですぅ。その無視虫がすべてわるいですぅ。」<br>
青い服のオッドアイが「どっちもどっちだと僕は思うけど・・・」<br>
ピンクの服着た幼女も「みんなにさんせーなの!」<br>
薄紫の服着た眼帯少女も「そいつが、悪い・・・。」<br>
そんな反論は聞き流し、<br>
「割ったのはお前だろ!割れるほど強く叩くんじゃない!」<br>
「原因は?」<br>
タクシー運転手含め、その場の全員の視線が僕に注がれる。<br>
「ほら、やっぱりあなたじゃない。」<br>
「納得いかねー!!!!!」<br>
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