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双子のsds」(2006/05/27 (土) 10:37:34) の最新版変更点

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「ん・・・・」 重く閉ざされた瞳を、一人の少女はゆっくりと開く。 カーテンの隙間から差し込む朝の光が眩しかったのか、目を細めた。 しばらくベッドの上でボーッとし、何時もの様に目を擦る。 そしてチラッと横を向く・・・・・・ 「・・・・へ?」 彼女、蒼星石は目を丸くした。取り合えず再び目を擦ってみる。 「・・・・・」 やっぱりこの状態は変わらなかった。そして顔を少し赤く染めらせる。 一週間に一度は必ず起きる現象が起きていたから。 ・・・・・・・その現象というのは朝起きると双子の姉、翠星石が蒼星石が寝ているベッドに潜り込むという事だ。 おそらく昨日、借りてきたホラー映画を一人で見ていたせいだろう。 ・・・・・・・兎に角このままベッドで寝てても物語は進まないので、ベットから出て、クローゼットを空けて、制服を取り出す。 さすがにこの部屋ではベッドで寝てるとはいえ、ここには実の姉が居るので流石に着替え難い。 一先ず制服を持ったまま、パジャマ姿で自室を出て、リビングへ向かう。 リビングへ着くと、カーテンが完全に閉まってるのを確認し、着替えを始める。 着替えが終わると、ハンガーにかかってるエプロンを取り、それを着る。 そしてキッチンへ立ち、換気扇を付け、朝ご飯を作り始める。 メニューは味噌汁と鮭の塩焼き。それと白米・・・ズバリ和食だ。 そして味噌汁と鮭の塩焼きが二つずつ出来上がるとそれをお盆に乗せて、リビングにあるテーブルへ持っていく。 お盆だけを持ったままキッチンに戻り、炊飯器の蓋を開き、二つの茶碗にご飯を盛る。 直ぐそこにある棚からコップを二つ取り出し、麦茶を注ぐ。 先程と同じ様にそれをお盆に乗せ、又リビングにあるテーブルの上へ持って行く。 本日の朝飯全てをテーブルの上に乗せた後、エプロンを脱ぎ、ハンガーにかける。 そしてお盆をキッチンへ戻り、姉が寝てた自分の部屋へと向かう。 自分の部屋のドアを開く・・・やはりそこには実の姉・翠星石が気持ち良さそうな寝顔で夢を見ていた。 口元からは軽く唾液が垂れてて、先程まではちゃんとかかっていた筈の毛布は見事にベッドから落ちている。 本来頭の下に在る筈の枕が、お腹の上に乗っている。 如何すればここまで寝相が悪くなれるのか?と、何時も不思議に思う。 蒼星石はだらしないとしかいえない格好でベッドの上で寝ている翠星石の元へ行き、双子の姉の体を思いっきり揺らす。容赦無く揺らす。 蒼「翠星石!起きて!」 蒼星石は翠星石の体を可哀想な位揺らした。 少し激しいかもしれないが、翠星石はこうでもしなきゃ目を覚まさない。それは双子の妹である蒼星石が一番理解していた。 翠「んぁ~・・・・・あと・・・あと・・・30分・・・」 蒼「30分も寝てたら遅刻するよ・・・・ほら早く起きて。ご飯冷めちゃうし」 翠「大丈夫ですぅ・・・・私達姉妹の愛は・・・・絶対にれったいに冷めないですぅ・・・・・」 蒼「いや、意味分からないか・・・・ひゃっ!?」 蒼星石は行き成り高い声を上げ、ジタバタし出す。 一方翠星石は、妹の顔を両手でがっちり掴み、そのまま自分の顔に無理矢理押していた。 ・・・・・つまり強引にキスをしてたという事になる。 蒼「っ・・・ふるひっ・・・ふいへいへひ・・・らめてっ・・・」 蒼星石は『やめて』と言ってるつもりだが、口を封じられてるので何を言ってるのかさっぱり判らない。 必死に暴れて翠星石のかなり強引なキスから逃れ様とするが、起きたばかりの翠星石に何故あんな力があるのだろうか?振り解く事が出来ない。 翠星石はその反応を楽しむかのように妹の口の中で自分の下を器用に動かす。 しばらくそんな状態が続き、蒼星石の瞳に薄っすら涙が浮かび始めた辺りで、翠星石は両手を離し、キスをやめる。 そして何も無かったかの様な笑顔でおはよう。と挨拶をする。 蒼「おっ・・・おはようじゃ・・・・無いよっ」 蒼星石は潤んだ瞳を制服の裾で拭く。 翠「如何したんですかぁ?そんな真っ赤な顔してぇ」 林檎の様な真っ赤な顔をした蒼星石とは正反対で、何時も通りの表情な翠星石。 翠「じゃあ翠星石は自分の制服取りに行きますね~」 そして双子の姉は、笑顔で妹の部屋を出て、自分の部屋へ入る。 妹の方は、洗面所へ向かい自分の顔を見る・・・・見事に真っ赤だ。 一先ず蛇口をひねって水を流す。その水で自分の顔を洗った。 取り合えず先程より顔の赤みは無くなった・・・といっても未だに顔は赤いが。 直ぐそこにあったタオルで顔を拭き、リビングに向かう。 リビングでは制服に着替えた翠星石がもう椅子に座っていた。 「「いただきます(ですぅ)」 二人は何時も食事前にいう台詞を放ち、箸を右手に持ち、向かい合った状態で朝食を食べ始める。 翠「あっ。又蒼星石料理の腕上がったですねぇ」 蒼「そうかな・・・・君には敵わないけどね」 翠「当たり前ですよ♪翠星石はお姉ちゃんなんですよぉ?キスくらいで顔真っ赤にするお子様なんかに負ける訳無いですよ」 蒼「―――――ッ!!」 今の一言で先程のキスを思い出した蒼星石は、飲んでいた麦茶を噴出す。 翠「フフ♪やっぱりお子様ですねw蒼星石は」 蒼「っ・・・・いい加減さ、起こす度にキスする癖直してよ・・・・」 翠「別にいいじゃ無いですかぁ・・・・それとも蒼星石はそんなに翠星石の事嫌いなんですかぁ?」 蒼「イヤ、何でそう言う方向に行くかな・・・?」 翠「・・・やっぱり嫌いなんですねぇ・・・・・判ったですぅ。変な気ぃ使わせてすまんですぅ」 蒼「っと・・・・・・あの・・・翠星石さーん?」 翠「・・・ぐすっ・・・ごめんですぅ。嫌いな奴に無理して付き合ってくれて・・・有難うですぅ・・ぐすっ(泣き真似) 蒼「えっと・・・・・・・その・・・翠星石の事は・・好きだ・・・よっ・・・////」 翠「・・・・・」 今の一言をしっかり聞いた翠星石は箸をテーブルに置き、身を乗り出して蒼星石に抱き付く。 翠「ふふ♪翠星石も蒼星石の事大好きですよっ♪」 蒼「ちょっと・・・・行き成り抱きつかないでよっ!!わっ・・・味噌汁零れるっ!!」 翠「両思いなんだから問題ナッシングじゃ無いですかっ!」 蒼「問題無しとかそうじゃ無くてっ・・・・倒れっ・・・・てか学校遅刻しちゃうよ!!」 翠「・・・・・判ったですぅ。じゃあ続きは 学 校 で ♪」 笑顔で蒼星石から手を離し、テーブルの上に乗ってる状態からキチンと椅子に座り、食事を再開した。 蒼「・・・学校でって如何いう意味?」 翠「そのまんまの意味ですよぉ♪」 蒼「・・・・だから何なのさぁ!!」

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