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門出」(2006/05/02 (火) 00:30:31) の最新版変更点

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<p>推奨BGM「サスケ」:彼女</p> <br> <p>J「・・・誰だ?こうしたのは?」<br> 蒼「あー、あー。」</p> <br> <p> 蒼星石は、ジュンの机の上の白い液体から、明らに目を反らしていた。</p> <br> <p>J「・・・お前か。」<br> 蒼「ははっ!何の事だい!?」<br> J「正直に言わないやつには・・・」</p> <br> <p> その瞬間、そっぽを向いている、蒼星石の顔をこっちに向け、甘いキスを・・・</p> <br> <p>蒼「うぇっ!にがっ?!、何コレ!?」<br> J「残念、99カカオだ。」<br> 蒼「もう、僕がそれ嫌いなの知ってるのにー。」</p> <br> <p> そう言って、無邪気に頬を膨らませる、彼女の姿に、そのただ穢れの無い、その無垢な姿に。<br> ああ愛しい、素直にそう思った、ただ彼女と恋人であるだけ、ただそれだけなのに。<br> 彼女がいなくなったら、全身が萎んでしまう、そう思うことすらある。<br> 僕は駄目だな、彼女とはとても、釣り合いが取れないかとすら、最近思う。<br> こんなに近いのに、僕は彼女の心を守れるだろうか?</p> <br> <p> 蒼「もー、今日は一緒に手を繋いで帰ってもらうからね?」<br> J「・・・ああ分かった、けど少し、ほんの少し、聞きたいことがあるんだ。」<br> 蒼「何だい?」<br> J「君は本当に、僕と一緒で言いのかい?」</p> <br> <p>数秒の間が空く、その後彼女はこう言った。</p> <br> <p>蒼「ふふっ、あはははははは!!」<br> J「なっ、何がおかしいんだい?」<br> 蒼「馬鹿だなぁ、君がソレだから良いんだよ、君みたいに心の底から、本当に安心できる人は、早々居ないし。」<br> 蒼「それに君は、その上どんな困難にも、気丈に立ち向かえるような、丈夫な心を持っている、だから僕は君を選んだんだ。」<br> J「そう、か。」<br> J「御免な、変なこと聞いて。」<br> 蒼「良いんだ、僕も本当は少し心配だったから。」<br> 蒼「それじゃあ、帰ろうか。」<br> J「ああ、そうだな・・・」</p> <br> <p> そして、僕と彼女と、手と手を握って帰る途中、彼女はこう言った。</p> <br> <p> 蒼「ただ愛している、ただそれだけ、なのに壊れそうなこの心。」<br> J「・・・僕もだ、愛してる。」<br> 蒼「うん・・・有難う。」</p> <br> <p> そう言って、彼女は僕に身を摺り寄せて向かい合い、こう言った。</p> <br> <p>蒼「何時までも、私は貴方を求めます。」<br> J「?、なんかの御呪い?」<br> 蒼「君が僕のことを好きなら、何時までも貴方を守りますって言って?」<br> J「分かった。」<br> 蒼「何時までも、私は貴方を求めます。」<br> J「何時までも、私は貴女を守ります。」<br> 蒼「ふふっ、さぁ、行こうか・・・今日、君の家に泊まってもいい?」<br> J「ああ、良いよ。」<br> 蒼「有難う、ちょっと姉と喧嘩しちゃってて・・・ありがとう。」<br> J「如何いたしまして、私の大切な恋人よ。」<br> 蒼「ふふっ。」<br> J「はははっ。」<br> 2人「あははははは・・・」</p> <br> <p> そう言うと、2人は夕暮れの小道を、身と身を合わせて帰っていった。</p> <br> <p>推奨BGM「サスケ」:青いベンチ</p> <br> <p>その後の川の端のとある2人。</p> <br> <p>真「・・・どう?気分は。」<br> 翠「複雑ですね・・・」<br> 真「・・・きっと良い事有るわよ。」<br> 翠「そうだと良いですね・・・」</p> <br> <p> その、珍しく気弱な彼女の発言に、今は何も言わないのが、得策だと考えた彼女は、黙って隣にいた。</p> <br> <p> 翠「・・・明日あの2人におめでとう、とでも言うですか・・・」<br> 翠「そうですね、自分の妹の門出ですもんね・・・真紅胸借りてもいいですか?」<br> 真「ええ・・・」</p> <br> <p> そう言うと彼女は、溜まった物を、吐き出すかのように真紅の胸で啜り泣き始めた・・・</p> <br> <p> 翠「ひっく・・・ありが・・・ぐすっ・・・とうです・・・ぐすん・・・真紅・・・」<br> 真「今日だけは、我慢しなくてもいいのよ?」</p> <br> <p> そう言って、翠星石はダムが決壊したかのように、大声で泣き。<br> 真紅も、つられたかのように、すすり泣き始めた。</p>

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