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ジ「あー、っていうかもう雛祭りも終わりだなー」
巴「!?」
ジ「ん?」
巴「ドタドタワタワタ」
ジ「柏葉どうした?そんな慌てて…」
巴「ドタドタ」
ジ「??あっちいったりこっちいったり、さっきからなにしてるんだ…?」
巴「は、はやくしまわれないと…行き遅れちゃう……」
ジ「どこに仕舞われる気だ」
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522
ジ「……」
巴「……」
ジ「……」
巴「……」
ジ「おい」
巴「……
ジ「なぁ」
巴「……しまわれました」
ジ「僕のベッドにかよ」
巴「……」
ジ「……」
巴「おやすみなさい」
ジ「いやいや」
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523~
未投下
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ジ「あー、っていうかもう雛祭りも終わりだなー」
巴「!?」
ジ「ん?」
巴「ドタドタワタワタ」
ジ「柏葉どうした?そんな慌てて…」
巴「ドタドタ」
ジ「??あっちいったりこっちいったり、さっきからなにしてるんだ…?」
巴「は、はやくしまわれないと…行き遅れちゃう……」
ジ「どこに仕舞われる気だ」
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522
ジ「……」
巴「……」
ジ「……」
巴「……」
ジ「おい」
巴「……
ジ「なぁ」
巴「……しまわれました」
ジ「僕のベッドにかよ」
巴「……」
ジ「……」
巴「おやすみなさい」
ジ「いやいや」
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巴「薔薇乙女に負けず私たちがこの先生きのこるには」
斉藤さん「悪評流すとか」
巴「ネガティブキャンペーンは結局自分の首を締めるのよ…それに雛苺の悪いところなんてないし…」
斉藤さん「さすがにジュンくんロリコンじゃないよね?」
巴「多分……確証はないけど」
斉藤さん「あー、ロリコンだったら辛いよねー…っていうか女の子に縁なさそーに見えたんだけどなぁ…」
巴「ハーレム築いてるもんね…」
斉藤さん「しかもみんな美少女ときたもんだ!」
巴「雛苺可愛い…」
斉藤さん「ヒナちゃん贔屓はわかったから。で、打倒薔薇乙女を目指すべく協力体制をつくるわけだけど…」
巴「具体的に何をしたらいいのか…」
斉藤さん「うーん……」
巴「二人で桜田くんの予定を埋め尽くすとか」
斉藤さん「あ、いいかも。交代で毎日デートみたいな?」
巴「で、デート……」
斉藤さん「そんなデートでくらいで赤くなっちゃうなんて、ふふ、柏葉さん可愛いね」
巴「む……」
斉藤さん「でもジュンくんってあんまり外出たがらないよね」
巴「……うん」
斉藤さん「お出かけするよりも、家の中で二人で一緒にいる感じのほうがいいかな?」
巴「そのほうがいいかも」
斉藤さん「よーし、それじゃ早速ジュンくんの部屋に……」
巴「あ、でも……」
斉藤さん「なになに?まだ何かある?」
巴「ううん……家で二人でいるって……私の場合今までと変わらないような気がして……」
斉藤さん「それでまだくっついてないのはチャンスと見るべきなのかむしろもうくっついてると見るべきなのか……」
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雛「トモエー、二人できょーりょくして真紅たちをだしぬいちゃうのね?」
斉藤さん「あれ、ちょっと柏葉さん、私たちのことヒナちゃんに話したの?」
巴「大丈夫よ、雛苺は私たちの味方だわ」
雛「ヒナはいつでもトモエの味方なのよ!」
巴「雛苺…ジーン」
斉藤さん「な、なーんか油断ならない感じがするのって私だけ?い、いいんだけど…」
雛「ねーねートモエ」
巴「なに?雛苺」
雛「真紅たちをだしぬいても、最後は二人残るのよね」
巴「そうなるわね」
雛「結局最後はジュンとトモエと斉藤さんの三人でくっつくの?」
巴「え…それは…」
斉藤さん「最後はジュンくんに選んでもらったらいいんじゃないかな」
巴「…そうだね」
斉藤さん「どっちが選ばれても恨みっこなしってことで」
巴「うん」
雛苺「ほぇー…ジュンはどっちを選ぶのかなぁ……」
巴「……」
斉藤さん「……」
巴(大丈夫だよね…桜田くんとは幼馴染で昔から遊んでたし、実際今でも同じタイプだと思うし…)
斉藤さん(私は桜田くんの趣味なんかも理解できるし、お互いちょっとアーティスト肌なとこあって気が合うし…)
巴(桜田くんの性格上、こんないかにも合コンしてそうな今風の明るい系女の子は苦手なはずだし…)
斉藤さん(柏葉さんて言っちゃなんだけど地味系だしちょっと暗いし、考え方も保守的で固そうでとっつきづらそうだし、それに…)
巴・斉藤さん「チラッ」
巴・斉藤さん(私のほうが胸おっきいし…)
雛「しょっぺぇ」
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巴「洗わなきゃいけない食器たまってたっけ…」
ジ「あ、それなら斉藤さんがやってくれたよ」
巴「え?」
ジ「や、だから斉藤さんが。『随分溜まっちゃってるねぇ』って、気になるからってさ」
巴「……」
ジ「だから柏葉の手を煩わせなくても…」
巴「なんて危険なことを…」
ジ「…え?危険って…食器洗いの何が危険なんだよ」
巴「洗う前の食器…たとえば桜田くんのまだ洗ってない箸とか…」
ジ「それが?」
巴「くわえてるかも…あの変態女が…桜田くんの使ったお皿とか、舐めてたり…
うう……さ、桜田くんが汚されちゃった……クスン」
ジ「発想がすごいな」
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巴「洗濯物たまってたっけ…」
ジ「あ、それなら斉藤さんがやってくれたよ」
巴「え?」
ジ「や、だから斉藤さんが。『随分溜まっちゃってるねぇ』って、気になるからってさ」
巴「……」
ジ「だから柏葉の手を煩わせなくても…」
巴「なんて危険なことを…」
ジ「…え?危険って…洗濯物の何が…ってもういいよ」
巴「洗濯前の洗い物…たとえば、桜田くんの脱いだばかりのシャツとか…」
ジ「もういいって」
巴「匂い嗅いでたり…あ、あまつさえ下着まで……!」
ジ「だからいいってば。あ、斉藤さんもちょうどいいところに」
斉藤さん「あっ、ジュンくんに柏葉さん、どうしたの?」
ジ「斉藤さんもなんか言ってやってよ、柏葉がさー、かくかくしかじか…」
斉藤さん「ギクッ」
ジ「ちょ、なにぎくってした?今ギクッて」
斉藤さん「ししししてないよ?」
ジ「顔ひきつってるよ!?」
斉藤さん「あはははは、演技演技」
ジ「演技に見えないんだけど!」
斉藤さん「でも下着はないから!さすがにまずいし!」
ジ「何の釈明だよ!!っていうかもう認めてんじゃん!」
巴「バキボキ」
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巴「私の長編が100になるまであと9万時間かかるんだって」
ジ「案外短いな」
巴「短いの?」
ジ「だってここできてもう四年たつのに、まだ四分の一しか達成できてないんだろ」
巴「そうだね。だからあと12年で9万時間だと思うんだけど」
ジ「柏葉は今の勢いがずっと続くと思う?」
巴「……」
ジ「既に失速してるしな。まぁ何倍かはかかるよなぁ」
巴「つまり100行く頃にはこの短編も1900どころじゃなく…」
ジ「いや、この短編の失速率はもっと高いからせいぜい600だ」
巴「それ単純に打ち切ってるよね?」
ジ「リアルにその年月たってまだやっててもどうかと思うぞ」
巴「……」
ジ「……」
巴「やってる可能性もあるけどね……」
ジ「いいのか悪いのか……」
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ジ「うー、最近寒くなったり暖かくなったりが激しくないか?」
巴「三寒四温だから」
ジ「それにしても例年よりもちょっと激しくない?」
巴「…どうだったかな」
ジ「ま、いいんだけどね、どうせ僕は部屋にいるだけだし」
巴「そこは例年どおりなんだ」
ジ「例年言うな!…でも実際部屋の温度に影響するから、困るんだよな」
巴「それで珍しくカーディガンなんて羽織ってるんだね」
ジ「そう。でも着たら暑いし、着ないと寒い…」
巴「けっこう薄手の生地なのに」
ジ「あとちょっとだと思うんだけど、難しいなぁ」
巴「スカート涼しいよ」
ジ「……それはいろいろと問題あるだろ」
巴「男の子がそういう格好するの、最近流行ってるみたいだし」
ジ「ごく一部でな。僕は興味ないし関わりたくない」
巴「残念なような安心したような…」
ジ「あのな。…っていうかさ、春とか夏はいいだろうけど、スカートって冬寒くないのか?」
巴「寒いよ」
ジ「やっぱりそうなんだ。しかも制服のスカートってちょっと短いもんなぁ。
たいへんだな女の子も」
巴「誰のためだと思ってるの?」
ジ「え?」
巴「誰のためだと思ってるの?」
ジ「だ、誰って……」
巴「寒かったわ。寒かった。寒かったの。寒かった」
ジ「……は、春っていいな!」
巴「ほんとにね」
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巴「…なんにも言わないで聞いて欲しいの。
桜田くんはもう忘れたかもしれないけど…
覚えてる?十年前のこの日に、この場所で、私と桜田くんと、桜田くんのお姉さんと三人で、
ひとつの約束をしたこと。
……そうね、子供の頃のことよ。
なんにもわかってなかったのね。
……でも、私ね、あの頃から、気持ちはちっとも変わってないよ。
これからも、ずっと……
ね、桜田くんは、どうかな……
………」
雛「おっはよーなのー!……あれ?話し声が聞こえたと思ったのにトモエ一人?ジュンは?」
巴「今日は朝から図書館に行ってるわ」
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