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真紅短編47」(2010/04/28 (水) 19:46:30) の最新版変更点

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<p>とある寒い朝<br /> 真「ちょっと水銀燈!貴女って娘は…あれ?」<br /> 銀「おはよぉ…ってどうしたのよ真紅ぅ」<br /> 真「い…いえね、後ろから見ると貴女がタバコを吸ってるとばかり思って」<br /> 銀「吐く息も凍るほど寒いってことよぉ。てか貴女、自身の吐息をご覧なさぁい」<br /> 真「そ…そうね。私ったら動転していたようだわ」<br /> 銀「大体、タバコって…好き好んで肺を煙で燻製にしたがる人の気が知れないわぁ。<br />   そもそも、巻紙が本来あんなゆっくりしたスピードで燃えるかしら?何か混ぜてるに違いないの。<br />   ただでさえ漂白剤の気化したものまで肺に入れてるのに、健康を害さないほうが異常よぉ」<br /> 真「御免なさい。私の方こそ淑女にあるまじきはしたなさを…あっ」<br /><br /> プゥゥ<br /><br /> 銀「…」<br /> 真「…///」<br /> 銀「これもはしたなかったわねぇ。てか今のも白く凍ってたわよぉwww」<br /> 真「うぅ…///」<br /> 【冬の】【魔法】</p> <hr /><p>人間は平等ではない。<br /><br /> 持てる者、持たざる者、その分岐点は既に誕生の時点で訪れているのではないだろうか。<br /><br /> 機会の平等?そんなものはこの世には存在しない。<br /><br /> 結果の平等?尚更だ。<br /><br /> 神なるものがいるならば、彼もしくは彼女はうまいこと人間を創ったものだ。<br /><br /> 一人として同じ人間は存在しない。<br /><br /> それによって、人間は競い、争い、疲れるまで生き続ける。<br /><br /> 人類を存続させる方法としてこれ以上のものはないだろう。<br /><br /> 真「…せめて、もうちょっと膨らみがあればいいのに」<br /><br /> 悩める少女・真紅は自分の胸元を見つめる。<br /><br /> 第三者からすれば足元を見つめているように見えるが、決してそうではない。<br /><br /> 彼女は彼女なりに、何もない空間に自身の願望を描いているのだ。<br /><br /> 真「…それにしても」<br /><br /> どうして私の周りには巨乳ばかりいるのかしら、と彼女はため息をつく。<br /><br /> 殊に水銀燈・雛苺の胸はいつみてもこちらの胸が張り裂けそうになるほどだわ、と。<br /><br /> ちなみに、真紅の言う巨乳とは、「私よりも大きな胸」である。<br /><br /> だから、他の大多数が貧乳だと感じる胸も、真紅より大きければそれは彼女にしてみれば「巨乳」なのだ。<br /><br /> …それが諸悪の根源である事に、彼女自身は気付いていない。<br /><br /> その胸の成長を促進しようと、真紅は涙ぐましい努力を重ねている。<br /><br /> バストアップ体操。<br /><br /> 牛乳・ヤクルト一気飲み。<br /><br /> 風呂上りに揉んでもらう…<br /><br /> だが今のところ、そのいずれも効果を発現たらしめていないのが非情な事実である。<br /><br /> …いずれにせよ、今日も真紅は自分の胸元を見てため息をついていた。<br /><br /> 近くでは翠星石と雛苺が言い争っている。<br /><br /> 翠「や~い、このチビチビ!」<br /><br /> 雛「ヒナ、チビじゃないもん!」<br /><br /> 翠「チビはチビですぅ。ほれほれ~」<br /><br /> 雛「うゅ…違うもん!翠星石がヒナより大きいだけだもん!」<br /><br /> 真「…!」<br /><br /> 真紅は、突然天啓が降りて来たような気がした。<br /><br /> …胸が大きいの小さいの、背が高いの低いの、そんなものは見る者の違いによって脆くも変わりゆくものなのだ。<br /><br /> より深く言えば、そもそも大小だの高低だの…いや、全ての優劣など、所詮は人それぞれが作り出すもの、<br /><br /> 絶対的な基準などありはしない…。<br /><br /> 大体、真紅からすれば巨乳の化身とも言える雛苺…彼女の羨望の的も、他の点…背の高さでは、<br /><br /> 確かに翠星石が言うように、小さいと言える。<br /><br /> …でもそれが何だというのだろう。<br /><br /> 雛苺は翠星石よりも背が低い。真紅は雛苺よりも胸が小さい。それだけなのだ。<br /><br /> …それを良い、悪いと勝手に分けてしまうから、『間』を入れてしまうから、人間はいつまでたっても人になれない。<br /><br /> 悩みが嫌いなくせに悩む事を自ら好む人間達。自分の個性を認められず、自分を否定し、競い、争う人間達…<br /><br /> ここに、その呪縛から解き放たれた少女が一人。<br /><br /> 真「結局、私は私自身を『胸が小さいのは駄目なこと』という自分だけの価値観で縛っていたのね」<br /><br /> 真紅はゆっくりと立ち上がり、ベランダに出て大声で叫んだ。<br /><br /> 真「貧乳はステータスなのだわ!希少価値なのだわ!」<br /><br /> ちょっとずれてるかもだけど【チビで】【何が悪い】<br /></p> <hr /><p>紅「この世の権力すべて掌握するのが私の夢なのだわ」<br /> ジ「えらく野心家だな。なんでまた…?」<br /> 紅「簡単な理由よ。ネコを抹殺する為に決まってるでしょう。私幸せ」<br /> ジ「おまえ今人類の大半を敵に回したぞ」<br /> 紅「もし私の夢がかなったら、貴方はどちらに味方するのかしら?<br />   私?それとも…有り得ないと思うけど、ネコを選ぶの?」<br /> ジ「そんなの決まってるじゃないか!僕は迷わずネコに走るぞ」<br /> 紅「なんですって、この裏切り者!やっぱり若い子が好みなのねっ!<br />   …いいわ。貴方がその気なら戦争よ。この世が真紅の炎に染まるのを見て後悔なさい」<br /><br /><br /> そして世界は核の炎に包まれた!!<br /><br /><br /> 紅「…という夢を見たのだわ」<br /> ジ「マジキチ」<br /><br /> その後ジュンがどうなったか、誰も知らない。<br /><br /><br /> 【夢見る】【乙女】</p>
<p>とある寒い朝<br /> 真「ちょっと水銀燈!貴女って娘は…あれ?」<br /> 銀「おはよぉ…ってどうしたのよ真紅ぅ」<br /> 真「い…いえね、後ろから見ると貴女がタバコを吸ってるとばかり思って」<br /> 銀「吐く息も凍るほど寒いってことよぉ。てか貴女、自身の吐息をご覧なさぁい」<br /> 真「そ…そうね。私ったら動転していたようだわ」<br /> 銀「大体、タバコって…好き好んで肺を煙で燻製にしたがる人の気が知れないわぁ。<br />   そもそも、巻紙が本来あんなゆっくりしたスピードで燃えるかしら?何か混ぜてるに違いないの。<br />   ただでさえ漂白剤の気化したものまで肺に入れてるのに、健康を害さないほうが異常よぉ」<br /> 真「御免なさい。私の方こそ淑女にあるまじきはしたなさを…あっ」<br /><br /> プゥゥ<br /><br /> 銀「…」<br /> 真「…///」<br /> 銀「これもはしたなかったわねぇ。てか今のも白く凍ってたわよぉwww」<br /> 真「うぅ…///」<br /> 【冬の】【魔法】</p> <hr /><p>人間は平等ではない。<br /><br /> 持てる者、持たざる者、その分岐点は既に誕生の時点で訪れているのではないだろうか。<br /><br /> 機会の平等?そんなものはこの世には存在しない。<br /><br /> 結果の平等?尚更だ。<br /><br /> 神なるものがいるならば、彼もしくは彼女はうまいこと人間を創ったものだ。<br /><br /> 一人として同じ人間は存在しない。<br /><br /> それによって、人間は競い、争い、疲れるまで生き続ける。<br /><br /> 人類を存続させる方法としてこれ以上のものはないだろう。<br /><br /> 真「…せめて、もうちょっと膨らみがあればいいのに」<br /><br /> 悩める少女・真紅は自分の胸元を見つめる。<br /><br /> 第三者からすれば足元を見つめているように見えるが、決してそうではない。<br /><br /> 彼女は彼女なりに、何もない空間に自身の願望を描いているのだ。<br /><br /> 真「…それにしても」<br /><br /> どうして私の周りには巨乳ばかりいるのかしら、と彼女はため息をつく。<br /><br /> 殊に水銀燈・雛苺の胸はいつみてもこちらの胸が張り裂けそうになるほどだわ、と。<br /><br /> ちなみに、真紅の言う巨乳とは、「私よりも大きな胸」である。<br /><br /> だから、他の大多数が貧乳だと感じる胸も、真紅より大きければそれは彼女にしてみれば「巨乳」なのだ。<br /><br /> …それが諸悪の根源である事に、彼女自身は気付いていない。<br /><br /> その胸の成長を促進しようと、真紅は涙ぐましい努力を重ねている。<br /><br /> バストアップ体操。<br /><br /> 牛乳・ヤクルト一気飲み。<br /><br /> 風呂上りに揉んでもらう…<br /><br /> だが今のところ、そのいずれも効果を発現たらしめていないのが非情な事実である。<br /><br /> …いずれにせよ、今日も真紅は自分の胸元を見てため息をついていた。<br /><br /> 近くでは翠星石と雛苺が言い争っている。<br /><br /> 翠「や~い、このチビチビ!」<br /><br /> 雛「ヒナ、チビじゃないもん!」<br /><br /> 翠「チビはチビですぅ。ほれほれ~」<br /><br /> 雛「うゅ…違うもん!翠星石がヒナより大きいだけだもん!」<br /><br /> 真「…!」<br /><br /> 真紅は、突然天啓が降りて来たような気がした。<br /><br /> …胸が大きいの小さいの、背が高いの低いの、そんなものは見る者の違いによって脆くも変わりゆくものなのだ。<br /><br /> より深く言えば、そもそも大小だの高低だの…いや、全ての優劣など、所詮は人それぞれが作り出すもの、<br /><br /> 絶対的な基準などありはしない…。<br /><br /> 大体、真紅からすれば巨乳の化身とも言える雛苺…彼女の羨望の的も、他の点…背の高さでは、<br /><br /> 確かに翠星石が言うように、小さいと言える。<br /><br /> …でもそれが何だというのだろう。<br /><br /> 雛苺は翠星石よりも背が低い。真紅は雛苺よりも胸が小さい。それだけなのだ。<br /><br /> …それを良い、悪いと勝手に分けてしまうから、『間』を入れてしまうから、人間はいつまでたっても人になれない。<br /><br /> 悩みが嫌いなくせに悩む事を自ら好む人間達。自分の個性を認められず、自分を否定し、競い、争う人間達…<br /><br /> ここに、その呪縛から解き放たれた少女が一人。<br /><br /> 真「結局、私は私自身を『胸が小さいのは駄目なこと』という自分だけの価値観で縛っていたのね」<br /><br /> 真紅はゆっくりと立ち上がり、ベランダに出て大声で叫んだ。<br /><br /> 真「貧乳はステータスなのだわ!希少価値なのだわ!」<br /><br /> ちょっとずれてるかもだけど【チビで】【何が悪い】</p> <hr /><p>紅「この世の権力すべて掌握するのが私の夢なのだわ」<br /> ジ「えらく野心家だな。なんでまた…?」<br /> 紅「簡単な理由よ。ネコを抹殺する為に決まってるでしょう。私幸せ」<br /> ジ「おまえ今人類の大半を敵に回したぞ」<br /> 紅「もし私の夢がかなったら、貴方はどちらに味方するのかしら?<br />   私?それとも…有り得ないと思うけど、ネコを選ぶの?」<br /> ジ「そんなの決まってるじゃないか!僕は迷わずネコに走るぞ」<br /> 紅「なんですって、この裏切り者!やっぱり若い子が好みなのねっ!<br />   …いいわ。貴方がその気なら戦争よ。この世が真紅の炎に染まるのを見て後悔なさい」<br /><br /><br /> そして世界は核の炎に包まれた!!<br /><br /><br /> 紅「…という夢を見たのだわ」<br /> ジ「マジキチ」<br /><br /> その後ジュンがどうなったか、誰も知らない。<br /><br /><br /> 【夢見る】【乙女】</p> <hr /><p>ジュンがもしも変態だったら<br /><br /> 紅「あら?タンポポ……こんな町中にも力強く咲くのね」<br /><br /> ジ「なあ真紅。タンポポの良さ、わかるか?」<br /><br /> 紅「うーん、改めて聞かれると表現が難しいわね」<br /><br /> ジ「新しい命の種を撒き散らす、その為にその身を散らす。美しくないか?」<br /><br /> 紅「ん、まあ……そんな感じかしらね」<br /><br /> ジ「まだよくわかってないみたいだな。ほら、こんな感じだ」<br /><br /> 紅「ちょ……ジュン////何をしているのよ!?早くズボンを履きなさい!パンツもよ!!」<br /><br /> ジ「いい…イイ…!真紅に見られてるのもあって、もはや最高の感度だ!<br />  このタンポポがすべて散る頃には、僕の命の種は撒き散らされ……」<br /><br /> 銀「警察、呼んどいたわぁ」<br /><br /> 【たんぽぽ】【咲いた】</p>

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