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<p>それから、私達は近くのレストランで昼食をとることにした。<br /> レストランはごった返していたが、何とか八人が座る事のできる席を見つけたわ。<br /> 外は太陽が照り付けていたが、中は冷房が効いていてとても涼しい。<br /><br /> 翠「はぁ~……涼しいですぅ」<br /> 銀「そうねぇ。外は暑くて暑くて……冷たいものが食べたいわぁ」<br /><br /> 翠星石と水銀燈が胸元をあけて、手でパタパタ仰いでいる。<br /> 周りの男子が胸元をちらちら私達の方に視線を送っている。<br /> おそらく二人の胸元を見ているのだろうけど……オスはやっぱり下劣ね。<br /><br /> 蒼「とりあえず、何か頼まない?」<br /><br /> 蒼星石がメニューをすっとみんなの前に出した。<br /><br /> 雪「そうですね……私はこの『BIGオムライス! 30分で食べ切れたら無料』に挑戦してみようと思います」<br /> 金「ええ~~っ!? 本当にやるかしらー!?」<br /> 雪「もちろん。ここで引き下がったら負けですもの」<br /><br /> 金糸雀が驚きの声をあげる。<br /> 確かに、写真を見る限りボリュームは十人前はありそうだ。<br /><br /> 苺「ヒナはね~……『イチゴソースパスタ』にするの」<br /> 紅「うっぷ……絶対まずそうな名前なのだわ」<br /> 翠「ちびちび、ぜってー残したら駄目ですよ」<br /> 苺「絶対残さないの。イチゴ大好きなの~♪」</p> <p> </p> <p>雛苺……本当に食べきれるのかしら?<br /> それにしても、そんな料理を扱っているこのレストランって……<br /><br /> 金「カナは、『卵尽くし』にするかしらー!」<br /><br /> 金糸雀は相変わらずの卵料理だ。<br /> 毎日卵で飽きないのかと思っているけど、私が紅茶を毎日飲んでも飽きないのと一緒なのかもしれない。<br /><br /> 蒼「僕はちょっと高いけど『飛龍御膳』っていうのにしてみようかな」<br /> 薔「……私も同じモノにしよう」<br /> 紅「私も……それでいいわ」<br /> 銀「私は『ステーキセット』でいいわぁ」<br /> 翠「翠星石も水銀燈と同じやつにするですぅ」<br /><br /> みんな注文がまとまったみたいだ。<br /> 翠星石が通りがかった店員さんを呼ぶ。<br /><br /> 店員「ご注文は?」<br /> 蒼「『イチゴソースパスタ』と『飛龍御膳』が三つ、ステーキセットが二つに『BIGオムライス』が一つ」<br /> 店員「繰り返しますね、『イチゴソースパスタ』(ry」<br /><br /> しばらくすると、料理がやってきた。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>みんなで手を合わせて、いただきます。<br /> 早速、雪華綺晶が大盛りオムライスをすっすっとスプーンを使って口に運んでいる。<br /> 特撮映像のように、オムライスが雪華綺晶の口の中に吸い込まれていく。<br /> リアルフードファイトを見ている気分よ。<br /> 隣では雛苺が、イチゴソースパスタをゴミを吸う掃除機のように吸い込んでいた。<br /> このイチゴソースパスタ、イチゴのソースの上にホイップクリームがたっぷり乗っている。<br /> 紅と白のコントラストが毒々しい。<br /><br /> 苺「いっちご味のースパゲッチィー! いっちごっもいっぱい入ってるー! スパゲッチィー! ウォォ(ry」<br /> 翠「うっぷ……見ているだけで胸焼け起こしそうですぅ……」<br /> 紅「同感よ……」<br /><br /> 翠星石が胸に手を当ててえずいている。<br /> はっきり言わせてもらえるなら……下品よ。<br /> まわりにソースが飛び散っているのにも構わず、雛苺はパスタを食べ続けている。<br /> そして、ものの一分で完食してしまった。<br /><br /> 苺「ごっちそうさまなの~!」<br /> 蒼「速いね……」<br /><br /> 蒼星石も普段見慣れているとはいえ、唖然としている。<br /> しかも早食いして脂肪が胸にしかつかないのだから、もう本当になんと言うか不平等ね。<br /> 私もお腹や太ももじゃなくて、胸に脂肪がいってほしいのだわ!<br /><br /> 薔「私達も……食べない?」<br /> 蒼「そ……そうだね。つい二人に気圧されちゃって……」<br /> 紅「私もよ……」</p> <p> </p> <p>私や蒼星石も『飛龍御膳』に箸をつける。<br /> うん、おいしいわ。<br /> 特にこの山菜料理。敬遠していたけど、かなり美味だ。<br /><br /> 銀「このステーキ、ジューシーねぇ」<br /> 翠「とっても柔らかいですぅ~」<br /><br /> 二人はステーキにかぶりついていた。<br /> 肉汁がお皿に滴り落ちている。<br /> かなり美味しそうね……私も食べてみたいわ。<br /><br /> 紅「水銀燈、貴方のお肉一切れと、私のお刺身二切れを交換しない?」<br /> 銀「待って頂戴、ちょっと考えさせて……」<br /><br /> トレード交渉をしてみる。<br /> 水銀燈は『考える人』の様にしばらく考えた後、お肉を一切れこっちに渡してきた。<br /><br /> 銀「いいわよ。交換してあげる」<br /> 紅「そう。ありがとう」<br /> 銀「ふふ、どういたしまして」<br /><br /> 私も海老と赤身を小皿に入れて渡す。<br /> 翠星石と蒼星石も私達と同じ様にステーキとお刺身を交換していた。<br /> 今更だけど、二人は本当に仲が良い。<br /> 金糸雀と薔薇水晶も互いの料理を交換している。<br /> 美味しそうなスコッチエッグだ。<br /> この光景を見て、私の頭の中に『隣の芝生は青く見える』と言う諺が浮かんだ。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>私達は料理を食べ終え、少し時間もあったので、お土産を見ていくことにした。<br /> 旅行地特有のお土産は、見ていて飽きなかったわ。<br /> 私はのりさんのために『高原クッキー』を買った。<br /> 雪華綺晶はまたもや自分のおやつと言って大量のクッキーを買っていたわ。<br /> BIGオムライスも間食したのに、まだ食べられるのかしら……すごい。<br /> 雛苺は苺パスタソースが売っているのを見て、ホクホク顔でそれを籠にいれている。<br /> 金糸雀は私と同じ『高原クッキー』を買うらしい。卵にしないのと私が聞いたら、売ってるわけ無いかしら! と返された。<br /> もう……冗談よ、冗談。<br /> 蒼星石と翠星石は二人でおもちゃの方を見ていた。『飛龍の笛』を物珍しそうに見ていた。<br /> 水銀燈は薔薇水晶と一緒に、ストラップコーナーの方に行っていた。どうやら、新しい携帯ストラップが欲しいみたいだ。<br /> そんなこんなで、私達の高原散策は終わった。<br /> 次の目的地は『チャイナタウン』<br /> とっても楽しみなのだわ。</p>
<p>それから、私達は近くのレストランで昼食をとることにした。<br /> レストランはごった返していたが、何とか八人が座る事のできる席を見つけたわ。<br /> 外は太陽が照り付けていたが、中は冷房が効いていてとても涼しい。<br /><br /> 翠「はぁ~……涼しいですぅ」<br /> 銀「そうねぇ。外は暑くて暑くて……冷たいものが食べたいわぁ」<br /><br /> 翠星石と水銀燈が胸元をあけて、手でパタパタ仰いでいる。<br /> 周りの男子が胸元をちらちら私達の方に視線を送っている。<br /> おそらく二人の胸元を見ているのだろうけど……オスはやっぱり下劣ね。<br /><br /> 蒼「とりあえず、何か頼まない?」<br /><br /> 蒼星石がメニューをすっとみんなの前に出した。<br /><br /> 雪「そうですね……私はこの『BIGオムライス! 30分で食べ切れたら無料』に挑戦してみようと思います」<br /> 金「ええ~~っ!? 本当にやるかしらー!?」<br /> 雪「もちろん。ここで引き下がったら負けですもの」<br /><br /> 金糸雀が驚きの声をあげる。<br /> 確かに、写真を見る限りボリュームは十人前はありそうだ。<br /><br /> 苺「ヒナはね~……『イチゴソースパスタ』にするの」<br /> 紅「うっぷ……絶対まずそうな名前なのだわ」<br /> 翠「ちびちび、ぜってー残したら駄目ですよ」<br /> 苺「絶対残さないの。イチゴ大好きなの~♪」</p> <p> </p> <p>雛苺……本当に食べきれるのかしら?<br /> それにしても、そんな料理を扱っているこのレストランって……<br /><br /> 金「カナは、『卵尽くし』にするかしらー!」<br /><br /> 金糸雀は相変わらずの卵料理だ。<br /> 毎日卵で飽きないのかと思っているけど、私が紅茶を毎日飲んでも飽きないのと一緒なのかもしれない。<br /><br /> 蒼「僕はちょっと高いけど『飛龍御膳』っていうのにしてみようかな」<br /> 薔「……私も同じモノにしよう」<br /> 紅「私も……それでいいわ」<br /> 銀「私は『ステーキセット』でいいわぁ」<br /> 翠「翠星石も水銀燈と同じやつにするですぅ」<br /><br /> みんな注文がまとまったみたいだ。<br /> 翠星石が通りがかった店員さんを呼ぶ。<br /><br /> 店員「ご注文は?」<br /> 蒼「『イチゴソースパスタ』と『飛龍御膳』が三つ、ステーキセットが二つに『BIGオムライス』が一つ」<br /> 店員「繰り返しますね、『イチゴソースパスタ』(ry」<br /><br /> しばらくすると、料理がやってきた。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>みんなで手を合わせて、いただきます。<br /> 早速、雪華綺晶が大盛りオムライスをすっすっとスプーンを使って口に運んでいる。<br /> 特撮映像のように、オムライスが雪華綺晶の口の中に吸い込まれていく。<br /> リアルフードファイトを見ている気分よ。<br /> 隣では雛苺が、イチゴソースパスタをゴミを吸う掃除機のように吸い込んでいた。<br /> このイチゴソースパスタ、イチゴのソースの上にホイップクリームがたっぷり乗っている。<br /> 紅と白のコントラストが毒々しい。<br /><br /> 苺「いっちご味のースパゲッチィー! いっちごっもいっぱい入ってるー! スパゲッチィー! ウォォ(ry」<br /> 翠「うっぷ……見ているだけで胸焼け起こしそうです……」<br /> 紅「同感よ……」<br /><br /> 翠星石が胸に手を当ててえずいている。<br /> はっきり言わせてもらえるなら……下品よ。<br /> まわりにソースが飛び散っているのにも構わず、雛苺はパスタを食べ続けている。<br /> そして、ものの一分で完食してしまった。<br /><br /> 苺「ごっちそうさまなの~!」<br /> 蒼「速いね……」<br /><br /> 蒼星石も普段見慣れているとはいえ、唖然としている。<br /> しかも早食いして脂肪が胸にしかつかないのだから、もう本当になんと言うか不平等ね。<br /> 私もお腹や太ももじゃなくて、胸に脂肪がいってほしいのだわ!<br /><br /> 薔「私達も……食べない?」<br /> 蒼「そ……そうだね。つい二人に気圧されちゃって……」<br /> 紅「私もよ……」</p> <p> </p> <p>私や蒼星石も『飛龍御膳』に箸をつける。<br /> うん、おいしいわ。<br /> 特にこの山菜料理。敬遠していたけど、かなり美味だ。<br /><br /> 銀「このステーキ、ジューシーねぇ」<br /> 翠「とっても柔らかいですぅ~」<br /><br /> 二人はステーキにかぶりついていた。<br /> 肉汁がお皿に滴り落ちている。<br /> かなり美味しそうね……私も食べてみたいわ。<br /><br /> 紅「水銀燈、貴方のお肉一切れと、私のお刺身二切れを交換しない?」<br /> 銀「待って頂戴、ちょっと考えさせて……」<br /><br /> トレード交渉をしてみる。<br /> 水銀燈は『考える人』の様にしばらく考えた後、お肉を一切れこっちに渡してきた。<br /><br /> 銀「いいわよ。交換してあげる」<br /> 紅「そう。ありがとう」<br /> 銀「ふふ、どういたしまして」<br /><br /> 私も海老と赤身を小皿に入れて渡す。<br /> 翠星石と蒼星石も私達と同じ様にステーキとお刺身を交換していた。<br /> 今更だけど、二人は本当に仲が良い。<br /> 金糸雀と薔薇水晶も互いの料理を交換している。<br /> 美味しそうなスコッチエッグだ。<br /> この光景を見て、私の頭の中に『隣の芝生は青く見える』と言う諺が浮かんだ。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>私達は料理を食べ終え、少し時間もあったので、お土産を見ていくことにした。<br /> 旅行地特有のお土産は、見ていて飽きなかったわ。<br /> 私はのりさんのために『高原クッキー』を買った。<br /> 雪華綺晶はまたもや自分のおやつと言って大量のクッキーを買っていたわ。<br /> BIGオムライスも間食したのに、まだ食べられるのかしら……すごい。<br /> 雛苺は苺パスタソースが売っているのを見て、ホクホク顔でそれを籠にいれている。<br /> 金糸雀は私と同じ『高原クッキー』を買うらしい。卵にしないのと私が聞いたら、売ってるわけ無いかしら! と返された。<br /> もう……冗談よ、冗談。<br /> 蒼星石と翠星石は二人でおもちゃの方を見ていた。『飛龍の笛』を物珍しそうに見ていた。<br /> 水銀燈は薔薇水晶と一緒に、ストラップコーナーの方に行っていた。どうやら、新しい携帯ストラップが欲しいみたいだ。<br /> そんなこんなで、私達の高原散策は終わった。<br /> 次の目的地は『チャイナタウン』<br /> とっても楽しみなのだわ。</p>

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