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一日目-3」(2010/01/04 (月) 08:57:05) の最新版変更点

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<p>私たちは現在、昔ながらの山村、白蛇の里に居る。<br /> 白蛇の里には、土産物屋が沢山並んでいるのだわ。<br /> あちらこちら……どの店からも活気が溢れている。<br /> さて、どの店でお土産を買おうかしら……。<br /> けれど、こういう所のお店って、どこも似たり寄ったりなのよね。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>翠「ひゃあ~……お店が沢山あるですぅ」<br /> 苺「どの店でお買い物をするか迷うの」<br /> 薔「……あの店なんてどう?」<br /> 蒼「え?どこだい?」<br /><br /> 薔薇水晶が一軒の店を指差した。<br /> こじんまりとした小さいお店ね……。うん、私は好きなのだわ。<br /><br /> 銀「ちょっと……こじんまりとしているけど、良いんじゃない?」<br /> 雪「良いですね。ああいうお店にこそよいものがあると思います」<br /> 金「おまけに混んでないし、言う事無しかしら」<br /> 紅「それじゃ、行きましょ」<br /><br /> 私たち八人は、そのお店に入る事にした。<br /> 店内は冷房が効いていて、非常に過ごし易い。<br /> 中をよく見ると奥のほうにカウンターがあり、おばあちゃんが一人でぽつんと座っていた。<br /> おばあちゃんも私たちに気づいたらしく、いらっしゃいと声をかけてきた。……一人でやっているのかしら?<br /> 早速私たちは、お土産を見ていくことにした。<br /><br /> 蒼「お爺さん達には……このキーホルダーなんてどうかな、翠星石?」<br /> 翠「それより、こっちの『無病息災』の方がいいですぅ」<br /> 蒼「翠星石……それは日本中どこのお土産屋でも買える物だよ」<br /> 翠「ほあぁ~~っ!! そうなんですか!? 蒼星石は物知りですぅ~~!!」<br /> 蒼「くっ……苦しいよ。翠星石~~~」<br /><br /> 蒼星石と翠星石はキーホルダーを見ているようだ。<br /> 翠星石が蒼星石に思いっきりギュウ~っと抱きついているのだわ。<br /> 蒼星石が手足をばたつかせているわね。<br /> 一体、何をやっているのかしら?</p> <p> </p> <p>金「みっちゃんにはこの『金運』を司るクリスタルにしようかしら」<br /> 苺「トモエにはこの『必勝』の石をかうのよ。試合に勝ってほしいの!」<br /> 金「でも……こっちの『結婚』にした方が良いかしら? みっちゃんにもそろそろ結婚して欲しいかしら」<br /> 苺「みっちゃんさんは売れ残りのクリスマスケーキなのよ~。結婚できるか分からないのよ~!」<br /> 金「そっ、そんな事はないかしら!」<br /><br /> 二人はクリスタルを手にとって見比べているようだ。<br /> 金糸雀はみっちゃんさんに、雛苺は巴さんへのお土産かしら。<br /> 話が漏れ聞こえてきたけど……二人ともみっちゃんさんに失礼すぎるのだわ!<br /><br /> 雪「これくらいで、白﨑へのお土産はいいですわね」<br /> 薔「私もお父様にお饅頭を……買いすぎじゃない?」<br /> 雪「いやいや、二人へのお土産はこっちの二箱です」<br /> 薔「じゃあ、こっちに積み上げてあるのは……?」<br /> 雪「私のおやつです」<br /> 薔「……」<br /><br /> 雪華綺晶と薔薇水晶はお饅頭のコーナーに居た。<br /> 二人とも饅頭の箱をかごに入れて……雪華綺晶!! 貴方それ本当に一人で全部食べるつもりなの?<br /> 5~6箱はあるのだわ……<br /><br /> そろそろ私もお土産を買っておこうかしら。<br /> まずは食べたいと思っていた『白蛇飴』をかごに入れる。<br /> そして、『白蛇の勾玉』を手にとって見比べている水銀燈に声をかけた。</p> <p> </p> <p>紅「水銀燈、勾玉、買うの?」<br /> 銀「真紅……ええ、めぐのお守りに、どれが良いかなぁ……ってねぇ。今度手術だから……私も少しくらい力にならなくちゃ」<br /><br /> 二つの勾玉を私に見せてくる水銀燈。<br /> めぐさんの事を本気で心配しているのがよく分かる。<br /> ……めぐさんは水銀燈の年上の友人、ずっと心臓の病気で入院しているのだわ。<br /><br /> 銀「こっちの『成功』にしようか……『回復』にしようか……迷うわね」<br /> 紅「そっちの……『回復』はどうかしら」<br /> 銀「『回復』……? 」<br /> 紅「貴方がこれだけ祈っているのよ。めぐさんが死ぬはず無いのだわ。術後のことを考えておきなさい」<br /><br /> 私は水銀燈に『回復』の勾玉を押し付けるようにして渡した。<br /> 水銀燈は渡されたそれをじっとみてしばらく考えていたが、決意したみたいだ。<br /><br /> 銀「ありがとう……これにするわ」<br /> 紅「そう、良かったわね」<br /><br /> 水銀燈は『回復』の勾玉を大事に握り締めた。<br /> さて、私も何か買おうかな。<br /><br /> 紅「どれにしようかしら……?」<br /><br /> 沢山種類があるわね……。<br /> 迷うのだわ……。<br /><br /> 銀「貴方が買うのは一つしか無いでしょ。これよぉ!これぇ!」<br /><br /> 水銀燈が渡してきたのは『恋愛』の勾玉。</p> <p> </p> <p>銀「真紅は一つ上の段階の、『キス』出来るように頑張りなさぁい」<br /> 紅「……水銀燈。貴方、楽しんでない?」<br /> 銀「えぇ? 楽しんでるわけないじゃなぁい」<br /><br /> ニコニコ笑いながら水銀燈が言った。<br /> はぁ、絶対楽しんでるわね……。昔からこういう性格してるのだわ。<br /><br /> 銀「さっ、私たちも買いましょ。皆を待たせちゃダメよぉ」<br /><br /> 私たちはレジに勾玉を持っていった。<br /> おばあさんがテキパキとその見た目からは想像できないスピードでレジ打ちをして行く。す……凄い。<br /> 私たちが勾玉のお金を払い、品物を受け取ろうとしたとき……おばあさんが私たちに話しかけてきた。<br /><br /> おばあさん「あんた達の願い事、叶うじゃろ」<br /> 銀「……え?」<br /> おばあさん「ここの勾玉はよーくきくんじゃあ……頑張りな」<br /><br /> そして私たちの手を握り締める。<br /> おばあさんの力が、流れ込んでくるような感じがした。<br /> 私たちは、お礼を言って店から出た。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>銀「もうそろそろ時間ねぇ」<br /> 苺「お空は夕焼けなの~ カラスが鳴くからかえるのー!」<br /> 紅「別にカラスは鳴いてないわ」<br /><br /> 水銀燈が綺麗な銀色の腕時計を見て言った。<br /> 空は夕焼け空で、とっても綺麗だ。<br /><br /> 蒼「後はホテルに戻ってご飯とお風呂だね」<br /> 雪「ご飯……楽しみです」<br /><br /> 蒼星石のその言葉を聴いて、雪華綺晶がよだれをじゅるりと啜る。<br /> 私はそれを見て、獲物に喰らいつく寸前のライオンをイメージした。<br /><br /> 翠「枕投げ大会が楽しみですぅ! この翠星石の力を見せてやるですよ~!」<br /> 金「カナの策で優勝間違いなしかしらー!」<br /> 薔「……自爆しないように気をつけてね」<br /><br /> 拳を上げて意気込んでいる翠星石と金糸雀、それをみて薔薇水晶がくすくすと笑っている。<br /> 私も枕投げ大会は楽しみなのだわ。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>私たちがバスに戻ると、既にクラスの殆どのメンバーが戻ってきていたのか、各自の席に座っていた。<br /><br /> 仗助「よぉ~ どうだった?」<br /> 薔「……楽しかったよ。お土産買えた?」<br /> 仗助「ああ」<br /><br /> 仗助君と薔薇水晶が楽しそうに話しているわね。<br /> その横ではジュンが笹塚君に何か言われている。何事かをからかわれているみたいだ。<br /> 私はジュンに声をかける。<br /><br /> 紅「ジュン、どうしたの?」<br /> ジュン「いや……」<br /> 笹塚「ジュンがさ、『恋愛』の勾玉買ったんだよ。真紅さん」<br /> ジュン「おい、笹塚……あーくそ」<br /><br /> ジュンの言葉を遮って、笹塚君が言った。<br /><br /> 銀「あらぁ~……実は真紅も買ったのよ。その勾玉」<br /> ジュン「え!?」<br /> 翠「もしかしておそろいですかー!?」<br /> 苺「うゆ~……これって偶然なの?」<br /> 紅&ジュン「うっ……うるさい(のだわ)!」</p> <p> </p> <p>ちょっと水銀燈、バラさないで頂戴!<br /> しかもハモっちゃったのだわ……。<br /> みんながニヤニヤこっちを見てくる。<br /><br /> 雪「やっぱり離れていても貴方達はつながっているんですね」<br /> 蒼「二人の絆だね、うんうん」<br /> ウルージ「しかしお揃いとは……これは珍しいものを見た」<br /><br /> ふむふむと頷いている雪華綺晶に蒼星石。<br /> お土産で買ったのか早速手に数珠を巻いて祈る動作をするウルージ君……三人ともやめなさい!<br /> 恥ずかしいじゃないの!<br /><br /> ベジータ「そして夜は下半身もつながrグバァー!」<br /> 紅「死になさい」<br /> 金「ベジータぁぁぁ! 大丈夫かしらー!?」<br /><br /> 私の拳がベジータのどてっぱらに食い込む。ちょっとは学習しなさい!<br /> 金糸雀が気絶したベジータの頬をぺしぺしと叩いている。</p> <p>私たちを乗せたバスは山道を進んでいく。<br /> 次の目的地は旅館『白蛇館』<br /> まだ一日目、楽しい修学旅行はまだまだ続くのだわ。</p>
<p>私たちは現在、昔ながらの山村、白蛇の里に居る。<br /> 白蛇の里には、土産物屋が沢山並んでいるのだわ。<br /> あちらこちら……どの店からも活気が溢れている。<br /> さて、どの店でお土産を買おうかしら……。<br /> けれど、こういう所のお店って、どこも似たり寄ったりなのよね。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>翠「ひゃあ~……お店が沢山あるですねぇ」<br /> 苺「どの店でお買い物をするか迷うの」<br /> 薔「……あの店なんてどう?」<br /> 蒼「え?どこだい?」<br /><br /> 薔薇水晶が一軒の店を指差した。<br /> こじんまりとした小さいお店ね……。うん、私は好きなのだわ。<br /><br /> 銀「ちょっと……こじんまりとしているけど、良いんじゃない?」<br /> 雪「良いですね。ああいうお店にこそよいものがあると思います」<br /> 金「おまけに混んでないし、言う事無しかしら」<br /> 紅「それじゃ、行きましょ」<br /><br /> 私たち八人は、そのお店に入る事にした。<br /> 店内は冷房が効いていて、非常に過ごし易い。<br /> 中をよく見ると奥のほうにカウンターがあり、おばあちゃんが一人でぽつんと座っていた。<br /> おばあちゃんも私たちに気づいたらしく、いらっしゃいと声をかけてきた。……一人でやっているのかしら?<br /> 早速私たちは、お土産を見ていくことにした。<br /><br /> 蒼「お爺さん達には……このキーホルダーなんてどうかな、翠星石?」<br /> 翠「それより、こっちの『無病息災』の方がいいですぅ」<br /> 蒼「翠星石……それは日本中どこのお土産屋でも買える物だよ」<br /> 翠「ほあぁ~~っ!! そうなんですか!? 蒼星石は物知りですぅ~~!!」<br /> 蒼「くっ……苦しいよ。翠星石~~~」<br /><br /> 蒼星石と翠星石はキーホルダーを見ているようだ。<br /> 翠星石が蒼星石に思いっきりギュウ~っと抱きついているのだわ。<br /> 蒼星石が手足をばたつかせているわね。<br /> 一体、何をやっているのかしら?</p> <p> </p> <p>金「みっちゃんにはこの『金運』を司るクリスタルにしようかしら」<br /> 苺「トモエにはこの『必勝』の石をかうのよ。試合に勝ってほしいの!」<br /> 金「でも……こっちの『結婚』にした方が良いかしら? みっちゃんにもそろそろ結婚して欲しいかしら」<br /> 苺「みっちゃんさんは売れ残りのクリスマスケーキなのよ~。結婚できるか分からないのよ~!」<br /> 金「そっ、そんな事はないかしら!」<br /><br /> 二人はクリスタルを手にとって見比べているようだ。<br /> 金糸雀はみっちゃんさんに、雛苺は巴さんへのお土産かしら。<br /> 話が漏れ聞こえてきたけど……二人ともみっちゃんさんに失礼すぎるのだわ!<br /><br /> 雪「これくらいで、白﨑へのお土産はいいですわね」<br /> 薔「私もお父様にお饅頭を……買いすぎじゃない?」<br /> 雪「いやいや、二人へのお土産はこっちの二箱です」<br /> 薔「じゃあ、こっちに積み上げてあるのは……?」<br /> 雪「私のおやつです」<br /> 薔「……」<br /><br /> 雪華綺晶と薔薇水晶はお饅頭のコーナーに居た。<br /> 二人とも饅頭の箱をかごに入れて……雪華綺晶!! 貴方それ本当に一人で全部食べるつもりなの?<br /> 5~6箱はあるのだわ……<br /><br /> そろそろ私もお土産を買っておこうかしら。<br /> まずは食べたいと思っていた『白蛇飴』をかごに入れる。<br /> そして、『白蛇の勾玉』を手にとって見比べている水銀燈に声をかけた。</p> <p> </p> <p>紅「水銀燈、勾玉、買うの?」<br /> 銀「真紅……ええ、めぐのお守りに、どれが良いかなぁ……ってねぇ。今度手術だから……私も少しくらい力にならなくちゃ」<br /><br /> 二つの勾玉を私に見せてくる水銀燈。<br /> めぐさんの事を本気で心配しているのがよく分かる。<br /> ……めぐさんは水銀燈の年上の友人、ずっと心臓の病気で入院しているのだわ。<br /><br /> 銀「こっちの『成功』にしようか……『回復』にしようか……迷うわね」<br /> 紅「そっちの……『回復』はどうかしら」<br /> 銀「『回復』……? 」<br /> 紅「貴方がこれだけ祈っているのよ。めぐさんが死ぬはず無いのだわ。術後のことを考えておきなさい」<br /><br /> 私は水銀燈に『回復』の勾玉を押し付けるようにして渡した。<br /> 水銀燈は渡されたそれをじっとみてしばらく考えていたが、決意したみたいだ。<br /><br /> 銀「ありがとう……これにするわ」<br /> 紅「そう、良かったわね」<br /><br /> 水銀燈は『回復』の勾玉を大事に握り締めた。<br /> さて、私も何か買おうかな。<br /><br /> 紅「どれにしようかしら……?」<br /><br /> 沢山種類があるわね……。<br /> 迷うのだわ……。<br /><br /> 銀「貴方が買うのは一つしか無いでしょ。これよぉ!これぇ!」<br /><br /> 水銀燈が渡してきたのは『恋愛』の勾玉。</p> <p> </p> <p>銀「真紅は一つ上の段階の、『キス』出来るように頑張りなさぁい」<br /> 紅「……水銀燈。貴方、楽しんでない?」<br /> 銀「えぇ? 楽しんでるわけないじゃなぁい」<br /><br /> ニコニコ笑いながら水銀燈が言った。<br /> はぁ、絶対楽しんでるわね……。昔からこういう性格してるのだわ。<br /><br /> 銀「さっ、私たちも買いましょ。皆を待たせちゃダメよぉ」<br /><br /> 私たちはレジに勾玉を持っていった。<br /> おばあさんがテキパキとその見た目からは想像できないスピードでレジ打ちをして行く。す……凄い。<br /> 私たちが勾玉のお金を払い、品物を受け取ろうとしたとき……おばあさんが私たちに話しかけてきた。<br /><br /> おばあさん「あんた達の願い事、叶うじゃろ」<br /> 銀「……え?」<br /> おばあさん「ここの勾玉はよーくきくんじゃあ……頑張りな」<br /><br /> そして私たちの手を握り締める。<br /> おばあさんの力が、流れ込んでくるような感じがした。<br /> 私たちは、お礼を言って店から出た。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>銀「もうそろそろ時間ねぇ」<br /> 苺「お空は夕焼けなの~ カラスが鳴くからかえるのー!」<br /> 紅「別にカラスは鳴いてないわ」<br /><br /> 水銀燈が綺麗な銀色の腕時計を見て言った。<br /> 空は夕焼け空で、とっても綺麗だ。<br /><br /> 蒼「後はホテルに戻ってご飯とお風呂だね」<br /> 雪「ご飯……楽しみです」<br /><br /> 蒼星石のその言葉を聴いて、雪華綺晶がよだれをじゅるりと啜る。<br /> 私はそれを見て、獲物に喰らいつく寸前のライオンをイメージした。<br /><br /> 翠「枕投げ大会が楽しみですぅ! この翠星石の力を見せてやるですよ~!」<br /> 金「カナの策で優勝間違いなしかしらー!」<br /> 薔「……自爆しないように気をつけてね」<br /><br /> 拳を上げて意気込んでいる翠星石と金糸雀、それをみて薔薇水晶がくすくすと笑っている。<br /> 私も枕投げ大会は楽しみなのだわ。</p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p>私たちがバスに戻ると、既にクラスの殆どのメンバーが戻ってきていたのか、各自の席に座っていた。<br /><br /> 仗助「よぉ~ どうだった?」<br /> 薔「……楽しかったよ。お土産買えた?」<br /> 仗助「ああ」<br /><br /> 仗助君と薔薇水晶が楽しそうに話しているわね。<br /> その横ではジュンが笹塚君に何か言われている。何事かをからかわれているみたいだ。<br /> 私はジュンに声をかける。<br /><br /> 紅「ジュン、どうしたの?」<br /> ジュン「いや……」<br /> 笹塚「ジュンがさ、『恋愛』の勾玉買ったんだよ。真紅さん」<br /> ジュン「おい、笹塚……あーくそ」<br /><br /> ジュンの言葉を遮って、笹塚君が言った。<br /><br /> 銀「あらぁ~……実は真紅も買ったのよ。その勾玉」<br /> ジュン「え!?」<br /> 翠「もしかしておそろいですかー!?」<br /> 苺「うゆ~……これって偶然なの?」<br /> 紅&ジュン「うっ……うるさい(のだわ)!」</p> <p> </p> <p>ちょっと水銀燈、バラさないで頂戴!<br /> しかもハモっちゃったのだわ……。<br /> みんながニヤニヤこっちを見てくる。<br /><br /> 雪「やっぱり離れていても貴方達はつながっているんですね」<br /> 蒼「二人の絆だね、うんうん」<br /> ウルージ「しかしお揃いとは……これは珍しいものを見た」<br /><br /> ふむふむと頷いている雪華綺晶に蒼星石。<br /> お土産で買ったのか早速手に数珠を巻いて祈る動作をするウルージ君……三人ともやめなさい!<br /> 恥ずかしいじゃないの!<br /><br /> ベジータ「そして夜は下半身もつながrグバァー!」<br /> 紅「死になさい」<br /> 金「ベジータぁぁぁ! 大丈夫かしらー!?」<br /><br /> 私の拳がベジータのどてっぱらに食い込む。ちょっとは学習しなさい!<br /> 金糸雀が気絶したベジータの頬をぺしぺしと叩いている。</p> <p>私たちを乗せたバスは山道を進んでいく。<br /> 次の目的地は旅館『白蛇館』<br /> まだ一日目、楽しい修学旅行はまだまだ続くのだわ。</p>

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