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雪華綺晶的な保守」(2010/03/25 (木) 23:54:43) の最新版変更点

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<p>私は三大欲求に素直だ。言わずもがな、生きとし生けるものは食べたら眠くなるのだ。<br /><br /> それは猫も人も一緒で、昼御飯をあっという間に頂いた私は、薔薇水晶な猫と一緒に日当たりのよいソファーで横になっていた。<br /> 薔薇水晶な猫、というと薔薇水晶が猫になったような感じなのだが、正確には薔薇水晶の代わりにいた猫である。<br /><br /> うみゅー<br /><br /> 「……うみゃーん」<br /><br /> 太陽の優しい暖かさが気持ちいい。心がおおらかになるようで、仰向けに私は見慣れた天井を見つめながら幸せなため息を吐いた。<br /><br /> うみゃー?<br /><br /> 「……うみゃー」<br /><br /> 私の傍らで丸くなっていた猫は私の方が日当たりがいい事に気が付いたのか、もぞもぞと動きだし、私の胸元まで登り始めた。<br /><br /> 「……重いにゃー」<br /><br /> どうやら私の胸の上が一番暖かいと判断したのか薔薇水晶専用だった私のバストを弄び、いや、クッション代わりにでも思っているのだろう、ちょうどいい角度を見つけるとまた丸くなった。どうやら、このネコはまだ子供らしく、甘えたがりらしい。<br /><br /> うみゃー<br /><br /> 「……うみゃーん」<br /><br /> 目蓋が重くなる。私は三大欲求に素直なのだ。そのまま、私は目を閉じた。起きた頃には猫も親元へ帰っているだろうと。<br /><br /> みゃー?<br /><br /> 猫が甘えるように鳴く。私はそれが子守歌のように夢の底へ落ちていった。</p> <hr /><p> </p> <p>雪「うみゅー」<br /> 猫「うみゅー」<br /> 雪「うにゃー」<br /> 猫「うにゃー」<br /> 雪「うみゅみゅー」<br /> 猫「う……うみゃー」<br /> 雪「ノンノン、うみゅみゅー」<br /> 猫「うみゅにゃー」<br /> 雪「おしいおしいうみゅみ……( ゚д゚)ハッ!」<br /> 薔「お、おねーちゃん……?」<br /> 雪「あっ、薔薇水晶いつの間にかえっていやこれはちがうのあっそんな可愛いものを見るような目で私をみないでッー!!///」<br /> 薔「(ネコ可愛いなぁ……みゃー)」</p> <hr /><p>薔「……ネコさん遊びましょー」<br /> 猫「うみゃーん」<br /> 薔「……猫じゃらしですよー」<br /> 猫「Σ(・∀・)にゃにゃにゃ」<br /> 雪「(猫の主導権を奪われてしまった)」<br /> 薔「……ほらほらー」<br /> 猫「にゃ!にゃ!」<br /> 雪「(と、いうことは薔薇水晶=猫好き=猫耳好き→付ける→おねーちゃん可愛い→にゃんにry)……ふふ、では早速」<br /> 薔「……こっちですよー」<br /> 猫「にゃー」<br /><br /> 薔「……ん、どうしたの?あれ、おねーちゃんが消えた」<br /> 猫「にゃー?」<br /> 雪「ば、薔薇水晶にゃー」<br /> 薔「お、おねーちゃん……猫耳?」<br /> 猫「にゃーん」<br /> 雪「お姉ちゃんも一緒に、にゃんにゃんしたいー!!」<br /> ドタバタ<br /> 薔「あっ、おねーちゃん、何押し倒して脱がしてるのまだお昼だし子猫ちゃんがこっちを興味ありげに見ているって、えっ?保健体育って猫に保健体育も何もないでしょ!あっ……」<br /><br /> 猫「…にゃー?」</p> <hr /><p>前回のあらすじ→猫効果を信じて猫耳装備の雪華綺晶が薔薇水晶に襲い掛かり、文字通りにゃ○にゃ○をするつもりだったのだが……<br /><br /> 雪「薔薇水晶にゃんー♪」<br /> 薔「ちょっとおねーちゃん!? あっ、そこはダメェ! 」<br /> ポイッ<br /> 雪「にゃ? 」<br /> ガシャゴーーン!!<br /> 薔「あっ、身体が勝手に……おねーちゃん、おねーちゃん? 」<br /> 雪「と、巴投げ……だ……と……に、にゃーん……ガクッ」<br /> 薔「実はこの前、雛苺の家主から襲われた時の対策にって習った投げ方なんだけど、“巴”投げって言うんだ……」<br /> 雪「(薔薇水晶は実は万能だからすぐに自分のモノにしてしまうのだが、雛苺の家主め、よけいなスキルを……)に、にゃー」<br /> 薔「おねーちゃん、ごめんね……大丈夫? 」<br /> 雪「だ、大丈夫だにゃー……(今後を考え私も何か対策をブツブツ)」<br /> 猫「にゃー? 」</p> <hr /><p><br /> 薔「ところでおねーちゃん、そのネコの名前どうするの? 」<br /> 雪「マーシャルアーツかそれとも&gt;&gt;143の言った通りに『ムシャラムシャラ』作戦かブツブツ……」←猫耳解除状態<br /> 薔「ネコの名前だよ。この子猫ちゃんも今日から家族なんだから名前が必要でしょ? 」<br /> 雪「(飼うつもり満々だったのか)……んー」<br /> 薔「あっ、おねーちゃん飼うつもり無かったでしょ! 」<br /> 雪「い、いやまさかアハハハ」<br /> 猫「にゃー 」<br /> 雪「あっ、ごめんごめん。真面目に考えるから私の服の中に入ってこないでね」<br /> 薔「(おねーちゃん結構胸あるからなぁ)」<br /> 雪「んー、この猫は白いから……」<br /> 薔「ラプラs」<br /> 雪「いやそれはあのウサギ顔」<br /> 薔「そっか。白、白、白くてふわふわした……」<br /> 雪「!! 『うにゅー』に決定」<br /> 薔「……イチゴ大福みたいだけどさ」<br /> 雪「決定! ね、うにゅー」<br /> 猫「うみゃーん」<br /> 雪「もぞもぞしない///」<br /> 薔「うにゅーかぁ……(シロとかはやっぱりダメだったよね)」<br /> 猫「うにゃー? 」<br /> 薔「あっ、うにゅー、私の服にも潜り込まないでっ」<br /> 雪「(薔薇水晶もなかなか揉みごたえのある胸しているからなぁ)」<br /> 薔「お、おねーちゃん///」<br /> 雪「うにゃー♪」<br /> どたばた<br /><br /> こうして我が家に新しい家族が出来ました。<br /> 猫「みにゃーん♪」</p> <hr /><p>~アンケート・どこにお住まいですか? 同居人は?~<br /><br /> 水「病院近くの教会よぉ。やっと一人で改装し終わったわぁ。最近は病院の子供達が抜け出して遊びに来るから独り身でも寂しくないのよぉ」<br /><br /> 金「みっちゃんのアパートかしら~。もちろんみっちゃんと一緒に住んでるかしら~。最近、みっちゃんが返済が苦しい苦しい言っているからカナもアルバイト募集かしら~」<br /><br /> 翠「おじじの家ですぅ。蒼星石とおじじとおばばの四人で暮らしてるですぅ。案外、翠星石も家事するんですよ」<br /><br /> 蒼「翠星石と同じだよ。不満はほとんど無いけど、あるとすればおじいさんが男物の服ばかりを買ってくることかなぁ……僕だってフリルとか着てみたいのに」<br /><br /> 真「ジュンの家よ。家族構成は私、ジュン、のりの三人だわ。私は居候だから立場に気を遣うわ……ジュン、紅茶をいれてちょうだい」<br /><br /> 雛「トモエの家なのー。んーと、かぞくは、えーと、ヒナとトモエとトモエのおかーさん、おとーさん、ワニとうさぎさんとクマさんと……いっぱいなのー。ヒナは毎日うにゅーが食べれて幸せなのー」<br /><br /> 薔「……私とおねーちゃんは実は一軒家です……なぜ二人暮らしの私達がこんな二階建て庭付き一戸建てに住んでいる事は……まぁ、おいおい分かります。多分。家族は私、おねーちゃんの雪華綺晶、そして猫のうにゅーです……ハァ、長かった」<br /><br /> 猫「にゃー」<br /></p> <hr /><br /> 雪華綺晶的な保守<br /><br /><br /> 明日晴れたら彼女をデートに誘おう、なんて不埒な事を思いながら、沈黙を保つテレビの前に天気予報を気にする自分。<br /><br /> 彼女はまだそんなことも知らずに先ほどから暢気にシャワータイムだ。<br /><br /> 薔薇水晶と同棲、いや同姓どうしならばこれは二人暮らし、なんて味気のない言葉で締めくくられるのだろう。<br /><br /> けどこれが私達にとっては『普通』で、それでいて『異端』で。<br /><br /> 珈琲を一口啜る。私はブラックが好きだが、彼女はまだ砂糖を2杯入れなければ飲めない、なんてこともこの生活で知った。<br /><br /> 皆が、他人が知らない彼女の秘密を私が知っていて、私の秘密を彼女が知っている。<br /><br /> 私達は共同体なのだ。お互いの秘密を知り合い、お互いに首元にナイフを突き刺しているような、<br /><br /> そんな関係。<br /><br /> そんな物思いに耽っているとバスルームの方から音がした。彼女の鼻歌が静かなリビングまで聞こえてくる。<br /><br /> さて、と私は立ち上がり胸のボタンを外しながらバスルームへと向かう。いつも『ながら』はだらしないと言われるが効率がよければ私はそれでいいと思う。<br /><br /> 湯加減はどうだった? と私は扉を開ける。彼女はいつも通り、とバスタオル一枚を羽織ながら私に笑いかけた。<br /><br /> その姿はまるで理性を溶かす媚薬のような、そんな刺激を脳髄に与えてくれる。抱きしめたい、なんて安易な愛の表現をしてみたくなるのだ。<br /><br /> だけど私はそう、といつも通りに笑みを浮かべながら眼帯を外す。  鏡越しに彼女と目が合うと、雪華綺晶、と彼女が私の名を呼んだ。<br /><br /> 『明日、晴れたら……』 彼女の話す言葉の一つ一つを理解しながら、私は静かにそれに頷くのだ。<br /><br /> 私達は共同体。そんな単純で、出鱈目な関係。 <hr width="100%" size="2" /><p><br /> 「今夜は寒いね」<br /> 愛妹、薔薇水晶が震えた声で私に話し掛けた。既に暦は十二月、空には透き通った空に星が爛々と輝いていて、その空の下、私達二人は家路を急いでいた。<br /> 「本当に。もう冬なんですね」<br /> 私はそう答えると、崩れかけたマフラーを巻きなおした。時計は八時を指しており、寒さは相当だ。<br /> 「今夜は雪が降るってニュースでやっていたよ」<br /> 薔薇水晶が空を見上げる。<br /> 「あまり当てのならない天気予報ですわ」<br /> 「……本当」<br /> 薔薇水晶はそう微笑んだか、その表情はこの空とは反して曇り気味だ。私達は路地を静かに歩く。<br /> 「雪は降ってもいい寒さなんだけど」<br /> と、彼女は凍えた手の平に息を吹きかけた。スーパーの袋を持つその手は赤く悴んでおり、この寒い日には痛々しささえ感じる。<br /> 「あら、そういえば今日はいつもの手袋はしてこなかったのですか」<br /> 「それがね、ウチでうにゅーが私の手袋を気に入ってみたいで、手袋に頭を突っ込んで寝てるの」<br /> うにゅーとは雛苺の好物ではなく、我が家の子猫だ。しかし子猫が手袋に頭を突っ込んで寝ているとはそれはまた滑稽な光景だと思う。<br /> 「まったく困ったものですわ」<br /> と、私は片方の手袋を脱ぎ、薔薇水晶の凍えた手を握った。私の体温が彼女の手をゆっくりと温める。<br /> 「……温かい」<br /> 彼女はそう呟く。私は黙ったままその手をコートのポケットに入れる。まるでどこか浮ついた恋人同士みたいだ。<br /> 「さぁ、早く帰って温かいものを食べましょう」<br /> 「そうだね。今日は鍋がいいね」<br /> 私達は歩く。片方の手はスーパーの袋を。そして片方には温かな手をしっかりと握って。<br /> 「暖かいね」<br /> 彼女が言う。<br /> 「本当に。暖かい」<br /> 私達は家へと歩く。手には温かさを。そしてこんな夜に暖かさを感じながら。<br /><br /> 『染み渡る夜気に』</p> <hr width="100%" size="2" /><p><br /><br /> 「ご注文はお決まりでしょうか」<br /> 「オレンジジュース二つに」<br /> 「私はエスプレッソで」<br /> かしこまりました、とウェイトレスがメニューを下げながらお辞儀をする。<br /> とある喫茶店で私と金糸雀、ピチカートは午後のティータイム、とでも言うのだろうか、一時を楽しんでいた。<br /> 「結局、お眼鏡に適う服は見つかったの?」<br /> 「それがですね、キラキショウさん……可愛いお洋服はあるにはあったんですが」<br /> テーブルを挟んで向かいに座るピチカートが俯く。<br /> 「サイズが合わなかったのかしら」<br /> 「……それは御愁傷様で」私は苦笑いを浮かべながら彼女を見た。確かに金糸雀に適する服はあるとは思うが大柄、と言おうかモデル体系のピチカートにはなかなか『可愛い』といった服は無いのだろう。<br /><br /> 彼女はユニクロが似合う女性だから。<br /><br /> もちろん悪い意味ではなく、美しい体格だからだ。<br /><br /> シンプルこそ美しい、と前に水銀燈のお姉様が言っていたような気がする。<br /><br /> 「……お洒落は難しき、かな」<br /><br /> 私はそう呟くと、確かに、とピチカートが寂しそうに頷き、私達は少しの間、笑い合う。<br /><br /> そんな春の一時。</p>
<p>私は三大欲求に素直だ。言わずもがな、生きとし生けるものは食べたら眠くなるのだ。<br /><br /> それは猫も人も一緒で、昼御飯をあっという間に頂いた私は、薔薇水晶な猫と一緒に日当たりのよいソファーで横になっていた。<br /> 薔薇水晶な猫、というと薔薇水晶が猫になったような感じなのだが、正確には薔薇水晶の代わりにいた猫である。<br /><br /> うみゅー<br /><br /> 「……うみゃーん」<br /><br /> 太陽の優しい暖かさが気持ちいい。心がおおらかになるようで、仰向けに私は見慣れた天井を見つめながら幸せなため息を吐いた。<br /><br /> うみゃー?<br /><br /> 「……うみゃー」<br /><br /> 私の傍らで丸くなっていた猫は私の方が日当たりがいい事に気が付いたのか、もぞもぞと動きだし、私の胸元まで登り始めた。<br /><br /> 「……重いにゃー」<br /><br /> どうやら私の胸の上が一番暖かいと判断したのか薔薇水晶専用だった私のバストを弄び、いや、クッション代わりにでも思っているのだろう、ちょうどいい角度を見つけるとまた丸くなった。どうやら、このネコはまだ子供らしく、甘えたがりらしい。<br /><br /> うみゃー<br /><br /> 「……うみゃーん」<br /><br /> 目蓋が重くなる。私は三大欲求に素直なのだ。そのまま、私は目を閉じた。起きた頃には猫も親元へ帰っているだろうと。<br /><br /> みゃー?<br /><br /> 猫が甘えるように鳴く。私はそれが子守歌のように夢の底へ落ちていった。</p> <hr /><p> </p> <p>雪「うみゅー」<br /> 猫「うみゅー」<br /> 雪「うにゃー」<br /> 猫「うにゃー」<br /> 雪「うみゅみゅー」<br /> 猫「う……うみゃー」<br /> 雪「ノンノン、うみゅみゅー」<br /> 猫「うみゅにゃー」<br /> 雪「おしいおしいうみゅみ……( ゚д゚)ハッ!」<br /> 薔「お、おねーちゃん……?」<br /> 雪「あっ、薔薇水晶いつの間にかえっていやこれはちがうのあっそんな可愛いものを見るような目で私をみないでッー!!///」<br /> 薔「(ネコ可愛いなぁ……みゃー)」</p> <hr /><p>薔「……ネコさん遊びましょー」<br /> 猫「うみゃーん」<br /> 薔「……猫じゃらしですよー」<br /> 猫「Σ(・∀・)にゃにゃにゃ」<br /> 雪「(猫の主導権を奪われてしまった)」<br /> 薔「……ほらほらー」<br /> 猫「にゃ!にゃ!」<br /> 雪「(と、いうことは薔薇水晶=猫好き=猫耳好き→付ける→おねーちゃん可愛い→にゃんにry)……ふふ、では早速」<br /> 薔「……こっちですよー」<br /> 猫「にゃー」<br /><br /> 薔「……ん、どうしたの?あれ、おねーちゃんが消えた」<br /> 猫「にゃー?」<br /> 雪「ば、薔薇水晶にゃー」<br /> 薔「お、おねーちゃん……猫耳?」<br /> 猫「にゃーん」<br /> 雪「お姉ちゃんも一緒に、にゃんにゃんしたいー!!」<br /> ドタバタ<br /> 薔「あっ、おねーちゃん、何押し倒して脱がしてるのまだお昼だし子猫ちゃんがこっちを興味ありげに見ているって、えっ?保健体育って猫に保健体育も何もないでしょ!あっ……」<br /><br /> 猫「…にゃー?」</p> <hr /><p>前回のあらすじ→猫効果を信じて猫耳装備の雪華綺晶が薔薇水晶に襲い掛かり、文字通りにゃ○にゃ○をするつもりだったのだが……<br /><br /> 雪「薔薇水晶にゃんー♪」<br /> 薔「ちょっとおねーちゃん!? あっ、そこはダメェ! 」<br /> ポイッ<br /> 雪「にゃ? 」<br /> ガシャゴーーン!!<br /> 薔「あっ、身体が勝手に……おねーちゃん、おねーちゃん? 」<br /> 雪「と、巴投げ……だ……と……に、にゃーん……ガクッ」<br /> 薔「実はこの前、雛苺の家主から襲われた時の対策にって習った投げ方なんだけど、“巴”投げって言うんだ……」<br /> 雪「(薔薇水晶は実は万能だからすぐに自分のモノにしてしまうのだが、雛苺の家主め、よけいなスキルを……)に、にゃー」<br /> 薔「おねーちゃん、ごめんね……大丈夫? 」<br /> 雪「だ、大丈夫だにゃー……(今後を考え私も何か対策をブツブツ)」<br /> 猫「にゃー? 」</p> <hr /><p><br /> 薔「ところでおねーちゃん、そのネコの名前どうするの? 」<br /> 雪「マーシャルアーツかそれとも&gt;&gt;143の言った通りに『ムシャラムシャラ』作戦かブツブツ……」←猫耳解除状態<br /> 薔「ネコの名前だよ。この子猫ちゃんも今日から家族なんだから名前が必要でしょ? 」<br /> 雪「(飼うつもり満々だったのか)……んー」<br /> 薔「あっ、おねーちゃん飼うつもり無かったでしょ! 」<br /> 雪「い、いやまさかアハハハ」<br /> 猫「にゃー 」<br /> 雪「あっ、ごめんごめん。真面目に考えるから私の服の中に入ってこないでね」<br /> 薔「(おねーちゃん結構胸あるからなぁ)」<br /> 雪「んー、この猫は白いから……」<br /> 薔「ラプラs」<br /> 雪「いやそれはあのウサギ顔」<br /> 薔「そっか。白、白、白くてふわふわした……」<br /> 雪「!! 『うにゅー』に決定」<br /> 薔「……イチゴ大福みたいだけどさ」<br /> 雪「決定! ね、うにゅー」<br /> 猫「うみゃーん」<br /> 雪「もぞもぞしない///」<br /> 薔「うにゅーかぁ……(シロとかはやっぱりダメだったよね)」<br /> 猫「うにゃー? 」<br /> 薔「あっ、うにゅー、私の服にも潜り込まないでっ」<br /> 雪「(薔薇水晶もなかなか揉みごたえのある胸しているからなぁ)」<br /> 薔「お、おねーちゃん///」<br /> 雪「うにゃー♪」<br /> どたばた<br /><br /> こうして我が家に新しい家族が出来ました。<br /> 猫「みにゃーん♪」</p> <hr /><p>~アンケート・どこにお住まいですか? 同居人は?~<br /><br /> 水「病院近くの教会よぉ。やっと一人で改装し終わったわぁ。最近は病院の子供達が抜け出して遊びに来るから独り身でも寂しくないのよぉ」<br /><br /> 金「みっちゃんのアパートかしら~。もちろんみっちゃんと一緒に住んでるかしら~。最近、みっちゃんが返済が苦しい苦しい言っているからカナもアルバイト募集かしら~」<br /><br /> 翠「おじじの家ですぅ。蒼星石とおじじとおばばの四人で暮らしてるですぅ。案外、翠星石も家事するんですよ」<br /><br /> 蒼「翠星石と同じだよ。不満はほとんど無いけど、あるとすればおじいさんが男物の服ばかりを買ってくることかなぁ……僕だってフリルとか着てみたいのに」<br /><br /> 真「ジュンの家よ。家族構成は私、ジュン、のりの三人だわ。私は居候だから立場に気を遣うわ……ジュン、紅茶をいれてちょうだい」<br /><br /> 雛「トモエの家なのー。んーと、かぞくは、えーと、ヒナとトモエとトモエのおかーさん、おとーさん、ワニとうさぎさんとクマさんと……いっぱいなのー。ヒナは毎日うにゅーが食べれて幸せなのー」<br /><br /> 薔「……私とおねーちゃんは実は一軒家です……なぜ二人暮らしの私達がこんな二階建て庭付き一戸建てに住んでいる事は……まぁ、おいおい分かります。多分。家族は私、おねーちゃんの雪華綺晶、そして猫のうにゅーです……ハァ、長かった」<br /><br /> 猫「にゃー」</p> <hr /><p><br /> 雪「しかし……」<br /><br /> め「どうしたの、雪華綺晶」<br /><br /> 雪「私の周りには普通の人物があまりにも少ない」<br /><br /> め「例えば例えば? 」<br /><br /> 雪「例えば、自分を死に損ないと思っている卑屈な病人。例えば、最愛の妹に必殺“巴”投げを教え込む家主、例えば、皆から想われているのに気が付かない鈍感な引き籠もり」<br /><br /> め「なかなか濃い面子よね、私が言うのも何だけど」<br /><br /> 雪「自覚症状があるだけまし……まったくたまには美味しいご飯と共に普通な人と普通の会話がしたいですわ」<br /><br /> め「そ、そうね……(ほっんと、“自覚症状”が無いって怖いわ)」<br /><br /> 保守</p>

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