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「とある夏休み」7ページめ」(2009/08/05 (水) 21:03:28) の最新版変更点

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<p>7ページめ<br /> 「おはようございます、施設長」<br /> 「あらおはようめぐちゃん、今日も暑いわね」<br /> 「もう、ちゃんと柿崎先生って読んで下さいよお、あの子たちがいないからって…」<br /> 「ふふふ、ごめんごめん。そう言えばあの子たちは?」<br /> 「朝ごはんのあとにどこかに遊びに行ったみたいですね。元気ですよね…」<br /> 「他の先生方もご一緒?」<br /> 「いいえ。二人とも素振りをしていますよ」<br /> 「若いって良いわね…私は明日から出張よお…」<br /> 「大変ですね施設長…」<br /> ―――――――――――――――――――――――――――<br /> 圧倒的な非日常に押し流されつつも、真紅は体勢を整えようと必死に手足を動かしました。<br /> 水中では想像以上に体の自由がきかず、視界もぼやけてしか見えません。…いえ、視線の<br /> 先に、力なく水中に漂っている雛苺の姿を真紅は捉えていました。自分でも信じられないほどの<br /> 力が水をかきわけ、真紅の体は、少しづつ雛苺へと近づいて行きます。その間が10メートルから<br /> 7メートル、5メートル、3メートル…と迫ったところで、酸素を求める本能が、真紅に水中で<br /> 息を吸わせ…気管に水が入り込み、想像を絶する苦しみの中で、闇と消えていく視界と意識に<br /> 覆われた真紅は、すぐそこにいるはずの愛しい妹へと必死に手をのばし…<br /> ついに意識を手放しました。<br /> ―――――――――――――――――――――――――――――――<br /> 「そぉーれ!喰らいやがれですぅ!」<br /> 「ひゃっ!ちょっと、少しは手加減をしてくれませんこと!?」<br /> 「ビーチバレーでそこまで本気出すことはないでしょぉ…」<br /> 「ここはビーチじゃなくて川だからいいのですぅ☆」<br /> 「姉さん…ボール流れてってるよ…」<br /> 「…私…取ってくる…」<br /> 「ごめんですぅ」<br /> バシャバシャ<br /> 「…追いついたっと…!?…キャッ!!」<br /> 「!?どうしたのぉ?」<br /> 「足でもつったですかぁ?」<br /> 「…人が…二人も…流れてくるっ!!」<br /> 「ええっ!?大変だよ、いそいで引き上げなきゃあ!!」<br /> 「一大事ですわ!皆さん行きますわよ!!」<br /> 「うんっ!!」<br /> 少女達は、我を忘れて川の深みへと急ぎました。<br /> つづく</p>

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