「雛苺短編16」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

雛苺短編16」(2008/11/28 (金) 06:31:01) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>教室のすみっこで一人ため息をつくことしかできない。<br /> この場所にはママやパパはいない。<br /> じぃじも、ばぁばもいない。<br /><br /> それが不安で、寂しくて、ただただ居心地が悪くて。<br /> 涙が流れないのが不思議なくらいにつらかった。<br /><br /> 小学校に入ったとき、そんな気持ちでいっぱいだったことを今でも覚えています。<br /> 幼稚園にも保育園にも行ってなかったから、<br /> 家族以外の人と長い時間を過ごすのに慣れていなかったのです。<br /><br /> たくさんの人に「おめでとう」と声をかけられるたび、<br /> 何もおめでたくないのにと私は思っていました。<br /><br /> そんなある日のことです。<br /> 友達も作らないまま、いつものようにぼーっと休み時間を過ごしていると、<br /> 同じように一人きりで座ったままの男の子と目が合いました。<br /> すぐに男の子は目をそらしましたが、次の日も、そのまた次の日も目はあい続けました。<br /><br /> そして、だんだんと男の子はなかなか目をそらさなくなっていきました。<br /> でもやっぱり最後には男の子が先に目をそらします。<br /> そしていつも悔しそうにします。<br /><br /> ようやく気付きました。<br /> これは先に目をそらしたら負けのゲームなんだってことに。<br /> そうとわかったら絶対に負けられません。<br /> 二人は休み時間のたびに見つめ合い、勝負し続けました。<br /><br /> そのうちに、男の子の顔を見るのが楽しみになってきました。<br /> まだ一度も話したこともない男の子と、そうして勝負していることが楽しくて仕方なかったのです。<br /><br /> 授業中にだって横目で男の子を見るようになったころ、<br /> 男の子が一日お休みをしました。<br /><br /> その日は一日中不安で、寂しくて、泣き出しそうなくらいにつらい日でした…。<br /><br /> そして私は気付きました。<br /> 男の子と見つめ合う間は不安も寂しさも、泣き出しそうな辛さも感じなかったことに。<br /><br /> いつのまにか男の子は友達になっていたのでした。<br /> 大事な大事な友達になっていたのでした。<br /><br /> 次の日登校してきた男の子との勝負に、私ははじめて負けました。<br /> 目があっただけでどきどきと胸が痛くなった気がして、思わずそらしてしまったのでした。<br /><br /> しまったと思ってまた見てみると、男の子はすごく嬉しそうに笑っていました。<br /> その顔を見ていると思わず笑いが勝手にこぼれてきて…<br /> 私は学校で初めて笑うことができました。<br /><br /> それからもう6年が経とうとしています。<br /> 私は友達がたくさんできて、いつも笑っています。<br /><br /> 男の子もすっごく大きくなって、とってもかっこよくなったと思います。<br /> ただ、あんまり笑顔を見せてくれなくなりました。<br /> それはちょっぴり残念です。<br /><br /> でも、優しいところは全然変わってません。<br /> 一緒にいるだけで嬉しい気持ちになることができます。<br /><br /> だから中学に行っても、ずっとずっと一緒にいたいです。<br /> 私の初めてのお友達。<br /> 大切な大切な人。<br /> 大好きな男の子、桜田じゅんくんと。<br /><br /> 『小学校の思い出』<br /> 6年2組 雛苺<br /><br /> 「えっと…その…」<br /><br /> 「?どうかしたなの?」<br /><br /> 「これって…」<br /><br /> 「頑張って書いたのよ!自信作なの。」<br /><br /> 「あぁ、うん。すごくよく書けてる。」 <br /><br /> 「ありがとなの♪」<br /><br /> 「でも、ほかに書くことなかったのか?」<br /> 「せっかくの卒業文集なのに…」<br /> 「なんだか僕のことばっかだしさ…」<br /><br /> 「でも1番の思い出を書けって先生が言ったのよ?」<br /> 「ヒナの1番はずーっとずーっとジュンなのよ!」<br /> 「だからこれでいいのよ~」<br /><br /> 「ば!ばかっ!何言ってんだよ!」<br /><br /> 「本当のことなのよ。作文の最後にもちゃんと書いたもん。」<br /> 「じゅんのこと、だーいすき♪」<br /> そう言いながら飛び付いて顔を見上げてみる。<br /> 目が合うとジュンは顔を真っ赤にして「ばかやろう」と瞳をそらしてしまう。<br /><br /> 「ジュンの負けなのよ~」<br /> 私は笑いながらいっそうジュンに強く抱き着いた。<br /><br /> ふと窓から暖かな春の風が舞い込んでくるのを感じる。<br /> あの時に『貴方がいた幸せ』を書き綴った文集は、<br /> その風に優しく閉じられていく…<br /><br /> 横目にそんな光景を見て、私は少し切ない気持ちになった。<br /> けどすぐにそんな切なさは消えていく。<br /><br /> 私の背中をぎゅっと抱きしめた貴方から伝わる優しい体温。<br /> 私はこれからも『貴方がいる幸せ』を、そのぬくもりの中に感じ続けていく。</p> <hr /><p><br /><br /> 雛「ぐぇへへへ! おまえを喰ってやるぅ!」<br /> 雛「キャー! 助けてー!」<br /> 雛「まてぇい!!」<br /> 雛「誰だ!」<br /> 雛「あなたは!?」<br /> 雛「みんなー!」<br /> 雛「レッド!」<br /> 雛「ブルー!」<br /> 雛「イエロー!」<br /> 雛「ピンク!」<br /> (以下略)<br /><br /><br /> ジ「雛苺……両手にビニール袋嵌めて、何やってんだ?」<br /> の「テレビの影響って、怖いのねぇ……」<br /> ジ「?」<br /><br /><br /> 雛「そぉれ♪ ひっとえんどら~ん♪ ひっとえんどら~ん♪ おもったいじょーにてっがムレる♪」<br /><br /><br /> 蒼(い、違和感が……無いッ……!)<br /><br /><br /><br /> 続くかも</p> <hr /><p align="left"><br /> 翠星石・真紅・雛苺がケーキを食べています<br /><br /> 「ケーキおいしーの!」<br /> 「のりのお菓子作りの腕は確かね」<br /> 「良くできたショートケーキですぅ♪」<br /><br /> 「あら、紅茶がないわね…ちょっと淹れてくるわ」トテトテ<br /> 「いってらっしゃいなの~」<br /><br /> 「(きしししし、真紅が居ないこの隙にチビ苺のイチゴ貰いですぅ♪)あ!?デブネコが空飛んでるです!」ビシィ!<br /> 「ネコさん!?どこなの!?」キョロキョロ<br /> 「(隙ありです!いただきですぅ♪あむっ)ありゃ?塀の上歩いてただけだったてす」モグモグ<br /> 「うゆ…飛んでるネコさん見たかったの…ああぁあぁああああ!?」<br /><br /> 「全くはしたないわね…レディなのだから無闇に大きな声を出すものではないわ。台所まで聞こえたわよ?」<br /> 「イ、イチゴ…イチゴが…」<br /> 「イチゴがどうかしたですか?」クククク<br /> 「…翠星石が真紅のイチゴ食べちゃったの!」<br /> 「な、なんですってぇ!?」<br /> 「いいいいっ!?何でですかぁ!?確かに翠星石はチビ苺からイチゴを…えええっ!?」<br /> 「フ…フフフフ…翠星石、覚悟は出来ているわね?」<br /> 「ちょっ、タイム、タイムです!話せばわかっぴゃー!?」<br /><br /><br /> 「ヒナに同じ技は2度も通用しないの。いまやこれは常識なのよ?」</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /><br /> それは―突然の―<br /><br /> 「雛苺…僕は…」<br /> 「ジュン…ジュンー!」<br /><br /> 想いは募り、崩れ去り、<br /><br /> 「ヒナは…ヒナは…!」<br /><br /> ここに、舞い降りる―<br /><br /> 「真紅!ジュンが大変なのー!」<br /> 「そ、大変ね。あら、くんくんが始まるわ」<br /> 「わーい!」<br /><br /><br /> ローゼン・メイデン リバース<br /> ~アルジャーノンは笑わない~<br /><br /> 完</p> <p> </p> <hr /><p><br /><br /> 雛苺は甘えん坊だ。<br /> 子供みたいに、なんでも一緒にやりたがる癖がある。<br /> でも、そこが無邪気で可愛いのだけれど――。<br /><br /> 紅「あら、もうすぐくんくんが始まる時間だわ。録画の準備をしなくては…」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> 翠「お花にお水をあげるですぅ♪」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> の「そろそろ夕ごはんのお買い物に行かなくちゃ!」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> J「さてと、お風呂にでも入るとするか」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /> J「えっ?!」<br /> 雛「ヒナはもう子供じゃないのよ」<br /> J「…ゴクリ」<br /> 雛「ねぇ、JUN、大人なヒナは嫌い?」<br /><br /> 雛苺は甘えん坊だ。<br /> 子供みたいに、なんでも一緒にやりたがる癖がある。<br /> でも、時には大胆になる時もあるようだけれど――。</p> <hr /><p align="left"><br /><br /> 《Word is heart》<br /><br /><br /> 『言葉にしなくても、想いは伝わる………』。<br /><br /> テレビから流れてくる台詞。<br /> 我が同居人はのぼせた顔で聞いているけれど。<br /> なんて陳腐な言い回し。<br /> 考えてもみてほしい。<br /> もしも、そんな事になれば色々と大変じゃないか。<br /> 色々と。イロイロと。<br /> ――兎にも角にも。<br /> 想いは言葉にしないと伝わらない。<br /> 想いは声に出さないと伝えられない。<br /> それだって、何所までホントを伝えられているものか。<br /> だけども、それしか私は方法を知らない。<br /> だから、言葉にして、声を出して。<br /> そして、言葉はシンプルで良い。<br /> 私が抱える想いもシンプルなのだから。<br /> そう思い、愛しい貴方に想いを伝えても。<br /> 貴方はただ、苦笑するだけ。<br /><br /> 今はそれでもいいけれど。<br /> でも、何時かは気付いて欲しい。<br /> 他の人には送っていない、貴方だけに伝えている、この想い。<br /><br /> つまりは、こう言う事なのだ。<br /><br /> ――「うゅ~、ヒナは、貴方が大好きなのよっ」</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> ジ「腹すいた…」<br /> 雛「ヒナのパンをお食べ!」<br /> ジ「すげぇ!その縦巻きロールはクロワッサンだったのか!!ありがうヒナパンちゃん!」<br /> 翠「ひひひ!今日こそヒナパンちゃんを倒すですぅ!縦巻きロールは一人で十分なんですよ!」<br /> 雛「うう…髪が減って力が出ないの…」<br /> 巴「雛苺!新しいロールよ!!」<br /> シャキーン!<br /> 雛「萌え分百倍!ヒナパンちゃん!いくのよ翠星石ー!」<br /> ドカァ!<br /> 翠「さーしすーせそ~せーせきぃ…」<br /> キラーン!<br /> 巴「やったわね雛苺!」<br /> 雛「世界の萌えはヒナが守るのー!」<br /> ジ「幼女見ながらのクロワッサンうめえな…」<br /><br /><br /> うん、終われ。</p> <hr width="100%" size="2" /><p> </p> <dl><dd> 「二人でうにゅーを半分こなの!」<br />  うにゅーはうにゅーとしてなかなか半分になりません。<br /> 「うゆー、えい!あれれ、なの」<br />  なんと! うにゅーはイチゴのあるうにゅーとイチゴのないうにゅーに分かれてしまいました。<br /> 「うゆゆ」<br />  ひないちごは困ってしまいました。ひないちごはイチゴが大好きなのです。でも<br /> 「おねえさま?」<br />  ひないちごはきらきしょうのお姉ちゃんなのですからイチゴをがまんしないといけないような気がしました。<br /> 「うゆ、きらきーにこっちのうにゅーをあげるの」<br />  きらきしょうはとても嬉しそうにうにゅーを食べました。イチゴは食べれなかったけど、ひないちごは代わりに暖かい気持ちになれたそうです。<br /><br /><br /><hr /><br /><br /><br /><br /> はるのそらわ、おもったよりもずっとひろいの。ひなはともえとさんぽするのがだいすきなのー。<br /><br /> なつのおもいでわ、ん~と、ゆうやけぞらがとってもきれいだったのー<br /><br /> あきわなんだかさみしいきぶんなのー。はっぱさんがみんなさようならしてるのー。ひなもいつかわともえやジュンとさよならしなくちゃいけないのー……さみしいの。<br /><br /> ふゆわともえといっしょにゆきであそんだのー。ともえがかしてくれたマフラーがあたたかかったのー。<br /> ともえもひなもあったかいおふろがだいすきなのー。<br /><br /> きょうのゆーきときのうのいたみでひとわあしたえむかえるんだって。けどいたいのわいやだからだれかといっしょにひなはいくの。みんなそうよ。しんくだってすいせいせきだってそうよ。みんなでいけばだいじょうぶなの。<br /><br /> あしたえむかういみをさがしてるってしんくがいってたの。ともえもじゅんもがんばってるの。<br /><br /> だからひなわふたりのあしたにできることをさがしたいの。<br /><br /> だからね<br /><br /> もうひなわみんなちょっといっしょにいたいの。<br /><br /> それがひなのいちばんのおねがいなの。<br /><br /> うにゅーよりたいせつな、たいせつなおねがいなの。<br /><br /><br /></dd> </dl>
<p>教室のすみっこで一人ため息をつくことしかできない。<br /> この場所にはママやパパはいない。<br /> じぃじも、ばぁばもいない。<br /><br /> それが不安で、寂しくて、ただただ居心地が悪くて。<br /> 涙が流れないのが不思議なくらいにつらかった。<br /><br /> 小学校に入ったとき、そんな気持ちでいっぱいだったことを今でも覚えています。<br /> 幼稚園にも保育園にも行ってなかったから、<br /> 家族以外の人と長い時間を過ごすのに慣れていなかったのです。<br /><br /> たくさんの人に「おめでとう」と声をかけられるたび、<br /> 何もおめでたくないのにと私は思っていました。<br /><br /> そんなある日のことです。<br /> 友達も作らないまま、いつものようにぼーっと休み時間を過ごしていると、<br /> 同じように一人きりで座ったままの男の子と目が合いました。<br /> すぐに男の子は目をそらしましたが、次の日も、そのまた次の日も目はあい続けました。<br /><br /> そして、だんだんと男の子はなかなか目をそらさなくなっていきました。<br /> でもやっぱり最後には男の子が先に目をそらします。<br /> そしていつも悔しそうにします。<br /><br /> ようやく気付きました。<br /> これは先に目をそらしたら負けのゲームなんだってことに。<br /> そうとわかったら絶対に負けられません。<br /> 二人は休み時間のたびに見つめ合い、勝負し続けました。<br /><br /> そのうちに、男の子の顔を見るのが楽しみになってきました。<br /> まだ一度も話したこともない男の子と、そうして勝負していることが楽しくて仕方なかったのです。<br /><br /> 授業中にだって横目で男の子を見るようになったころ、<br /> 男の子が一日お休みをしました。<br /><br /> その日は一日中不安で、寂しくて、泣き出しそうなくらいにつらい日でした…。<br /><br /> そして私は気付きました。<br /> 男の子と見つめ合う間は不安も寂しさも、泣き出しそうな辛さも感じなかったことに。<br /><br /> いつのまにか男の子は友達になっていたのでした。<br /> 大事な大事な友達になっていたのでした。<br /><br /> 次の日登校してきた男の子との勝負に、私ははじめて負けました。<br /> 目があっただけでどきどきと胸が痛くなった気がして、思わずそらしてしまったのでした。<br /><br /> しまったと思ってまた見てみると、男の子はすごく嬉しそうに笑っていました。<br /> その顔を見ていると思わず笑いが勝手にこぼれてきて…<br /> 私は学校で初めて笑うことができました。<br /><br /> それからもう6年が経とうとしています。<br /> 私は友達がたくさんできて、いつも笑っています。<br /><br /> 男の子もすっごく大きくなって、とってもかっこよくなったと思います。<br /> ただ、あんまり笑顔を見せてくれなくなりました。<br /> それはちょっぴり残念です。<br /><br /> でも、優しいところは全然変わってません。<br /> 一緒にいるだけで嬉しい気持ちになることができます。<br /><br /> だから中学に行っても、ずっとずっと一緒にいたいです。<br /> 私の初めてのお友達。<br /> 大切な大切な人。<br /> 大好きな男の子、桜田じゅんくんと。<br /><br /> 『小学校の思い出』<br /> 6年2組 雛苺<br /><br /> 「えっと…その…」<br /><br /> 「?どうかしたなの?」<br /><br /> 「これって…」<br /><br /> 「頑張って書いたのよ!自信作なの。」<br /><br /> 「あぁ、うん。すごくよく書けてる。」 <br /><br /> 「ありがとなの♪」<br /><br /> 「でも、ほかに書くことなかったのか?」<br /> 「せっかくの卒業文集なのに…」<br /> 「なんだか僕のことばっかだしさ…」<br /><br /> 「でも1番の思い出を書けって先生が言ったのよ?」<br /> 「ヒナの1番はずーっとずーっとジュンなのよ!」<br /> 「だからこれでいいのよ~」<br /><br /> 「ば!ばかっ!何言ってんだよ!」<br /><br /> 「本当のことなのよ。作文の最後にもちゃんと書いたもん。」<br /> 「じゅんのこと、だーいすき♪」<br /> そう言いながら飛び付いて顔を見上げてみる。<br /> 目が合うとジュンは顔を真っ赤にして「ばかやろう」と瞳をそらしてしまう。<br /><br /> 「ジュンの負けなのよ~」<br /> 私は笑いながらいっそうジュンに強く抱き着いた。<br /><br /> ふと窓から暖かな春の風が舞い込んでくるのを感じる。<br /> あの時に『貴方がいた幸せ』を書き綴った文集は、<br /> その風に優しく閉じられていく…<br /><br /> 横目にそんな光景を見て、私は少し切ない気持ちになった。<br /> けどすぐにそんな切なさは消えていく。<br /><br /> 私の背中をぎゅっと抱きしめた貴方から伝わる優しい体温。<br /> 私はこれからも『貴方がいる幸せ』を、そのぬくもりの中に感じ続けていく。</p> <hr /><p><br /><br /> 雛「ぐぇへへへ! おまえを喰ってやるぅ!」<br /> 雛「キャー! 助けてー!」<br /> 雛「まてぇい!!」<br /> 雛「誰だ!」<br /> 雛「あなたは!?」<br /> 雛「みんなー!」<br /> 雛「レッド!」<br /> 雛「ブルー!」<br /> 雛「イエロー!」<br /> 雛「ピンク!」<br /> (以下略)<br /><br /><br /> ジ「雛苺……両手にビニール袋嵌めて、何やってんだ?」<br /> の「テレビの影響って、怖いのねぇ……」<br /> ジ「?」<br /><br /><br /> 雛「そぉれ♪ ひっとえんどら~ん♪ ひっとえんどら~ん♪ おもったいじょーにてっがムレる♪」<br /><br /><br /> 蒼(い、違和感が……無いッ……!)<br /><br /><br /><br /> 続くかも</p> <hr /><p align="left"><br /> 翠星石・真紅・雛苺がケーキを食べています<br /><br /> 「ケーキおいしーの!」<br /> 「のりのお菓子作りの腕は確かね」<br /> 「良くできたショートケーキですぅ♪」<br /><br /> 「あら、紅茶がないわね…ちょっと淹れてくるわ」トテトテ<br /> 「いってらっしゃいなの~」<br /><br /> 「(きしししし、真紅が居ないこの隙にチビ苺のイチゴ貰いですぅ♪)あ!?デブネコが空飛んでるです!」ビシィ!<br /> 「ネコさん!?どこなの!?」キョロキョロ<br /> 「(隙ありです!いただきですぅ♪あむっ)ありゃ?塀の上歩いてただけだったてす」モグモグ<br /> 「うゆ…飛んでるネコさん見たかったの…ああぁあぁああああ!?」<br /><br /> 「全くはしたないわね…レディなのだから無闇に大きな声を出すものではないわ。台所まで聞こえたわよ?」<br /> 「イ、イチゴ…イチゴが…」<br /> 「イチゴがどうかしたですか?」クククク<br /> 「…翠星石が真紅のイチゴ食べちゃったの!」<br /> 「な、なんですってぇ!?」<br /> 「いいいいっ!?何でですかぁ!?確かに翠星石はチビ苺からイチゴを…えええっ!?」<br /> 「フ…フフフフ…翠星石、覚悟は出来ているわね?」<br /> 「ちょっ、タイム、タイムです!話せばわかっぴゃー!?」<br /><br /><br /> 「ヒナに同じ技は2度も通用しないの。いまやこれは常識なのよ?」</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /><br /> それは―突然の―<br /><br /> 「雛苺…僕は…」<br /> 「ジュン…ジュンー!」<br /><br /> 想いは募り、崩れ去り、<br /><br /> 「ヒナは…ヒナは…!」<br /><br /> ここに、舞い降りる―<br /><br /> 「真紅!ジュンが大変なのー!」<br /> 「そ、大変ね。あら、くんくんが始まるわ」<br /> 「わーい!」<br /><br /><br /> ローゼン・メイデン リバース<br /> ~アルジャーノンは笑わない~<br /><br /> 完</p> <p> </p> <hr /><p><br /><br /> 雛苺は甘えん坊だ。<br /> 子供みたいに、なんでも一緒にやりたがる癖がある。<br /> でも、そこが無邪気で可愛いのだけれど――。<br /><br /> 紅「あら、もうすぐくんくんが始まる時間だわ。録画の準備をしなくては…」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> 翠「お花にお水をあげるですぅ♪」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> の「そろそろ夕ごはんのお買い物に行かなくちゃ!」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /><br /> J「さてと、お風呂にでも入るとするか」<br /> 雛「ヒナもヒナも~」<br /> J「えっ?!」<br /> 雛「ヒナはもう子供じゃないのよ」<br /> J「…ゴクリ」<br /> 雛「ねぇ、JUN、大人なヒナは嫌い?」<br /><br /> 雛苺は甘えん坊だ。<br /> 子供みたいに、なんでも一緒にやりたがる癖がある。<br /> でも、時には大胆になる時もあるようだけれど――。</p> <hr /><p align="left"><br /><br /> 《Word is heart》<br /><br /><br /> 『言葉にしなくても、想いは伝わる………』。<br /><br /> テレビから流れてくる台詞。<br /> 我が同居人はのぼせた顔で聞いているけれど。<br /> なんて陳腐な言い回し。<br /> 考えてもみてほしい。<br /> もしも、そんな事になれば色々と大変じゃないか。<br /> 色々と。イロイロと。<br /> ――兎にも角にも。<br /> 想いは言葉にしないと伝わらない。<br /> 想いは声に出さないと伝えられない。<br /> それだって、何所までホントを伝えられているものか。<br /> だけども、それしか私は方法を知らない。<br /> だから、言葉にして、声を出して。<br /> そして、言葉はシンプルで良い。<br /> 私が抱える想いもシンプルなのだから。<br /> そう思い、愛しい貴方に想いを伝えても。<br /> 貴方はただ、苦笑するだけ。<br /><br /> 今はそれでもいいけれど。<br /> でも、何時かは気付いて欲しい。<br /> 他の人には送っていない、貴方だけに伝えている、この想い。<br /><br /> つまりは、こう言う事なのだ。<br /><br /> ――「うゅ~、ヒナは、貴方が大好きなのよっ」</p> <p align="left"> </p> <hr /><p><br /> ジ「腹すいた…」<br /> 雛「ヒナのパンをお食べ!」<br /> ジ「すげぇ!その縦巻きロールはクロワッサンだったのか!!ありがうヒナパンちゃん!」<br /> 翠「ひひひ!今日こそヒナパンちゃんを倒すですぅ!縦巻きロールは一人で十分なんですよ!」<br /> 雛「うう…髪が減って力が出ないの…」<br /> 巴「雛苺!新しいロールよ!!」<br /> シャキーン!<br /> 雛「萌え分百倍!ヒナパンちゃん!いくのよ翠星石ー!」<br /> ドカァ!<br /> 翠「さーしすーせそ~せーせきぃ…」<br /> キラーン!<br /> 巴「やったわね雛苺!」<br /> 雛「世界の萌えはヒナが守るのー!」<br /> ジ「幼女見ながらのクロワッサンうめえな…」<br /><br /><br /> うん、終われ。</p> <hr width="100%" size="2" /><p> </p> <dl><dd> 「二人でうにゅーを半分こなの!」<br />  うにゅーはうにゅーとしてなかなか半分になりません。<br /> 「うゆー、えい!あれれ、なの」<br />  なんと! うにゅーはイチゴのあるうにゅーとイチゴのないうにゅーに分かれてしまいました。<br /> 「うゆゆ」<br />  ひないちごは困ってしまいました。ひないちごはイチゴが大好きなのです。でも<br /> 「おねえさま?」<br />  ひないちごはきらきしょうのお姉ちゃんなのですからイチゴをがまんしないといけないような気がしました。<br /> 「うゆ、きらきーにこっちのうにゅーをあげるの」<br />  きらきしょうはとても嬉しそうにうにゅーを食べました。イチゴは食べれなかったけど、ひないちごは代わりに暖かい気持ちになれたそうです。<br /><br /><br /><hr /><br /><br /><br /><br /> はるのそらわ、おもったよりもずっとひろいの。ひなはともえとさんぽするのがだいすきなのー。<br /><br /> なつのおもいでわ、ん~と、ゆうやけぞらがとってもきれいだったのー<br /><br /> あきわなんだかさみしいきぶんなのー。はっぱさんがみんなさようならしてるのー。ひなもいつかわともえやジュンとさよならしなくちゃいけないのー……さみしいの。<br /><br /> ふゆわともえといっしょにゆきであそんだのー。ともえがかしてくれたマフラーがあたたかかったのー。<br /> ともえもひなもあったかいおふろがだいすきなのー。<br /><br /> きょうのゆーきときのうのいたみでひとわあしたえむかえるんだって。けどいたいのわいやだからだれかといっしょにひなはいくの。みんなそうよ。しんくだってすいせいせきだってそうよ。みんなでいけばだいじょうぶなの。<br /><br /> あしたえむかういみをさがしてるってしんくがいってたの。ともえもじゅんもがんばってるの。<br /><br /> だからひなわふたりのあしたにできることをさがしたいの。<br /><br /> だからね<br /><br /> もうひなわみんなちょっといっしょにいたいの。<br /><br /> それがひなのいちばんのおねがいなの。<br /><br /> うにゅーよりたいせつな、たいせつなおねがいなの。<br /><br /><br /><br /><hr /><br /><br /><br /></dd> <dd>雛苺はねこさんが大好きです。そんなある日のことです。<br /> 「にゃーにゃー」<br /> 段ボールに捨てねこさんがいました。さっそく家に連れて帰ろうかと思いましたが雛苺は思い出します。家にねこさんを連れていったら真紅が怒り狂うのです。<br /> ひゅー、と冷たい風が吹きました。ねこさんはブルブル寒そうです。<br /> 「にゃーにゃー」<br /> ねこさんは雛苺に向かって鳴きました。雛苺はそれを見て決めます。怒られてしまうかも知れませんが、このままではねこさんが可哀相です。<br /> ひょいっとねこさんを抱き上げ家に向かって走り出します。そして<br /> 「ギャース」<br /> 怒られました。家に着いた途端、真紅に見つかって怒られました。しかし真紅はレディなので<br /> 「でも、そのやさしさはすばらしいものなのだわ。いい子ね雛苺」<br /> と言って雛苺を褒めてくれました。<br /> 雛苺はねこさんの飼い主を明日から探す事を真紅と約束し、それまでねこさんと一緒にいてもいいということになりました。<br /> ねこさんの飼い主が見つかるといいなぁと思いながら、その日雛苺はねこさんと一緒に眠りにつきましたとさ。<br /><br /></dd> <dd><br /></dd> </dl>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: