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薔薇乙女家族 ~保守編4~」(2008/04/04 (金) 09:01:36) の最新版変更点

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<p>薔薇乙女家族 ~保守編之三一(サンイチ)~<br /><br />  ある日の夜、薔薇水晶と雪華綺晶が泣きながら抱きついてきた。<br />  一体何があったんだ?そう訊いても、二人は「…いやだ、…いやだ」と泣きじゃくってばかりだ。<br /><br />  二人を何とか落ち着けると、どうして泣いてたのかを訊いた。<br /><br />  「お父さんもお母さんも…お姉ちゃん達も…どこにもいかないよね…?」<br /><br />  一体どういう事なのかを訊いてみると、僕は胸が絞められた。二人は知ってしまったのだ、命は有限なのだという事に。<br />  まだ幼稚園生である二人にはあまりにも厳しい現実だった。<br />  みんなみんなが常にいっしょにいる、親しい人達がいつも自分の周りにいる…そんなのは現実では叶わない。必ず別れは来るのだ、永遠の別れが。<br /><br />  「お父さん…嫌だよ…嫌だよ…ずっといっしょにいたいよ…みんなといっしょに…」<br /><br />  二人はまた泣きじゃくってしまった。<br /><br />  僕は二人を抱きしめて、よしよしと撫でてあげる。<br />  命の儚さ…いつの間にか、二人もそれを知る程に成長していたのだ。<br /><br />  薔薇水晶、雪華綺晶…何時か必ず父さん、母さんとのお別れの時は来るだろう。<br />  その時は姉さん達と一緒に、僕達を見送ってくれ…。<br /><br />  頼んだぞ…。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三二(サンニ)~<br /><br /> 薔薇「妖精さん…」<br /> 雪華「妖精さん…」<br /> ジュン「?…どうしたんだ二人共…」<br /> 薔薇「お父さん…妖精さんが出たの」<br /> ジュン「…妖精?」<br /> 雪華「雛お姉ちゃんが言ってたの…物を落としちゃった時、なかなか見つからないのは妖精さんがいたずらしているからだって…」<br /><br /> …物を落として、それがどこかに紛れ込んでしまって分からなくなってしまうのは妖精の仕業…という事か。<br /><br /> 薔薇「お父さん…?」<br /> 雪華「どうして笑ってるの?」<br /> ジュン「…ん、何でもないよ」</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 何番煎じか分からない子供ネタを…。<br /><br /><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三三(サンサン)~<br /><br />  “三つ子の魂百まで”…という言葉がある。幼年期の頃の性格は老年期まで変わらないという事だ。<br />  つまり…子供を育てる際は、幼い頃からしっかり躾をしなければならないという事だ。これを怠ると子供は不運な境遇を迎える事になってしまう。<br /><br />  …金糸雀もようやく二歳になった。だが、これからが大変だ。<br />  水銀燈、これからも頑張ろう。この子が幸せになれるように…。<br /><br /><br /> (ジュンの過去の日記より)<br /><br /><br /> 祝、二周年。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三四(サンヨン)~<br /><br />  彼は銀髪の女の子と契りを交わし、七人の子供ができました。<br />  彼は銀髪の女の子と殺し合いをし、子供を一人失いました。<br />  彼は銀髪の女の子と出会い、やがて子供が一人できました。<br /><br />  人はいくつもの可能性を持ち、それぞれ異なる道へと歩み始め…様々な結末を迎える。<br /><br />  彼は銀髪の女の子と一緒になった…と思ったら、また別の可能性では愛ゆえに殺し合いを…。<br /><br />  人はいくつもの可能性を持っていますが…彼はどうして彼女とここまで結びつきが強いのか…。<br /><br />  「おはようございます、白崎さん」<br /><br />  「おはようございます、ジュン君」<br /><br />  面白いものですねぇ…。<br /><br /><br /> ラプラスさんは本編、番外編、番外編弐のジュンを知っているという余計な保守。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~番外編之珊瑚(サンゴ)~<br /><br /> 桜田家は海岸に来ているみたいです。<br /><br /> ジュン「やはりここらは絶景だな」<br /> 水「素敵ね…」<br /> 金「綺麗かしら~」<br /> 翠「風が気持ちいいです」<br /> 蒼「本当だね…」<br /> 真「静かね」<br /> 雛「海なの~」<br /> 薔「…貝がら」<br /> 雪「…わかめ(?)」<br /><br /> 八人それぞれ、海に来ての感想をほろりとこぼした。<br /><br /> ジュン「最近は少しずつ暖かくなってきたからちょうどいいな」<br /> 水「だけど…夏場になったら、もう最高でしょうねぇ」<br /> 翠「きっと海も気持ちいいですね…」<br /> 蒼「それまでは、しばらく待たなきゃだけどね」<br /> 薔「…スイミング…」<br /> 雪「うきわ…」<br /><br /> ジュン「夏休みになったら、だな。みんなでまた来よう…ん?どうした雛苺」<br /> 雛「…なんで海の石ころってみんな丸いの~?」<br /><br /> ジュン「ここに流されてくる間に少しずつ削られていったんだよ。<br />  この石ころも見てみな。これも丸々としていて角張ってないだろう?ころころと転がっていくうちに角が落ちたんだ。<br />  そこで僕が思うのは、何事も角張っていると人を傷つけるという事だ。だが、これらの石ころはみんな波に流されていくうちに丸くなっていった。<br />  だから荒波に揉まれるというのは、世間を知って苦難を覚えてこそ、人に優しくなれるという意味だと思うんだ。波で揉まれて角張りが無くなって、優しい“丸”という形になるんだ」<br /><br /> 金「“だから、お前たちも色々な事を覚えて、優しい大人になるんだぞ”かしら?」ジュン「…はははっ、お見通しか」<br /> 水「…少し台詞がクサくなぁい…?」<br /> ジュン「ははははっ………」<br /> 真紅「劇で出てきそうな台詞ね…」<br /><br /> そんな平和な一日。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三六(サンロク)~<br /><br />  薔薇水晶と雪華綺晶が絵本を読んでいるみたいだ。<br />  こないだ買ってあげた絵本で、内容はありがちの王子様とお姫様の恋物語。二人共見入っているみたいだ。<br /><br />  「お姫様は王子様とダンスをするの。楽しい楽しいダンスをするの」<br /><br />  読み終わると、二人は物語の中のお姫様と王子様を再現しようと、メロディーを口ずさみながらステップを踏み始めた。<br /><br />  二人は笑い合っていた。<br /><br />  仲良く舞をする二人を見、僕も思わず笑っていたのだった。<br /><br /> 【祝いの】【メロディー】保守</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三七(サンナナ)~<br /><br /> 子供の聞き間違え…その一<br /><br /> ジュン「雛苺、黄色信号は何だったか覚えてるか?」<br /> 雛苺「…忘れちゃったの」<br /> ジュン「黄色は“注意”だぞ」<br /> 雛苺「………」<br /> ジュン「…で、なんで唇を突き出してるんだ雛苺」<br /> 雛苺「え、今“ちゅ~”て言ったの」<br /> ジュン「ちゅう“い”な」<br /><br /> 実話保守</p> <p> </p> <hr /><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三八(サンパチ)~<br /><br /> 子供の聞き間違い・その二<br /><br /> 水銀燈「う~ん…ちょっとスープカレーみたいになっちゃったわねぇ…」<br /> 雛苺「…うゆ?」<br /> 水銀燈「ちょっぴりスープカレーみたいな感じになったけれど…まあ、美味しいからいいわよねぇ」<br /><br /> 雛苺「……スーパーカレーって聞こえたの」<br /> 真紅「どんな耳してるの貴女は…」 <p><br /></p> <hr /><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三九(サンキュー)~<br /><br /> 真紅「お母様」<br /> 水銀燈「なぁに、真紅」<br /> 真紅「紅茶の葉が無くなってしまったのだわ…」<br /> 水銀燈「あらぁ…ごめんなさいねぇ真紅、これで我慢して頂戴」<br /><br /> つ【ヤクルト】<br /><br /> 真紅「…お母様」<br /> 水銀燈「言いたい事は分かってるわぁ真紅。だけど乳酸菌は体に良いのよぉ」<br /> 真紅「一体どのように体に良いn」<br /> 水銀燈「あらあらぁ、大変!あれもこれも片付けてなかったわぁ!」<br /><br /> 真紅「……………逃げたわね…」<br /> ジュン(…後で買ってくるか)
<p>薔薇乙女家族 ~保守編之三一(サンイチ)~<br /><br />  ある日の夜、薔薇水晶と雪華綺晶が泣きながら抱きついてきた。<br />  一体何があったんだ?そう訊いても、二人は「…いやだ、…いやだ」と泣きじゃくってばかりだ。<br /><br />  二人を何とか落ち着けると、どうして泣いてたのかを訊いた。<br /><br />  「お父さんもお母さんも…お姉ちゃん達も…どこにもいかないよね…?」<br /><br />  一体どういう事なのかを訊いてみると、僕は胸が絞められた。二人は知ってしまったのだ、命は有限なのだという事に。<br />  まだ幼稚園生である二人にはあまりにも厳しい現実だった。<br />  みんなみんなが常にいっしょにいる、親しい人達がいつも自分の周りにいる…そんなのは現実では叶わない。必ず別れは来るのだ、永遠の別れが。<br /><br />  「お父さん…嫌だよ…嫌だよ…ずっといっしょにいたいよ…みんなといっしょに…」<br /><br />  二人はまた泣きじゃくってしまった。<br /><br />  僕は二人を抱きしめて、よしよしと撫でてあげる。<br />  命の儚さ…いつの間にか、二人もそれを知る程に成長していたのだ。<br /><br />  薔薇水晶、雪華綺晶…何時か必ず父さん、母さんとのお別れの時は来るだろう。<br />  その時は姉さん達と一緒に、僕達を見送ってくれ…。<br /><br />  頼んだぞ…。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三二(サンニ)~<br /><br /> 薔薇「妖精さん…」<br /> 雪華「妖精さん…」<br /> ジュン「?…どうしたんだ二人共…」<br /> 薔薇「お父さん…妖精さんが出たの」<br /> ジュン「…妖精?」<br /> 雪華「雛お姉ちゃんが言ってたの…物を落としちゃった時、なかなか見つからないのは妖精さんがいたずらしているからだって…」<br /><br /> …物を落として、それがどこかに紛れ込んでしまって分からなくなってしまうのは妖精の仕業…という事か。<br /><br /> 薔薇「お父さん…?」<br /> 雪華「どうして笑ってるの?」<br /> ジュン「…ん、何でもないよ」</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 何番煎じか分からない子供ネタを…。<br /><br /><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三三(サンサン)~<br /><br />  “三つ子の魂百まで”…という言葉がある。幼年期の頃の性格は老年期まで変わらないという事だ。<br />  つまり…子供を育てる際は、幼い頃からしっかり躾をしなければならないという事だ。これを怠ると子供は不運な境遇を迎える事になってしまう。<br /><br />  …金糸雀もようやく二歳になった。だが、これからが大変だ。<br />  水銀燈、これからも頑張ろう。この子が幸せになれるように…。<br /><br /><br /> (ジュンの過去の日記より)<br /><br /><br /> 祝、二周年。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三四(サンヨン)~<br /><br />  彼は銀髪の女の子と契りを交わし、七人の子供ができました。<br />  彼は銀髪の女の子と殺し合いをし、子供を一人失いました。<br />  彼は銀髪の女の子と出会い、やがて子供が一人できました。<br /><br />  人はいくつもの可能性を持ち、それぞれ異なる道へと歩み始め…様々な結末を迎える。<br /><br />  彼は銀髪の女の子と一緒になった…と思ったら、また別の可能性では愛ゆえに殺し合いを…。<br /><br />  人はいくつもの可能性を持っていますが…彼はどうして彼女とここまで結びつきが強いのか…。<br /><br />  「おはようございます、白崎さん」<br /><br />  「おはようございます、ジュン君」<br /><br />  面白いものですねぇ…。<br /><br /><br /> ラプラスさんは本編、番外編、番外編弐のジュンを知っているという余計な保守。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~番外編之珊瑚(サンゴ)~<br /><br /> 桜田家は海岸に来ているみたいです。<br /><br /> ジュン「やはりここらは絶景だな」<br /> 水「素敵ね…」<br /> 金「綺麗かしら~」<br /> 翠「風が気持ちいいです」<br /> 蒼「本当だね…」<br /> 真「静かね」<br /> 雛「海なの~」<br /> 薔「…貝がら」<br /> 雪「…わかめ(?)」<br /><br /> 八人それぞれ、海に来ての感想をほろりとこぼした。<br /><br /> ジュン「最近は少しずつ暖かくなってきたからちょうどいいな」<br /> 水「だけど…夏場になったら、もう最高でしょうねぇ」<br /> 翠「きっと海も気持ちいいですね…」<br /> 蒼「それまでは、しばらく待たなきゃだけどね」<br /> 薔「…スイミング…」<br /> 雪「うきわ…」<br /><br /> ジュン「夏休みになったら、だな。みんなでまた来よう…ん?どうした雛苺」<br /> 雛「…なんで海の石ころってみんな丸いの~?」<br /><br /> ジュン「ここに流されてくる間に少しずつ削られていったんだよ。<br />  この石ころも見てみな。これも丸々としていて角張ってないだろう?ころころと転がっていくうちに角が落ちたんだ。<br />  そこで僕が思うのは、何事も角張っていると人を傷つけるという事だ。だが、これらの石ころはみんな波に流されていくうちに丸くなっていった。<br />  だから荒波に揉まれるというのは、世間を知って苦難を覚えてこそ、人に優しくなれるという意味だと思うんだ。波で揉まれて角張りが無くなって、優しい“丸”という形になるんだ」<br /><br /> 金「“だから、お前たちも色々な事を覚えて、優しい大人になるんだぞ”かしら?」ジュン「…はははっ、お見通しか」<br /> 水「…少し台詞がクサくなぁい…?」<br /> ジュン「ははははっ………」<br /> 真紅「劇で出てきそうな台詞ね…」<br /><br /> そんな平和な一日。</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三六(サンロク)~<br /><br />  薔薇水晶と雪華綺晶が絵本を読んでいるみたいだ。<br />  こないだ買ってあげた絵本で、内容はありがちの王子様とお姫様の恋物語。二人共見入っているみたいだ。<br /><br />  「お姫様は王子様とダンスをするの。楽しい楽しいダンスをするの」<br /><br />  読み終わると、二人は物語の中のお姫様と王子様を再現しようと、メロディーを口ずさみながらステップを踏み始めた。<br /><br />  二人は笑い合っていた。<br /><br />  仲良く舞をする二人を見、僕も思わず笑っていたのだった。<br /><br /> 【祝いの】【メロディー】保守</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三七(サンナナ)~<br /><br /> 子供の聞き間違え…その一<br /><br /> ジュン「雛苺、黄色信号は何だったか覚えてるか?」<br /> 雛苺「…忘れちゃったの」<br /> ジュン「黄色は“注意”だぞ」<br /> 雛苺「………」<br /> ジュン「…で、なんで唇を突き出してるんだ雛苺」<br /> 雛苺「え、今“ちゅ~”て言ったの」<br /> ジュン「ちゅう“い”な」<br /><br /> 実話保守</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三八(サンパチ)~<br /><br /> 子供の聞き間違い・その二<br /><br /> 水銀燈「う~ん…ちょっとスープカレーみたいになっちゃったわねぇ…」<br /> 雛苺「…うゆ?」<br /> 水銀燈「ちょっぴりスープカレーみたいな感じになったけれど…まあ、美味しいからいいわよねぇ」<br /><br /> 雛苺「……スーパーカレーって聞こえたの」<br /> 真紅「どんな耳してるの貴女は…」</p> <p> </p> <hr /><p><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之三九(サンキュー)~<br /><br /> 真紅「お母様」<br /> 水銀燈「なぁに、真紅」<br /> 真紅「紅茶の葉が無くなってしまったのだわ…」<br /> 水銀燈「あらぁ…ごめんなさいねぇ真紅、これで我慢して頂戴」<br /><br /> つ【ヤクルト】<br /><br /> 真紅「…お母様」<br /> 水銀燈「言いたい事は分かってるわぁ真紅。だけど乳酸菌は体に良いのよぉ」<br /> 真紅「一体どのように体に良いn」<br /> 水銀燈「あらあらぁ、大変!あれもこれも片付けてなかったわぁ!」<br /><br /> 真紅「……………逃げたわね…」<br /> ジュン(…後で買ってくるか)</p> <hr /><p><br /><br /> 薔薇乙女家族 ~保守編之四○(ヨンマル)~<br /><br /> ジュン「最近忙しいなあ…今日は早く寝るか…」<br /> 雪華綺晶「……ご本読んで…」<br /> ジュン「ごめんよ…お母さんに読んでもらってくれ…父さんはもう寝るから…」<br /> 雪華綺晶「…くすん……」<br /> ジュン「ごめんよ…また今度に、な………zzz…」<br /><br /> 雪華綺晶「…パパがいぢめる……ご本読んでくれない…ぐすん…」<br /> 水銀燈「よしよし、泣かないの。私が読んであげるからぁ」<br /><br /><br /> 皆さんもこんな経験あるのでは?保守</p>

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