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「蒼星石短編34」(2008/02/24 (日) 23:38:48) の最新版変更点
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<p>蒼「まだ寝ないの?」<br>
<br>
蒼「あのー、僕怖い夢を見ちゃって眠れなくなっちゃって…」<br>
<br>
蒼「保守が済んだら今夜は…一緒に…寝て貰えない?」<br>
<br>
蒼「駄目かな?」<br>
<br>
蒼「ホント?」<br>
<br>
蒼「…ありがとう、優しいから大好きだよ」<br>
<br>
蒼「あったかい…おやすみなさい」</p>
<p> </p>
<hr>
<p><br>
<a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3488.html">☆</a><br>
<br>
※<a href=
"http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3486.html"><font color="#666666">Wild Bunch!</font></a>の挿絵です</p>
<p> </p>
<hr>
<p><br>
<br>
あいつは時々一人で突っ走って、空回りしてしまうことがある。その度にそのフォローに蒼星石が駆り出されているのを僕は知っている。双子と言えど、さすがに嫌気がさしてきたのだろうか。<br>
<br>
「君は翠星石の事をどう思っているんだい?」<br>
<br>
「翠星石をどう思っているか?」<br>
<br>
そんな事は特に考えたことはない。会えばいつも罵倒の嵐だし、気にしている身長の事を何かしら言ってくる。でも、時々妙に優しかったりするんだよな……。うん、よくわからん奴だ。<br>
<br>
「そうだな……。よくわからない奴だけど、悪い奴じゃないと思う。」<br>
<br>
僕がそう言うと、蒼星石は何故か苦笑いを浮かべた。小声でやっぱりジュン君らしいやとか言ってるが、丸聞こえだぞ。何が僕らしいんだよ。<br>
<br>
「そうなんだ。じゃあ翠星石が君をどう思ってるかは知ってる?」<br>
<br>
「んー。僕と同じような感じなんじゃないか?」<br>
<br>
人の考えてる事なんてさっぱりわからない。わかる奴ってのはよっぽど人生経験があるのか、奇特な人なのかのどちらかだろう。<br>
<br>
蒼星石は苦笑いからふっと柔らかい笑顔になった。その差異にドキッとしてしまう。蒼星石はよく男っぽいとか言われるが、全然美人の部類なのだ。 <br>
<br>
「そっか。ジュン君がそう思ってるなら、僕がどう動いても大丈夫だよね。」<br>
<br>
何かよくわからないが、そう思うならそうするべきなのだろう。それに蒼星石は翠星石の事にかまけてばかりで、自分の事を見ていないのだ。たまには自分が思うように動くべきなんだよ。<br>
<br>
「そうだよね。たまには……」<br>
<br>
今まで蒼星石とは対面しながら、石段に腰掛けていた。その腰をゆっくりと持ち上げ、ついた砂を払いながら蒼星石が立ち上がる。<br>
<br>
これで話が終わりだと思った。僕はもう少しここに残るつもりだ。意外と居心地の良いこの場所に。<br>
<br>
「ジュン君」<br>
<br>
気がつけば目の前には蒼星石の細いけど、程良く引き締まった足があった。そのまま上へと目線をやる。蒼星石は僕を見つめている。<br>
<br>
「僕はね、たぶん姉さんよりも前からずっと君がね」<br>
<br>
僕の両頬に包み込むように手が添えられる。そこから体温が流れ込んでくるようだ。蒼星石の手は、熱があるのかと思うくらいに温かい。<br>
<br>
「君のことが好きだったんだ」<br>
<br>
徐々に蒼星石の整った顔が大きくなっていく。いや、近づいてきているんだ。もうお互い顔に吐息がかかる距離だ。いつになったらその手で頬を引っ張って「冗談だよ」っていつもみたいにはにかんでくれるんだ? <br>
<br>
しかし、僕の考えとは裏腹に蒼星石は止まらない。<br>
<br>
──後、数ミリ<br>
<br>
反射的に目を閉じた。と、同時に唇に柔らかい感触。とても甘美なそれに心まで溶かされそうだ。僕の唇に重なるものが、蒼星石のそれと判断するのにさして時間はかからなかった。<br>
<br>
「ん……」<br>
<br>
どちらのものとは言えない吐息が漏れる。それとほぼ同じくして唇が離された。いきなりの事に対応できず、早く解放してほしかったはずなのに、何故か名残惜しい。<br>
<br>
「甘いね」<br>
<br>
そう言って自らの唇を舐める蒼星石の姿はとても艶めかしい。そんな艶美な彼女の姿を、僕はただただ座って見ていることしか出来なかった。</p>
<p> </p>
<hr>
<p><br>
【夢みる】【時間】<br>
<br>
JUN「え~夢みる時間と掛けまして」<br>
<br>
JUN「蒼星石と解きます」<br>
<br>
乙女S「そのこころは」<br>
<br>
JUN「せいざが似合います」<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
その後JUNは如雨露で殴られ翌日意識不明で発見された。<br>
<br>
蒼「僕って婆臭い?(グスン)」</p>
<p> </p>
<hr>
<p> ある日 偶然<br>
<br>
「なにか、ご用ですか?」<br>
<br>
街角で出会った ボーイッシュな女の子<br>
<br>
「芸能プロダクションの・・・白崎さん?」<br>
<br>
澄んだオッドアイが 胡散臭そうに 名刺と僕の顔を行き来する<br>
<br>
「え?ぼくがアイドルデビュー?じょ、冗談でしょう?無理です。できません!」<br>
<br>
分かってないんだね 自分がどれほど魅力的か そんなにも可愛いのに<br>
<br>
「そんな・・・ぼくなんか駄目ですよ」<br>
<br>
なるほど その自信のなさ どうやら何か根の深いコンプレックスがあるらしい<br>
<br>
「だって・・・他の子と比べても女の子っぽくないし・・・魅力ないもの」<br>
<br>
どうだろうね 僕にチャンスをくれないだろうか<br>
<br>
「え?」<br>
<br>
僕に任せて 一年で君をトップアイドルに育ててあげるから<br>
<br>
<br>
【THE IDOLM@IDEN ~Lapislazuri Stern~】 近日公開 <br>
<br>
<br>
<br>
な / ______<br>
ぁ 訳/  ̄ヽ<br>
ぁな / \<br>
ぁ い レ/ ┴┴┴┴┴| \<br>
ぁ じ / ノ ヽ | ヽ<br>
ぁ ゃ> ―( 。)-( 。)-| |<br>
んぁ > ⌒ ハ⌒ | / <br>
!ぁ> __ノ_( U )ヽ .|/<br>
ん |ヽエエエェフ | |<br>
\ | ヽ ヽ | | |<br>
√\ ヽ ヽエェェイ|/<br>
\ `ー― /ヽ</p>
<p> </p>
<hr>
<p><br>
<br>
「………」<br>
<br>
何故、はっきりと断らなかったのだろう。<br>
気が付けば、事務所らしき所の、とある部屋の椅子に座っていた。<br>
<br>
「遅くなってしまって、すいませんね」<br>
「はぁ……」<br>
<br>
全ての始まりはこの人だ。<br>
小さな眼鏡をかけていて、兎の様な紅い瞳を持つ「白崎」さん。<br>
…なんとなく、雰囲気が兎っぽい様な。<br>
<br>
「あの…、ほ、本当にアイドルなんて、無理ですってば……」<br>
「大丈夫ですよ。貴方なら、すぐトップ入りは容易いでしょう。…もう少し自信を持ってみたらどうです?」<br>
「そ、そう言われても……」<br>
<br>
<br>
アイドル。<br>
僕が知る限り、テレビに出たり、コンサートとかで歌ったりする芸能人。<br>
見てる人を笑顔にしたりする、容姿端麗な人。<br>
そんな感じだと、僕は認識している。<br>
僕には何一つ当てはまらないし、全く真逆な存在と言っても、過言では無いだろう。<br>
<br>
「自信とかそういう問題じゃなくて、そんないきなり、アイドルになるとか言われても…!」<br>
「……貴方は何故、そこまで拒否するんです?」<br>
「……え?」<br>
「「出来る訳無い」って、決めつけてませんか?そんなの、なってみなければ誰も分かりません。勿論、貴方自身も」 <br>
<br>
普通は、出来ないと思ってしまう事。<br>
…誰がそんな事決めた?<br>
何故出来ないと言い切れる?<br>
それに何故、僕は此処にいるのだろう。<br>
本当に嫌なら、勝手に帰れば良いじゃないか。<br>
この人に止める権利なんて無い。<br>
……じゃあ、何故…?<br>
<br>
「貴方は何処かで、望んでいるのではないですか?変わりたい、と…」<br>
「…変わり、たい…」<br>
<br>
否定できない。<br>
確かに、今の自分は好きじゃない。<br>
変わりたいと思った事が無いなんて言えば、嘘になる。<br>
無自覚に求めていたのかもしれない。<br>
自分自身を変える、大きなキッカケを。 <br>
<br>
「何もそれは、アイドルデビューだけではありませんよ。でも貴方は、気付かぬ内に何度も変わるタイミングを逃している」<br>
「変わる…タイミング?」<br>
「今も、変わるその時なんですよ。…さぁ、選びなさい。貴方はどちらの扉を開きますか?」<br>
「……僕は……」<br>
<br>
―――――<br>
<br>
一年後<br>
<br>
「ねーねー、今日発売した「キッカケ」のCD買ったー?」<br>
「勿論買ったー!これ歌ってる子チョー可愛いよね!」<br>
「可愛いよねー!たしか「Lapis」だっけ?」<br>
「確か一年前にデビューしたんだよね。あ~、Lapisのサイン欲しいなー」<br>
<br>
CDジャケットには、翠紅の瞳の少女が笑顔で写っていた。</p>
<p> </p>
<hr>
<br>
<br>
ジ「う~ん、髪切りすぎたかなぁ?」<br>
蒼「あぁ、またすぐ生えてくるからいいじゃないか。」<br>
ジ「はは、それもそっか。」<br>
<br>
<br>
<br>
ジョキン…<br>
ベ「ぐ…ぐおぉ……俺のディックがぁ…」<br>
蒼「また生えてくるからいいじゃない…か」<br>
<br>
ジ「ねぇよ。」
<p><br></p>
<hr>
<br>
蒼「JUN君これ、僕の気持ち」<br>
<br>
JUN「サンキュー・・・・これは普通のチョコだよね」<br>
<br>
蒼「あたりまえだよ」(どんなチョコ貰ったんだろう?)<br>
<br>
JUN「早速食べてみるか、・・・ハムハム」<br>
<br>
蒼「どう?」<br>
<br>
JUN「うん、普通に美味しいよ」<br>
<br>
蒼「そう、良かった・・・・」(普通かぁOrz)<br>
<br>
JUN「どうした?ちょっと落ち込んでる?」<br>
<br>
蒼「どうせ僕なんか特徴が無い要らない子なんだ・・うぐ、ひっく」<br>
<br>
翠「こら~ちび人間!蒼星石を泣かすと翠星石が黙っちゃいねーですよ」<br>
<br>
蒼「わーん。・゚゚・(>_<)・゚゚・。」<br>
<br>
JUN「誤解だ、僕は悪くない」<br>
<br>
翠「問答無用ですぅ【バキ】・・・おっといけねーです」<br>
「鋼鉄製の如雨露が再起不能になっちゃったですぅ」
<p>蒼「まだ寝ないの?」<br /><br />
蒼「あのー、僕怖い夢を見ちゃって眠れなくなっちゃって…」<br /><br />
蒼「保守が済んだら今夜は…一緒に…寝て貰えない?」<br /><br />
蒼「駄目かな?」<br /><br />
蒼「ホント?」<br /><br />
蒼「…ありがとう、優しいから大好きだよ」<br /><br />
蒼「あったかい…おやすみなさい」</p>
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<hr /><p><br /><a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3488.html">☆</a><br /><br />
※<a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/3486.html"><font color="#666666">Wild Bunch!</font></a>の挿絵です</p>
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<hr /><p><br /><br />
あいつは時々一人で突っ走って、空回りしてしまうことがある。その度にそのフォローに蒼星石が駆り出されているのを僕は知っている。双子と言えど、さすがに嫌気がさしてきたのだろうか。<br /><br />
「君は翠星石の事をどう思っているんだい?」<br /><br />
「翠星石をどう思っているか?」<br /><br />
そんな事は特に考えたことはない。会えばいつも罵倒の嵐だし、気にしている身長の事を何かしら言ってくる。でも、時々妙に優しかったりするんだよな……。うん、よくわからん奴だ。<br /><br />
「そうだな……。よくわからない奴だけど、悪い奴じゃないと思う。」<br /><br />
僕がそう言うと、蒼星石は何故か苦笑いを浮かべた。小声でやっぱりジュン君らしいやとか言ってるが、丸聞こえだぞ。何が僕らしいんだよ。<br /><br />
「そうなんだ。じゃあ翠星石が君をどう思ってるかは知ってる?」<br /><br />
「んー。僕と同じような感じなんじゃないか?」<br /><br />
人の考えてる事なんてさっぱりわからない。わかる奴ってのはよっぽど人生経験があるのか、奇特な人なのかのどちらかだろう。<br /><br />
蒼星石は苦笑いからふっと柔らかい笑顔になった。その差異にドキッとしてしまう。蒼星石はよく男っぽいとか言われるが、全然美人の部類なのだ。 <br /><br />
「そっか。ジュン君がそう思ってるなら、僕がどう動いても大丈夫だよね。」<br /><br />
何かよくわからないが、そう思うならそうするべきなのだろう。それに蒼星石は翠星石の事にかまけてばかりで、自分の事を見ていないのだ。たまには自分が思うように動くべきなんだよ。<br /><br />
「そうだよね。たまには……」<br /><br />
今まで蒼星石とは対面しながら、石段に腰掛けていた。その腰をゆっくりと持ち上げ、ついた砂を払いながら蒼星石が立ち上がる。<br /><br />
これで話が終わりだと思った。僕はもう少しここに残るつもりだ。意外と居心地の良いこの場所に。<br /><br />
「ジュン君」<br /><br />
気がつけば目の前には蒼星石の細いけど、程良く引き締まった足があった。そのまま上へと目線をやる。蒼星石は僕を見つめている。<br /><br />
「僕はね、たぶん姉さんよりも前からずっと君がね」<br /><br />
僕の両頬に包み込むように手が添えられる。そこから体温が流れ込んでくるようだ。蒼星石の手は、熱があるのかと思うくらいに温かい。<br /><br />
「君のことが好きだったんだ」<br /><br />
徐々に蒼星石の整った顔が大きくなっていく。いや、近づいてきているんだ。もうお互い顔に吐息がかかる距離だ。いつになったらその手で頬を引っ張って「冗談だよ」っていつもみたいにはにかんでくれるんだ? <br /><br />
しかし、僕の考えとは裏腹に蒼星石は止まらない。<br /><br />
──後、数ミリ<br /><br />
反射的に目を閉じた。と、同時に唇に柔らかい感触。とても甘美なそれに心まで溶かされそうだ。僕の唇に重なるものが、蒼星石のそれと判断するのにさして時間はかからなかった。<br /><br />
「ん……」<br /><br />
どちらのものとは言えない吐息が漏れる。それとほぼ同じくして唇が離された。いきなりの事に対応できず、早く解放してほしかったはずなのに、何故か名残惜しい。<br /><br />
「甘いね」<br /><br />
そう言って自らの唇を舐める蒼星石の姿はとても艶めかしい。そんな艶美な彼女の姿を、僕はただただ座って見ていることしか出来なかった。</p>
<p> </p>
<hr /><p><br />
【夢みる】【時間】<br /><br />
JUN「え~夢みる時間と掛けまして」<br /><br />
JUN「蒼星石と解きます」<br /><br />
乙女S「そのこころは」<br /><br />
JUN「せいざが似合います」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />
その後JUNは如雨露で殴られ翌日意識不明で発見された。<br /><br />
蒼「僕って婆臭い?(グスン)」</p>
<p> </p>
<hr /><p> ある日 偶然<br /><br />
「なにか、ご用ですか?」<br /><br />
街角で出会った ボーイッシュな女の子<br /><br />
「芸能プロダクションの・・・白崎さん?」<br /><br />
澄んだオッドアイが 胡散臭そうに 名刺と僕の顔を行き来する<br /><br />
「え?ぼくがアイドルデビュー?じょ、冗談でしょう?無理です。できません!」<br /><br />
分かってないんだね 自分がどれほど魅力的か そんなにも可愛いのに<br /><br />
「そんな・・・ぼくなんか駄目ですよ」<br /><br />
なるほど その自信のなさ どうやら何か根の深いコンプレックスがあるらしい<br /><br />
「だって・・・他の子と比べても女の子っぽくないし・・・魅力ないもの」<br /><br />
どうだろうね 僕にチャンスをくれないだろうか<br /><br />
「え?」<br /><br />
僕に任せて 一年で君をトップアイドルに育ててあげるから<br /><br /><br />
【THE IDOLM@IDEN ~Lapislazuri Stern~】 近日公開 <br /><br /><br /><br />
な / ______<br />
ぁ 訳/  ̄ヽ<br />
ぁな / \<br />
ぁ い レ/ ┴┴┴┴┴| \<br />
ぁ じ / ノ ヽ | ヽ<br />
ぁ ゃ> ―( 。)-( 。)-| |<br />
んぁ > ⌒ ハ⌒ | / <br />
!ぁ> __ノ_( U )ヽ .|/<br />
ん |ヽエエエェフ | |<br />
\ | ヽ ヽ | | |<br />
√\ ヽ ヽエェェイ|/<br />
\ `ー― /ヽ</p>
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<hr /><p><br /><br />
「………」<br /><br />
何故、はっきりと断らなかったのだろう。<br />
気が付けば、事務所らしき所の、とある部屋の椅子に座っていた。<br /><br />
「遅くなってしまって、すいませんね」<br />
「はぁ……」<br /><br />
全ての始まりはこの人だ。<br />
小さな眼鏡をかけていて、兎の様な紅い瞳を持つ「白崎」さん。<br />
…なんとなく、雰囲気が兎っぽい様な。<br /><br />
「あの…、ほ、本当にアイドルなんて、無理ですってば……」<br />
「大丈夫ですよ。貴方なら、すぐトップ入りは容易いでしょう。…もう少し自信を持ってみたらどうです?」<br />
「そ、そう言われても……」<br /><br /><br />
アイドル。<br />
僕が知る限り、テレビに出たり、コンサートとかで歌ったりする芸能人。<br />
見てる人を笑顔にしたりする、容姿端麗な人。<br />
そんな感じだと、僕は認識している。<br />
僕には何一つ当てはまらないし、全く真逆な存在と言っても、過言では無いだろう。<br /><br />
「自信とかそういう問題じゃなくて、そんないきなり、アイドルになるとか言われても…!」<br />
「……貴方は何故、そこまで拒否するんです?」<br />
「……え?」<br />
「「出来る訳無い」って、決めつけてませんか?そんなの、なってみなければ誰も分かりません。勿論、貴方自身も」 <br /><br />
普通は、出来ないと思ってしまう事。<br />
…誰がそんな事決めた?<br />
何故出来ないと言い切れる?<br />
それに何故、僕は此処にいるのだろう。<br />
本当に嫌なら、勝手に帰れば良いじゃないか。<br />
この人に止める権利なんて無い。<br />
……じゃあ、何故…?<br /><br />
「貴方は何処かで、望んでいるのではないですか?変わりたい、と…」<br />
「…変わり、たい…」<br /><br />
否定できない。<br />
確かに、今の自分は好きじゃない。<br />
変わりたいと思った事が無いなんて言えば、嘘になる。<br />
無自覚に求めていたのかもしれない。<br />
自分自身を変える、大きなキッカケを。 <br /><br />
「何もそれは、アイドルデビューだけではありませんよ。でも貴方は、気付かぬ内に何度も変わるタイミングを逃している」<br />
「変わる…タイミング?」<br />
「今も、変わるその時なんですよ。…さぁ、選びなさい。貴方はどちらの扉を開きますか?」<br />
「……僕は……」<br /><br />
―――――<br /><br />
一年後<br /><br />
「ねーねー、今日発売した「キッカケ」のCD買ったー?」<br />
「勿論買ったー!これ歌ってる子チョー可愛いよね!」<br />
「可愛いよねー!たしか「Lapis」だっけ?」<br />
「確か一年前にデビューしたんだよね。あ~、Lapisのサイン欲しいなー」<br /><br />
CDジャケットには、翠紅の瞳の少女が笑顔で写っていた。</p>
<p> </p>
<hr /><p><br /><br />
ジ「う~ん、髪切りすぎたかなぁ?」<br />
蒼「あぁ、またすぐ生えてくるからいいじゃないか。」<br />
ジ「はは、それもそっか。」<br /><br /><br /><br />
ジョキン…<br />
ベ「ぐ…ぐおぉ……俺のディックがぁ…」<br />
蒼「また生えてくるからいいじゃない…か」<br /><br />
ジ「ねぇよ。」</p>
<p> </p>
<hr /><br />
蒼「JUN君これ、僕の気持ち」<br /><br />
JUN「サンキュー・・・・これは普通のチョコだよね」<br /><br />
蒼「あたりまえだよ」(どんなチョコ貰ったんだろう?)<br /><br />
JUN「早速食べてみるか、・・・ハムハム」<br /><br />
蒼「どう?」<br /><br />
JUN「うん、普通に美味しいよ」<br /><br />
蒼「そう、良かった・・・・」(普通かぁOrz)<br /><br />
JUN「どうした?ちょっと落ち込んでる?」<br /><br />
蒼「どうせ僕なんか特徴が無い要らない子なんだ・・うぐ、ひっく」<br /><br />
翠「こら~ちび人間!蒼星石を泣かすと翠星石が黙っちゃいねーですよ」<br /><br />
蒼「わーん。・゚゚・(>_<)・゚゚・。」<br /><br />
JUN「誤解だ、僕は悪くない」<br /><br />
翠「問答無用ですぅ【バキ】・・・おっといけねーです」<br />
「鋼鉄製の如雨露が再起不能になっちゃったですぅ」
<p><br /></p>
<hr /><br />
ジ紅苺金銀「翠星石誕生日オメデトー(其々の語尾)!」<br />
翠「ありがとーですぅ」<br />
ジ「コレでまた一つ大人になったな翠星石」<br />
紅「紅茶の葉を上げるのだわ」<br />
苺「とっときのうにゅーをあげるのーー!」<br />
金「玉子焼きあげるかしらー」<br />
銀「また一つおばさんになったわねぇ・・・」<br />
ワイワイキャイキャイ・・・<br /><br />
蒼「君たちは僕と翠星石の関係を知ってる?」<br />
ジ「双子だろ?」<br />
紅「双子なのだわ」<br />
金「双子かしら」<br />
銀「双子よねぇ・・・?」<br />
苺「一緒に生まれてきたのーー」<br />
ジ紅金銀「ハッ!!!!」<br />
蒼「だったら・・・知ってるよね、誕生日」<br /><br />
ジ「も、もちろんだろ!おめでとう!」<br />
紅「忘れてなんか無いのだわ!おめでとうなのだわ!」<br />
金「おめでとうかしら!」<br />
銀「完全に忘れてたわぁ・・・」<br />
苺「うゆ・・・おめでとうなのー」<br /><br />
蒼「いいよ・・・別に・・・」<br />
翠「ですぅ・・・」