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【真っ白なノート】」(2008/01/09 (水) 00:39:24) の最新版変更点

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    そこには、ノートがありました。  大事なことを、書き残すための、ノートです。  大事なこと。  それは様々な、思い出。  ですが、そのノートには、何も残りません。  いつまでも、いつまでも。  書いた端から、消えていきます。  魔法のかかったノートは。  ずっと真っ白な、ままでした。 【真っ白なノート】 ――――  不思議な森の外に、女の子が住んでいました。  不思議な森が、何故不思議であるかを、その女の子は知りませんでした。  知らなければ、そんな不思議も『無い』ことになります。  だから女の子は、ある日足を踏み入れてしまったのです。  絶対に入ってはいけないといわれていた森の中へ。  女の子はそして、迷ってしまい――  女の子は、森に呑まれてしまったのです。  それは。森にとって、大切なものが壊れてしまう、少し前の、お話。 ―――  森には、魔法使いが、住んでいました。  森の奥深くで、ひっそりと。  森は優しく、その均衡を崩さないものでした。  確かに、不思議はあったけれど。  その時は、まだ。それは不思議の森ではなく、やさしい恵みの森だったのでした。  ただ、ひとびとには、森に対する畏れがありました。  だから、ひとびとは森を崇め、其処へみだりに入り込むことなどしませんでした。  しかし、とある旅人が。  ある日、森に対する畏れをしらない旅人が、森へ入り込んでしまいます。  何もしらない旅人にとって、その森に対する畏れなど、はじめからありません。  しらない。  しらない、ことが、罪、と言ったのは、誰でしょう?  旅人は彷徨います。  珍しい木の実が成っていて、それを採り、書き残しました。  大事なことを、書き残しておくための、ノートです。    旅人は、人形師を志していました。  その人形を作るための、最後の材料。  それを探しに、森へ入ったのでした。  黒いトランクを持って。  トランクの中には、ノートが。  うつくしい、究極の少女を作り出すためのメモが記されている、大事なノートが、ありました。  そして旅人は、誰にも逢うことなく。  とある場所に、たどり着きます。  まるで、その場所に呼ばれているように。  それは、海でした。  森の中に、海が?  そんなにも広くはないのに、どうして、海、と思ってしまったのか。  おかしいと旅人は感じたけれど、その水を掬ってなめてみると、確かにしおからい味がしたのです。  旅人はその海へ――それほど深くはない、其処に――足を踏み入れてしまいました。  何故?  その真ん中には。海を不思議に照らす、輝く石のようなものが、浮かんでいたからです。  なんて、あたたかい。  それは例えるなら――いのち。  いのち、が、其処には浮かんでいたのでした。  旅人は、気付きません。  今まさに、眼の前にあり。  触れようとしている、それが。  森、のいのちを、司るものだとは。  そっ、と手を触れて。  やはりその輝きの石は、  こなごなに。くだけちって、しまったのでした。 ―――  森、が泣いている。  その異変にまず気付いたのは、海、を納めていた白の魔法使いと。  そのすぐ下の妹にあたる、紫の魔法使いでした。  ああ、くだけたわ。くだけちゃった。  どうしましょう。どうしよう。  まずは、うみへ、むかいましょう。そうだね、おねえちゃん。  二人の魔法使いが、森の奥深くにある海へ辿り着いたとき。岸辺に、ひとりの男が倒れていました。  海の真ん中に浮かんでいるはずの輝きの石は、やはり、もうありませんでした。  男が。旅人が、目覚めます。  ――君たちは、だれだい? ここは、どこだろう?    どうして僕は、こんなところに……  旅人はもう、奪われていました。  輝きの石が、森に与え続けていたもの。  魔法使いたちが、無意識の海、と呼んでいた場所に浮かんでいた石は、森の記憶、そのものでした。  無意識の海は、その記憶を受け止める器。  そこに足を踏み入れ、石を壊してしまった旅人は、もはや自分が誰であるのかも、覚えていませんでした。  魔法使いたちはそれを察して、とてもかなしくなりました。  ああ、今彼にとって。今まで築きあげてきた思い出、そんなものたちは、はじめから無かったことになってしまった――  身体の方は、なんともないかしら。痛いところ、ない?  ちゃんと見えていますか? その眼は、ひかりをうつしてる?  二人から問いかけられて、男はなんとか頷きます。  良かった、と。そこでとりあえず、二人の魔法使いは少しだけ安心して言いました。  ちょっと、前。  やはりこの海へ辿りついてしまった、女の子が居ました。  女の子は、眩しく輝く石のひかり、に当てられて。  自分のひかり、を失ってしまったのでした。  だから、私たちの眼のひかりを、片方ずつあげたのです。  だけどその子は、かたちはわかっても、色はわからないようになってしまったの。  右眼と、左眼。それぞれに手を添えながら、ふたりは話します。  もうそんなことが起きないように。  その場所は、誰にも見えないようにしていた筈でした。  けれどやっぱり、辿りついてしまったのは――  あなたには。強い想いが、あったのかもしれないですね。  森が、そう、願ったのかもしれないね。  旅人は、何を言われているのかよくわかりません。  新しい住人が、きっと欲しかったんですね。  この間の女の子は、私たちが森の外に帰してしまったけれど。  あなたは、この森の住人に、なってもらう。  かつて森に呑まれた私たちと、同じ様に。  森、の管理を。お姉さまたちにお願いしましょう。  森、の地図を描かなければ。  もう、森は、記憶を留めてはいない。  もう、放っておいたら、どんな風に変わってしまうか、わからない。  表情を変えていく、いのちを失った森へ、その記録を与えなければ。  その記録はまさに、『その通り』になる。  標を、森、に与えてくれる。  全ての時間を、ひとりで納めきるのは、きっと無理。  だから、手分けをしなきゃ。  清々しい朝へ。  お日さまの高い、午後へ。  少しものがなしい、夕暮れへ。  すべてが眠る、夜へ。  それが過ぎて。まさに、新しい夜明け、不思議な色の明け空は、繰り返される。  嬉しいときには、あたたかいひかりを。  哀しいときには、つめたい雨を。  それを、書き残さなければ。  管理している間に、わたしたちも、『うばわれる』かもしれない。  今まで過ごしてきた、その思い出を。  時には、ひどい怪我を負うこともあるかもしれない。  管理している領域を、はみだしてしまえば。  森、の奥にある、海、に近付いてしまえば。  それは、仕方のないこと。  けれど、森は?  森は、森の記憶を求めて、ずっと飲み込み続ける。  ――それを、あなたが、与えるの。    さあ、そのトランクを開けて。その中には、ノートが入っているのでしょう?  魔法使いたちが言っていることをよく理解できないままに、旅人はトランクを開けます。  黒い表面に、薔薇の紋様があしらわれた、トランク。  それを見て、もう魔法使いたちは、石が壊れてしまったことにも、いよいよ頷かなければなりませんでした。  そこには、色とりどりのノートが、数冊はいっています。  その中の、一冊。紫色の、ノート。  そこには、物語が記されていますね。  これはあなたの残したものではない。  だから、消されずに、ここにある。  それは、当然のこと。  究極の少女を、――作り上げるための、物語。  あなたではなく。あなたの、血筋の残した――  これは、妹に持たせます。  そして。この、あなたの、大事なことを書き残していたノート。  今はもう――真っ白な、ノート。  そう言って、白の魔法使いは、ノートを手にとりました。  もう、このノートは真っ白になっています。  もう、奪われてしまったんだね。  これを、これからも。  森に、ささげ続けてもらわなきゃ。  白の魔法使いは。真っ白なノートに、魔法をかけました。  あなたの思い出。  あなたの、記憶。  それは、描かれた端から、森へと与えられ続けます。  あなたは、何も覚えていないんだよね。  ただ、あなたが描いた物語は。  ここで輝いていた石を、再び作り上げていくでしょう。  少しずつ、少しずつ。  あなたは、森を歩きなさい。  そして、あなたはお姉さまたちに、出会い。  あなたのノートを、手渡しなさい。  お姉さまたちは、あなたのノートを使い、森の地図、を描くでしょう。  それを、森に与えるために。  それが、あなたの助けになるように。  森を出るな、というわけではないの。  けれど一度出ても、あなたは森を、離れることなど出来はしない。  たとえ、何も覚えていなくても。  あなたが、私たちの名前を問うのならば。  私たちは、その度に答えましょう。  繰り返し、繰り返し。  だって世界は、『そのように』出来上がるのだから。  ねえ、ジュン。  ようこそ、ジュン。  森は。  私たちは。  あなたを、歓迎するわ。 ―――  そうして、男の旅は、始まりました。  森に、思い出を与え続け。  その結晶を作り上げるための、旅が。 ―――  森は、静か。  木々の揺れる音を聴いて、それだけで心地よい。  水の、音。  それは、森の中にある、小さな海が波立つ音。  ひとが、来る。  ああ、彼がやってくるのね。  彼がやってくるということは。  彼の持つべき『物語』が、元通り。  そのトランクの中へ、収まったということ。  あれから、どれくらいの時が経っただろうか。  彼は、あれから。  繰り返し、繰り返し。  この森の毎日が繰り返されるのと同じ様に、彷徨い続けてきた。  けれど。  決してここへ辿りつくことは、無かったの。  お姉さまたちは、彼を助けてくれたのね。  そして、妹は。  熟した機を察して、彼にノートを、預けたに違いない。  海の真ん中を、見る。  そこには、輝きの石が、浮かんでいる。  彼の思い出を。  私たちが、私たち魔法使いが、少しずつ紡ぎあげた、結晶。  ああ、白い。  記憶は、普通なら彩りを持つもの。  けれど今私が見ている石は。  なんて、なんて、白いのだろう。  この石が、白いのならば。  森もまさに、『そのような色になっている』。  今、森は。  純白に、包まれているのかしら? 「どうして、こんなところに」  ――海、が。  ああ。  あなたは此処が、海、であると感じている。  そう、此処は海なの。  森、の記憶を、受け止める、器。  無意識に受け止める、器。 「ああ、此処は……」  此処は。  言って、あなたは、頭を抑えだす。 「ここは、海。そして、君は」  君は。  雪華綺晶――白の、魔法使い。 「お久しぶりですね、ジュン」  声を出す。  あなたは、私の名前を問わずとも、私の名前を知っていた。  それを、思い出したのね。  私は、ずっと此処へ留まり続けていた。  ただひとり、森、を管理するための領域を持たず。  森、から守られている、家を持たず。  この海の傍に、いた。  この場所は、時が止まっているから。  私が時を、止めているから。  ずっと、待っていたの。  あなたが再び、此処へやってくるのを。 ――― 「僕はどのくらい、歩いていたんだろうな」  後ろ頭を掻きながら、あなたは言う。 「それはわかりません。けれど、それ相応の長さだったとは思いますよ」 「そうか……石はもう、出来上がっているんだろうか?」  海の真ん中。  輝きの石は、白いひかりを放ちながら、其処にある。  あなたは、私の名前を覚えていても。  どうして、この石を作り上げているための旅を続けていたかを、覚えてはいないのだろうか。  はじめは、一つの罰に似ていた。  畏れ多くもあなたは、究極の少女を。  木偶から、ひと、を。  いのち、を与えるための旅を、続けていた。  それはもう、神の業。  この世界に居る者達が、至ってはいけない領域。  その残骸が、私たちであることを。  この森に呑まれた、私たちであることを、あなたは知らないでしょう。  元々は、あなたの血筋が。  あなたの祖先が、神の業に至ろうとした残骸が、私たち――そして、この森、であるということを。  だから、私たちは。森、を出ることを許されない。  この森、の近くにある限り、生き続けることが出来るのだから。  あなたは一度、この石を壊してしまった。  けれど不思議なことに、私たちのいのちは、奪われなかった。  どうしてだろう。  それはとても、不思議だった。  多分私たちは、森、の一部に、既になっていたのだろうと思う。  もうとっくの昔に、森に呑まれていたのかしら。  だから、かたちを留めていられた。少なくとも、お姉さまたちにとってのからだ、その器のかたちを。  私と妹は、お姉さまたちとは少し違う。  紫の魔法使いは、同じ様なかたちをしているけれど、そのいのちの起源が少し異なる。  同じように森に呑まれているけれど、多分あの娘が、森、からもっとも遠い存在。  それでも、大事な大事な妹であることに違いはないわけだけれど。  そして、私は。姉妹の中で、もっとも「森に近い」。  それは、私に与えられた色が、白、であったから。  何色に染められてしまうかわからない、色だったから。  私だけが、本当は、石の力を必要としなかった。  私はもともと、しっかりとしたからだの器を、与えられなかった。 「ジュン、あなたは、これからどうするの?」  問いかけてみる。彼も今、それを考えているような風だった。 「どうしようかな。時間はある……ああ。ここは、時間の流れが曖昧なんだっけ」 「ふふ、そうですね。この場所は、森の中でも切り離されていますから」  お姉さまたちもきっと、容易に近付くことができない。 「何もすることが浮かばなくても。今居る場所がうつくしい、それだけで良いとは思いませんか?」  ただ、白い。ちょっと見れば、それは何もない光景だった。  けれど、何もないことこそが、きっと一番うつくしい、あり方。 「……そういう考え方も、あるか。うん、それもいい。だけど」  本当は。僕のしたいことは、もう決まっているんだ――  そんなことを。あなたは、私の眼を見ながら、言う。 ――――  私は、からだ、という器を持たない。  ただ、意味、だけを持っている。  眼で見て。  言葉を話し、耳を傾ける。  ときにお腹も空いて、森の恵みに口をつける。  手で触れて、そのあたたかさやつめたさを知る。  ただ、私に触れることが出来るものは、限られていた。  お姉さまたちは、「私」という存在を、しらない。  この森の管理をお願いするとき、それは妹に――紫の魔法使いに、頼んでもらうようにした。  いのちの起源が異なる妹と、元々、森にいきるものだけが、私に触れられる。  かたちある、お姉さまたちへ。お姉さまたちも、森の住人だというのに、どうして触れられないの――?  気付いていた。  私は、森に近いのではなく――  ひょっとして、森、そのものになったのではないか、ということに。 「ノート、を読んだよ」  あなたはそう言いながら、トランクから紫色の表紙のノートを、取り出した。 「きっとこの場所だから、思い出せる。アストラル――究極の少女は、きっと体という器を持っていないのではないか、だなんて。僕の祖先が思ったんだな」  器などなくても。それがなければ、もっとも「うつくしいかたち」。 「私は、私ですから。私はただ、此処に居ればいい。それだけです」  海の真ん中を見やる。白の石は、その輝きを放ち続けている。 「きっと雪華綺晶なら、そう言うかもしれないと思ってた。ただ、僕が今したいことは」  言いながら、あなたは。無意識の海へ、足を踏み入れる。 「いけません! せっかく作り上げた石が、壊れてしまいます!」  私の制止する言葉も聞かず、あなたは浅瀬の海を進んで、石に近付いていく。  あなたはまた、途方もない旅に、出ようというの。  あなたのからだに、私は触れることが出来ない。  その手を掴んで、引き戻すことが出来ない! 「大丈夫。心配しないで」  ――ああ、その微笑み。あなたは本当に、お父様に、似ている。 「作り上げるのは、手伝ってもらったけど。この『いのちの起源』は、僕のもの。だから――」  ――触れて砕けることなど、ありはしない。  あなたは石を掴み。それを一かけら、手に収めた。 「ひとつの究極は、なくたっていいんだ。ひとつひとつが不完全でも、それを繋ぎ合せて生きればいい」  それが、ひと、なのだから。 ―――  あたたかい。  この場所は、なにもないはず。  このあたたかさは、一体。 「眼が、覚めたか?」  あなたの、声。  あなたの手は、私の手を、握っている。 「気分はどうだろう、白の魔法使い」  あなたは相変わらず、微笑んだままで。  私も何だか、笑みが零れてしまう。 「さあ……わかりませんわ。全くあなたは、私が望んでるかどうかも聞かず、随分勝手なことですね」  ちょっと意地悪く返してみる。石を砕いてしまうかもしれない、と私に心配させた、仕返しのつもりだった。そうするとあなたはやっぱり、うろたえるのだった。  後ろ頭を掻きながら、言う。 「僕もなんだかんだ言って、諦め切れなかったということかな」 「あきらめきれない?」  尋ねると、あなたはふっと笑った。 「究極の、少女」  それを求めて生み出された、森の魔法使いたち。  森を治め、不思議の中をいきる者たち。 「その中で、ただひとり、君だけが欠けていた」  さあ、いこうか。  ……何処へ?  まずは雪華綺晶の、大事な妹のところへ。  ……そして?  僕はこの旅で、何度も約束を残していたんだ。  ほら、このノートに―― 『いつかまた、自分のもとをたずねて欲しい』  もう真っ白ではないノートには、彼の思い出が記されている。  それを果たしにいかなければ。一緒に来てくれるかい?  そしてみんな集まって、美味しい紅茶を飲もう。  森の外からも、お客様を呼べばいい。  ずっとさくらの絵を描き続けている、女の子が居るんだ――  ああ、あの少女のことだ。  森へ入り、ひかりを失った少女。  私と妹が、ひかりの意味、を分け与えてあげた娘。  そうやって。それが究極かどうかわからないけれど。かけらは、ひとつになる。  手を取り合って、立ち上がる。  私はこの場所を離れても、良いのかしら。  お姉さまたちに会っても、良いのかしら――  涙が出る。私の、残された左眼から。 「ここは不思議な森であっても。君にいのちと、そのかたちがあることは覆せない。だから、いいんだよ」  行こう。  促されて、私たちは歩き始める。  森、を出ることは、きっとかなわずとも。    今度は、私が。私自身が、ノートに書き残していこう。  自分の大切なことを。 「……」 「え?」 「いえ、何でもありません」  手を握る力を、ちょっとだけ強めた。  あなたはそれに、応えてくれる。 『うつくしい、思い出』。  何もなければ、忘れることも出来はしない。  奪われることがあるかもしれなくても。  私はそれを、大切に残しておこう。  海、を離れる。  こんなにも、うつくしい緑。  青々とした空に、高いお日さまが昇っている。  その照らしがいずれ紅く染まり。  全てを飲み込む夜があって、静けさをもたらす。  そして新しい明け空は、またやってくるのだ。  その一歩を私は、まず踏み出そう。  これが私の、あたらしい、はじまりなのだから―― ――――  そこには、ノートがありました。  大事なことを、書き残すための、ノートです。  大事なこと。  それは様々な、思い出。  そのノートはもう、真っ白なままではありません。  魔法のかかったノートに、残ったことが。  また新たなかけらを、作り上げていくことでしょう。  それは。  そのノートを描いたものだけが知っている。  思い出という名前の、物語。  ひとつのおわりのあとにやってきた。  あたらしいはじまりの、物語でした。   

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