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「質屋のお客達その8」(2007/09/13 (木) 01:42:50) の最新版変更点
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<p>質屋のお客達その8<br>
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さて真紅の店に行かなきゃ行けなくなるまで後20日ほど。<br>
実際準備を手伝わされ、手順を説明されるはずだから17日程度と覚悟したほうがいいな。<br>
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「そんな貴方に耳寄りな情報~~」<br>
「いきなりだな。後心を読むな。」<br>
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いきなり話し掛けてきたのは薔薇水晶……双子の姉と違い質屋がピッタリなやつだ。耳寄りな情報?<br>
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「この店は私が引き継がせてもらう。」<br>
「引き継がせてもらう…ってそんな簡単に…就職活動はしてるのか?」<br>
「してないよ。だからここを引き継がせてもらうの。」<br>
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頭痛い。いや別にいんだけどさ。安易すぎるよ薔薇水晶。<br>
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「もうちょっと将来について考えたらどうだ?」<br>
「やだ。のらりくらりが私の生き方だもん。」<br>
「実際僕もそう思ってたけど…現実は厳しいぞ?」<br>
「ジュンが老化してる…。ダメ。そんなことじゃすぐおじいさんになっちゃうよ。」<br>
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いや僕もおっさんが言うこといってるとは思うけど。実際そうなんだから仕方ない。<br>
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「今日はそれを言うのとお金を借りにきたんだよ。」<br>
「マイペースだな。まあいいや。物はなに眼帯?」<br>
「ジュン……ついに超能力者に…。」 <br>
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「それをお前に言われたくない。雪華綺晶がそうだったんだからそうかなって思っただけだけど…。」<br>
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そう僕が言うと薔薇水晶は展示されてある雪華綺晶の眼帯を見る。そして納得したように頷いた。<br>
わかってくれたようだ。<br>
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「どれくらいになるの?」<br>
「何がほしいかは知らないが大概の物は買えるんじゃないか?」<br>
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薔薇水晶は左目の眼帯を外して僕に私ながらそう聞いてきた。まあ外したのにまた眼帯をしてあるのはスルーしよう。<br>
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「よかったこれで純金製アッガイが……」<br>
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何か呟きながらガッツポーズしてる薔薇水晶。純金製?<br>
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「とりあえず後継者はいないから薔薇水晶に任せてもいい。でも高校は卒業しろよ。」<br>
「えぇ~~めんどくさい。」<br>
「じゃなきゃ無理だぞ。」<br>
「むっ。わかったよ。」<br>
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膨れ顔で了承した薔薇水晶。色々手続きもありそうだがそれはまた今度にしよう。めんどくさいし。<br>
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「じゃあ私帰るね。アッガイ~アッガイ~純金製の~アッガイ~」<br>
「……じゃあな。」<br>
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何がそんなにうれしいのか……上機嫌で店を出ていった薔薇水晶。<br>
純金製アッガイ?そんなものが存在しているのか?<br>
……今度ネットで調べで見るか。<br>
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続く</p>