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ずっと傍らに…激闘編 第七章~翠星石side~」(2007/09/03 (月) 23:55:00) の最新版変更点

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<p>救急車は病院に着くや否や、すぐに後ろのドアが開けられ、<br> ジュンが運ばれていき、翠星石もすぐに降りたです。<br> <br> 救急治療室のそばの待合室。<br> 人でいっぱいで…何だか暑苦しい空間ですね。<br> <br> ジュンの処置が終わるまで待機ってのは辛いです…<br> 隣でギュッと手を握って励ましてやりたいですけど、<br> そのせいで治療が遅れると…マズいですよね…<br> ここは我慢です…。<br> <br> …はぁ。<br> 意識が無いって…どんだけ重症なんですかね…<br> <br> 一旦外に出て、みんなにメールをさっさと送るです。<br> あわわ…手が震えて上手く打てねぇです…<br> <br> <br> ~~~~~<br> <br> <br> メールを送り、待合室に戻ってから20分後。お母様が来たです。<br> <br> 翠「遅いです!」<br> 母「ごめんごめん…」<br> 翠「今あいつは治療中です」<br> 母「そう…」<br> 翠「あれ?真紅たちはどうしたですか?」<br> 母「留守番させておいたわ。ほんともう家を出るのに苦労したんだから…」<br> 翠「真紅…ですか?」<br> 母「…そうよ。それにいつまでもぐだぐだ言うから説得するの大変だったのよ?<br>   …だってみんな連れて行ったら迷惑掛かるでしょ?」<br> 翠「…まぁ…そうですね」<br> 母「だから、お母さん1人で来たのよ」<br> 翠「…」<br> <br> それからずっと座ってて、ふと壁に掛かった時計を見ると、<br> そろそろ水銀燈も来てもおかしくないな時間…<br> ちょっと玄関にでも見に行ってみるですかね。<br> <br> 母「翠星石?」<br> <br> 立ち上がった後すぐ、お母様が聞いてきたです。<br> <br> 母「どこ行くの?」<br> 翠「ちょっと…水銀燈を迎えに…だって…待ちきれないですし…」<br> 母「そう、分かったわ」<br> 翠「ジュンに何かあったら呼んでくださいです」<br> 母「早く帰ってくるのよ!」<br> <br> ちょっと我侭だったかもしれないのですが、ささっと病院の玄関の外に出て、<br> そこで立ちっぱなしで待ってると、案の定、水銀燈が到着したです。<br> でも怒り肩で──<br> <br> 銀「ねぇ!ジュンくんは?」<br> 翠「治療を受けてるです…(怖えぇです…)」<br> 銀「……で!みんなもう来てるの?」<br> 翠「…あぅ…」<br> 銀「もういい。受付で聞く」<br> 翠「まっ…待合室に──」<br> 銀「返事が遅い!」<br> 翠「…」<br> 銀「ったく、あんたという子が居ながら…」<br> 翠「…(イラッ)」<br> <br> そうやって水銀燈が病院の中へ消えていって、ちょっと待ってたところにのりも到着。<br> <br> の「ジュンくんは?」<br> 翠「治療中です」<br> の「…ままままままさか、死にかけとか?」<br> 翠「待合室は向こうですから、落ち着いて待っ──」<br> の「ありがと」<br> <br> そしてのりも慌てて病院の中へ──<br> お父様は仕事先が遠いですから時間が掛かるとしても、<br> 蒼星石と巴ならもう来てもいい頃ですよね。<br> もうちょっとここで待ちますか…<br> <br> ~~~~~<br> <br> ──しっかし遅いですねぇ。あの2人。<br> この緊急事態に…<br> 部活で携帯に連絡が届いても気づかないんでしょうけど…<br> あぁ。学校の連絡先なんて知りませんし、<br> 家に電話しても今の真紅の状態ですと──<br> <br> 紅「何で私が病院に行ったらダメなの?ねぇ!私だってジュンとは…」<br> <br> ──だなんて、ヒステリック気味に突っ掛かって来そうですから無駄でしょうし、<br> …あっ、そうです。園芸部の人に聞けば…<br> でも学校に連絡したところで、梅岡の耳には届くでしょうから、<br> 何か抵抗感がありますね。<br> いや別に、梅岡が先生として嫌いってわけじゃないんですけど…<br> そういう立場の人が来ると物々しい雰囲気になるじゃないですか。<br> それが嫌なんですよ…<br> でも早く来て欲しいですし…<br> <br> う~ん…<br> <br> どうしようどうしようどうしよう……<br> <br> <br> ──携帯を開いて時間を見ると、もう午後6時。<br> <br> <br> …あ、もう6時ですから、そろそろ部活も終わりますね。<br> これが5月だったら6時半まで部活してたでしょうけど…<br> だからもう来るはずですね…<br> …イライライライラ…<br> <br> それにジュン……いつ治療が終わるのでしょうか…<br> …って、ここに居ては当然誰も伝えに来ないですね。<br> あぁ…さっさと待合室に戻らないと──<br> <br> 母「翠星石!」<br> 翠「ひっ!」<br> <br> 唐突に後ろからお母様が翠星石を呼んだです…低い声で…<br> この場で長居しすぎた事を叱られました…<br> はぁ…もっと早くに戻っておけば良かったです…<br> とほほです…。</p>

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