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第四章 戦闘」(2007/07/08 (日) 23:31:23) の最新版変更点

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<p> 僕の戦士達が飛んで行き地面に着地したときに、妖達は現れた。<br>  妖たちの姿は、ゲーセンにある射的ゲームに出てくるゾンビのような姿をしていた。<br>  しかし、ゾンビ達はあっけなく僕の戦士によって切り裂かれてしまった。それはもう、見事なまでにすっぱりと、肩から斜めにスッパリと斬られていた。<br>  「お見事~。流石は無星刀ねぇ~。一瞬で終わっちゃたぁ~。」<br>  水銀燈さんはそういって僕に抱きついてくる。<br>  「チョッ!!水銀燈さん!!引っ付かないでくださいよ!!」<br>  「別に、いいじゃなぁ~い。終わったんだから。」<br>  えっ、この人もしかして気づいていない?他の皆を見て見ると、水銀燈さんを僕から離そうとする、真紅さんと翠星石さん。それをなだめようとしている、蒼星石さん。暇になったのか遊び始めた金糸雀さんと雛苺さん。どこから出したのか大量のおにぎりを食べている雪華結晶さん。どうやら気づいているのは、僕一人だけのようだ。<br>  「皆、気をつけて!!まだいる。」<br>  そういうと、気配の近くで何かが破裂するような「バッシャーン!!」という音が鳴った。結構近くである。<br>  その音に、僕以外の皆はビクッとした。特に翠星石さんと真紅さん、雛苺さんは泣きそうである。<br>  「無に隠れし者達よ!!我が前にその忌まわしき姿を示せ!!」<br>  僕が呪文を言うと、僕達の前にさっきのゾンビの20倍近くはありそうな大きなゾンビがいた。<br>  「クッ!!」<br>  僕は指を二階鳴らした。すると、戦士の他に魔術師みたいな格好をしたのが出てきた。<br>  「行け!!戦士よ!!」<br>  すると、さっきの戦士たちがボスゾンビに向かって切りかかった。<br>  しかし、ボスゾンビは意外と素早く戦士たちを一気に蹴散らしてしまった。<br>  「メイジよ。放て!!」<br>  すると、メイジたちは持っていた杖やワンドから、炎の玉や高圧の水鉄砲、斧のような形をした雷、風の塊、土の槍、光や闇の剣なんかをボスゾンビに飛ばした。<br>  しかし、ボスゾンビは一振りで魔法の一斉射撃を払ってしまった。<br>  「クッ!!やばい!!」<br>  そう思ったとたん、後ろから黒い羽の塊が飛んできた。後ろを振り向くと水銀燈さんが背中から黒い翼を広げていた。これが彼女の戦闘方法である。彼女はこの羽を自在に操り攻撃する。<br>  「しっかりしなさい!!ほら、皆もボ~としないの!!」<br>  水銀燈さんの声で皆ハッとした。どうやらこいつに驚いていたらしい。皆、すぐに戦闘態勢に入った。<br>  それぞれ説明すると、<br> ・ 水銀燈さんは、さっきの羽に闇を纏わせて戦う。<br> ・ 金糸雀さんは、いつも持っている傘を雷をまとわせて槍の様に使う。<br> ・ 翠星石さんは、木々の力を借りてその木々を使う。<br> ・ 蒼星石さんは、水を固めて鋏のような剣を作って、それで戦う。<br> ・ 真紅さんは、手から薔薇の花弁のような炎をだして戦う。<br> ・ 雛苺さんは、『風のクレヨン』と言われる道具でいろんな物を書いて召喚し、その召喚したもので戦う。<br> ・ 雪華結晶さんは、等身大くらいある鎌を使って戦う。(ちなみに、大きさは彼女の満腹度で決まるらしい。)<br>  「さぁ、皆でJUMを助けるわよ!!」<br>  水銀燈さんが皆の士気をあげる。皆も「お~!!」と、結構やる気である。<br>  皆、やる気が出てきたところごめん。もう勝負ついちゃった。<br>  皆が攻撃しようとした瞬間、ボスゾンビは、体をズタズタに切り裂かれた。<br>  皆、何が起きたのか全くわかっていないようである。<br>  「ふう。さ、片付いたし、とっとと、帰ろうか?」<br>  「え、ええ。これ、もしかして貴方がやったの?」<br>  水銀燈さんが尋ねてくる。俺の事何にも知らないんだな。と改めて実感した。<br>  「うん。僕は『人形師(ドールマスター)』だから」<br>  「え!!そ、それはほんとかしら~?」<br>  金糸雀さんが驚きの声を上げる。<br>  「どういうことですか?」<br>  「ドールマスターっているのは、元からある人形を自分の魔力の糸で操る人のことかしら。」<br>  お!!意外と物知り。<br>  「だけど、ドールマスターの糸には殺傷能力はゼロかしら~。だから、こういうこと、普通は不可能かしら~。」<br>  へ~。無駄にデコガ広いだけはあるな。改めて感心だ。<br>  「JUM。どうやったのかしら?」<br>  「確かに、金糸雀さんが言うと通り、僕達の糸にこんな力はない。だけど僕は操るだけじゃない。僕は『人形を作れるドールマスター』なんだ。」<br>  「遠まわしに言わなくていいから、さっさとこの種明かしをしなさい。」<br>  「つまり、僕は『無の力で透明の人形を作って、それであいつを切り倒した。』っていうことよ。」<br>  僕は、特殊なドールマスターである。だから、無星刀を名乗らせてもらっているのである。<br>  「JUM。すごいの~!!」<br>  と、雛苺さんが感心している。<br>  いや、貴方もすごいと、思いますよ。なんせ、風のクレヨンって、そう簡単に扱える品物じゃぁ、ないから。<br> このクレヨンは高いイメージする力が必要不可欠なのである。普通の人は、イメージは出来るもののその後の動きをイメージ出来ないためこれを扱う事は、出来ない。<br>  「ふう、じゃあ皆、帰ろうか。」<br>  蒼星石さんの言葉で、皆この廃ビルを後にした。</p>

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