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巴メイデン81~90」(2008/06/12 (木) 01:31:36) の最新版変更点

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<p>81<br> <br> 巴「勉強してるんだ」<br> J「保守ばかりしてるわけにもいかないし…」<br> 巴「英語…ちょっと苦戦してるみたいだね」<br> J「やっぱり英語の独学は難しいよ」<br> 巴「最初の間は仕方ないよね…私でよければ、少しは教えられるけど…」<br> J「ほんとに?…そうしてくれたら、すごく助かる。こことかよくわかんなくて…」<br> 巴「あ、ここは難しいから、別にわからなくてもいいらしいよ」<br> J「そうなのか…でも気になるなぁ…」<br> 巴「それじゃあ…あんまり自信ないけど…<br>   えっと、Seeing that each doll has its characteristic merits and demerits, we our...<br>   だけど、これは分詞構文といって……さ、桜田くん、な、なに?じっとこっち見て…」<br> J「あ…ごめん。ちょっと気になったんだけど…」<br> 巴「え…私、なにか変なこといったかな?」<br> J「いや…柏葉って、全然英語似合わないな…と思って…」<br> 巴「しみじみいうな」<br> <br></p> <hr> <br> 82<br> <br> 巴「ツーン」<br> J「柏葉…もしかして、前回英語が似合わないって言ったこと怒ってるのか…?」<br> 巴「知らない」<br> J「じゃあ教えてくれよ…」<br> 巴「英語が似合う人に教えてもらえば?」<br> J「や、やっぱり怒ってるじゃないか…わ、悪かったよ…」<br> 巴「……チラ…どうしようかなー…って、あ…真紅?」<br> 紅「あら、奇遇ね。英語の勉強をしているの?」<br> J「真紅…ああ、そうだよ」<br> 紅「そういえば、ジュンは英語があまり得意ではなかったわね。なんなら、私が教えてあげましょうか?」<br> J「え…でも…」<br> 巴「……真紅に教えてもらったらいいんじゃない?真紅は英語似合いそうだし」<br> J「お、おい…たしかに真紅は英語話してそうだけど…」<br> 巴「……だそうよ。じゃあ真紅、お願いね」<br> J「か、柏葉…」<br> 紅「…あなたたち、喧嘩でもしているの?…いいけれど、それで、ジュン、どこがわからないのかしら」<br> J「え…あ…こ、ここなんだけど…」<br> 紅「これはなかなか難しいわね」<br> J「真紅もわからないのか?」<br> 紅「失礼ね…わかるわよ。保守がてら教えてあげるわ。<br>   シーイングザット、イーチドールハズ、イッツキャラクタリスティック、メリッツアンドデメリッツ、ウィーアワー……<br>   これは分詞構b…ちょっと、二人ともさっきからなんなの?人の顔をじっと見て、気が散るじゃない」<br> J・巴「まさかのブロークンイングリッシュとな」<br> <br> <hr> <br> 83<br> <br> 巴「六月といえば?保守…違うわ。そう、六月といえばジューン・ブライド」<br> J「そういえばあったな、そんなの」<br> 巴「ちょっと、憧れるよね…」<br> J「男の僕にはわかんないけど、柏葉にもそういうのあるんだな」<br> 巴「…どういう意味?」<br> J「え…あ、ごめん…」<br> 巴「ふふ、いいよ。うん、ちょっと柄じゃないけどね。ジューン・ブライド」<br> J「そんなこと…」<br> 巴「ジューン・ブライド…ジューン・ブライド…ジューン・ブライド」<br> J「ちょ…柏葉…?」<br> 巴「ジューン・ブライド…ジューン・ブライド…ジュン・ブライド…」<br> J「…は?」<br> 巴「……いつかきっと」<br> <br> <hr> <br> 84<br> <br> 巴「今日は夏至」<br> J「夏至か。そういえば、陽が落ちるのが随分遅くなったな」<br> 巴「うん、これから暑くなるね」<br> J「暑くても保守」<br> 巴「この体だと、あまり暑さとか感じないから、ちょっと便利かも」<br> J「…だからって、あんまり暑苦しい格好はするなよ」<br> 巴「……いっそのこと、脱ごうか」<br> J「な、何言ってるんだよ!?絶対するなよ、絶対だぞ!」<br> 巴「それはつまり絶対しろということに…」<br> J「これは本気だ!」<br> 巴「はいはい…」<br> J「本当にそうなんだよ、服は着てる方がいいんだはっきりいって!」<br> 巴「……そういえばそういう人だったね」<br> <br> <hr> <br> 85<br> <br> 巴「そろそろかき氷の季節だと思うの」<br> J「まだちょっと早いと思うけど」<br> 巴「桜田くんは何味がいい?保守の合間にひとつ」<br> J「無視かよ…でも、そうだな、やっぱり王道だけど、いちごかなぁ…」<br> 巴「雛苺も、いちご味が一番好きだって」<br> J「あいつはそうだろうな」<br> 巴「だから、この前いちごシロップじゃなくて、いちごを入れてあげたんだ」<br> J「え…」<br> 巴「そしたら、すごく喜んでた」<br> J「…それはかき氷じゃなくて、ただの冷えたいちごじゃないのか?」<br> 巴「でも喜んでた」<br> J「あ、そう…」<br> <br> <hr> <br> 86<br> <br> 巴「プール開きだよ?」<br> J「……なんだよいきなり」<br> 巴「そういったら登校する気になるんじゃないかと思って」<br> J「ぼ、僕をなんだと…」<br> 巴「さすがにだめ?でも、ちょっと安心したかも」<br> J「水着か…なぁ、柏葉…」<br> 巴「…着てほしい?」<br> J「………そ、そうは言わないけど…プールなんていかないし…あ、でもうちで行水くらいなら…」<br> 巴「したいのね」<br> J「う…でも、水着…」<br> 巴「こんなこともあろうかともってきたの」<br> J「もってきたの!?」<br> 巴「ちょっと照れるけど…こういうの…」<br> J「あ…す、すごく…か、可愛いんじゃないかな……」<br> 巴「……ほんと?」<br> J「お、お世辞いったって仕方ないだろ…」<br> 巴「そうだね…ありがと。桜田くん」<br> J「それと…柏葉」<br> 巴「なに?」<br> J「あとででいいから、このスクール水着も着てくれ」<br> 巴「もう嫌こういうの」<br> J「といいつつなんだかんだで着てくれる柏葉は素敵だと思う」<br> <br> <hr> <br> 87<br> <br> 巴「保守の合間に行水。それにしても、行水なんて何年振りかな…」<br> J「ガキの頃以来、だよなぁ…」<br> 巴「ふふ…懐かしいね」<br> J「え…あ、うん…そ、そうだな」<br> 巴「クス。…ところで、桜田くんは入らないの?」<br> J「ぼ、僕はいいよ…もう子供じゃないし…柏葉だって人形になってなかったら、やらなかったろ?」<br> 巴「そうだけど…なんだか寂しいな。……桜田くんの水着姿もちょっと見たかったし(ボソッ」<br> J「え?なに?」<br> 巴「なんでもな『私にまかせたまえ』…誰?」<br> 一「私だ。久しぶりだね」<br> J「で、でたぁっ!久しぶりって、ちょっと前に出たばかりじゃないか!」<br> 一「…人を幽霊か何かのように…。まあいい。私の中の何かが今ここに来るべきだと囁いてね。<br>   こういうこととは…私の勘もまだまだ捨てたものではないな…」<br> J「悪いけど…見ての通り、おっさんの入り込む余地はないぞ」<br> 一「いや、私も君たち二人の仲に割り込むような野暮なことはしない。<br>   ただね、その子だけが行水しても面白くはなかろう。やはり君も入らなくてはな」<br> J「そういうことだろうと思った…」<br> 一「安心したまえ、水着は私が用意しよう。ちょうど蒼星石のものが…バシッ、ウボァー…バタ」<br> 巴「……」<br> J「か、柏葉…?」<br> 巴「せっかくの水着シーンを、変態じじいと女装ネタで潰されたらさすがに凹むから」<br> <br> <hr> <br> 88<br> <br> 巴「…あ、復活した」<br> 一「ふぅ…すまない、確かに君らの行水を邪魔するような行為は慎むべきだったな…。<br>   彼も着替える気はなさそうだし、これで失敬しよう。これからも変わらず保守したまえ」<br> J「その前に、一つだけ聞きたいことがあるんだけど…」<br> 一「なにかね?」<br> J「…蒼星石の水着、もってきてるのか?」<br> 一「うむ。…見たいのかね?」<br> J「できれば…あ、いや、っていうか、なんでそんなの持ってるんだよ!?」<br> 巴「例によって、草笛さんからじゃないの?」<br> 一「そんなところだ。…ところが、やはり蒼星石の気に入らなかったらしくてな…。<br>   といってもらいものを捨てるのも忍びない、ということだ」<br> J「だからってなんであんたが…っていうか、蒼星石のじゃ小さくて着られないだろ、どっちにしても」<br> 一「そこを無理矢理着るからよいのだと思うが?」<br> J「うわ…気持ちがわかるだけに余計むかつく…」<br> <br> <hr> <br> 89<br> <br> 巴「パチャパチャ…保守…パチャパチャ…一人で行水ってつまらない」<br> J「雛苺も呼んでこようか」<br> 雛「来たのー!」<br> J「はやっ…!?」<br> 巴「呼んでおいたの…。さぁ雛苺、水着になりましょうね」<br> 雛「え…い、いいけど、トモエ、な、なんだか目が怖いのよ…」<br> J「よし雛苺、このピンクのフリフリのやつなんて…」<br> 巴「あ、桜田くん、いい感じ…あとこれなんかも…」<br> J「うん、それでだ、やはり王道のスクール水着も…」<br> 巴「それは私何度も見たし…ここは大穴でこのビキニなんて…」<br> 雛「ふ、二人とも怖いの、あ…やめ…ひ、ヒナはこんなことしにきたんじゃないの~!!!」<br> <br> 蒼「ひ、雛苺がたいへんなことになってる!?」<br> 翠「……チビ苺のやつ、『ジュンとトモエが二人で行水してるの、ヒナがいって二人をいい感じにしてあげるのよ!』とか言ってましたよね」<br> 紅「『二人は夫婦みたいなの~』ともいってたわね…」<br> 翠「それでチビ苺は子供ですか?あんな夫婦は嫌ですよ…っていうか人形状態の巴にまで好き勝手されてるじゃねぇですか…」<br> 紅「まるで狼の群れに放り込まれた羊ね。わざわざ様子を見に来て損したのだわ……」<br> 蒼「いやいや二人とものんびり見てないで助けようよ!?このままじゃ雛苺が…あ…あ…ひ、雛苺が食べられるよ!!?」<br> <br> <hr> <br> 90<br> <br> 巴「桜田くん、相談があるの…」<br> J「僕に?いいけど、珍しいな…」<br> 巴「それが…前回の行水以来、なんだか雛苺に避けられてる気がして…保守も手につかなくて…」<br> J「…確かにちょっと、やりすぎたかもな…」<br> 巴「雛苺に嫌われたら…私、私…」<br> J「お、おい…泣くなよ。…あいつのことだ、苺大福でももっていったら飛びつくだろ…」<br> 巴「そ、そうかな…」<br> J「それでまぁ…その、ちょっと謝ったら、すぐに仲直りできるって、多分」<br> 巴「うん…やってみる」<br> <br> 巴「ほら、雛苺…苺大福…」<br> 雛「う…そ、そんなんでヒナが許すなんて…うゅ…じゅる……」<br> 巴「本当にごめんね、お詫びに、私たちも同じことするから」<br> 雛「同じこと?」<br> 巴「…ここに桜田くんがつくったアレな衣装があるの。恥ずかしいけれど、雛苺が言うままに着替えてあげる」<br> 雛「そ、それなら…チラ、うにゅー…じゅる………許してあげるの!」<br> J「単純なやつ…まぁ、柏葉が変な服着る分にはいいけど………ん?待てよ、今柏葉、私たちって…」<br> 巴「桜田くんもよ」<br> J「は、はぁっ!?ぼぼ僕も!?いったい何着ろっていうんだよ!?」<br> 巴「結菱さんが持ってきた水着とかドレスとか」<br> J「な、なんでそんなの持ってるんだ…」<br> 巴「ちょっと興味あったから…ニヤ。いつも私たちばかりじゃ不公平だし…ね?雛苺。…安心して、ちゃんとお化粧させてあげるから」<br> J「そういう問題じゃ…な、なぁ、雛苺、お前は僕にこんな格好してほしくないよな?な?」<br> 雛「……ヒナ、前回、恥ずかしいかっこいっぱいしたの……」<br> J「え…あ…ご、ごめん、雛苺、今度また苺大福買ってやるから!」<br> 巴・雛「覚悟しなさい(なのー)」<br> J「ちょ…や、やめ……も、もうしないから、二人に変なかっこさせたりとか…だから…アッー!!」<br> 巴「これでこそのジュン・ブライド…」
<p align="left">81<br /><br /> 巴「勉強してるんだ」<br /> J「保守ばかりしてるわけにもいかないし…」<br /> 巴「英語…ちょっと苦戦してるみたいだね」<br /> J「やっぱり英語の独学は難しいよ」<br /> 巴「最初の間は仕方ないよね…私でよければ、少しは教えられるけど…」<br /> J「ほんとに?…そうしてくれたら、すごく助かる。こことかよくわかんなくて…」<br /> 巴「あ、ここは難しいから、別にわからなくてもいいらしいよ」<br /> J「そうなのか…でも気になるなぁ…」<br /> 巴「それじゃあ…あんまり自信ないけど…<br />   えっと、Seeing that each doll has its characteristic merits and demerits, we our...<br />   だけど、これは分詞構文といって……さ、桜田くん、な、なに?じっとこっち見て…」<br /> J「あ…ごめん。ちょっと気になったんだけど…」<br /> 巴「え…私、なにか変なこといったかな?」<br /> J「いや…柏葉って、全然英語似合わないな…と思って…」<br /> 巴「しみじみいうな」</p> <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 82<br /><br /> 巴「ツーン」<br /> J「柏葉…もしかして、前回英語が似合わないって言ったこと怒ってるのか…?」<br /> 巴「知らない」<br /> J「じゃあ教えてくれよ…」<br /> 巴「英語が似合う人に教えてもらえば?」<br /> J「や、やっぱり怒ってるじゃないか…わ、悪かったよ…」<br /> 巴「……チラ…どうしようかなー…って、あ…真紅?」<br /> 紅「あら、奇遇ね。英語の勉強をしているの?」<br /> J「真紅…ああ、そうだよ」<br /> 紅「そういえば、ジュンは英語があまり得意ではなかったわね。なんなら、私が教えてあげましょうか?」<br /> J「え…でも…」<br /> 巴「……真紅に教えてもらったらいいんじゃない?真紅は英語似合いそうだし」<br /> J「お、おい…たしかに真紅は英語話してそうだけど…」<br /> 巴「……だそうよ。じゃあ真紅、お願いね」<br /> J「か、柏葉…」<br /> 紅「…あなたたち、喧嘩でもしているの?…いいけれど、それで、ジュン、どこがわからないのかしら」<br /> J「え…あ…こ、ここなんだけど…」<br /> 紅「これはなかなか難しいわね」<br /> J「真紅もわからないのか?」<br /> 紅「失礼ね…わかるわよ。保守がてら教えてあげるわ。<br />   シーイングザット、イーチドールハズ、イッツキャラクタリスティック、メリッツアンドデメリッツ、ウィーアワー……<br />   これは分詞構b…ちょっと、二人ともさっきからなんなの?人の顔をじっと見て、気が散るじゃない」<br /> J・巴「まさかのブロークンイングリッシュとな」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 83<br /><br /> 巴「六月といえば?保守…違うわ。そう、六月といえばジューン・ブライド」<br /> J「そういえばあったな、そんなの」<br /> 巴「ちょっと、憧れるよね…」<br /> J「男の僕にはわかんないけど、柏葉にもそういうのあるんだな」<br /> 巴「…どういう意味?」<br /> J「え…あ、ごめん…」<br /> 巴「ふふ、いいよ。うん、ちょっと柄じゃないけどね。ジューン・ブライド」<br /> J「そんなこと…」<br /> 巴「ジューン・ブライド…ジューン・ブライド…ジューン・ブライド」<br /> J「ちょ…柏葉…?」<br /> 巴「ジューン・ブライド…ジューン・ブライド…ジュン・ブライド…」<br /> J「…は?」<br /> 巴「……いつかきっと」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 84<br /><br /> 巴「今日は夏至」<br /> J「夏至か。そういえば、陽が落ちるのが随分遅くなったな」<br /> 巴「うん、これから暑くなるね」<br /> J「暑くても保守」<br /> 巴「この体だと、あまり暑さとか感じないから、ちょっと便利かも」<br /> J「…だからって、あんまり暑苦しい格好はするなよ」<br /> 巴「……いっそのこと、脱ごうか」<br /> J「な、何言ってるんだよ!?絶対するなよ、絶対だぞ!」<br /> 巴「それはつまり絶対しろということに…」<br /> J「これは本気だ!」<br /> 巴「はいはい…」<br /> J「本当にそうなんだよ、服は着てる方がいいんだはっきりいって!」<br /> 巴「……そういえばそういう人だったね」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 85<br /><br /> 巴「そろそろかき氷の季節だと思うの」<br /> J「まだちょっと早いと思うけど」<br /> 巴「桜田くんは何味がいい?保守の合間にひとつ」<br /> J「無視かよ…でも、そうだな、やっぱり王道だけど、いちごかなぁ…」<br /> 巴「雛苺も、いちご味が一番好きだって」<br /> J「あいつはそうだろうな」<br /> 巴「だから、この前いちごシロップじゃなくて、いちごを入れてあげたんだ」<br /> J「え…」<br /> 巴「そしたら、すごく喜んでた」<br /> J「…それはかき氷じゃなくて、ただの冷えたいちごじゃないのか?」<br /> 巴「でも喜んでた」<br /> J「あ、そう…」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 86<br /><br /> 巴「プール開きだよ?」<br /> J「……なんだよいきなり」<br /> 巴「そういったら登校する気になるんじゃないかと思って」<br /> J「ぼ、僕をなんだと…」<br /> 巴「さすがにだめ?でも、ちょっと安心したかも」<br /> J「水着か…なぁ、柏葉…」<br /> 巴「…着てほしい?」<br /> J「………そ、そうは言わないけど…プールなんていかないし…あ、でもうちで行水くらいなら…」<br /> 巴「したいのね」<br /> J「う…でも、水着…」<br /> 巴「こんなこともあろうかともってきたの」<br /> J「もってきたの!?」<br /> 巴「ちょっと照れるけど…こういうの…」<br /> J「あ…す、すごく…か、可愛いんじゃないかな……」<br /> 巴「……ほんと?」<br /> J「お、お世辞いったって仕方ないだろ…」<br /> 巴「そうだね…ありがと。桜田くん」<br /> J「それと…柏葉」<br /> 巴「なに?」<br /> J「あとででいいから、このスクール水着も着てくれ」<br /> 巴「もう嫌こういうの」<br /> J「といいつつなんだかんだで着てくれる柏葉は素敵だと思う」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 87<br /><br /> 巴「保守の合間に行水。それにしても、行水なんて何年振りかな…」<br /> J「ガキの頃以来、だよなぁ…」<br /> 巴「ふふ…懐かしいね」<br /> J「え…あ、うん…そ、そうだな」<br /> 巴「クス。…ところで、桜田くんは入らないの?」<br /> J「ぼ、僕はいいよ…もう子供じゃないし…柏葉だって人形になってなかったら、やらなかったろ?」<br /> 巴「そうだけど…なんだか寂しいな。……桜田くんの水着姿もちょっと見たかったし(ボソッ」<br /> J「え?なに?」<br /> 巴「なんでもな『私にまかせたまえ』…誰?」<br /> 一「私だ。久しぶりだね」<br /> J「で、でたぁっ!久しぶりって、ちょっと前に出たばかりじゃないか!」<br /> 一「…人を幽霊か何かのように…。まあいい。私の中の何かが今ここに来るべきだと囁いてね。<br />   こういうこととは…私の勘もまだまだ捨てたものではないな…」<br /> J「悪いけど…見ての通り、おっさんの入り込む余地はないぞ」<br /> 一「いや、私も君たち二人の仲に割り込むような野暮なことはしない。<br />   ただね、その子だけが行水しても面白くはなかろう。やはり君も入らなくてはな」<br /> J「そういうことだろうと思った…」<br /> 一「安心したまえ、水着は私が用意しよう。ちょうど蒼星石のものが…バシッ、ウボァー…バタ」<br /> 巴「……」<br /> J「か、柏葉…?」<br /> 巴「せっかくの水着シーンを、変態じじいと女装ネタで潰されたらさすがに凹むから」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 88<br /><br /> 巴「…あ、復活した」<br /> 一「ふぅ…すまない、確かに君らの行水を邪魔するような行為は慎むべきだったな…。<br />   彼も着替える気はなさそうだし、これで失敬しよう。これからも変わらず保守したまえ」<br /> J「その前に、一つだけ聞きたいことがあるんだけど…」<br /> 一「なにかね?」<br /> J「…蒼星石の水着、もってきてるのか?」<br /> 一「うむ。…見たいのかね?」<br /> J「できれば…あ、いや、っていうか、なんでそんなの持ってるんだよ!?」<br /> 巴「例によって、草笛さんからじゃないの?」<br /> 一「そんなところだ。…ところが、やはり蒼星石の気に入らなかったらしくてな…。<br />   といってもらいものを捨てるのも忍びない、ということだ」<br /> J「だからってなんであんたが…っていうか、蒼星石のじゃ小さくて着られないだろ、どっちにしても」<br /> 一「そこを無理矢理着るからよいのだと思うが?」<br /> J「うわ…気持ちがわかるだけに余計むかつく…」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 89<br /><br /> 巴「パチャパチャ…保守…パチャパチャ…一人で行水ってつまらない」<br /> J「雛苺も呼んでこようか」<br /> 雛「来たのー!」<br /> J「はやっ…!?」<br /> 巴「呼んでおいたの…。さぁ雛苺、水着になりましょうね」<br /> 雛「え…い、いいけど、トモエ、な、なんだか目が怖いのよ…」<br /> J「よし雛苺、このピンクのフリフリのやつなんて…」<br /> 巴「あ、桜田くん、いい感じ…あとこれなんかも…」<br /> J「うん、それでだ、やはり王道のスクール水着も…」<br /> 巴「それは私何度も見たし…ここは大穴でこのビキニなんて…」<br /> 雛「ふ、二人とも怖いの、あ…やめ…ひ、ヒナはこんなことしにきたんじゃないの~!!!」<br /><br /> 蒼「ひ、雛苺がたいへんなことになってる!?」<br /> 翠「……チビ苺のやつ、『ジュンとトモエが二人で行水してるの、ヒナがいって二人をいい感じにしてあげるのよ!』とか言ってましたよね」<br /> 紅「『二人は夫婦みたいなの~』ともいってたわね…」<br /> 翠「それでチビ苺は子供ですか?あんな夫婦は嫌ですよ…っていうか人形状態の巴にまで好き勝手されてるじゃねぇですか…」<br /> 紅「まるで狼の群れに放り込まれた羊ね。わざわざ様子を見に来て損したのだわ……」<br /> 蒼「いやいや二人とものんびり見てないで助けようよ!?このままじゃ雛苺が…あ…あ…ひ、雛苺が食べられるよ!!?」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /> 90<br /><br /> 巴「桜田くん、相談があるの…」<br /> J「僕に?いいけど、珍しいな…」<br /> 巴「それが…前回の行水以来、なんだか雛苺に避けられてる気がして…保守も手につかなくて…」<br /> J「…確かにちょっと、やりすぎたかもな…」<br /> 巴「雛苺に嫌われたら…私、私…」<br /> J「お、おい…泣くなよ。…あいつのことだ、苺大福でももっていったら飛びつくだろ…」<br /> 巴「そ、そうかな…」<br /> J「それでまぁ…その、ちょっと謝ったら、すぐに仲直りできるって、多分」<br /> 巴「うん…やってみる」<br /><br /> 巴「ほら、雛苺…苺大福…」<br /> 雛「う…そ、そんなんでヒナが許すなんて…うゅ…じゅる……」<br /> 巴「本当にごめんね、お詫びに、私たちも同じことするから」<br /> 雛「同じこと?」<br /> 巴「…ここに桜田くんがつくったアレな衣装があるの。恥ずかしいけれど、雛苺が言うままに着替えてあげる」<br /> 雛「そ、それなら…チラ、うにゅー…じゅる………許してあげるの!」<br /> J「単純なやつ…まぁ、柏葉が変な服着る分にはいいけど………ん?待てよ、今柏葉、私たちって…」<br /> 巴「桜田くんもよ」<br /> J「は、はぁっ!?ぼぼ僕も!?いったい何着ろっていうんだよ!?」<br /> 巴「結菱さんが持ってきた水着とかドレスとか」<br /> J「な、なんでそんなの持ってるんだ…」<br /> 巴「ちょっと興味あったから…ニヤ。いつも私たちばかりじゃ不公平だし…ね?雛苺。…安心して、ちゃんとお化粧させてあげるから」<br /> J「そういう問題じゃ…な、なぁ、雛苺、お前は僕にこんな格好してほしくないよな?な?」<br /> 雛「……ヒナ、前回、恥ずかしいかっこいっぱいしたの……」<br /> J「え…あ…ご、ごめん、雛苺、今度また苺大福買ってやるから!」<br /> 巴・雛「覚悟しなさい(なのー)」<br /> J「ちょ…や、やめ……も、もうしないから、二人に変なかっこさせたりとか…だから…アッー!!」<br /> 巴「これでこそのジュン・ブライド…」 <p align="left"> </p> <p align="left"></p> <hr /><br /><a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/2631.html">戻る</a>

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