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【恋愛百景】真紅探偵事務所 第四話」(2007/06/23 (土) 19:27:28) の最新版変更点

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<p>【恋愛百景】真紅探偵事務所<br> 第四話</p> <p> </p> <p>「ワトソン君、事件なのだわ!」<br> 今日も所長の一言で仕事が始まります<br> 「今日も一件落着なのだわ」<br> 「…そうですね…」<br> 「最近元気が無いわね」<br> 「そうですか?」<br> 「ええ」<br> 「そうね…じゃ、今日はこれから酒盛りね」<br> はい? 何か言いましたか?<br> 「元気が無い時にはお酒が一番なのだわ」<br> …さて、じゃあ帰りにお酒を買って来るとして…<br> コレ、いつ渡そうかな?</p> <p> </p> <p>「ワトソン君…もっと呑むのだわ」<br> 「所長、酔いすぎです」<br> 「二人きりの時は真紅と呼べと何度言ったら(ry」<br> はいはいそうでしたね<br> しかし、真紅はお酒に弱すぎじゃあないでしょうか?<br> 「それじゃあ明日の仕事が大変ですよ」<br> 「明日は休日にするのだわぁ」<br> あちゃー、なんという暴君…</p> <p> </p> <p>「スゥ…スゥ」<br> 只今午前3時…真紅はもう…寝ている<br> 「真紅…こんな形でしかコレを渡す事が出来ない私を…許して下さいね…」<br> そう言うと、私はテーブルの上にあるものを置いた<br> 翌朝(真紅視点)<br> よく寝たのだわ…<br> さて、ワトソン君に朝食を作らせるのだわ<br> 「ワトソン君、起きてる?」<br> 彼からの返事は無い<br> 何処に出かけてるの? 一体…<br> ふと、テーブルに目を移すと、そこには封筒が置いてあった</p> <p>-主人公視点<br> ふぁぁ…よく寝ました…所長、呑ませ過ぎですよ…マジで…<br> …そう言えばもう所長と会う事は無いんですよね…<br> あの時テーブルに置いたのは花束でもなく、婚約指輪でもなく、辞表<br> 「真紅には…悪い事をしましたね…さて、もう時間です。日本とも当分お別れ…ですね」<br> そう言うと、私はイタリアへと向かう飛行機に乗った<br> -真紅視点<br> これは…封筒を開くとそれは辞表…<br> 「どういう事?」<br> 辞表を開くと、こんな事が書かれていた</p> <p>真紅、貴女がこの辞表を見ている頃には、私は日本には居ないでしょう<br> まず一つ、謝らなければならないことがあります<br> それは、前触れも無く突然君の目の前から消えてしまった事です<br> 本当に、申し訳ありません<br> 真紅と過ごしてきた間、様々な事がありました</p> <p><br> 「なんてこと…ああ、なんてこと」<br> パニックに陥ってしまったのだわ…そんな…彼が…<br> 辞表の最後には、こう書かれていた<br> どうしても会いたいのなら、私はイタリアに居ますよ。真紅<br> 頑張って私を見つけて下さいな</p> <p>イタリア…彼は…イタリアに…</p> <p><br> -主人公視点<br> 今頃でしょうね…真紅が辞表を読んでいるのは…<br> 多分、彼女は私を追いかけて来るでしょう<br> しかし、この仕事が終わるまでは会うのが難しいですね。多分<br> 真紅…本当に申し訳ありません</p> <p> </p> <p><br> 第四話・完<br> 次回、再終話~イタリアという土地で~</p>

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