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巴メイデン51~60」(2007/06/18 (月) 00:13:32) の最新版変更点

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<p>51<br> <br> 巴「桜田くん、お客さん」<br> み「やっほー、ジュンジュン、また来ちゃった。保守してる?あ、巴ちゃん相変わらず可愛い!あれ?おいしそうなクッキーだね」<br> J「柏葉がつくってくれたんだ」<br> み「へーえ、そうなんだ。ふーん……ジュンジュンも隅に置けないね。これはみっちゃんお邪魔だったかなー」<br> J「な、なんだよそれ…!」<br> 巴「よければ、お一ついかがですか?」<br> み「いいの?それじゃお言葉に甘えて…」<br> 巴「これなんていいですよ」<br> み「美味しそうだね。それじゃあそれで…」<br> 巴「はい、どうぞ『美味しそうなにおいがするのーー!!!』って雛苺!?」<br> 雛「あーっ、トモエ、クッキー焼いたの!?ヒナもほしぃーっ!」<br> 巴「え、ちょっと、これはだめ…」<br> 雛「パクッ」<br> 巴「あ……」<br> 雛「……び、びゃああああんしょしょしょしょしょっぱいのーーーーーーー!!!!!」<br> 巴「だ、だから言ったのに、それはトラップの塩クッキーだったのよ!」<br> み「え!!?」<br> J「お、おい、しっかりしろよ雛苺、ほら、水だ」<br> 巴「ほら、飲んで…。ごめんね、雛苺、こんなつもりじゃなかったの…今度、いちご大福買ってあげるからね…」<br> 雛「コクコク……うゅ…いいの、ヒナね、うにゅーより、トモエのクッキーが食べたいの…」<br> 巴「…じゃあ、はい。大丈夫だよ、これは甘いから…サクッ…ね?」<br> 雛「うぃ…パクッ…ん、美味しいの…とっても甘くて…ヒナ、嬉しい…」<br> J「……そういえば、下にマポロチョコがあったんだ…あれもとってくるよ」<br> 雛「ありがとなの…ジュンもトモエも大好きなのよ」<br> J・巴「雛苺…」<br> み「え、ちょっと待って、どうしていい話だなーみたいな雰囲気になってるの?」<br> <br></p> <hr> <br> 52 <br> <br> 欠番<br> <br> <hr> <br> 53<br> <br> 巴「桜田く…あ、ごめんなさい、勉強中だった?」<br> J「柏葉?いいよ、ちょうど休憩しようかと思ってたし…」<br> 巴「ちゃんと勉強してたんだね」<br> J「ん、まぁ…やっぱりやっとかないと…さ」<br> 巴「…偉い偉い」<br> J「ばっ…!や、やめろよ!」<br> 巴「ふふっ…ごめんなさい」<br> J「ったくもぅ…。…なぁ、今思ったんだけど、僕が学校行ったとして、柏葉はどうするんだ?」<br> 巴「…私?どうするって…普通に行くけど…」<br> J「…その姿で?」<br> 巴「………お姫様抱っこで登校とか」<br> J「二人で登校拒否になるつもりか!」<br> 巴「大丈夫よ。人間が人形になる、なんてまさか思わないから、黙ってれば誰も私だと気づかないんじゃないかな」<br> J「ああ、なるほど」<br> 巴「ね」<br> J「うん……いやちょっと待て、それ柏葉はいいけど、僕にとっては考え得る最悪のパターンにならないか?」<br> 巴「やっぱり気づくよね」<br> <br> <hr> <br> 54<br> <br> 巴「桜田くん、私、何かすることあるかな?」<br> J「え?な、なんで…?」<br> 巴「いつもここで保守してるのに、何もしないっていうのも…」<br> J「別にそんな気使わなくていいけど…」<br> 巴「いいの、気持ちだから。とりあえず、お掃除とかしてもいいかな?」<br> J「そ、掃除!?どこを!?」<br> 巴「とりあえず桜田くんの部屋を…」<br> J「あ、い、いや、いいって!ほんとに!」<br> 巴「遠慮しなくていいから。忘れがちなベッドの下とかも綺麗にしないと…」<br> J「い、いいって言ってるだろ!」<br> 巴「そうそう、きちんと整頓してる?タンスの中とか…一番下の段とかまできっちり」<br> J「は、はぁ!?何言って…」<br> 巴「机の引き出しとかもちゃんと整理しとかないと、いざという時に使えないわ」<br> J「……」<br> 巴「本棚もなんだか乱雑だね。中身とカバーが違うのもあるし、それじゃ不便よ?」<br> J「…………」<br> 巴「パソコンの中だって、ちゃんといらないものは削除しないと、重くなるしいいことないよ。<br>   特に”新しいフォルダ”で無駄に容量が大きいのがあるでしょう?もう少し整理した方がいいよ」<br> J「…柏葉、僕が悪かった。だから遠回しな非難はやめてくれ。そしてもう一つ。いったいいつ、どうやって調べた?」<br> <br> <hr> <br> 55<br> <br> 巴「桜田くん、お客さん」<br> J「誰だよ?保守してるのに…っで、でたな変態じじい!」<br> 一「これは嫌われたものだな…。そんなに女装は嫌かね?」<br> J「い…嫌に決まってるだろ!僕の前で二度とその話をするなっ!」<br> 巴「…本気で怒ってるんだ…無理もないよね、トラウマ、だもんね…」<br> 一「いや、しかし…」<br> J「うるさいな、そんな趣味はないっているだろ、もう帰れよ!」<br> 巴「すみません、このことでは、ちょっといろいろあったんです…。今日のところはこれで…」<br> 一「もってきたのは蒼星石の服なんだが…」<br> J「ちょっと見せて」<br> 巴「おい」<br> <br> <hr> <br> 56<br> <br> 巴「桜田くん。……まだいるんだけど」<br> J「ほんとだな」<br> 一「といいながら、しっかり蒼星石の服を見てる君はなんだね。保守はいいのかな?」<br> 巴「……桜田くん……」<br> J「…っ!こ、これは、あいつがどんな服を持ってるのかちょっと気になったってだけで…<br>   …にしても随分乙女な服だけど…というか、よく考えてみればなんでこんなの持ってるんだ?」<br> 一「……言っておくが、決して怪しいことはしていな…」<br> J・巴「通報しました」<br> 一「ちょwwwww弁解の余地なしwwwwwww」<br> <br> <hr> <br> 57<br> <br> 巴「桜田くん……まだいる」<br> J「犯罪者はさっさと帰れよな。こっちは保守してるんだぞ」<br> 一「…なんだかさんざんな言われようだが、この服はみっちゃんさんとかいう人がつくってくれたものだ。<br>   だが蒼星石はあまり気に入らなかったらしく、捨てるくらいならばとして貰ったのだよ」<br> J「なにやってんだ…蒼星石もよくこんなおっさんにあげる気になったな…」<br> 一「本当に邪な気持ちはないんだが…。君が着てくれるなら、譲ろうと思う」<br> J「…嫌だって言ってるだろ…。…思ったんだけど、柏葉はどうだ?蒼星石と似てるし…」<br> 巴「えっ…わ、私!?」<br> J「……けっこう、似合うかもよ(ボソッ」<br> 巴「さ、桜田くん…」<br> 一「…確かに風貌は似ていると言えなくもないが…しかし決定的なものが欠けている。<br>   ただの女には興味がない。この中に男の子っぽい女の子、女の子っぽい男の子がいたら、私のところまで来なさい」<br> J・巴「頼みますからもう帰ってください」<br> <br> <hr> <br> 58<br> <br> 巴「……保守」<br> J「……保守」<br> 一「……いや、帰るよ。だからそう無視しないでくれ。君が少女服を着たくないということはよくわかった。<br>   過去に何かあったようだし、無神経だったかもしれぬ。すまない」<br> J「……別に、気にしてなんか…」<br> 巴「今度来るときは、もう少しまともな話だと、私としても助かります」<br> 一「そうしよう。…では、これにて失礼する。邪魔したね」<br> J「あっ、ちょっと待ってくれ…!」<br> 一「……何かね?」<br> J「…いらないなら、その服、僕にくれないか…?」<br> 巴「桜田くんっ!?」<br> 一「……君は、着ないと言っていたのではないかな?」<br> J「ああ、着ないよ」<br> 一「では何故?」<br> J「服は着る以外にも使用法はあるじゃないかっ!!」<br> 巴「もうやだこの人」<br> <br> <hr> <br> 59<br> <br> 巴「おはよう、桜田くん」<br> J「柏葉…保守に来たのか」<br> 巴「…不思議そうな顔してるね」<br> J「…別に…ただ、前回あんなこといってたから…」<br> 巴「あれ、もしかして気にしてたの?…ふふ、冗談よ、あれくらいで呆れるようなら、もっと前から来なくなってるわ」<br> J「なんだか、微妙なフォローだなそれ…」<br> 巴「そうかな。……でも、そっか、桜田くん、気にしてたんだ…」<br> J「…え?」<br> 巴「……桜田くん…私がいなくなったら…寂しい?」<br> J「え…あ…な、なんだよそれ…そ、そんなの…」<br> 巴「……」<br> J「……まぁ、いつもいるし…そりゃ、ちょっとは……」<br> 巴「ふぅん…そっか。ふふ…」<br> J「ふ、ふん…へ、変な笑い方するなよな」<br> 巴「クス。でも安心して。私がいないように見えても、私は桜田くんのこと、きっとどこかから見守ってるから、ね?」<br> J「…頼むから目の届く範囲にいてくれ」<br> <br> <hr> <br> 60<br> <br> 巴「暑くなってきたね…」<br> J「いよいよ夏が始まる、って感じかなぁ」<br> 巴「……夏、か……」<br> J「…柏葉?」<br> 巴「前にも言ったと思うけど、私ね…本当はもう、剣道やめたいんだ。そして保守に専念したいの」<br> J「…保守は別に専念しなくていいだろ…。でも、なんでなんだ?ここまで続けてきたのに」<br> 巴「……別に嫌いってわけじゃないの。でもね…」<br> J「うん…」<br> 巴「………剣道着って、臭うの…すごく…」<br> J「……は?」<br> 巴「特にこれからは夏…もう考えただけで……」<br> J「な、なんだよそれ…」<br> 巴「本当に嫌なの……」<br> J「か、柏葉、げ、元気だせよ…それにほら、柏葉の汗の臭いなら僕は全然構わないし…」<br> 巴「…慰めてくれてるの?ありがとう…」<br> J「べ、別に…」<br> 巴「でも気持ち悪い」 <p> </p>
<p>51<br /><br /> 巴「桜田くん、お客さん」<br /> み「やっほー、ジュンジュン、また来ちゃった。保守してる?あ、巴ちゃん相変わらず可愛い!あれ?おいしそうなクッキーだね」<br /> J「柏葉がつくってくれたんだ」<br /> み「へーえ、そうなんだ。ふーん……ジュンジュンも隅に置けないね。これはみっちゃんお邪魔だったかなー」<br /> J「な、なんだよそれ…!」<br /> 巴「よければ、お一ついかがですか?」<br /> み「いいの?それじゃお言葉に甘えて…」<br /> 巴「これなんていいですよ」<br /> み「美味しそうだね。それじゃあそれで…」<br /> 巴「はい、どうぞ『美味しそうなにおいがするのーー!!!』って雛苺!?」<br /> 雛「あーっ、トモエ、クッキー焼いたの!?ヒナもほしぃーっ!」<br /> 巴「え、ちょっと、これはだめ…」<br /> 雛「パクッ」<br /> 巴「あ……」<br /> 雛「……び、びゃああああんしょしょしょしょしょっぱいのーーーーーーー!!!!!」<br /> 巴「だ、だから言ったのに、それはトラップの塩クッキーだったのよ!」<br /> み「え!!?」<br /> J「お、おい、しっかりしろよ雛苺、ほら、水だ」<br /> 巴「ほら、飲んで…。ごめんね、雛苺、こんなつもりじゃなかったの…今度、いちご大福買ってあげるからね…」<br /> 雛「コクコク……うゅ…いいの、ヒナね、うにゅーより、トモエのクッキーが食べたいの…」<br /> 巴「…じゃあ、はい。大丈夫だよ、これは甘いから…サクッ…ね?」<br /> 雛「うぃ…パクッ…ん、美味しいの…とっても甘くて…ヒナ、嬉しい…」<br /> J「……そういえば、下にマポロチョコがあったんだ…あれもとってくるよ」<br /> 雛「ありがとなの…ジュンもトモエも大好きなのよ」<br /> J・巴「雛苺…」<br /> み「え、ちょっと待って、どうしていい話だなーみたいな雰囲気になってるの?」</p> <p> </p> <hr /><br /> 52 <br /><br /> 欠番 <p> </p> <hr /><br /> 53<br /><br /> 巴「桜田く…あ、ごめんなさい、勉強中だった?」<br /> J「柏葉?いいよ、ちょうど休憩しようかと思ってたし…」<br /> 巴「ちゃんと勉強してたんだね」<br /> J「ん、まぁ…やっぱりやっとかないと…さ」<br /> 巴「…偉い偉い」<br /> J「ばっ…!や、やめろよ!」<br /> 巴「ふふっ…ごめんなさい」<br /> J「ったくもぅ…。…なぁ、今思ったんだけど、僕が学校行ったとして、柏葉はどうするんだ?」<br /> 巴「…私?どうするって…普通に行くけど…」<br /> J「…その姿で?」<br /> 巴「………お姫様抱っこで登校とか」<br /> J「二人で登校拒否になるつもりか!」<br /> 巴「大丈夫よ。人間が人形になる、なんてまさか思わないから、黙ってれば誰も私だと気づかないんじゃないかな」<br /> J「ああ、なるほど」<br /> 巴「ね」<br /> J「うん……いやちょっと待て、それ柏葉はいいけど、僕にとっては考え得る最悪のパターンにならないか?」<br /> 巴「やっぱり気づくよね」 <p> </p> <hr /><br /> 54<br /><br /> 巴「桜田くん、私、何かすることあるかな?」<br /> J「え?な、なんで…?」<br /> 巴「いつもここで保守してるのに、何もしないっていうのも…」<br /> J「別にそんな気使わなくていいけど…」<br /> 巴「いいの、気持ちだから。とりあえず、お掃除とかしてもいいかな?」<br /> J「そ、掃除!?どこを!?」<br /> 巴「とりあえず桜田くんの部屋を…」<br /> J「あ、い、いや、いいって!ほんとに!」<br /> 巴「遠慮しなくていいから。忘れがちなベッドの下とかも綺麗にしないと…」<br /> J「い、いいって言ってるだろ!」<br /> 巴「そうそう、きちんと整頓してる?タンスの中とか…一番下の段とかまできっちり」<br /> J「は、はぁ!?何言って…」<br /> 巴「机の引き出しとかもちゃんと整理しとかないと、いざという時に使えないわ」<br /> J「……」<br /> 巴「本棚もなんだか乱雑だね。中身とカバーが違うのもあるし、それじゃ不便よ?」<br /> J「…………」<br /> 巴「パソコンの中だって、ちゃんといらないものは削除しないと、重くなるしいいことないよ。<br />   特に”新しいフォルダ”で無駄に容量が大きいのがあるでしょう?もう少し整理した方がいいよ」<br /> J「…柏葉、僕が悪かった。だから遠回しな非難はやめてくれ。そしてもう一つ。いったいいつ、どうやって調べた?」 <p> </p> <hr /><br /> 55<br /><br /> 巴「桜田くん、お客さん」<br /> J「誰だよ?保守してるのに…っで、でたな変態じじい!」<br /> 一「これは嫌われたものだな…。そんなに女装は嫌かね?」<br /> J「い…嫌に決まってるだろ!僕の前で二度とその話をするなっ!」<br /> 巴「…本気で怒ってるんだ…無理もないよね、トラウマ、だもんね…」<br /> 一「いや、しかし…」<br /> J「うるさいな、そんな趣味はないっているだろ、もう帰れよ!」<br /> 巴「すみません、このことでは、ちょっといろいろあったんです…。今日のところはこれで…」<br /> 一「もってきたのは蒼星石の服なんだが…」<br /> J「ちょっと見せて」<br /> 巴「おい」 <p> </p> <hr /><br /> 56<br /><br /> 巴「桜田くん。……まだいるんだけど」<br /> J「ほんとだな」<br /> 一「といいながら、しっかり蒼星石の服を見てる君はなんだね。保守はいいのかな?」<br /> 巴「……桜田くん……」<br /> J「…っ!こ、これは、あいつがどんな服を持ってるのかちょっと気になったってだけで…<br />   …にしても随分乙女な服だけど…というか、よく考えてみればなんでこんなの持ってるんだ?」<br /> 一「……言っておくが、決して怪しいことはしていな…」<br /> J・巴「通報しました」<br /> 一「ちょwwwww弁解の余地なしwwwwwww」 <p> </p> <hr /><br /> 57<br /><br /> 巴「桜田くん……まだいる」<br /> J「犯罪者はさっさと帰れよな。こっちは保守してるんだぞ」<br /> 一「…なんだかさんざんな言われようだが、この服はみっちゃんさんとかいう人がつくってくれたものだ。<br />   だが蒼星石はあまり気に入らなかったらしく、捨てるくらいならばとして貰ったのだよ」<br /> J「なにやってんだ…蒼星石もよくこんなおっさんにあげる気になったな…」<br /> 一「本当に邪な気持ちはないんだが…。君が着てくれるなら、譲ろうと思う」<br /> J「…嫌だって言ってるだろ…。…思ったんだけど、柏葉はどうだ?蒼星石と似てるし…」<br /> 巴「えっ…わ、私!?」<br /> J「……けっこう、似合うかもよ(ボソッ」<br /> 巴「さ、桜田くん…」<br /> 一「…確かに風貌は似ていると言えなくもないが…しかし決定的なものが欠けている。<br />   ただの女には興味がない。この中に男の子っぽい女の子、女の子っぽい男の子がいたら、私のところまで来なさい」<br /> J・巴「頼みますからもう帰ってください」 <p> </p> <hr /><br /> 58<br /><br /> 巴「……保守」<br /> J「……保守」<br /> 一「……いや、帰るよ。だからそう無視しないでくれ。君が少女服を着たくないということはよくわかった。<br />   過去に何かあったようだし、無神経だったかもしれぬ。すまない」<br /> J「……別に、気にしてなんか…」<br /> 巴「今度来るときは、もう少しまともな話だと、私としても助かります」<br /> 一「そうしよう。…では、これにて失礼する。邪魔したね」<br /> J「あっ、ちょっと待ってくれ…!」<br /> 一「……何かね?」<br /> J「…いらないなら、その服、僕にくれないか…?」<br /> 巴「桜田くんっ!?」<br /> 一「……君は、着ないと言っていたのではないかな?」<br /> J「ああ、着ないよ」<br /> 一「では何故?」<br /> J「服は着る以外にも使用法はあるじゃないかっ!!」<br /> 巴「もうやだこの人」 <p> </p> <hr /><br /> 59<br /><br /> 巴「おはよう、桜田くん」<br /> J「柏葉…保守に来たのか」<br /> 巴「…不思議そうな顔してるね」<br /> J「…別に…ただ、前回あんなこといってたから…」<br /> 巴「あれ、もしかして気にしてたの?…ふふ、冗談よ、あれくらいで呆れるようなら、もっと前から来なくなってるわ」<br /> J「なんだか、微妙なフォローだなそれ…」<br /> 巴「そうかな。……でも、そっか、桜田くん、気にしてたんだ…」<br /> J「…え?」<br /> 巴「……桜田くん…私がいなくなったら…寂しい?」<br /> J「え…あ…な、なんだよそれ…そ、そんなの…」<br /> 巴「……」<br /> J「……まぁ、いつもいるし…そりゃ、ちょっとは……」<br /> 巴「ふぅん…そっか。ふふ…」<br /> J「ふ、ふん…へ、変な笑い方するなよな」<br /> 巴「クス。でも安心して。私がいないように見えても、私は桜田くんのこと、きっとどこかから見守ってるから、ね?」<br /> J「…頼むから目の届く範囲にいてくれ」 <p> </p> <hr /><br /> 60<br /><br /> 巴「暑くなってきたね…」<br /> J「いよいよ夏が始まる、って感じかなぁ」<br /> 巴「……夏、か……」<br /> J「…柏葉?」<br /> 巴「前にも言ったと思うけど、私ね…本当はもう、剣道やめたいんだ。そして保守に専念したいの」<br /> J「…保守は別に専念しなくていいだろ…。でも、なんでなんだ?ここまで続けてきたのに」<br /> 巴「……別に嫌いってわけじゃないの。でもね…」<br /> J「うん…」<br /> 巴「………剣道着って、臭うの…すごく…」<br /> J「……は?」<br /> 巴「特にこれからは夏…もう考えただけで……」<br /> J「な、なんだよそれ…」<br /> 巴「本当に嫌なの……」<br /> J「か、柏葉、げ、元気だせよ…それにほら、柏葉の汗の臭いなら僕は全然構わないし…」<br /> 巴「…慰めてくれてるの?ありがとう…」<br /> J「べ、別に…」<br /> 巴「でも気持ち悪い」 <p> </p> <hr /><br /><a href="http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/2631.html">戻る</a> 

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