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おさななじみなふたり 第二話」(2006/03/17 (金) 23:23:05) の最新版変更点

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<p> 「えーっと、後はトイレットペーパーと詰め替え用のシャンプーか。」<br> 放課後、駅前のスーパーで柏葉の買い物メモに従い買い物を済ます僕<br> 「お、今日はトイレットペーパーが安いのか。」<br> 折込チラシなんて一々確認しないので何が安いか何て分からない<br> ちゃんと確認して買い物メモに書いてるんだから柏葉は偉いと思う<br> 「柏葉さまさまだね。」<br> 正直、彼女がいないと生活できない<br> それ位、家事は任せっきりって事だ</p> <p>「さて、帰るか。」<br> 「JUN。こんな所で何してるですか?」<br> スーパーを出ようとしたら誰かに声を掛けられた<br> 振り向く翠星石がいた<br> 「よお、翠星石。お前も買い物か?」<br> 「お前もって事はJUNも買い物ですか?」<br> 「まあな。」<br> スーパーの袋を軽く掲げてみる<br> 「へーJUNでも家事の手伝いするんですね。」<br> 「何だよ。僕が買い物したら変か?」<br> 「変です。」<br> うわ、きっぱり言い切りやがった<br> 「悪かったな。」<br> 「でも…悪くは無いです。」<br> なんか俯き加減ちょっと顔を赤くしてで弁解なんかしてる<br> 変な奴<br> 「まあ良いや。うちは僕以外に買い物行く奴が居ないからな。」<br> 「どう言うことです?」<br> 「家の両親海外出張で家には僕しか居ないんだ。だから買い物は自分でしないといけないんだ。」<br> それに放課後は柏葉も部活あるしな<br> 練習終わった後、夕食作りに来てくれるのに。更に買い物まで頼む訳にはいかないしな<br> 「へーそうだったんですか。」<br> 「まあね。そう言う翠星石は何してんだ?」<br> 「これ見て分かんないんですか?」<br> そう言って手の買い物篭を僕の前に突き出す<br> 「なるほど。」<br> 「今日は翠星石が夕食当番何です。」<br> 「へー、えらいな。」<br> 「これぐらい当たり前です。それより翠星石はJUNが料理するのに驚きです。」<br> 「え?あ、これな。」<br> 翠星石は僕のスーパーの袋の中をのぞきこんでいる<br> 「ふーん、今日は肉じゃがですか。」<br> 「うん。まあね。」<br> そうだったのか。全く気が付かなかった<br> そう言えば昨日の晩飯の時<br> 「今日は魚だから、明日はお肉にするね。」<br> って言ってたな<br> 「男の一人暮らしなのにインスタントが全く無いのにはびっくりです。」<br> 「まあな。」<br> 家に帰ったらカップラーメンの買い置き位はあるけど<br> 基本的には柏葉が作ってくれるしな<br> 「ちゃんと日用品も特売品を買ってるし。」<br> 「一様な。」<br> 柏葉の買い物メモ通りに買っただけなんだけどね<br> 「以外です。見直したです。」<br> 「いや、対した事無いよ。」<br> 柏葉さまさまだな。こりゃ<br> 「じゃあ、翠星石は買い物して来るです。」<br> 「おう、じゃあ僕は帰るよ。また、明日な。」<br> 「あ、やっぱりちょっと待つです。」<br> 帰ろうとした僕を翠星石が呼び止めた<br> 「どうかしたか?」<br> 「JUNは普段お弁当ですよね?」<br> 「まあな。」<br> 柏葉が毎朝、朝食と一緒に作ってくれるのだ<br> 本当、柏葉さまさま<br> 「た、たまには、他人の作ったお弁当食べたいとは思わないですか?」<br> 他人?柏葉以外の作った弁当か…<br> 「うーん、そうだなー。」<br> でも柏葉の作る料理旨いしなー<br> 「何だったら、明日のお弁当は翠星石が作ってやるです。」<br> 「は?」<br> 突然の提案にちょっと間抜けな声をあげてしまった<br> 「よし、決定です。明日のJUNのお弁当は翠星石が作ってやるです。」<br> なんか勝手に決定されてる<br> 「良いよ。迷惑だろ?」<br> 「遠慮するなです。二人分が三人分になるだけです。大して変わんないです」<br> そう言う物なのか?料理は(いや、他の家事もだけど)柏葉に任せっきりだから分からない<br> 「JUNはお弁当の分、朝が楽になるんだから普段よりゆっくり出来てラッキーだ。ぐらいに思っておいたら良いんです。」<br> そうか、弁当が無かったらその分、柏葉ちょっと楽できるんだよな<br> 「よし、決定です。明日は楽しみにしておくですよ。」<br> 翠星石は言いたい事言ってスーパーに消えて行った<br> 「勝手な奴……。」<br> まあ良いや。帰ろう</p> <p>柏葉と二人の夕食<br> メニューには翠星石が言った通り肉じゃがが出た<br> 基本的に二人の時は余り会話が無い<br> 毎日一緒に居るので流石に話題がないのだ<br> だからと言って気まずい訳ではなく<br> お互い何か話す事があれば話す。そんな感じだ<br> そう言えば明日の弁当の事言っておかないと<br> 「柏葉、明日の弁当なんだけどさ。」<br> 「うん。何か入れて欲しいおかずでもある?」<br> 「いや、そうじゃなくて。明日は弁当要らないから。」<br> 「?学食でも行くの?」<br> 「いや、何か翠星石が弁当作ってくれるらしい。」<br> 「へ?」<br> 柏葉が驚いてる。珍しい<br> 「なんかさ。今日、買い物行った時に偶々あってその時に何か弁当作ってくれるって事になったんだ。」<br> 「……そうなんだ。」<br> 「だから、明日は弁当良いよ。」<br> 「……うん。分かった。」<br> 「まあ、たまには朝ゆっくりしてくれよ。」<br> 「……うん。」<br> それ以来、柏葉は黙ってしまい結局帰ると言うまで口を開かなかった<a title="tomoe" name="tomoe"></a></p>
<p> 「えーっと、後はトイレットペーパーと詰め替え用のシャンプーか。」<br> 放課後、駅前のスーパーで柏葉の買い物メモに従い買い物を済ます僕<br> 「お、今日はトイレットペーパーが安いのか。」<br> 折込チラシなんて一々確認しないので何が安いか何て分からない<br> ちゃんと確認して買い物メモに書いてるんだから柏葉は偉いと思う<br> 「柏葉さまさまだね。」<br> 正直、彼女がいないと生活できない<br> それ位、家事は任せっきりって事だ</p> <p>「さて、帰るか。」<br> 「JUN。こんな所で何してるですか?」<br> スーパーを出ようとしたら誰かに声を掛けられた<br> 振り向く翠星石がいた<br> 「よお、翠星石。お前も買い物か?」<br> 「お前もって事はJUNも買い物ですか?」<br> 「まあな。」<br> スーパーの袋を軽く掲げてみる<br> 「へーJUNでも家事の手伝いするんですね。」<br> 「何だよ。僕が買い物したら変か?」<br> 「変です。」<br> うわ、きっぱり言い切りやがった<br> 「悪かったな。」<br> 「でも…悪くは無いです。」<br> なんか俯き加減ちょっと顔を赤くしてで弁解なんかしてる<br> 変な奴<br> 「まあ良いや。うちは僕以外に買い物行く奴が居ないからな。」<br> 「どう言うことです?」<br> 「家の両親海外出張で家には僕しか居ないんだ。だから買い物は自分でしないといけないんだ。」<br> それに放課後は柏葉も部活あるしな<br> 練習終わった後、夕食作りに来てくれるのに。更に買い物まで頼む訳にはいかないしな<br> 「へーそうだったんですか。」<br> 「まあね。そう言う翠星石は何してんだ?」<br> 「これ見て分かんないんですか?」<br> そう言って手の買い物篭を僕の前に突き出す<br> 「なるほど。」<br> 「今日は翠星石が夕食当番何です。」<br> 「へー、えらいな。」<br> 「これぐらい当たり前です。それより翠星石はJUNが料理するのに驚きです。」<br> 「え?あ、これな。」<br> 翠星石は僕のスーパーの袋の中をのぞきこんでいる<br> 「ふーん、今日は肉じゃがですか。」<br> 「うん。まあね。」<br> そうだったのか。全く気が付かなかった<br> そう言えば昨日の晩飯の時<br> 「今日は魚だから、明日はお肉にするね。」<br> って言ってたな<br> 「男の一人暮らしなのにインスタントが全く無いのにはびっくりです。」<br> 「まあな。」<br> 家に帰ったらカップラーメンの買い置き位はあるけど<br> 基本的には柏葉が作ってくれるしな<br> 「ちゃんと日用品も特売品を買ってるし。」<br> 「一様な。」<br> 柏葉の買い物メモ通りに買っただけなんだけどね<br> 「以外です。見直したです。」<br> 「いや、対した事無いよ。」<br> 柏葉さまさまだな。こりゃ<br> 「じゃあ、翠星石は買い物して来るです。」<br> 「おう、じゃあ僕は帰るよ。また、明日な。」<br> 「あ、やっぱりちょっと待つです。」<br> 帰ろうとした僕を翠星石が呼び止めた<br> 「どうかしたか?」<br> 「JUNは普段お弁当ですよね?」<br> 「まあな。」<br> 柏葉が毎朝、朝食と一緒に作ってくれるのだ<br> 本当、柏葉さまさま<br> 「た、たまには、他人の作ったお弁当食べたいとは思わないですか?」<br> 他人?柏葉以外の作った弁当か…<br> 「うーん、そうだなー。」<br> でも柏葉の作る料理旨いしなー<br> 「何だったら、明日のお弁当は翠星石が作ってやるです。」<br> 「は?」<br> 突然の提案にちょっと間抜けな声をあげてしまった<br> 「よし、決定です。明日のJUNのお弁当は翠星石が作ってやるです。」<br> なんか勝手に決定されてる<br> 「良いよ。迷惑だろ?」<br> 「遠慮するなです。二人分が三人分になるだけです。大して変わんないです」<br> そう言う物なのか?料理は(いや、他の家事もだけど)柏葉に任せっきりだから分からない<br> 「JUNはお弁当の分、朝が楽になるんだから普段よりゆっくり出来てラッキーだ。ぐらいに思っておいたら良いんです。」<br> そうか、弁当が無かったらその分、柏葉ちょっと楽できるんだよな<br> 「よし、決定です。明日は楽しみにしておくですよ。」<br> 翠星石は言いたい事言ってスーパーに消えて行った<br> 「勝手な奴……。」<br> まあ良いや。帰ろう</p> <p>柏葉と二人の夕食<br> メニューには翠星石が言った通り肉じゃがが出た<br> 基本的に二人の時は余り会話が無い<br> 毎日一緒に居るので流石に話題がないのだ<br> だからと言って気まずい訳ではなく<br> お互い何か話す事があれば話す。そんな感じだ<br> そう言えば明日の弁当の事言っておかないと<br> 「柏葉、明日の弁当なんだけどさ。」<br> 「うん。何か入れて欲しいおかずでもある?」<br> 「いや、そうじゃなくて。明日は弁当要らないから。」<br> 「?学食でも行くの?」<br> 「いや、何か翠星石が弁当作ってくれるらしい。」<br> 「へ?」<br> 柏葉が驚いてる。珍しい<br> 「なんかさ。今日、買い物行った時に偶々あってその時に何か弁当作ってくれるって事になったんだ。」<br> 「……そうなんだ。」<br> 「だから、明日は弁当良いよ。」<br> 「……うん。分かった。」<br> 「まあ、たまには朝ゆっくりしてくれよ。」<br> 「……うん。」<br> それ以来、柏葉は黙ってしまい結局帰ると言うまで口を開かなかった<a title="tomoe" name="tomoe"></a></p>

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