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『K』~雛苺と黒猫の物語~ 第六夜」(2007/04/05 (木) 14:50:19) の最新版変更点

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<p>『K』~雛苺と黒猫の物語~第六夜</p> <p><br /> それから月日が過ぎ、秋も終わりに近付いてきた。もうすぐ雛苺と過ごす二度目の冬がやってくる。 <br /> <br /> 雛「うゆー。ホーリーナイトぉ、もうちょっと気品漂う感じにできないのー?」</p> <p><br /> 『気品ってよぉ。血統書付きの猫にでも頼め』</p> <p><br /> 一緒に住み始めてからの二年、ほとんど毎日絵を描いて過ごしてきた。 <br /> かくゆう今日も絵を描いている。 <br /> 今日は、ちょっと遠出して小高い丘の上に来ている。 <br /> 春になると一面にタンポポが咲き乱れ、ここから見える湖とマッチして最高なんだ<br /> が&hellip;&hellip;</p> <p><br /> 『なぁ、寒くね?』</p> <p><br /> 雛「あはは~。失敗だったのー」</p> <p><br /> そんな明るい顔で言われましても&hellip;</p> <p><br /> 雛「ぢゃぁ、お弁当にしようなのー」</p> <p><br /> と、レジャーシートをひきはじめる雛苺。 <br /> なぁんでまな板はないのにレジャーシートはあるんだ? <br /> そう、雛苺宅にはまな板がなかったのだ&hellip;&hellip;って余計な話だったな。 <br /> ピクニック気分でウキウキの雛苺は、早起きしてお弁当を作っていた&hellip;&hellip;のだが</p> <p><br /> 『おいっ!!うにゅーしか入ってねぇぞ!?』</p> <p><br /> 雛「うよ?問題あるの?」</p> <p><br /> 『ありまくりだわっ!猫に、んなもん食わせんなっ!!』</p> <p><br /> 雛「ハァ&hellip;&hellip;ナイトはわがままなのよ ろくな大人になれないのよ?」</p> <p><br /> 『黙れ!万年ロリ娘がっ!!』</p> <p><br /> 雛「なにをー!?」 <br /> 雛「&hellip;&hellip;ッハハハ」『&hellip;&hellip;ッハハハ』</p> <p><br /> ほぼ同時に笑いだす。 <br /> これが普通の会話。約2年で培ってきた信頼の証。 <br /> 茶化し、じゃれあい、ふざけあう。 <br /> こんな幸せな日々がいつまでも続くのだと思ってた&hellip; <br /> そう冬がくる前までは</p> <p><br /> 続く。</p>

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