「episode-20 海水浴 〜sea bathing〜」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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さて、視察が始まった。<br>
僕は今用意されたバスに乗らずロードスターで視察地に向かっている、理由は簡単。バスに一緒に乗っていると何されるか解らないからだ。さらにロードスターは後部座席がないから四年前(ep10)と同じ目には遭わない。姉妹+柏葉は嫌がってたけどこの際スルーだ。そうこう言っている内に目的地についた。都会のビル並に高いな、オープンして1ヶ月くらい、予想以上の売上高らしい。まあ近くの名のあるレジャー施設のオフィシャルホテルも兼ねているから当然だな、しばらくしてみんなを乗せたバスが来る。<br>
「ここですか?それなりに大きいところですね蒼星石。」<br>
「そうだね、ジュン君、なんて名前だっけ?」<br>
「ローチェプリンセスだよ。」<br>
「ここかしら!早速入るかしら!」<br>
「落ち着きなさい金糸雀、まだみんな降りてないのよ。」<br>
「真紅の…言うとおり…」<br>
「トーモーエー!早く早くなの〜!」<br>
「待って雛苺、ここねジュンくん…」<br>
「ジュン、上品な所ですわね。」<br>
「ジュン、早速お姉ちゃんとベッドに入りましょお」<br>
とりあえずスルーだ。<br>
「じゃあ視察と行きますか。」<br>
ここで誤解の無いように言っておくと僕の呼び方は蒼星石がジュン゙君゙で巴がジュン゙くん゙だ<br>
中に入るとなかなか洒落た造りになっている、ローゼンさんが力を入れたのだろう。<br>
「いらっしゃいませ、ご予約のほうは御座いますか?」<br>
「ああ、私はローチェグループの日本支部長だ、ローゼン氏の依頼によって当施設の視察に来た。」<br>
僕は身分証明書をだす。<br>
ちなみにローチェはローゼンとチェリーブロッサム(桜)の複合語だ<br>
「あっ桜田様ですね。かしこまりました、ではスイートへ御案内させて頂きます。」<br>
支配人らしき人物に連れられて最上階に向かう<br>
「着きました、こちらのフロアまるまるスイートで御座います。」<br>
そこはいくら最上階は下の階よりフロアが狭いとはいえ、一般的な一軒家以上の広さを持つ空間だった。<br>
「ご苦労様。」<br>
「では失礼させていただきます。」<br>
<br>
「眺めがいいわね、ジュン何階建てなの?」<br>
「確か15階のはず」<br>
「高いかしらぁ…」<br>
「海なの〜!巴」<br>
「そうね雛苺、」<br>
「ジュン、着替えるですからどこかへ行ってくるです!」<br>
「あらぁお姉ちゃんのは見てもいいわよ。」<br>
「ジュン…見たいなら…見ていいよ…」<br>
「ジュンになら見せてあげてもいいですわ。」<br>
「えっ、ジュン君見たいの?でも僕もジュン君になら…」<br>
「いや更衣室あるから…」<br>
<br>
そうして僕らはビーチへ向かう。荷物はホテルの人が見ていてくれるらしいので僕はビーチベッドに寝そべって女性陣の到着を待っていた、ちなみに服は水着とシャツの組み合わせだ、というより男性のビーチのおしゃれってこれくらいしかないよね。僕は一通りビーチを眺める。<br>
「うーん、まぁかわいい娘がいないことも無いけどやっぱり姉妹や巴には勝てないね。なにしろ彼女たちは規格外だよ、あれでほっとく男の気が知れるね」<br>
「ポッ…嬉しい…」<br>
「って薔薇水晶!一体いつから!」<br>
気づいたら薔薇水晶が隣にいた、この前ショッピングモールで選んでいたやつにサンバイザーっていうんだっけ?あれをつけていてレースクイーンといった感じだった、かなり萌える<br>
「うーんって所から…」<br>
「つまり全部な…」<br>
「ジュン、こちらにいらっしゃったのね。」<br>
雪華綺晶もショッピングモールで選んでいたやつをベースに小物でアクセントを出している、てか白ビキニって反則だよね。<br>
「雪華綺晶…ジュンが…私たちのこと…ここのビーチにいる娘より…可愛いって…」<br>
「まあそれは嬉しいですわ、ではジュン夜を楽しみに待っててくださいね。」<br>
「雪華綺晶はたまに怖いこと言うよな…」<br>
「巴!夜になにするの〜?」<br>
「いつか解るわよ雛苺」<br>
「うよ?」<br>
雛苺、あんた二十歳でしょ、何でそんなの聞くの?ちなみに雛苺と巴は僕の助言を元にお揃いのセパレートタイプを選んだらしい、といってもへそが出てるだけの広範囲なタイプだけどね、色は雛苺がピンクで巴がオレンジ<br>
「雛苺も巴も可愛いよ」<br>
「ジュン君、待った?」<br>
「ジュン!ここにいたですか!」<br>
翠星石と蒼星石もお揃いの水着だ、自分で勧めておいてなんだがただ水着というより丈の短いノースリーブといった感じのものを着用している、肌との密着感が何とも言えない<br>
「二人とも素敵すぎるよ。なんでわが婚約者はスタイルがいいのばかりなんだ。」<br>
「あら、ひとり違うわよ、」<br>
水銀燈がいう、流石にあれは止めたようだがやはり露出度の高いビキニをつけている<br>
「水銀燈、やはりあれは止めたんだね」<br>
「あら、あれも買ったわよぉ、ジュンと2人っきりの時に見せてあげるわぁ」<br>
「馬鹿なこと言ってないのよ水銀燈。」<br>
水銀燈曰わく例外の真紅はウェットスーツの手足の部分を切っただけのような密着度の強い水着だ、あい○らというマンガに¨備前有田焼飾り壷ラインくびれ腹¨という完璧なくびれが存在するが真紅はまさしくそれだった、<br>
「いや真紅の腰はやっぱりいいな…」<br>
「ジュンが親父臭いこと言ってるかしら!」<br>
金糸雀はあのあとビキニを選んだらしい、幼顔なのに色っぽいって実際にいるもん何だね。<br>
「いいじゃん真紅や金糸雀みたいなかわいい娘見たらそう言いたくなるって」<br>
「かしら〜!おだててもなにも出ないかしら〜!」<br>
「いや本音だって…それよりもう十二時だから食事でもしない?」<br>
「それもそうかしら。」<br>
しかし何の因果か美人姉妹&美人幼なじみに囲まれた生活って何ですかね?これなんてエロゲ?とりあえず海の家で食事をとる、そういえば某芸人が海の家で食べたときだけうまいみたいなギャグを言っていたな、<br>
「ジュン、水銀燈にあーんって食べさせてぇ。」<br>
「あっカナもして欲しいかしら!」<br>
「ジュン!特別にあーんさせてやるです!ありがたく思えです!」<br>
「ジュン…私…あーん…してるよ」<br>
「ジュン、レディの頼みを断るのは紳士として問題ありですわ。という訳ですからあーん」<br>
「ジュン君、その…食べさせてくれないかな」<br>
「ジュン、主人の命令は絶対なのだわ、私に食べさせなさい、」<br>
「ジュン、ヒナあーんってして欲しいの〜!」<br>
「その…桜田君…じゃないジュンくん、私もして欲しいかな…」<br>
嫌だといっても聞きそうにないので仕方なく九人の口に運ぶ、周りの目線が痛い…<br>
食事直後の運動は危険なのでしばらく休んだ後僕らは海に繰り出す。<br>
蒼星石は沖の方まで泳いでいったし真紅は日焼け防止のためにビーチパラソルの下にいる、翠星石は雪華綺晶や薔薇水晶と水をかけ合ってヒナカナは砂で遊んでいる水銀燈は…<br>
「ジュン、水銀燈の背中にサンオイル塗ってぇ、ジュンなら手を滑らせて変なところ触ってもいいわよぉ、」<br>
「滑らせるのは遠慮しておきます」<br>
水銀燈の背中にサンオイルを塗る、しかしよく手入れされているのかきめ細かい肌だな思わずうっとりしてしまいそうだ。<br>
「はぅ、ジュン気持ちいいわぁ…」<br>
「いちいちピンクな声を出さないでよ…」<br>
その後も僕らは海を楽しみ(寝ている間にヒナカナに埋められたりもした、)時刻は夕方になっていた、僕は一人、磯瀬で黄昏を眺めながら物思いに耽っている、<br>
「ジュン君、ここにいたんだね。」<br>
「あぁ、蒼星石か…」<br>
「ジュン君、かき氷と焼きトウモロコシ、どっちがいい?」<br>
「かき氷で」<br>
僕ら二人は夕日を眺めながら話をした、<br>
「蒼星石は前みたいに結婚について僕でいいの?みたいに聞かないんだね。」<br>
「うん、ジュン君なら例え僕がどんな女の子でも愛してくれると思ってるもん。」<br>
「ありがとう。」<br>
そんな話をしてる内、かき氷を食べきって舌が冷たくなっていた、<br>
「うぅやっぱりかき氷を食べると舌が冷えてしゃべりづらいな、」<br>
「じゃあジュン君、僕が暖めてあげる、」<br>
「えっ」<br>
突然蒼星石の顔が近づいたと思ったら僕の冷えた舌に暖かい物がふれた、それは僕の舌を愛おしそうに絡めて暖めてくれる、僕も愛おしくそれに絡める、徐々にそれは激しさを増し、やがて二人の感覚はある一点のみに集中する、やがて二つの影は離れると声がしたような気がした、振り返ると取り乱した真紅がいた。<br>
「ジ…ジュン、その口から垂れている糸はなに!?」<br>
口を見ると僕の口と蒼星石の口とを夕日を反射した糸が繋いでいる、慌てる僕と蒼星石<br>
「こ…これはその…」<br>
「問答無用!絆コークスクリュー!!」<br>
「グフッ」<br>
ちなみにコークスクリューは大変危険な技なので使用しないように<br>
その後、海岸に打ち上げられた僕は実に無様だったという。<br>
fin.