「君は僕のナイト」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「君は僕のナイト」(2007/01/05 (金) 23:16:06) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>「ねーねーじゅんくん」<br>
「そーちゃんどうしたの?」<br>
「えーとね、うんとね…わたしおおきくなったらじゅんくんのおひめさまになりたいな♪」<br>
「じゃぁぼくはそうちゃんの『ないと』になるよ!」<br>
「ほんとー?『ないと』はおひめさまをまもるんだよー。じゅんくんもわたしのことまもってくれるの?」<br>
「もちろんだよ!ぼくがそうちゃんをまもるよ!」<br>
「うれしい♪じゃぁゆびきりしよっ?」<br>
「うんっ!」<br>
「「ゆーびきーりげーんまーん……」」<br>
<br>
<br>
「…星石…です…!」<br>
ん…誰…?せっかく人が気持ちよく寝てるのに…<br>
「こーなったらしゃーねーです…」<br>
ガンガンガンガン!<br>
「そーせーせきー!起きるですよっ!」<br>
…耳元で何かを叩くような音がする…うるさいなぁ…これじゃイヤでも目が醒めちゃうじゃないか…<br>
「ん……って、うわっ!すっ、翠星石!?どっ、どうして…?」<br>
慌ててベッドから飛び起きると、姉の翠星石がフライパンとお玉を持ちながら、『翠星石は怒ってるですぅ』という顔をして仁王立ちしていた。<br>
「『どっ、どうして…』じゃねーですっ!もう7時半ですよっ!?遅刻したいんですかっ!?」<br>
</p>
<br>
<p>
翠星石が僕の真似をしながら頭の上で叫ぶ。寝起きにこんなにギャースカ言わないでよ…頭に響くじゃないか…<br>
「ん…今何時だって…?」<br>
まだまだ眠たい目を擦りながら、誕生日に翠星石に貰ったくんくんの目覚まし時計に目をやる。<br>
「……えっ!?もう7時半なのっ!?」<br>
「だからそうだってさっきから言ってるですっ!さっさとしないと遅刻するですよっ!」<br>
マズイ…一応学校では優等生で通ってる身。遅刻なんかできるハズない…<br>
「わっ、わかった!すぐ着替えるっ!」<br>
「ったく…蒼星石が寝坊なんて珍しいですね…なんか夢でも見てたんですか?」<br>
「夢…?」<br>
そういえば何か昔の夢を見ていたような……………<br>
あ。段々鮮明に思い出してきたぞ?<br>
確かあれはあのときの……<br>
「!!!///」<br>
しまった……なんでよりによって彼との昔の夢を…<br>
「ど、どうしたですか蒼星石?顔が赤いですよ…?」<br>
「なっ、なんでもないよっ!//そ、それより…早くしないで大丈夫なの!?確か今日は翠星石日直なんでしょ!?」<br>
</p>
<br>
<p>
「あーっ!忘れてたですっ!蒼星石!ご飯とお弁当はテーブルの上に置いてるですよっ!」<br>
「わ、わかった…」<br>
「じゃぁ翠星石は先に行ってくるですっ!」<br>
「あ…待って翠星石」<br>
「なんですかっ!?翠星石は急いで…」<br>
「おはよう」<br>
一瞬ポカーンとする翠星石。しかしすぐ笑顔になると…<br>
「おはようです蒼星石♪それじゃ行ってきまーすですー」<br>
そう言い残して高速で階段を部屋を出て行った。<br>
「行ってらっしゃーい…さて、僕も準備しなきゃ……早くしないと遅刻しちゃう!」<br>
<br>
<br>
「えっと、今の時間は…8時か。うん、ゆっくり歩いても間に合いそうだね」<br>
</p>
<br>
<p>通学路を歩きながら腕時計で時刻を確認する。<br>
30分で洗顔・着替え・朝食・歯磨き・髪型のセットを終わらせたのか…人間やればできるんだなぁ…そのぶん朝から疲れたけど……<br>
ちなみに今日はいつもよりスカートを短くしてみた。彼は気づいてくれるかなぁ?<br>
<br>
そのまま少し速めに歩いていくと、眠そうに歩く彼の姿。<br>
自然と笑顔になり、駆け寄って話しかける。<br>
「ジュンくーん!おはよー♪」<br>
「おー、蒼星石か。おはよー」<br>
<br>
<br>
今はただの幼なじみっていう関係だけど、いつかそれ以上になりたいな…<br>
それでずっと僕と一緒にいてね?<br>
だって…君は僕のナイトなんだからさ♪<br></p>