「一話「双子」」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

一話「双子」」(2006/03/08 (水) 20:05:28) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>短編「図書館」シリーズ一話「双子」<br> <br> 突然だが、私、真紅は図書委員だ。<br> 元々本が好きで、中一のときに初めて図書委員になり&amp;<br> 気が付けば図書室、そして図書委員の常連となり早3年。<br> その間に図書室仲間ともいうべく、同じく本の好きな友達連も出来て、<br> 図書館をよく利用する人の顔もかなり覚えた。<br> これは、そんな私の図書室でのある日の話。<br> <br> 蒼「あ、真紅。これ貸し出しお願い」<br> 翠「私はこれです~」<br> <br> 昼休み、カウンターに本を差し出したのは私と同じ中等部3年の、翠星石、蒼星石の双子の姉妹。<br> この二人は園芸部と言うこともあるのか、植物や園芸関連の書籍を良く借りる。<br> そして、翠星石のほうはそれと混じってたまに甘い恋愛小説を、妹に隠れて借りていく。<br> 蒼星石のほうは、それ以外の本はほとんど借りないのだが&amp;前に一度だけ、<br> 普段のボーイッシュな彼女にはあまり似つかわしくないような&amp;<br> 吉屋信子の「花物語」を借りていったことがあった。<br> 意外に思った私は、どうしてこんな古典作品を&amp;と問うてみたものの、<br> ただ困ったような苦笑を返されただけ。<br> たまにはそんな気分もある、という事なのかもしれない。<br> <br> いつも通りに貸し出しカードを受け取る。二人はそのまま図書室の出入り口の扉へと向かっていった。<br> <br> 次回「雛苺・金糸雀」</p>
<p><a title="tosho01" name= "tosho01"></a>短編「図書館」シリーズ一話「双子」<br> <br> 突然だが、私、真紅は図書委員だ。<br> 元々本が好きで、中一のときに初めて図書委員になり&amp;<br> 気が付けば図書室、そして図書委員の常連となり早3年。<br> その間に図書室仲間ともいうべく、同じく本の好きな友達連も出来て、<br> 図書館をよく利用する人の顔もかなり覚えた。<br> これは、そんな私の図書室でのある日の話。<br> <br> 蒼「あ、真紅。これ貸し出しお願い」<br> 翠「私はこれです~」<br> <br> 昼休み、カウンターに本を差し出したのは私と同じ中等部3年の、翠星石、蒼星石の双子の姉妹。<br> この二人は園芸部と言うこともあるのか、植物や園芸関連の書籍を良く借りる。<br> そして、翠星石のほうはそれと混じってたまに甘い恋愛小説を、妹に隠れて借りていく。<br> 蒼星石のほうは、それ以外の本はほとんど借りないのだが&amp;前に一度だけ、<br> 普段のボーイッシュな彼女にはあまり似つかわしくないような&amp;<br> 吉屋信子の「花物語」を借りていったことがあった。<br> 意外に思った私は、どうしてこんな古典作品を&amp;と問うてみたものの、<br> ただ困ったような苦笑を返されただけ。<br> たまにはそんな気分もある、という事なのかもしれない。<br> <br> いつも通りに貸し出しカードを受け取る。二人はそのまま図書室の出入り口の扉へと向かっていった。<br> <br> 次回「雛苺・金糸雀」</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: