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策士さん」(2006/12/27 (水) 21:11:16) の最新版変更点

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<p>「ジュン、どうかしらっ?」<br> 「金糸雀…!?」<br> <br> 何かが違う。徹底的な違和感がある。<br> ──デコ!?デコがない!?<br> <br> 「髪、下ろしたのか」<br> 「当たりかしら☆<br>   なんてったって今日はお泊りなのかしら!」<br> 「僕のウチに泊まるのに何で髪を下ろす必要があるんだ?」<br> 「真紅がこの前『ジュンは長い髪が好き』だと言ってたかしらっ!」<br> <br> 成程… 策士だ。こいつは。<br> <br> 「そうすれば今夜、既成事実を… って、何をしてるのかしらっ!?」<br> 「あ、ごめん」<br> <br> 無意識に金糸雀の髪を指で梳いていた。<br> そして髪から滑らすように金糸雀の柔らかなほっぺに辿りつく。<br> <br> 「ジュン… 私、何か変な気分になってきたかしら…」<br> 「金糸雀、僕のこと…好きか?」<br> 「ぇ…?だ、大好きかしら!」<br> 「どれくらいだ?」<br> <br> うーん。と考えている金糸雀の表情を見つめる。<br></p> <br> <dl> <dd>「た、卵焼きよりも好きかしら!」<br> 「ぷっ」<br> <br> 自称頭脳派・金糸雀の導き出したおかしな答えに思わず吹き出してしまった。<br> …そんな僕を涙目で見る金糸雀が───<br> <br> 「え!?ジュン!?な…!?」<br> <br> たまらなく愛おしくなってしまった。<br> <br> 「そんなに強く抱き締められたら…く、苦しいかしら…」<br> 「僕も大好きだよ。金糸雀」<br> 「え!?それって… あ!そ、そーだと思ってたかしらっ!」<br> 「そんなことまでわかってたのか…金糸雀は策士だな…」<br> 「そーなのかしらっ!計画通りかしらぁ!」<br> <br> 声が震えていますよ、策士さん。<br> <br> 「ジュ、ジュンの部屋に…連れてって欲しいかしら…」<br> 「あぁ」<br> <br> 金糸雀をお姫様だっこしながら僕は、彼女に見えないようにほくそ笑んだ。<br> <br> <br> <br> いい声で鳴いて下さいね?策士さん。<br> <br></dd> </dl>

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