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翠星石短編3」(2007/03/27 (火) 02:26:53) の最新版変更点

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<hr> <p><span style= "FONT-SIZE: 8pt; FONT-FAMILY: 'MS Pゴシック'"><font face= "Times New Roman">   夕方の教室で叫ぶ一人の女の子が居た。<br> 翠 「JUM!今日が何の日だか知らねぇんですかぁ!?」<br> J 「え?ホワイトデーだろ。それぐらい知ってるよ。」<br> 翠「な…なら何で翠星石に…その…それなりのお返しがねぇんですか?」<br> J 「翠星石…ホワイトデーのお返しはバレンタインにもらったチョコのお返しだぞ?」<br> 翠「そ、そんなこと知ってるですぅ!まさか翠星石の心のこも…あ、いや…とにかくチョコを忘れたというですか!」<br> J 「…なあ、翠星石。ひとつ聞いていいか?」<br> 翠 「先にこっちの質問に答えるですぅ!」<br> J 「いいから。…お前、チョコレート机の中に入れたな?」<br> 翠「そうですぅ!朝早くに学校行って入れてやったですぅ!」<br> J 「…名前かなんか書いたか?」<br> 翠 「………………あ。」<br> J 「…誰のだかわかんなかったんだよなぁ、あれ。なんだ、翠星石のだったのか。」<br> 翠「こ、この翠星石としたことが…これじゃ金糸雀と同レベルですぅ…」<br>    しょげる翠星石。と、そのとき。<br> J 「…なんてな。名前こそなかったけど、お前のだってのはちゃんとわかってたんだぞ?」<br>    JUMが、綺麗にラッピングされたキャンディを差し出してきた。<br> 翠 「…ど、どうしてわかったですぅ?」<br> J 「何ていうか…ほら、一生懸命な心が伝わってきた、って感じかな?」<br> 翠「…………ふ、ふん!まったく、格好つけ野郎ですぅ!」<br> J 「自分でも思った。」<br> 翠「ま、まあ。今日のところは翠星石もちょびっとミスったし、そんなにとやかくは言わないでやるですぅ!感謝するですぅ!」<br>    そっぽを向き、赤くなった頬を見せまいとする翠星石を見て、JUMは静かに笑った。</font></span></p> <p><span style= "FONT-SIZE: 8pt; FONT-FAMILY: 'MS Pゴシック'"><font face= "Times New Roman">翠 「久々に一緒の下校ですぅ♪」<br> J 「ああ、そうだな。」<br> 翠「どうしたですぅ?さっきっから何ぼけっと考えてやがるですかぁ?」<br> J 「いや、なんでもないよ…ははは…」<br> 翠 「?おかしなやつですぅ。」<br> J (バレンタインの日、翠星石がチョコ入れてるところを見たってこと…言わない方がいいな。折角機嫌もいいみたいだし。)<br>    そんな、ホワイトデーの夕暮れ。</font><br></span><br></p> <p>Fin.</p> <hr> <p> J  「…なあ、翠星石。普通に生活してたんならなんでこんなところが破けるんだ?」<br> 翠 「う、うるせぇです!翠星石は猫にちょっかいなんか出してねぇですぅ!まして怒った猫に引っ掻かれたなんてことは…!」<br> J  「要するに原因はお前なんだな。よーくわかった。」<br> 翠 「ゆ、誘導尋問に釣られたですぅ…」<br>    今現在JUMの手元にあるもの。裁縫セット一点。脇腹が破けた洋服が一着。<br> J  「まったく…もう少し大人になったらどうなんだよ。」<br> 翠 「す、少なくともJUMよりはぜんっぜん大人ですぅ!」<br> J  「少なくとも。僕は猫にちょっかい出して洋服を破られるような真似はしないぞ?」<br> 翠 「そ、それは…」<br> J  「それと、別に縫うぐらいなら自分でもできるだろ?何で僕にやらせるかな。」<br> 翠 「う…うぅ…」<br> J  「まさか…洋服の修繕もできないのか?」<br> 翠 「な…!さ、流石にそれぐらいはできるですよぉ!」<br> J  「じゃあ、僕がやる必要はないよな?」<br>    すっ…と裁縫セットと洋服を差し出すJUM。<br> 翠 「え…」<br> J  「お手並み拝見。できるんだろ?」<br> 翠 「や、やってやろうじゃねえか、こんちくしょー!ですぅ!」<br>    数分後。<br> J  「翠星石…ごめん。僕が悪かった。」<br> 翠 「…」<br>    こんがらがった糸を切ろうとしたら破れた場所がさらにほつれ…すごいことになってしまった。その上…</p> <p>翠 「ふえ…痛いですぅ…」<br>    翠星石の左手人差し指にぷっくりと赤い玉が浮き出ている。見事に針がヒットしたらしい。<br> J  「ほら、貸せよ。直してやるから。」<br> 翠 「うう…」<br>    めちゃくちゃになってしまった糸を解き、再度縫い直していくJUMの手を見つめることしかできない自分が。<br>    最初から素直に頼めばよかった、と後悔している自分が悔しく、翠星石は涙を零した。<br> J  「…!おい、どうしたんだよ。」<br> 翠 「翠星石は…何の役にも立たないです…裁縫のひとつもできない…我侭で…意地っ張りで…」<br>    一言言うたびに、涙が零れ出る。<br> 翠 「…修繕、終わったですかぁ?」<br>    JUMの手が止まったのを見て、問いかける。自分には出来ないくせに人を急かしてばっかり。そう思うとまた涙が零れそうになる。<br>    しかし…もう涙は零れ落ちなかった。JUMの手が、翠星石の目の下に添えられていたから。<br> J  「勘違いするな、翠星石。」<br> 翠 「…何をですぅ?」<br> J  「役に立たない存在なんかないんだ。翠星石だって、皆の支えになってるじゃないか。」<br> 翠 「…?」<br> J  「蒼星石や真紅を始めとするみんなさ。お前が居なかったら、皆きっと寂しい思いになる。」<br> 翠 「………」<br> J  「それに僕だって。普段は性悪で口が悪くて…とにかくとんでもない奴だと思ってるけど。翠星石が居なかったら寂しいよ。」<br> 翠 「…本当、ですかぁ?」   JUMは、にっこりと笑顔を返してくれた。そして…翠星石の手をとり、指に浮き出た血を舐めとった。<br> 翠 「!?」<br> J  「傷の舐め合い…じゃ、ないけどさ。足りないところや、欠けたところは…みんなで補っていけばいいんだと思う。」<br> 翠 「…JUM。」<br> J  「なんだ?」<br> 翠 「…ありがと、ですぅ♪」<br> J  「…どういたしまして。」<br>     綺麗に修繕された洋服を着て、家路を急ぐ翠星石。どこか足取りは軽い。<br> <br> Fin.</p> <hr> <p>   夕刻のJUM宅で、甲高い叫び声があがった。<br> 翠 「JUM!これは一体なんですぅ!?」<br> J  「げっ!そ、それは…」<br>    翠星石の右手に握られていたのは…金髪の女の人が表紙を飾った本。<br>    俗に言うエロ本って奴だ。通販で買った。反省はしていない。<br> 翠 「こ…こんな汚らわしいものをもっているなんて…変態ですぅ!不潔ですぅ!」<br> J  「ちょ、ちょっと待てって。声がでかいぞ翠星石…」<br> 翠 「わ、私というものがありながら…こんな金髪の下品な女に想いを馳せるなんて…」<br> J  「い、いや。僕も一応健全な男子だから…」<br> 翠 「言い訳無用ですぅ!」<br>    バチーン!快音が響いた。と同時に意識が遠のいてゆく…</p> <div class="mes">    気がついたとき、外はもう真っ暗だった。結構長い時間気絶していたらしい。<br> J  「…ど、どんな力で殴られたんだよ…」<br> 翠 「…目を覚ましやがったですね…」<br> J  「うわ!?」<br> 翠 「もう殴りゃしないですぅ。翠星石も少し落ち着いたですから。」<br> J  「そ、そりゃよかった。(気絶できて本当に良かった)」<br> 翠 「…さてJUM。ニ、三質問をするですから、大人しく答えやがれですぅ。」<br> J  「し、質問?なんでそんな…」<br> 翠 「…(ギロリ)」<br> J  「何でも聞いてくれ。」<br> 翠 「一つ目の質問。なんでこんなものを持ってたんですかぁ?」<br> J  「こ、答えなきゃ駄目か?」<br> 翠 「正直に告白するですぅ。」<br> J  「…一応僕もそういう年頃だし…興味があった、って感じかな。」<br> 翠 「なるほど…それじゃ二つ目の質問。この女が金髪なのは何でですかぁ?」<br> J  「え?そ、そりゃあ外国人だからだろ?」<br> 翠 「違うですぅ!何でJUMがこの女の本を選んだのか、ってことを聞いてるですぅ!」<br> J  「べ、別に…ただ目に止まったからだけど…」<br> 翠 「ホントですかぁ?例えば…真紅と重ね合わせたとか…雛苺と重ね合わせたとか…」<br> J  「そ、そんなことあるわけないだろ!」<br> 翠 「…わかったですぅ。じゃあ三つ目の質問いくですぅ。」</div> <div class="mes"> <div class="mes">    翠星石は、とても言い辛そうに三つ目の質問を口にした。<br> 翠 「…JUMは…その…翠星石とも…あの…こういうことをしたいと…思うですかぁ?」<br>    翠星石が恥ずかしそうに広げたページは、まさに本番のシーン。<br> J  「そ…それは…」<br> 翠 「さっさと答えやがれ、ですぅ…」<br> J  「…ん…一応…してみたいとは思う…」<br> 翠 「…そう、ですかぁ…」<br>    翠星石は、そう呟くと静かに本を閉じた。<br> J  「な、なあ翠星石…」<br> 翠 「なんですかぁ?」<br> J  「僕は…翠星石との関係に満足してないわけじゃないぞ?」<br> 翠 「…よく、翠星石の考えてることがわかったですねぇ…」<br> J  「顔を見てればわかるよ。」<br> 翠 「でも、それじゃあ何でこんな本買ったんですかぁ?」<br> J  「………」<br> 翠 「こういう本は、欲求不満の解消のために買う、と聞いたことがあるですぅ。」<br>    口で言ってもしょうがなさそうだ。JUMは覚悟を決め…翠星石を床に押し倒した。<br> 翠 「な…い、いきなり何するですかぁ!」<br> J  「なあ、翠星石。わかるだろ?」<br> 翠 「?」<br> J  「僕だって、できればああいうことをしてみたいよ。翠星石と。」<br> 翠 「…」 <div class="mes"> J  「でも。翠星石のことを傷つけることになるなら…したくない。」<br> 翠 「…」<br> J  「翠星石の気持ちを大事にしたいから…ね。」<br> 翠 「…やっぱり、欲求不満の解消が目的だったんじゃないですかぁ。」<br> J  「違う。あれは本当に興味本位だったんだよ。」<br> 翠 「…」<br> J  「その…欲求ってのは、そんなにないよ。」<br> 翠 「どうしてですかぁ?」<br> J  「…今の僕には、翠星石が居てくれるだけで十分だからさ。」<br> 翠 「………」<br> J  「………」<br> 翠 「一つだけ、約束してほしいです…」<br> J  「?」<br> 翠 「あんな本もう買わないって、約束するですぅ。」<br> J  「ああ、わかった。」<br> 翠 「今度そういう興味が沸いたら…その…翠星石に言うですぅ。」<br> J  「え?」<br> 翠 「す、翠星石は…いつでも…いいですからぁ…(///)」<br> J  「…う…うん…わかった。(///)」<br>     まだまだ初々しき二人に幸あらんことを。<br> <br> Fin.</div> <div class="mes"> <hr></div> </div> </div> <br> <p>JUM「ただいま」<br> <br> 翠「おかえりですぅ!食事にするですか?お風呂にするですか?それとも、す、す、す、(///)ボッ」<br> <br> JUM「どうした?翠星石?」ニヤニヤ<br> <br> 翠「う、うるせぇ~です!お前に食わせてやる飯はね~です(///)」<br> <br> J「なんだよいきなり・・・疲れて帰ってきたっ~のに・・・どっかで食って来るよから(^ω^#)」<br> <br> 翠「ご、ごめんですぅ;;翠星石と一緒にご飯食べて欲しいですぅ(///)」<br> <br> J「しょうがないな~^^ところで、さっき何言おうとしたんだ?」ニヤニヤ<br> <br> 翠「な、内緒ですぅ(///)」<br> <br> J「ふ~ん(なに言おうしたか反応みればわかるんだけどねw)」<br> <br></p> <hr> <br> <p> 翠「ジュン迎えにきてやったですよ!早く学校行く準備するです!」<br> <br> J「ん?今日学校休みだぞ?」<br> <br> 翠「え?ほ、本当ですか?(///)」<br> <br> J「嘘ついてどうすんだよwせっかく来たんだし二人でどっかいくか?」<br> <br> 翠「しゃーないですね~!一緒にどっかいってやるですぅ(///)(計画通りですぅ)」</p> <hr> <br> <p>~翠星石が猫だったら~<br> J「ほら、こっちおいで翠星石。」<br> 翠「今お昼寝中ですにゃ。ほっといてほしいですにゃ~。」<br> J「そんな事言わずにさ。こっちおいでよ。」<br> 翠「にゃう~…。そ、そこまで言うなら、しかたねぇから行ってやるですにゃ!べ、別にJUMの膝の上が気持ち良さそうとか、そんな事は思ってないですにゃ(/////)」<br> J「はいはい。(かわいいなぁ~。)」<br> なでなで…<br> 翠「ふにゃあ~…(気持ちいいです…幸せですにゃ…)」</p> <br> <hr> <br> <p> 翠「だめです!チビ人間、そんなことしちゃだめです!」<br> J「ぶひひひひひひwwwwwご開帳ーwwwwwww」<br> <br> 蒼「・・・翠星石・・・(ポッ」<br> 翠「は、恥ずかしいです・・・(ボフッ」<br> <br> な  ん  と  同  人  作  家  だ  っ  た  翠  星  石</p> <hr> <p> J「なぁ翠星石。今日暇だったら映画観に行かないか?」<br> 翠「映画ですか?翠星石は忙しいですけど、JUMはどーしてもって言うなら、行ってあげない事もないですよ?」<br> J「じゃあ、どうしても翠星石と行きたい。お願い!」<br> 翠「しゃ、しゃ~ね~ですねぇ。行ってやるですよ。(JUMと二人で映画なんて、やったです////)で、何の映画観に行くですか?」<br> J「新作の『佐為連』っていう映画。藤原佐為って奴が連続殺人を犯すスプラッタホラーだよ。」<br> 翠「す、すぷらったほらーですか…え~と…す、翠星石は急用を思い出したです。悪いけどJUM一人で…」<br> J「そんな…酷いよ…僕翠星石と映画行くの楽しみにしてたのに…」<br> 翠「わ、わかったですよ!行ってやるですよ!!」<br> J「よし、じゃあすぐに行こう♪」<br> 翠「あうぅ~…(怖いのは…ニガテですよ…)」</p>
<hr> <p><span style= "FONT-SIZE: 8pt; FONT-FAMILY: 'MS Pゴシック'"><font face= "Times New Roman">   夕方の教室で叫ぶ一人の女の子が居た。<br> 翠 「JUM!今日が何の日だか知らねぇんですかぁ!?」<br> J 「え?ホワイトデーだろ。それぐらい知ってるよ。」<br> 翠「な…なら何で翠星石に…その…それなりのお返しがねぇんですか?」<br> J 「翠星石…ホワイトデーのお返しはバレンタインにもらったチョコのお返しだぞ?」<br> 翠「そ、そんなこと知ってるですぅ!まさか翠星石の心のこも…あ、いや…とにかくチョコを忘れたというですか!」<br> J 「…なあ、翠星石。ひとつ聞いていいか?」<br> 翠 「先にこっちの質問に答えるですぅ!」<br> J 「いいから。…お前、チョコレート机の中に入れたな?」<br> 翠「そうですぅ!朝早くに学校行って入れてやったですぅ!」<br> J 「…名前かなんか書いたか?」<br> 翠 「………………あ。」<br> J 「…誰のだかわかんなかったんだよなぁ、あれ。なんだ、翠星石のだったのか。」<br> 翠「こ、この翠星石としたことが…これじゃ金糸雀と同レベルですぅ…」<br>    しょげる翠星石。と、そのとき。<br> J 「…なんてな。名前こそなかったけど、お前のだってのはちゃんとわかってたんだぞ?」<br>    JUMが、綺麗にラッピングされたキャンディを差し出してきた。<br> 翠 「…ど、どうしてわかったですぅ?」<br> J 「何ていうか…ほら、一生懸命な心が伝わってきた、って感じかな?」<br> 翠「…………ふ、ふん!まったく、格好つけ野郎ですぅ!」<br> J 「自分でも思った。」<br> 翠「ま、まあ。今日のところは翠星石もちょびっとミスったし、そんなにとやかくは言わないでやるですぅ!感謝するですぅ!」<br>    そっぽを向き、赤くなった頬を見せまいとする翠星石を見て、JUMは静かに笑った。</font></span></p> <p><span style= "FONT-SIZE: 8pt; FONT-FAMILY: 'MS Pゴシック'"><font face= "Times New Roman">翠 「久々に一緒の下校ですぅ♪」<br> J 「ああ、そうだな。」<br> 翠「どうしたですぅ?さっきっから何ぼけっと考えてやがるですかぁ?」<br> J 「いや、なんでもないよ…ははは…」<br> 翠 「?おかしなやつですぅ。」<br> J (バレンタインの日、翠星石がチョコ入れてるところを見たってこと…言わない方がいいな。折角機嫌もいいみたいだし。)<br>    そんな、ホワイトデーの夕暮れ。</font><br></span><br></p> <p>Fin.</p> <hr> <p> J  「…なあ、翠星石。普通に生活してたんならなんでこんなところが破けるんだ?」<br> 翠 「う、うるせぇです!翠星石は猫にちょっかいなんか出してねぇですぅ!まして怒った猫に引っ掻かれたなんてことは…!」<br> J  「要するに原因はお前なんだな。よーくわかった。」<br> 翠 「ゆ、誘導尋問に釣られたですぅ…」<br>    今現在JUMの手元にあるもの。裁縫セット一点。脇腹が破けた洋服が一着。<br> J  「まったく…もう少し大人になったらどうなんだよ。」<br> 翠 「す、少なくともJUMよりはぜんっぜん大人ですぅ!」<br> J  「少なくとも。僕は猫にちょっかい出して洋服を破られるような真似はしないぞ?」<br> 翠 「そ、それは…」<br> J  「それと、別に縫うぐらいなら自分でもできるだろ?何で僕にやらせるかな。」<br> 翠 「う…うぅ…」<br> J  「まさか…洋服の修繕もできないのか?」<br> 翠 「な…!さ、流石にそれぐらいはできるですよぉ!」<br> J  「じゃあ、僕がやる必要はないよな?」<br>    すっ…と裁縫セットと洋服を差し出すJUM。<br> 翠 「え…」<br> J  「お手並み拝見。できるんだろ?」<br> 翠 「や、やってやろうじゃねえか、こんちくしょー!ですぅ!」<br>    数分後。<br> J  「翠星石…ごめん。僕が悪かった。」<br> 翠 「…」<br>    こんがらがった糸を切ろうとしたら破れた場所がさらにほつれ…すごいことになってしまった。その上…</p> <p>翠 「ふえ…痛いですぅ…」<br>    翠星石の左手人差し指にぷっくりと赤い玉が浮き出ている。見事に針がヒットしたらしい。<br> J  「ほら、貸せよ。直してやるから。」<br> 翠 「うう…」<br>    めちゃくちゃになってしまった糸を解き、再度縫い直していくJUMの手を見つめることしかできない自分が。<br>    最初から素直に頼めばよかった、と後悔している自分が悔しく、翠星石は涙を零した。<br> J  「…!おい、どうしたんだよ。」<br> 翠 「翠星石は…何の役にも立たないです…裁縫のひとつもできない…我侭で…意地っ張りで…」<br>    一言言うたびに、涙が零れ出る。<br> 翠 「…修繕、終わったですかぁ?」<br>    JUMの手が止まったのを見て、問いかける。自分には出来ないくせに人を急かしてばっかり。そう思うとまた涙が零れそうになる。<br>    しかし…もう涙は零れ落ちなかった。JUMの手が、翠星石の目の下に添えられていたから。<br> J  「勘違いするな、翠星石。」<br> 翠 「…何をですぅ?」<br> J  「役に立たない存在なんかないんだ。翠星石だって、皆の支えになってるじゃないか。」<br> 翠 「…?」<br> J  「蒼星石や真紅を始めとするみんなさ。お前が居なかったら、皆きっと寂しい思いになる。」<br> 翠 「………」<br> J  「それに僕だって。普段は性悪で口が悪くて…とにかくとんでもない奴だと思ってるけど。翠星石が居なかったら寂しいよ。」<br> 翠 「…本当、ですかぁ?」   JUMは、にっこりと笑顔を返してくれた。そして…翠星石の手をとり、指に浮き出た血を舐めとった。<br> 翠 「!?」<br> J  「傷の舐め合い…じゃ、ないけどさ。足りないところや、欠けたところは…みんなで補っていけばいいんだと思う。」<br> 翠 「…JUM。」<br> J  「なんだ?」<br> 翠 「…ありがと、ですぅ♪」<br> J  「…どういたしまして。」<br>     綺麗に修繕された洋服を着て、家路を急ぐ翠星石。どこか足取りは軽い。<br> <br> Fin.</p> <hr> <p>   夕刻のJUM宅で、甲高い叫び声があがった。<br> 翠 「JUM!これは一体なんですぅ!?」<br> J  「げっ!そ、それは…」<br>    翠星石の右手に握られていたのは…金髪の女の人が表紙を飾った本。<br>    俗に言うエロ本って奴だ。通販で買った。反省はしていない。<br> 翠 「こ…こんな汚らわしいものをもっているなんて…変態ですぅ!不潔ですぅ!」<br> J  「ちょ、ちょっと待てって。声がでかいぞ翠星石…」<br> 翠 「わ、私というものがありながら…こんな金髪の下品な女に想いを馳せるなんて…」<br> J  「い、いや。僕も一応健全な男子だから…」<br> 翠 「言い訳無用ですぅ!」<br>    バチーン!快音が響いた。と同時に意識が遠のいてゆく…</p> <div class="mes">    気がついたとき、外はもう真っ暗だった。結構長い時間気絶していたらしい。<br> J  「…ど、どんな力で殴られたんだよ…」<br> 翠 「…目を覚ましやがったですね…」<br> J  「うわ!?」<br> 翠 「もう殴りゃしないですぅ。翠星石も少し落ち着いたですから。」<br> J  「そ、そりゃよかった。(気絶できて本当に良かった)」<br> 翠 「…さてJUM。ニ、三質問をするですから、大人しく答えやがれですぅ。」<br> J  「し、質問?なんでそんな…」<br> 翠 「…(ギロリ)」<br> J  「何でも聞いてくれ。」<br> 翠 「一つ目の質問。なんでこんなものを持ってたんですかぁ?」<br> J  「こ、答えなきゃ駄目か?」<br> 翠 「正直に告白するですぅ。」<br> J  「…一応僕もそういう年頃だし…興味があった、って感じかな。」<br> 翠 「なるほど…それじゃ二つ目の質問。この女が金髪なのは何でですかぁ?」<br> J  「え?そ、そりゃあ外国人だからだろ?」<br> 翠 「違うですぅ!何でJUMがこの女の本を選んだのか、ってことを聞いてるですぅ!」<br> J  「べ、別に…ただ目に止まったからだけど…」<br> 翠 「ホントですかぁ?例えば…真紅と重ね合わせたとか…雛苺と重ね合わせたとか…」<br> J  「そ、そんなことあるわけないだろ!」<br> 翠 「…わかったですぅ。じゃあ三つ目の質問いくですぅ。」</div> <div class="mes"> <div class="mes">    翠星石は、とても言い辛そうに三つ目の質問を口にした。<br> 翠 「…JUMは…その…翠星石とも…あの…こういうことをしたいと…思うですかぁ?」<br>    翠星石が恥ずかしそうに広げたページは、まさに本番のシーン。<br> J  「そ…それは…」<br> 翠 「さっさと答えやがれ、ですぅ…」<br> J  「…ん…一応…してみたいとは思う…」<br> 翠 「…そう、ですかぁ…」<br>    翠星石は、そう呟くと静かに本を閉じた。<br> J  「な、なあ翠星石…」<br> 翠 「なんですかぁ?」<br> J  「僕は…翠星石との関係に満足してないわけじゃないぞ?」<br> 翠 「…よく、翠星石の考えてることがわかったですねぇ…」<br> J  「顔を見てればわかるよ。」<br> 翠 「でも、それじゃあ何でこんな本買ったんですかぁ?」<br> J  「………」<br> 翠 「こういう本は、欲求不満の解消のために買う、と聞いたことがあるですぅ。」<br>    口で言ってもしょうがなさそうだ。JUMは覚悟を決め…翠星石を床に押し倒した。<br> 翠 「な…い、いきなり何するですかぁ!」<br> J  「なあ、翠星石。わかるだろ?」<br> 翠 「?」<br> J  「僕だって、できればああいうことをしてみたいよ。翠星石と。」<br> 翠 「…」 <div class="mes"> J  「でも。翠星石のことを傷つけることになるなら…したくない。」<br> 翠 「…」<br> J  「翠星石の気持ちを大事にしたいから…ね。」<br> 翠 「…やっぱり、欲求不満の解消が目的だったんじゃないですかぁ。」<br> J  「違う。あれは本当に興味本位だったんだよ。」<br> 翠 「…」<br> J  「その…欲求ってのは、そんなにないよ。」<br> 翠 「どうしてですかぁ?」<br> J  「…今の僕には、翠星石が居てくれるだけで十分だからさ。」<br> 翠 「………」<br> J  「………」<br> 翠 「一つだけ、約束してほしいです…」<br> J  「?」<br> 翠 「あんな本もう買わないって、約束するですぅ。」<br> J  「ああ、わかった。」<br> 翠 「今度そういう興味が沸いたら…その…翠星石に言うですぅ。」<br> J  「え?」<br> 翠 「す、翠星石は…いつでも…いいですからぁ…(///)」<br> J  「…う…うん…わかった。(///)」<br>     まだまだ初々しき二人に幸あらんことを。<br> <br> Fin.</div> <div class="mes"> <hr></div> </div> </div> <br> <p>JUM「ただいま」<br> <br> 翠「おかえりですぅ!食事にするですか?お風呂にするですか?それとも、す、す、す、(///)ボッ」<br> <br> JUM「どうした?翠星石?」ニヤニヤ<br> <br> 翠「う、うるせぇ~です!お前に食わせてやる飯はね~です(///)」<br> <br> J「なんだよいきなり・・・疲れて帰ってきたのに・・・どっかで食って来るよから(^ω^#)」<br> <br> 翠「ご、ごめんですぅ;;翠星石と一緒にご飯食べて欲しいですぅ(///)」<br> <br> J「しょうがないな~^^ところで、さっき何言おうとしたんだ?」ニヤニヤ<br> <br> 翠「な、内緒ですぅ(///)」<br> <br> J「ふ~ん(なに言おうしたか反応みればわかるんだけどねw)」<br> <br></p> <hr> <br> <p> 翠「ジュン迎えにきてやったですよ!早く学校行く準備するです!」<br> <br> J「ん?今日学校休みだぞ?」<br> <br> 翠「え?ほ、本当ですか?(///)」<br> <br> J「嘘ついてどうすんだよwせっかく来たんだし二人でどっかいくか?」<br> <br> 翠「しゃーないですね~!一緒にどっかいってやるですぅ(///)(計画通りですぅ)」</p> <hr> <br> <p>~翠星石が猫だったら~<br> J「ほら、こっちおいで翠星石。」<br> 翠「今お昼寝中ですにゃ。ほっといてほしいですにゃ~。」<br> J「そんな事言わずにさ。こっちおいでよ。」<br> 翠「にゃう~…。そ、そこまで言うなら、しかたねぇから行ってやるですにゃ!べ、別にJUMの膝の上が気持ち良さそうとか、そんな事は思ってないですにゃ(/////)」<br> J「はいはい。(かわいいなぁ~。)」<br> なでなで…<br> 翠「ふにゃあ~…(気持ちいいです…幸せですにゃ…)」</p> <br> <hr> <br> <p> 翠「だめです!チビ人間、そんなことしちゃだめです!」<br> J「ぶひひひひひひwwwwwご開帳ーwwwwwww」<br> <br> 蒼「・・・翠星石・・・(ポッ」<br> 翠「は、恥ずかしいです・・・(ボフッ」<br> <br> な  ん  と  同  人  作  家  だ  っ  た  翠  星  石</p> <hr> <p> J「なぁ翠星石。今日暇だったら映画観に行かないか?」<br> 翠「映画ですか?翠星石は忙しいですけど、JUMはどーしてもって言うなら、行ってあげない事もないですよ?」<br> J「じゃあ、どうしても翠星石と行きたい。お願い!」<br> 翠「しゃ、しゃ~ね~ですねぇ。行ってやるですよ。(JUMと二人で映画なんて、やったです////)で、何の映画観に行くですか?」<br> J「新作の『佐為連』っていう映画。藤原佐為って奴が連続殺人を犯すスプラッタホラーだよ。」<br> 翠「す、すぷらったほらーですか…え~と…す、翠星石は急用を思い出したです。悪いけどJUM一人で…」<br> J「そんな…酷いよ…僕翠星石と映画行くの楽しみにしてたのに…」<br> 翠「わ、わかったですよ!行ってやるですよ!!」<br> J「よし、じゃあすぐに行こう♪」<br> 翠「あうぅ~…(怖いのは…ニガテですよ…)」</p>

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