「桜田家の平和な朝」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

桜田家の平和な朝」(2006/12/14 (木) 18:15:57) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>薔薇水晶は紫色のドレスを着てジュンの前に立った。<br> 薔「おまたせ。さあ……デートしよ。」<br> ジ「何言ってるんだよ!?そんな場合じゃないだろ!」<br> 薔「ほんの『10歩』でいいの。」<br> 薔薇水晶の言葉にジュンは驚く。<br> (こんなことしてる場合じゃないのに……でも、もしここで薔薇水晶の手をとらなかったら……僕は一生後悔する気がする……)<br> そう思うと、ジュンはそっと薔薇水晶の手をとる。<br> (どうしてなんだ……今まで一度も笑ったことなんてなかったくせに……どうして薔薇水晶は今笑っているの!?)<br> 二人は歩みだす。<br> ジ・薔「「いち。」」</p> <br> <p>真「はぁ……はぁ……私はまだ立ってるのだわ!!」<br> 翠「もぉ、もぉ無理ですよ真紅!やめるです!」<br> 真「まだ作戦の途中よ翠星石。とは言ってもただの時間稼ぎなのだけどね。」<br> ラ「まだそんなことを仰っているのですか?もう、貴方たちのお相手には飽きましたよ。消えなさい。」<br> ラプラスの手から不可視の力が放たれ真紅の身体は空を舞う。<br> 真「きゃあぁぁぁぁぁ。」<br> 翠「時間稼ぎってどういう事ですか雪華綺晶!?」<br> 翠星石は近くに居たまだ意識のある雪華綺晶に問いかける。<br> そして、雪華綺晶が答えるより早く、真紅は立ち上がり話し出す。<br> 真「はぁ……そぉ初めから単なる時間稼ぎだったのよ。ジュンだって知らない。<br>   私と水銀燈だけが雪華綺晶から聞いていたの、『時が来ている、だから出来だけ時間を稼いでください。』ってね。<br>   そして、その先には『希望』が待っている。最高でしょ。」<br> 翠「わかったです!わかったですから、でももう十分ですからやめるです!」<br> 真「そうよね、こんなの私のキャラじゃないのだわ。<br>   いつも本ばかり読んでいる私が『希望』だなんて……<br>   でもね、そこで待っている『希望』は……とてつもなく悲しい『希望』なのだわ!<br>   だから私は少しでも、ほんの少しだけでも……それがたとえたった『10歩』でも、<br>   時間を稼がないと情けなくてたまんないのだわ!」<br></p> <br> <p>ジ・薔「「きゅう」」<br> ジュンと薔薇水晶は共に手をとり合って歩く。<br> そして最後の一歩を踏み出す。<br> ジ・薔「「じゅう」」<br> 最後の一歩を刻んだ瞬間、ジュンの周りは眩い光に包まれた。<br> <br> ラ「な、何ですかあの光は!」<br> ラプラスは天に昇る一筋の光を見て驚きの言葉を漏らす。<br> 真「私たちの勝ちよ……ちくしょう……」<br> <br> ジ「…うっ……あぁ……薔薇水晶…………ああああああああああ!<br>   なん…だよ……これ………なんなんだよ!」<br> ジュンは一冊の魔道書を抱きしめながら泣き叫ぶ。<br> ジ「どぉして、どぉして薔薇水晶が……。」<br></p> <br> <p> ジ「ってところで冒険が終わったんだ。この先どうなると思う?」<br> の「あのねぇ……ジュン君……お姉ちゃんにそんな話されてもお姉ちゃん困っちゃうなぁ。<br>   ジュン君あのね、お姉ちゃんいい先生知ってるから、とりあえずその先生にお話してくれるかな。」<br> ジ「てめっ!この洗濯のり!僕をキ○ガイだと思ってるだろ!」<br> の「黙れ!引き篭もり!」<br> ジ「はい。すいません。」<br> なんて会話が交わされ今日も桜田家の平和な朝は過ぎていく。<br> <br> 終</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: