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ローゼン家の人々〈BR〉 〈BR〉 <episode10 後編 〜second volume〜>〈BR〉 〈BR〉 エラいことになってしまった、この僕が許嫁と結婚だと!そして拍車をかけるように三日後に実父が僕に贈り物をしてきた、〈BR〉 ピンポーン〈BR〉 「ハイかしら!」〈BR〉 「こちらは桜田グループ直営の運送会社ですがこちらローゼン邸でよろしかったですね?」〈BR〉 「そうかしら。誰宛てかしら?」〈BR〉 「若様宛てですね」〈BR〉 「カナ姉ちゃん、どうしたの?」〈BR〉 「ジュン宛てに荷物が届いたかしら」〈BR〉 「あっ若様、こちら社長より預かった荷物です。」〈BR〉 「どうもご苦労様、サインここでいいんだっけ?」〈BR〉 「あっはいどうも、それでは若様、ご成こ…」〈BR〉 「しー!」〈BR〉 「あっ失礼、ローゼン家のご令嬢がいらっしゃいましたね。ではお祝いは保留ということで宜しいですね。」〈BR〉 「うん、そうしてくれ、」〈BR〉 「それでは毎度あり!」〈BR〉 「ジュン、ご成こ…って何かしら?」〈BR〉 「おいおいわかるさ…」〈BR〉 「かしら?」〈BR〉 さて実父はど派手に何送って来やがったんだ?菓子折りだったら殴るぞ…まあこの前の件でも殴りたいけどな。さて中身は…真っ白いタキシード、あの親父め!完全に結婚させる気でいるな。とにかくタキシードは隠そう、姉妹に見つかったら厄介だ。〈BR〉 そう思ってとある場所に隠す、ローゼン邸の僕の部屋は特別で色々と隠せるようになっている。但し思春期的なものを隠した場所は二カ所がすでに薔薇姉ちゃんに見つかっている、そういったことを考えながら隠し扉のドアを閉めたと同時に真紅姉ちゃんが入って来た、マズい、見つかったか?イヤ、うつむいてるから見えなかったはずだ。どうやらあの様子だとまた銀姉ちゃんにいじられたのだろう。たくっ銀姉ちゃんもほどほどにしといてよ…アフターケアをするのはいつも僕なんだから…とっ思っていたら真紅姉ちゃんがベッドにこしかけて口を開いた。〈BR〉 「ジュンはやっぱり胸が大きい人のほうが好きなの?」〈BR〉 どうやら今日は貧乳をからかわれたらしい。まあ確かに真紅姉ちゃんの胸の無さには驚く。他の姉妹は最低でCはあるのに真紅姉ちゃんはAしかない。彼女もそれを自覚していていろいろ試してはいるようだ。〈BR〉 「いや、別に胸とかそういうのは気にしないよ。」〈BR〉 「嘘なのだわ。薔薇水晶が言ってたのだわ、ジュンの秘蔵コレクションは巨乳ものばかりだって。」〈BR〉 第三の隠し場所も見つかったか。まぁあそこのは…〈BR〉 「薔薇姉ちゃんが見つけたのはベジータが見つかったらヤバいとかいって俺の部屋に置いていきやがったやつだよ。」〈BR〉 これはホントの話だ〈BR〉 「じゃあ胸だけで決めないって証拠をみせて頂戴。」〈BR〉 いつものパターンだ、真紅姉ちゃんはいつもこういう。普段なら横に座って肩を抱くのだがしおらしい真紅姉ちゃんが愛おしくなってからかうように正面から抱きしめた。確かに胸は姉妹で一番小さいかウェストは姉妹で一番細く、シルエットも優雅である。〈BR〉 「ち…ちょっと、ジュン?」〈BR〉 「ほら、これが僕の気持ちの証拠だよ真紅姉ちゃん。」〈BR〉 「…………」〈BR〉 赤くなる真紅姉ちゃん。あまりにもおかしすぎてついイタズラにキスをしてみる、あれ?これファーストじゃない?〈BR〉 「ちょっ…」〈BR〉 驚く真紅姉ちゃん、しかし真紅姉ちゃん以外にも驚いた声を発した人がいた。…銀姉ちゃんだ。〈BR〉 どうやら追い討ちをかけるつもりで部屋に入ってきたらしいが逆にいい雰囲気の真紅姉ちゃんと僕がキスするのを見ればそうなるだろう。〈BR〉 「真紅…あ…あなたいったい何をして私のジュンを汚したの…」〈BR〉 ん?だれのジュンですって?〈BR〉 「あら、これはジュンからしてくれたわ。」〈BR〉 「本当なの?ジュン!」〈BR〉 「ん、まあ…」〈BR〉 「く…ジュン、私にもしてぇ?」〈BR〉 ヤバい、逃げねば!…しかしこの選択がアホだった。走った弾みによろけて本棚にしがみついたときに上から一段目、右から三番目の本(ヘミングウェイ著:老人と海)と上から三段目、左から二番目(夏目漱石著:こころ)を同時に引き抜いてしまった、本棚裏の隠し扉のスイッチである…しまった!ここにはあれが…っと物音を聞きつけ他の姉妹も入って来て隠し扉の存在をしられてしまう。早速僕の本棚を物色する姉妹〈BR〉 「この本棚からよく本を借りていたけどしらなかったのだわ。」〈BR〉 「あらぁ駄目じゃないジュン、こんな所で隠れてぬかなくてもお姉ちゃんがぬいてあげるのにぃ。」〈BR〉 「ジュン君、悩み事なら相談に乗るよ?」〈BR〉 「ワーイ、ジュンの秘密のお部屋なの!」〈BR〉 「ジュンのプライベートに侵入かしら!」<BR> 「このチビ弟!翠星石に隠し事なんてどういうつもりですぅ!」〈BR〉 「ジュンの…秘蔵コレクションが…まだあるかも…」〈BR〉 「ジュンの心の奥も知ってこそ真の姉として名乗れますわ」〈BR〉 そして隠し扉の中に入っていく。〈BR〉 そこにはおびただしい数の本と設計図などが置かれていた。〈BR〉 「なんだ…ジュンの秘蔵のもの…ないや」〈BR〉 「困った姉との付き合い方、最大の敵は姉、なんだかこんな本ばかりなのだわ。」〈BR〉 「こっちのほうは戦闘機の写真集や資料ばかりかしら」〈BR〉 「こっちは戦闘機の模型がいっぱいなのぉ」〈BR〉 「きっとこの設計図の為ですわ。ジュンはジェット戦闘機を造るおつもりですのね」〈BR〉 「なにか書斎みたいな部屋だね、ジュン君の。」〈BR〉 「あっ、こっちにクローゼットがあるですよ。」〈BR〉 「私たちから盗んだ下着が入ってたりするかもよぉ」〈BR〉 しかし中に入っていたのは白の礼服であった。〈BR〉 「これって結婚式なんかで着るあれだよね?翠星石。」〈BR〉 「そっ蒼星石!じゃあジュンは誰の結婚式に行くですか?」〈BR〉 「いいえお姉様、どうやらジュンが結婚するそうよ。ほら、昨日お父様から頂いていた公的文書の一部ですわ」〈BR〉 「じっじゃあ今朝の運送会社のひとが言おうとしてたのはご成婚かしらぁ!」〈BR〉 「でもいったい誰となの〜?ヒナの知ってる人?」〈BR〉 「私のジュンを奪おうとしてるのは誰なのぉ!」〈BR〉 「どうやらそういった文書はここにはないようね。ジュン、残りの文書はどこ?」〈BR〉 「ジュンでしたら今逃げたのを薔薇すぃーちゃんが追ってますわよ」〈BR〉 to be continue.
ローゼン家の人々<br> <br> <episode10 後編 ~second volume~><br> <br> エラいことになってしまった、この僕が許嫁と結婚だと!そして拍車をかけるように三日後に実父が僕に贈り物をしてきた、<br> ピンポーン<br> 「ハイかしら!」<br> 「こちらは桜田グループ直営の運送会社ですがこちらローゼン邸でよろしかったですね?」<br> 「そうかしら。誰宛てかしら?」<br> 「若様宛てですね」<br> 「カナ姉ちゃん、どうしたの?」<br> 「ジュン宛てに荷物が届いたかしら」<br> 「あっ若様、こちら社長より預かった荷物です。」<br> 「どうもご苦労様、サインここでいいんだっけ?」<br> 「あっはいどうも、それでは若様、ご成こ…」<br> 「しー!」<br> 「あっ失礼、ローゼン家のご令嬢がいらっしゃいましたね。ではお祝いは保留ということで宜しいですね。」<br> 「うん、そうしてくれ、」<br> 「それでは毎度あり!」<br> 「ジュン、ご成こ…って何かしら?」<br> 「おいおいわかるさ…」<br> 「かしら?」<br> さて実父はど派手に何送って来やがったんだ?菓子折りだったら殴るぞ…まあこの前の件でも殴りたいけどな。さて中身は…真っ白いタキシード、あの親父め!完全に結婚させる気でいるな。とにかくタキシードは隠そう、姉妹に見つかったら厄介だ。<br> そう思ってとある場所に隠す、ローゼン邸の僕の部屋は特別で色々と隠せるようになっている。但し思春期的なものを隠した場所は二カ所がすでに薔薇姉ちゃんに見つかっている、そういったことを考えながら隠し扉のドアを閉めたと同時に真紅姉ちゃんが入って来た、マズい、見つかったか?イヤ、うつむいてるから見えなかったはずだ。どうやらあの様子だとまた銀姉ちゃんにいじられたのだろう。たくっ銀姉ちゃんもほどほどにしといてよ…アフターケアをするのはいつも僕なんだから…とっ思っていたら真紅姉ちゃんがベッドにこしかけて口を開いた。<br> 「ジュンはやっぱり胸が大きい人のほうが好きなの?」<br> どうやら今日は貧乳をからかわれたらしい。まあ確かに真紅姉ちゃんの胸の無さには驚く。他の姉妹は最低でCはあるのに真紅姉ちゃんはAしかない。彼女もそれを自覚していていろいろ試してはいるようだ。<br> 「いや、別に胸とかそういうのは気にしないよ。」<br> 「嘘なのだわ。薔薇水晶が言ってたのだわ、ジュンの秘蔵コレクションは巨乳ものばかりだって。」<br> 第三の隠し場所も見つかったか。まぁあそこのは…<br> 「薔薇姉ちゃんが見つけたのはベジータが見つかったらヤバいとかいって俺の部屋に置いていきやがったやつだよ。」<br> これはホントの話だ<br> 「じゃあ胸だけで決めないって証拠をみせて頂戴。」<br> いつものパターンだ、真紅姉ちゃんはいつもこういう。普段なら横に座って肩を抱くのだがしおらしい真紅姉ちゃんが愛おしくなってからかうように正面から抱きしめた。確かに胸は姉妹で一番小さいかウェストは姉妹で一番細く、シルエットも優雅である。<br> 「ち…ちょっと、ジュン?」<br> 「ほら、これが僕の気持ちの証拠だよ真紅姉ちゃん。」<br> 「…………」<br> 赤くなる真紅姉ちゃん。あまりにもおかしすぎてついイタズラにキスをしてみる、あれ?これファーストじゃない?<br> 「ちょっ…」<br> 驚く真紅姉ちゃん、しかし真紅姉ちゃん以外にも驚いた声を発した人がいた。…銀姉ちゃんだ。<br> どうやら追い討ちをかけるつもりで部屋に入ってきたらしいが逆にいい雰囲気の真紅姉ちゃんと僕がキスするのを見ればそうなるだろう。<br> 「真紅…あ…あなたいったい何をして私のジュンを汚したの…」<br> ん?だれのジュンですって?<br> 「あら、これはジュンからしてくれたわ。」<br> 「本当なの?ジュン!」<br> 「ん、まあ…」<br> 「く…ジュン、私にもしてぇ?」<br> ヤバい、逃げねば!…しかしこの選択がアホだった。走った弾みによろけて本棚にしがみついたときに上から一段目、右から三番目の本(ヘミングウェイ著:老人と海)と上から三段目、左から二番目(夏目漱石著:こころ)を同時に引き抜いてしまった、本棚裏の隠し扉のスイッチである…しまった!ここにはあれが…っと物音を聞きつけ他の姉妹も入って来て隠し扉の存在をしられてしまう。早速僕の本棚を物色する姉妹<br> 「この本棚からよく本を借りていたけどしらなかったのだわ。」<br> 「あらぁ駄目じゃないジュン、こんな所で隠れてぬかなくてもお姉ちゃんがぬいてあげるのにぃ。」<br> 「ジュン君、悩み事なら相談に乗るよ?」<br> 「ワーイ、ジュンの秘密のお部屋なの!」<br> 「ジュンのプライベートに侵入かしら!」<br> 「このチビ弟!翠星石に隠し事なんてどういうつもりですぅ!」<br> 「ジュンの…秘蔵コレクションが…まだあるかも…」<br> 「ジュンの心の奥も知ってこそ真の姉として名乗れますわ」<br> そして隠し扉の中に入っていく。<br> そこにはおびただしい数の本と設計図などが置かれていた。<br> 「なんだ…ジュンの秘蔵のもの…ないや」<br> 「困った姉との付き合い方、最大の敵は姉、なんだかこんな本ばかりなのだわ。」<br> 「こっちのほうは戦闘機の写真集や資料ばかりかしら」<br> 「こっちは戦闘機の模型がいっぱいなのぉ」<br> 「きっとこの設計図の為ですわ。ジュンはジェット戦闘機を造るおつもりですのね」<br> 「なにか書斎みたいな部屋だね、ジュン君の。」<br> 「あっ、こっちにクローゼットがあるですよ。」<br> 「私たちから盗んだ下着が入ってたりするかもよぉ」<br> しかし中に入っていたのは白の礼服であった。<br> 「これって結婚式なんかで着るあれだよね?翠星石。」<br> 「そっ蒼星石!じゃあジュンは誰の結婚式に行くですか?」<br> 「いいえお姉様、どうやらジュンが結婚するそうよ。ほら、昨日お父様から頂いていた公的文書の一部ですわ」<br> 「じっじゃあ今朝の運送会社のひとが言おうとしてたのはご成婚かしらぁ!」<br> 「でもいったい誰となの??ヒナの知ってる人?」<br> 「私のジュンを奪おうとしてるのは誰なのぉ!」<br> 「どうやらそういった文書はここにはないようね。ジュン、残りの文書はどこ?」<br> 「ジュンでしたら今逃げたのを薔薇すぃーちゃんが追ってますわよ」<br> to be continue.

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