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<p>ローゼン家の人々<br> <br> <<font color="#000000">episode-01水銀燈~suiginto~</font>><br> <br> <br> 僕は桜田ジュン、19歳で大学二年生。<br> 由緒ある桜田家の跡取りらしいのだがいまいち実感がわかない。<br> そしてここはローゼン邸。桜田家と友好の深いローゼン家が日本に建てた屋敷らしいが詳しいことは知らない。<br> 今は三月某日、日曜日だ。ゆっくりと羽を伸ばしたい。しかしそれを破る黒い天使の声がした<br> 「ジュン~、起きてるぅ?」<br> そういいながらずかずか入ってくる。僕は眠たいのに邪魔されるだなんてやってられないよ。僕は銀姉ちゃんにありったけのいやみを言う。<br> 「今寝てるのを邪魔されたよ。さすがはドミニオンだ…」<br> 「何よぅそれぇ?」<br> 「いや…何でも」<br> 「変なのぉ…」<br> ちなみにドミニオンはガンダムSEEDに登場する黒い戦艦で「主天使」という意味だ。…黒い天使、シャレがきいてるでしょ。<br> さてここで彼女…水銀燈を説明しよう。<br> 20歳でスタイルが恐ろしくいい。とてもイタズラ、と言うよりセクハラばかりするじつに大人気ない人だ。<br> 愛車はメルセデスベンツ。</p> <p>さて本編に戻ろう。</p> <p>「で、今日は何?」<br> 「別にぃ、ただイタズラに来ただけよぅ」<br> そんなんで起こさないでくれよ…心の中でそう思いつつ再び寝ようとする。<br> と姉ちゃんはベッドに入ってくる。ちなみに世界に名高いローゼン家の屋敷のベッドであるのでダブルベッドのサイズである。<br> 「わわ、何?何で入ってくるの姉ちゃん!?」<br> 「だってまだ肌寒いでしょう」<br> いやそんなベッドにさっきまで寝てたのですが?<br> まったく…困ったものだ。<br> そんな姉ちゃんも明日は誕生日、この日のためにプレゼントを用意してある。<br> そして当日、プレゼントの指輪を姉ちゃんに渡す。<br> そのとき姉ちゃんがにやりと笑った気がした。このセリフを聞いた瞬間実際に笑っていたことを悟った。<br> 「あらぁ、ジュン婚約指輪ねぇ」<br> 反射的に姉妹が僕をにらむ。<br> 「いや…そん…」<br> 「恥ずかしがっちゃってぇ」<br> 刺さる目線が貫く目線へと変わった。<br> 「さぁ、私の部屋に行きましょぉ、ほかの姉妹はほっといてぇ」<br> 引きずられる僕、とっさに口パクで(助けて誤解だ…)と言う。<br> ここで翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが気づいてくれる。<br> 「水銀燈、それはただの誕生日プレゼントだろうがですぅ!」<br> 「そうだよジュン君も困ってるよ!」<br> しかし姉ちゃんはこう切り返す。<br> 「あらぁ負け惜しみぃ?」<br> もうお終いだ…さよなら僕の貞操…姉妹の辛そうな目線が…と思ったら姉ちゃんが意外なことを言った。<br> 「まぁ今日はぁこのくらいにしとこうかなぁ。」<br> 「えっ…」<br> 一同は姉ちゃんに目を向ける。<br> 「せっかくの誕生日だしねぇ。あんまりいざこざは嫌だわぁって思ってねぇ。あっでもジュン、婚約指輪はいつでもいいわよぅ」<br> いや、きっとこないとは思うけど、まあ助かってよかった。<br> そう思う今日であった。<br>       fin.<br></p>
<p>ローゼン家の人々<br> <br> <<font color="#000000">episode-01水銀燈~suiginto~</font>><br> <br> <br> 僕は桜田ジュン、15歳で高校1年生。<br> 由緒ある桜田家の跡取りらしいのだがいまいち実感がわかない。<br> そしてここはローゼン邸。桜田家と友好の深いローゼン家が日本に建てた屋敷らしいが詳しいことは知らない。<br> 今は三月某日、日曜日だ。ゆっくりと羽を伸ばしたい。しかしそれを破る黒い天使の声がした<br> 「ジュン~、起きてるぅ?」<br> そういいながらずかずか入ってくる。僕は眠たいのに邪魔されるだなんてやってられないよ。僕は銀姉ちゃんにありったけのいやみを言う。<br> 「今寝てるのを邪魔されたよ。さすがはドミニオンだ…」<br> 「何よぅそれぇ?」<br> 「いや…何でも」<br> 「変なのぉ…」<br> ちなみにドミニオンはガンダムSEEDに登場する黒い戦艦で「主天使」という意味だ。…黒い天使、シャレがきいてるでしょ。<br> さてここで彼女…水銀燈を説明しよう。<br> 17歳でスタイルが恐ろしくいい。とてもイタズラ、と言うよりセクハラばかりするじつに大人気ない人だ。<br> <br> さて本編に戻ろう。<br> 「で、今日は何?」<br> 「別にぃ、ただイタズラに来ただけよぅ」<br> そんなんで起こさないでくれよ…心の中でそう思いつつ再び寝ようとする。<br> と姉ちゃんはベッドに入ってくる。ちなみに世界に名高いローゼン家の屋敷のベッドであるのでダブルベッドのサイズである。<br> 「わわ、何?何で入ってくるの姉ちゃん!?」<br> 「だってまだ肌寒いでしょう」<br> いやそんなベッドにさっきまで寝てたのですが?<br> まったく…困ったものだ。<br> <br> そんな姉ちゃんも明日は誕生日、この日のためにプレゼントを用意してある。<br> そして当日、プレゼントの指輪を姉ちゃんに渡す。<br> そのとき姉ちゃんがにやりと笑った気がした。このセリフを聞いた瞬間実際に笑っていたことを悟った。<br> 「あらぁ、ジュン婚約指輪ねぇ」<br> 反射的に姉妹が僕をにらむ。<br> 「いや…そん…」<br> 「恥ずかしがっちゃってぇ」<br> 刺さる目線が貫く目線へと変わった。<br> 「さぁ、私の部屋に行きましょぉ、ほかの姉妹はほっといてぇ」<br> 引きずられる僕、とっさに口パクで(助けて誤解だ…)と言う。<br> ここで翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが気づいてくれる。<br> 「水銀燈、それはただの誕生日プレゼントだろうがですぅ!」<br> 「そうだよジュン君も困ってるよ!」<br> しかし姉ちゃんはこう切り返す。<br> 「あらぁ負け惜しみぃ?」<br> もうお終いだ…さよなら僕の貞操…姉妹の辛そうな目線が…と思ったら姉ちゃんが意外なことを言った。<br> 「まぁ今日はぁこのくらいにしとこうかなぁ。」<br> 「えっ…」<br> 一同は姉ちゃんに目を向ける。<br> 「せっかくの誕生日だしねぇ。あんまりいざこざは嫌だわぁって思ってねぇ。あっでもジュン、婚約指輪はいつでもいいわよぅ」<br> いや、きっとこないとは思うけど、まあ助かってよかった。<br> そう思う今日であった。<br>       fin.</p>

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