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第3話「やすらぐ場所」<br>
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あれから私はあの孤児院に通っていた・・・<br>
そこにいるだけで救われるような気がしたから・・・<br>
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ガチャ・・・<br>
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ジ「お、またきたんだ」<br>
翠「来ちゃ迷惑ですか?・・・・」<br>
ジ「いや、迷惑じゃないよ。いつも、チビ達とあそんでくれるし・・・」<br>
翠「・・・子供達は?」<br>
ジ「ん、いま昼寝中」<br>
翠「そうですか・・・」<br>
ジ「あ、そういえば聞いてなかったけど。お前の名前ってなんていうんだ?」<br>
翠「・・・あ」<br>
ジ「お前っていうのもへんだしな」<br>
翠「・・・・石」<br>
ジ「?」<br>
翠「・・・翠星石ですぅ」<br>
ジ「そっか、いい名前だな(ニコッ)」<br>
翠「・・・(////)」<br>
ジ「どうした?顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」<br>
翠「な、なんでもねーですぅ!大丈夫ですぅ!」<br>
ジ「まっ、それだけ元気があれば大丈夫か」<br>
翠「ところで、この孤児院はいつからやってるんですか?」<br>
ジ「んー・・・15歳のころからやってるから・・・2年前だな」<br>
翠「へぇ・・・・って、お前17歳なんですか?」<br>
ジ「え?そうだけど」<br>
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翠「・・・私と同い年ですぅ」<br>
ジ「えぇ?!そうだったん?年上かとおもってたなぁ・・・」<br>
翠「なんですって?!私がそんなに老けてみえるんですか?!」<br>
ジ「お、怒るな、わざとじゃないから。落ち着け、ひとまず剣をしまえ・・・」<br>
翠「まったく・・・レディーにそういうこというからですぅ」<br>
ジ「ははっ、そういうときだけ女の子なんだな」<br>
翠「私は女の子ですよ?斬られたいんですか?」<br>
ジ「ごめんなさい・・・」<br>
翠「それでいいんですよ、まったく・・・」<br>
ジ「ぷっ・・・」<br>
翠「なに笑ってるですぅ?(ギロ)」<br>
ジ「いや・・・お前ここにくるようになったから明るくなったなって」<br>
翠「へ?」<br>
ジ「最初にあったときは暗くてなんだか悲しそうな顔してた」<br>
翠「・・・」<br>
ジ「だんまりしてて・・・つらそうな・・・なんていうか・・・<br>
でも、チビ達と遊んだりしてから笑うようになったとおもう」<br>
翠「そうですか?・・・」<br>
ジ「ああ、いまだって幸せそうな顔してるよ」<br>
翠「っ!(////)ソ、ソウイエバお前ハドウヤッテ金カセイデヤガルンデスカ?」<br>
ジ「?、しりたい?」<br>
翠「気になるデスネ」<br>
ジ「じゃあ、ちょっとついてきて」<br>
翠「わかったですぅ」<br>
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そういわれてついていくと<br>
とある部屋の中にジュンがはいっていった<br>
私もすぐにその部屋にはいった<br>
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翠「こ・・・これは・・・」<br>
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そこにはたくさんのいろんな服があった<br>
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ジ「僕の自慢の洋服達さ」<br>
翠「これ全部お前が?・・・」<br>
ジ「ああ、裁縫得意だからな」<br>
翠「へぇ・・・人は見かけによらねぇってやつですね」<br>
ジ「見かけによらないとはどういう意味かね?翠星石君」<br>
翠「別にー・・・あ、このドレス・・・」<br>
ジ「ん?どうした?」<br>
翠「とってもキレイですぅ・・・」<br>
ジ「そのドレスが気に入ったのか?」<br>
翠「べ、べつにそういうわけじゃ・・・・あっ・・・」<br>
ジ「よいしょっと・・・ほら、やるよ」<br>
翠「え?・・・でも・・・」<br>
ジ「いつもチビ達と遊んでくれてる礼だ。それに・・・」<br>
翠「それに?・・・」<br>
ジ「そのドレスはお前が一番似合うと思う・・・(////)」<br>
翠「あ、あ、あたりまえですぅ!わ、私に似合わないドレスなんてないですぅ!(////)」<br>
ジ「はは、その服には名前があるんだ」<br>
翠「名前?・・・ドレスにですか?」<br>
ジ「ああ・・・そのドレスの名前は「翡翠の旋律」っていうんだ」<br>
翠「へぇー・・・ドレスに名前つけるなんてイカれてるですぅ」<br>
ジ「ムッ!悪かったな、そんなこというなら返せ」<br>
翠「しかたねぇから私がもらってやるですぅ♪」<br>
ジ「ふーん、べつに無理しなくてもいいんだぞ?」<br>
翠「♪~」<br>
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そして目を覚ました子供達とあそんだ・・・<br>
こんな日がいつまでも続いてほしいと・・・<br>
私はそうおもった・・・<br>
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翠「それじゃ・・・私はもう帰るですぅ」<br>
「えー?お姉ちゃんもういっちゃうのー?」<br>
「やだやだー!もっとあそうぼうよー」<br>
ジ「こら、お前達・・・お姉ちゃんはいそがしいんだから・・・」<br>
翠「またくるですからいい子で待ってるデスよ?」<br>
「むぅ、わかったから絶対にまたきてよー?」<br>
翠「絶対くるですぅ」<br>
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そういって私は孤児院をあとにした・・・<br>
その帰り道・・・<br>
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ガサッ・・・<br>
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紅「やっぱりそうだったのね・・・」<br>
翠「?!、し、真紅・・・」<br>
紅「あやしいとおもってたら・・・なるほどね」<br>
翠「くっ・・・」<br>
紅「ひとつだけいっておくのだわ、あなたのやってることは<br>
いつかお父様・・・いえ、No.0達にもばれるわよ・・・<br>
そうなったらどうなるかわかるわよね?・・・」<br>
翠「それでも・・・私は・・・」<br>
紅「そう・・・それがあなたの答えなのね・・・<br>
次会うときは敵かもしれないわね・・・」<br>
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そういって真紅はスッと姿を消した・・・<br>
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翠「私の考えはまちがっているのでしょうか?・・・」<br>
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そして私はまた歩き出した・・・<br>
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その夜・・・<br>
私が考えていた・・・<br>
自分のやりたい道・・・<br>
本当の正義・・・<br>
血で汚れたこの手・・・<br>
私のおかした罪は一生許されないかもしれない・・・<br>
それでも・・・私は・・・<br>
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-翌日-<br>
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ロ「・・・今なんといった?No.3」<br>
翠「No.0・・・いえ、お父様・・・私はRose
Knightをやめます・・・」<br>
蒼「翠星石?!なにをいってるんだい?!やめたらどうなるか君はわかって・・・」<br>
ロ「静かにしろ!No.4」<br>
蒼「・・・すいません」<br>
ロ「理由をきかせてくれないか?No.3」<br>
翠「私はもう人を殺したくないのです・・・例えそれが正義のためであろうと・・・」<br>
ロ「・・・そうか・・・いいだろう」<br>
蒼「No.0?!」<br>
翠「それでは・・・」<br>
ロ「次会うときはお前を殺すであろう・・・本当にいいんだな?」<br>
翠「・・・はい」<br>
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翠星石が出した答え・・・<br>
たとえそれが荊の道でも・・・<br>
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次回第4話「闇と光」<br>