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「『つるんつるん』」(2006/03/01 (水) 19:57:36) の最新版変更点
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<p>夢を見た。<br>
誰かが僕に語りかけている夢。<br>
最初はなんだかわからなかった言葉も、どんどんクリアになっていく。<br>
「・・・ン。桜田ジュンよ」<br>
「誰?」<br>
「ワシは神じゃ」<br>
「神さま?神様は忙しいはずだから僕の所になんてこないよ。それに神さまはそんなに緑色じゃないやい」<br>
「まあまあそういうな。この神がすねてばっかのお前に試練を科しにきたのじゃからな・・・」<br>
「いいよ。そんなの・・・。こっちは宿題と雛姉さまの苺大福貰うだけで精一杯なんだから」<br>
「・・・辛い試練だぞ?耐えられるのか?」<br>
「あのー僕は受けるって言ってないし。なんのことやら・・・」<br>
「ワシにきかれてもなあー」<br>
そういい残して神様は僕の夢の中から出て行きました。</p>
<p>姉シリーズ最終章 雛姉編<br>
『つるんつるん』</p>
<p>目が覚めた。<br>
酷い寝起きだ。汗もびっしょりかいている。悪夢でも見たのか?<br>
むくりと起き上がり、枕元の時計と取ると時刻は六時半。目覚ましはまだ鳴っていない。<br>
トッテッテッテッテ。<br>
「おはようなのー!ジュンーはやく起きるのー!」<br>
ドアが開いた瞬間、雛苺がジュンに抱きついてくる。<br>
雛苺の豊満な胸を顔に当てられて、呼吸が困難になる。<br>
「わぷ!雛姉さま。起きますよ起きます。」<br>
「えへへへー。わかったら、さっさと仕度するのー」<br>
雛苺はジュンの眉間を指でツンとつつくと部屋を出て行った。<br>
「雛姉さまの胸。気持ちいいんだけどなあ・・・」</p>
<p>
三時間目が終わり、小腹が空いてくる。あと一時間は我慢できそうもない。<br>
「ちょっと早弁するか・・・」<br>
そう思い、バックの中から弁当を取り出す。<br>
「お、なんだ桜田。巨乳な姉ちゃんの手作りか?羨ましいなオイ」<br>
「ベジータ・・・。人様の姉に向かってそのいい草はないぞ」<br>
ジュンはベジータをたしなめながら、布に包まれていたタッパーを開ける。<br>
「雛姉さま・・・こりゃないよ」<br>
「これは・・・地獄だな」<br>
タッパーの中身は苺大福が数個、入っていた。片寄り現象を起こし、出来た空間が<br>
なんとも言えない雰囲気をかもし出している。<br>
そういえば、昨日の冷蔵庫にはなにもなかったな。と思い出し、今朝、姉が笑顔で苺大福を<br>
詰め込む姿を想像すると少し笑えた。<br>
「まあいいや・・・いただきま・・・!!」<br>
手に持った苺大福が床にポロリと落ちる。<br>
「どうした?」<br>
「は・・・腹が・・・」<br>
「おい!桜田!しっかりしろ!」<br>
ジュンは意識を失い。病院へ運ばれた。</p>
<p>「はははは!ごめんよ雛姉さま!心配かけちゃって」<br>
「ただの盲腸でよかったのー。雛ね、ジュンが死んじゃうかと・・・」<br>
雛苺が言葉を詰まらせる。<br>
「大丈夫だよ。だから泣かないで雛姉さま」<br>
ジュンは雛苺の頭を撫でて慰める。<br>
「本当?」<br>
雛苺がジュンに近づいてくる。彼女の瞳に自分が映るほどに。<br>
「大丈夫だよ・・・だいじょ・・・あが!!」<br>
雛苺のジュンの股間の辺りに『偶然』に手をついた。ジュンは内側から来る激痛に襲われた。<br>
「ど、どうしたのー?」<br>
雛苺はおろおろしながらジュンをみる。すると、ジュンの体に繋がっている。チューブを一本<br>
発見した。<br>
「ひ、雛姉さま・・・それは」<br>
「これが元凶なのー?えい!」<br>
雛苺は力任せにチューブを引き抜く。<br>
「!#&%$☆*ふじこp!!」<br>
ポキリ。<br>
ガラスが割れるような音がした。ジュンは股間を押さえ、悶絶する。<br>
「じゅ、ジュンー!大丈夫なのー!?雛に見せるのー!」<br>
雛苺は悶えるジュンに構うことなくズボンを下ろす。</p>
<p>
「・・・・・・・つるんつるんなのー・・・子象さんがいるのー・・・」<br>
雛苺は下半身丸出しのジュンの前に固まってしまった。<br>
「な、ナース・・・コール・・・」</p>
<p>
悪夢を見るわ、弁当は苺大福だわ、盲腸で入院だわ、姉に剃毛された象さん見られるわ、カテーテル折られるわ。</p>
<p>「辛い試練じゃぞ?耐えられるかな?」</p>
<p>僕が何をしたんだ?</p>
<p>
「フン!お前は巨乳の姉を独り占めしているからだ!この俺にも分けろ!」</p>
<p>不意にベジータが昔言った言葉を思い出した。</p>
<p>とにもかくにも、象さんが痛い。</p>
<p><br>
姉シリーズ最終章 雛姉編<br>
『つるんつるん』 劇終。<br>
<a title="hina" name="hina"></a></p>