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「第43話「覚醒」」(2006/07/16 (日) 21:29:08) の最新版変更点
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<p>その頃、蒼星石と翠星石が離れていると。<br>
ラフレシア型の、ホムンクルスは。<br>
ゆっくり追いかけてきた。<br>
そのまま、暫く追いかけっこをしている。<br>
花が二人を捕らえようと、触手を延ばして翠星石の足に触れた瞬間。<br>
万物の流動が止まった。<br>
既に、雪華綺晶のところは、半怪鳥を倒していたようだ。<br>
ふと辺りを見回すと、其処に2人はいた。<br>
2人とも、白いひらひらの服を着て。<br>
外見だけ2人とも、蒼星石と翠星石に似ていた。</p>
<br>
<p>レ「レンピカだよ、宜しく。」<br>
ス「スイドリームです・・・宜しくです。」<br>
蒼「・・・スタンドと同じ名前?」<br>
翠「面白いやつ等です、何者ですか?」<br>
レ「私達は貴女の精霊です。」<br>
ス「其処で・・・この手の甲にキスをすれば、契約をすることが出来ると・・・」<br>
翠「何ですか?契約って・・・」<br>
レ「ようは、私達の能力を使う事が。」<br>
ス「出来るようになるんです・・・」<br>
レ「では。」<br>
ス「どうぞ・・・」</p>
<br>
<p>そう言うと、手の甲を差し出す。<br>
2人は最初は怪しんだものの、何とか納得すると、手の甲にキスをした。<br>
すると、体の中から力が溢れ。<br>
蒼星石は、大振りの日本刀。<br>
翠星石は、水を纏った中振りの剣を装備していた。</p>
<br>
<p>気が付くと、2人は居なくなっており。<br>
頭の中から声が響く。</p>
<br>
<p>レ「好きな時に呼んでください。」<br>
ス「・・・では。」</p>
<br>
<p>まだ、ラフレシアは止まっていたが。<br>
2人は両方から、まだ動きの鈍いラフレシアを、一刀の元に両断した。<br>
ラフレシアは、翠星石の剣の水に触れると、萎れて消えていった。</p>
<br>
<p>蒼「倒したよ!」<br>
翠「やったです!」</p>
<br>
<p>レ「終わったら武器は仕舞われるので、ではー。」<br>
蒼「さようならそして、有難う!」<br>
翠「有難うです!」</p>
<br>
<p>すると、握られていた武器は、消失していた。<br>
その頃、あの悪魔と戦ってる、ジュンはと言うと・・・</p>
<br>
<p>J「・・・フン!!」</p>
<br>
<p>
両手から、何処から出したのか分からない、細剣を悪魔に投げ。<br>
悪魔の身を、数個の剣が悪魔を刺していた。<br>
悪魔も手の、大槍でジュンを突こうとするが。<br>
かするだけで、槍は一向に当たらない。</p>
<br>
<p>悪「ッッッー!!!」<br>
J「俺たちは、お前等の殲滅機関で。」<br>
J「お前等はまだ、毛の生えた雛。」<br>
J「鷹が雛に、何を恐れる?」<br>
悪「貴ッ様!」</p>
<br>
<p>
そう言うと、悪魔は電光石火の如く間合いを詰め、瞬間に計8回の斬撃を繰り出す。<br>
しかしジュンは、其れをラグナロクを両手剣に変えて。<br>
いとも容易く有ろう事か片手で、全てを弾き返した。<br>
ジュンはそれ以上の、生き物の対応速度を超えたスピードで、悪魔を切り刻まんと。<br>
計14回の斬撃を、悪魔の全身に浴びせた。</p>
<br>
<p>J(やっぱり・・・斬撃が成長している・・・)</p>
<br>
<p>悪魔は全身から、どす黒い血を噴出すと。<br>
凄まじいスピードで、全身の回復をし始める。<br>
しかし、回復させる時間すら与えないように。<br>
ジュンが両手剣を構えて、再び悪魔を切り刻もうと近づく。<br>
しかし、悪魔は不可視のエネルギーを、手のひらに集結し。<br>
其れをジュンに投げつける、ジュンは其れを見切る訳でもなく。<br>
突っ込んで行き、爆発と暴風に身を焼かれた。<br>
しかし、煙が巻き上がり、煙が収まると。<br>
其処にはジュンの姿は無く。<br>
後ろから声がする。</p>
<br>
<p>
J「其れで死んだら、お前等はとっくの昔に勝ってる。」</p>
<br>
<p>ジュンは、ラグナロクを変形させ。<br>
死神の鎌に変えると。<br>
悪魔の命を、刈り取るために。<br>
死神の寿命を、終わらせるために。<br>
悪魔の全身を、なで斬りしようと、弾け飛ぶかの様な勢いで飛んだ。<br>
悪魔は、息も絶え絶えに、少し飛んで離れると。<br>
ジュンがハイスピードで、悪魔の後ろに現れた。</p>
<br>
<p>J「消え失せろ・・・」</p>
<br>
<p>ジュンが手をかざした、すると鎌が悪魔に入り込み。<br>
悪魔の中で何十回か、蠢き回り、引き裂くと。<br>
悪魔は何が起こったのを、理解する前に手、足、腹、頭とバラバラになった。<br>
ギリギリ意識を留めていた、頭がこう告げる。</p>
<br>
<p>
悪「桜田・・・ジュン!!お前は・・・もう・・・直ぐ負ける・・・」<br>
J「・・・」<br>
悪「元・・・同僚からの・・・忠・・・告・・・だ・・・ッッ!」</p>
<br>
<p>すると、悪魔は霧となって消え去った。<br>
如何やら霧と化したようだ、どんな生き物でも、コレはキツイらしい。<br>
・・・あの野郎。</p>
<br>
<p>J「・・・チッ。」</p>
<br>
<p>舌打ちすると、皆の所に集まろうと、歩き始めた。</p>
<br>
<p>J(・・・何故だ?この体は着実に、進化している。)<br>
J(何かがおかしい、体が変化をしている。)<br>
J(此処最近は、何も無かったのに・・・)<br>
J(この短時間で、体が飛躍的向上と。)<br>
J(物理的進化を遂げている。)<br>
J(・・・このままだと、俺は・・・)<br>
J(どうなるんだ?)<br>
J「なぁ?元治爺さんよ・・・」<br>
J「教えてくれないか?俺が如何なるのかを・・・」</p>
<br>
<p>その声の行方は、蜩しか知らない。<br>
ズルリ・・・またジュンの中で、何者よりどす黒い何かが蠢いた―</p>