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「第十五話 ここからが本当の地獄だ」(2006/07/15 (土) 18:47:14) の最新版変更点
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「超機動戦記ローゼンガンダム 第十五話 ここからが本当の地獄だ」</p>
<br>
<p>「槐。準備が終わったのかい?」<br>
スペリオルや他の機体をディアーズに積み込む槐を見て白崎が言う。<br>
「ああ、全て調整が終わった。テストがてら私が行こうと思ってな。白崎、お前はどうする?」<br>
「僕はやめとくよ。まだラプラスが調整不足だからね。」<br>
白崎は積まれていく機体を眺める。バーズが10機ほど。槐のスペリオルガンダム。そして・・・<br>
「梅岡にはドイツの守備をさせておく。ふふ、私が帰っていたらお前の出番はもうないやもしれないな。」<br>
「それはそれでいいけどね。しかし君はつくづく恐ろしい男だよ・・・」<br>
「ふん、おだてても何も出ぬぞ。では、行ってくる・・・」<br>
積荷を終えた槐はディアーズに乗り込みディアーズは発進する。<br>
白崎はそれ見送ると工場に戻り破損したラプラスの調整に戻った。<br>
「さて・・・果たしてどんな結果になるかな・・・はははははは・・・・」</p>
<br>
<p>一方、こちらは中国のメイデンとSAIYA。<br>
「それじゃあJUM。俺達は先にロシア戦線へ向かってくる。お前達もなるべく早く来てくれよ。」<br>
「ああ、この積み込みが終わり次第急ぐよ。それじゃあ、またロシアで・・・」<br>
カカロットがロシアの戦線に向かって発進する。そして、くしくもそのロシアの地で<br>
槐の部隊とSAIYA、メイデンが激突することになる。</p>
<br>
<p><br>
「ラディッツ。戦線はどうなっている?」<br>
ベジータは通信で先に偵察として出したラディッツと会話をしていた。<br>
「酷い有様だ。レジスタンスは壊滅に近い・・・一体なにが・・・・敵部隊発見!!数は戦艦1、MS18か?」<br>
「了解だ、すぐに向かう。ナッパ、出撃の準備をしろ。敵は恐らく手ごわいぞ。」<br>
カカロットが偵察隊の元に急ぐ。一応後続のメイデンにもベジータは情報を流しておく。そのときだった。<br>
「な・・・何だこいつらは・・・!べジータ!こいつらは・・・うわあああああああ!!!!!!」<br>
「!?ラディッツ!?おい、どうした!応答しろ!ラディッツ!?」<br>
急遽、通信がラディッツの断末魔とともに途切れる。それは彼の死を意味していた。<br>
「ラディッツがこんな簡単にやられるだと・・・副官、指揮を任せる!この俺が出る!!行くぞ、ナッパ!」<br>
べジータがMSデッキに向かう。ベジータの機体。金色に塗られたサイヤジンのカスタム機。「スーパーサイヤジン」<br>
「べジータだ。スーパーサイヤジン、出るぞ!!」<br>
偵察隊からの信号が途切れた辺りでべジータが出撃する。他の機体も続々と出てくる。<br>
「べジータ、三時の方向だ。ラディッツの報告と同じ規模の機影がある。」<br>
べジータがナッパの言葉どおりに向かう。しかし・・・それを阻むようにビームの雨が降り注いだ。<br>
「なにぃ!?なめるなぁあああああ!!!」<br>
スーパーサイヤジンが両腕をビームに向ける。スーパーサイヤジンには両手にビームを無効化する<br>
Iフィールドバリアが搭載されている。降り注ぐ雨をバリアが防ぐ。しかし、数機はかわしきれずに撃墜する。<br>
ベジータは砲撃方向を目視し・・・そして唖然とした。いや、するしかなかったのである。<br>
「何だと・・・・アリスとはこれほどなのか・・・・はははっ・・・ここからが本当の地獄だ。」</p>
<br>
<p><br>
「総員、第一戦闘配備!ロシア戦線でSAIYAがアリスと交戦。苦戦中の模様!ただちに援護に入る。」<br>
サクラダに警報が鳴り響く。パイロット達はそれぞれデッキに向かう。薔薇水晶と雪華綺晶も走っていた。<br>
「あっ・・・・・」<br>
薔薇水晶が歩みを止める。<br>
「どうした?薔薇水晶・・・おや。」<br>
雪華綺晶の目の先にはいつもしている眼帯が外れ、金色の左目が露出した薔薇水晶だった。<br>
「眼帯・・・とれっちゃった・・・んー・・・スペアは部屋にしかないのに・・・」<br>
「仕方ないだろう。今日はそのまま出るんだ。すぐに戦闘が始まる。」<br>
「うん・・・しょうがないよね。」<br>
薔薇水晶は渋々デッキに向かい、機体にのり機体を起動させる。<br>
「あら、薔薇水晶。眼帯はしていないのね?」<br>
出撃準備を終えて待機している真紅が言う。<br>
「うん・・・さっき取れちゃったの・・・」<br>
「そう・・でも、貴方そっちの方が素敵よ?とても可愛らしいわ。」<br>
そう言って真紅は紅茶を飲む。<br>
「あ、ありがとう・・・真紅。」<br>
薔薇水晶は少しだけ頬を染めると気持ちを切り替えて出撃する。<br>
「薔薇水晶・・・・行きます・・・」<br>
紫の機体が空中を待って出撃した。</p>
<br>
<p><br>
「べジータ!状況はどうなっているんだ!?」<br>
「JUMか!すまない、こいつら・・・やばい・・・・くそぉ!」<br>
再び降り注ぐビームの雨を両手のバリアで防ぐ。両手のバリアもすでにオーバーヒート気味だ。<br>
「な・・・ちょっと待つですぅ・・・今のビームは・・・」<br>
翠星石の目が開かれる。そして、見た。目の前の灰色に塗られた・・・いや、これは敢えて塗装されて<br>
ないのだろう。その中の唯一トリコロールカラーに塗られた気体が前に出る。<br>
「やぁ、メイデンの諸君・・・・どうだい?この催し物は。」<br>
スペリオルを駆る槐だ。各部に詰まれた銃器がスペリオルの火力を物語っている。<br>
「そ、そんな・・・・何故これが・・・」<br>
あの水銀燈すら動揺を見せる。その中の一機は黒い羽を持っていた。<br>
「信じられないかしら・・・」<br>
金糸雀は見た。巨大な鋏のような対艦刀と巨大な砲身をもつ機体、そして・・・音を奏でる機体を。<br>
「ローゼンガンダムシリーズの・・・贋作だと・・・?」<br>
冷静な雪華綺晶すらも驚愕している。槐の秘密兵器。それは七機のローゼンガンダムだったのだ。<br>
「贋作?その言い方は相応しくないな。私の手によって改良されたのだから・・・リファインと言うといい。」<br>
色こそ灰色だが、それは見間違うはずもない。スイギントウ、カナリア、スイセイセキ、ソウセイセキ、シンク、<br>
ヒナイチゴ、キラキショウだった。<br>
「データは充分。人工知能も君らの戦い方を分析させて作った特別品だ。しかし、私はコレが最強と<br>
信じているが・・・如何せん同じ機体。君らが存在する・・・故にリファイン(Re)ローゼンガンダムシリーズは<br>
灰色なのだよ・・・そして・・・君らを倒せばこの子達は色を得られるのだよ!!さぁ、行け!!」<br>
槐が命令を出す。するとReローゼンガンダムシリーズは一斉に動き出した。</p>
<br>
<p><br>
「成る程・・・確かに私だな・・・」<br>
キラキショウがReキラキショウとサーベルで打ち合う。自分の太刀筋が分かっているのだろう。<br>
「くっ・・・私を狙うところは水銀燈らしいのだわ。」<br>
シンクはReスイギントウと戦闘を始める。逆も叱り、Reシンクはスイギントウへ。<br>
「槐・・・貴方は・・・!!」<br>
薔薇水晶が槐と対峙する。SAIYAはバーズとの戦闘で手一杯のようだ。<br>
「薔薇水晶・・・最後だ。私の元へ戻って来い・・・」<br>
「嫌。私は、貴方の人形じゃない・・・私が貴方を・・・討つ!!」<br>
バラスイショウがサーベルを向ける。槐はニヤリと笑った。<br>
「そうか・・・残念だ。ALICE。出番だぞ・・・お前は私を守ってくれるな?」<br>
スペリオルの目が青く光、青いビームサーベルを手に取る。<br>
「はははははははっ!!さぁ、はじめようか!カナリア。お前の真の力を見せよ!」<br>
カナリアと対峙していたReカナリア。カナリアが攻撃のワルツを奏でているのにReは今まで動きはなかった。<br>
しかし・・・Reカナリアが発した音波兵器は恐ろしい音だった。<br>
「う、うなだれ兵士のマーチ・・・?これを使うなんて・・・・いけないかしら・・・!!」<br>
カナリアが自ら信条に合わないため封印した兵器の一つ。うなだれ兵士のマーチ。<br>
人間の恐怖心を煽り、精神に以上をきたさせる兵器だ。</p>
<br>
<p><br>
「うっ・・・くっ・・・何なのだわ、この音は・・・うっぐう・・・・」<br>
真紅の頭に不快極まりない音が響く。<br>
あついあついあついあついあつい いたいいたいいたいいたいいたいいたい<br>
たすけてたすけてたすけてたすけて しにたくないしにたくないしにたくない<br>
「ぐぅううう!!っあああ・・・・っく・・・はっ!?」<br>
真紅が苦痛に顔を歪める。その音は・・・真紅のトラウマは刺激する。そして、完全に意識を乱した<br>
真紅にReスイギントウが襲い掛かる。背部からミサイルを放つ。人工知能のせいか、フェザーファンネルでは<br>
ないが、似せたホーミングミサイル。そして、それは・・・<br>
「しまっ・・・・った・・・うああああ!!」<br>
シンクの右腕に直撃する。数発のミサイルを受けたシンクの右腕は粉々に砕け散った。<br>
「やめて・・・思い出させないで・・・怖い・・・助けて・・・JUM・・・JUM!!」<br>
真紅の精神が限界に達する。真紅はコクピットで体を震わせていた。もう、敵も見えていない。<br>
Reスイギントウがダインスレイブを掲げる。そして、それをコクピットに向かって振り下ろそうとした時だった。<br>
「いけない!!真紅!!!」<br>
槐の攻撃を掻い潜ったバラスイショウが割ってはいる。ダインスレイブはバラスイショウの右腕を切り落とした。</p>
<br>
<p>
次回予告 槐の秘密兵器はローゼンガンダムシリーズの贋作だった。襲い掛かるリファイン機に苦戦を<br>
強いられる面々。そんな中、Reカナリアの音波兵器で真紅が絶体絶命の危機に陥る。<br>
しかし、それを救ったのはバラスイショウだった。<br>
次回、超機動戦記ローゼンガンダム 薔薇水晶 その想いは、受け継がれていく・・・</p>
<p><br>
<a title="gun15" name="gun15"></a></p>
<p>「超機動戦記ローゼンガンダム 第十五話 ここからが本当の地獄だ」</p>
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<p>「槐。準備が終わったのかい?」<br />
スペリオルや他の機体をディアーズに積み込む槐を見て白崎が言う。<br />
「ああ、全て調整が終わった。テストがてら私が行こうと思ってな。白崎、お前はどうする?」<br />
「僕はやめとくよ。まだラプラスが調整不足だからね。」<br />
白崎は積まれていく機体を眺める。バーズが10機ほど。槐のスペリオルガンダム。そして・・・<br />
「梅岡にはドイツの守備をさせておく。ふふ、私が帰っていたらお前の出番はもうないやもしれないな。」<br />
「それはそれでいいけどね。しかし君はつくづく恐ろしい男だよ・・・」<br />
「ふん、おだてても何も出ぬぞ。では、行ってくる・・・」<br />
積荷を終えた槐はディアーズに乗り込みディアーズは発進する。<br />
白崎はそれ見送ると工場に戻り破損したラプラスの調整に戻った。<br />
「さて・・・果たしてどんな結果になるかな・・・はははははは・・・・」</p>
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<p>一方、こちらは中国のメイデンとSAIYA。<br />
「それじゃあJUM。俺達は先にロシア戦線へ向かってくる。お前達もなるべく早く来てくれよ。」<br />
「ああ、この積み込みが終わり次第急ぐよ。それじゃあ、またロシアで・・・」<br />
カカロットがロシアの戦線に向かって発進する。そして、くしくもそのロシアの地で<br />
槐の部隊とSAIYA、メイデンが激突することになる。</p>
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「ラディッツ。戦線はどうなっている?」<br />
ベジータは通信で先に偵察として出したラディッツと会話をしていた。<br />
「酷い有様だ。レジスタンスは壊滅に近い・・・一体なにが・・・・敵部隊発見!!数は戦艦1、MS18か?」<br />
「了解だ、すぐに向かう。ナッパ、出撃の準備をしろ。敵は恐らく手ごわいぞ。」<br />
カカロットが偵察隊の元に急ぐ。一応後続のメイデンにもベジータは情報を流しておく。そのときだった。<br />
「な・・・何だこいつらは・・・!べジータ!こいつらは・・・うわあああああああ!!!!!!」<br />
「!?ラディッツ!?おい、どうした!応答しろ!ラディッツ!?」<br />
急遽、通信がラディッツの断末魔とともに途切れる。それは彼の死を意味していた。<br />
「ラディッツがこんな簡単にやられるだと・・・副官、指揮を任せる!この俺が出る!!行くぞ、ナッパ!」<br />
べジータがMSデッキに向かう。ベジータの機体。金色に塗られたサイヤジンのカスタム機。「スーパーサイヤジン」<br />
「べジータだ。スーパーサイヤジン、出るぞ!!」<br />
偵察隊からの信号が途切れた辺りでべジータが出撃する。他の機体も続々と出てくる。<br />
「べジータ、三時の方向だ。ラディッツの報告と同じ規模の機影がある。」<br />
べジータがナッパの言葉どおりに向かう。しかし・・・それを阻むようにビームの雨が降り注いだ。<br />
「なにぃ!?なめるなぁあああああ!!!」<br />
スーパーサイヤジンが両腕をビームに向ける。スーパーサイヤジンには両手にビームを無効化する<br />
Iフィールドバリアが搭載されている。降り注ぐ雨をバリアが防ぐ。しかし、数機はかわしきれずに撃墜する。<br />
ベジータは砲撃方向を目視し・・・そして唖然とした。いや、するしかなかったのである。<br />
「何だと・・・・アリスとはこれほどなのか・・・・はははっ・・・ここからが本当の地獄だ。」</p>
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「総員、第一戦闘配備!ロシア戦線でSAIYAがアリスと交戦。苦戦中の模様!ただちに援護に入る。」<br />
サクラダに警報が鳴り響く。パイロット達はそれぞれデッキに向かう。薔薇水晶と雪華綺晶も走っていた。<br />
「あっ・・・・・」<br />
薔薇水晶が歩みを止める。<br />
「どうした?薔薇水晶・・・おや。」<br />
雪華綺晶の目の先にはいつもしている眼帯が外れ、金色の左目が露出した薔薇水晶だった。<br />
「眼帯・・・とれっちゃった・・・んー・・・スペアは部屋にしかないのに・・・」<br />
「仕方ないだろう。今日はそのまま出るんだ。すぐに戦闘が始まる。」<br />
「うん・・・しょうがないよね。」<br />
薔薇水晶は渋々デッキに向かい、機体にのり機体を起動させる。<br />
「あら、薔薇水晶。眼帯はしていないのね?」<br />
出撃準備を終えて待機している真紅が言う。<br />
「うん・・・さっき取れちゃったの・・・」<br />
「そう・・でも、貴方そっちの方が素敵よ?とても可愛らしいわ。」<br />
そう言って真紅は紅茶を飲む。<br />
「あ、ありがとう・・・真紅。」<br />
薔薇水晶は少しだけ頬を染めると気持ちを切り替えて出撃する。<br />
「薔薇水晶・・・・行きます・・・」<br />
紫の機体が空中を待って出撃した。</p>
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「べジータ!状況はどうなっているんだ!?」<br />
「JUMか!すまない、こいつら・・・やばい・・・・くそぉ!」<br />
再び降り注ぐビームの雨を両手のバリアで防ぐ。両手のバリアもすでにオーバーヒート気味だ。<br />
「な・・・ちょっと待つですぅ・・・今のビームは・・・」<br />
翠星石の目が開かれる。そして、見た。目の前の灰色に塗られた・・・いや、これは敢えて塗装されて<br />
ないのだろう。その中の唯一トリコロールカラーに塗られた気体が前に出る。<br />
「やぁ、メイデンの諸君・・・・どうだい?この催し物は。」<br />
スペリオルを駆る槐だ。各部に詰まれた銃器がスペリオルの火力を物語っている。<br />
「そ、そんな・・・・何故これが・・・」<br />
あの水銀燈すら動揺を見せる。その中の一機は黒い羽を持っていた。<br />
「信じられないかしら・・・」<br />
金糸雀は見た。巨大な鋏のような対艦刀と巨大な砲身をもつ機体、そして・・・音を奏でる機体を。<br />
「ローゼンガンダムシリーズの・・・贋作だと・・・?」<br />
冷静な雪華綺晶すらも驚愕している。槐の秘密兵器。それは七機のローゼンガンダムだったのだ。<br />
「贋作?その言い方は相応しくないな。私の手によって改良されたのだから・・・リファインと言うといい。」<br />
色こそ灰色だが、それは見間違うはずもない。スイギントウ、カナリア、スイセイセキ、ソウセイセキ、シンク、<br />
ヒナイチゴ、キラキショウだった。<br />
「データは充分。人工知能も君らの戦い方を分析させて作った特別品だ。しかし、私はコレが最強と<br />
信じているが・・・如何せん同じ機体。君らが存在する・・・故にリファイン(Re)ローゼンガンダムシリーズは<br />
灰色なのだよ・・・そして・・・君らを倒せばこの子達は色を得られるのだよ!!さぁ、行け!!」<br />
槐が命令を出す。するとReローゼンガンダムシリーズは一斉に動き出した。</p>
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「成る程・・・確かに私だな・・・」<br />
キラキショウがReキラキショウとサーベルで打ち合う。自分の太刀筋が分かっているのだろう。<br />
「くっ・・・私を狙うところは水銀燈らしいのだわ。」<br />
シンクはReスイギントウと戦闘を始める。逆も叱り、Reシンクはスイギントウへ。<br />
「槐・・・貴方は・・・!!」<br />
薔薇水晶が槐と対峙する。SAIYAはバーズとの戦闘で手一杯のようだ。<br />
「薔薇水晶・・・最後だ。私の元へ戻って来い・・・」<br />
「嫌。私は、貴方の人形じゃない・・・私が貴方を・・・討つ!!」<br />
バラスイショウがサーベルを向ける。槐はニヤリと笑った。<br />
「そうか・・・残念だ。ALICE。出番だぞ・・・お前は私を守ってくれるな?」<br />
スペリオルの目が青く光、青いビームサーベルを手に取る。<br />
「はははははははっ!!さぁ、はじめようか!カナリア。お前の真の力を見せよ!」<br />
カナリアと対峙していたReカナリア。カナリアが攻撃のワルツを奏でているのにReは今まで動きはなかった。<br />
しかし・・・Reカナリアが発した音波兵器は恐ろしい音だった。<br />
「う、うなだれ兵士のマーチ・・・?これを使うなんて・・・・いけないかしら・・・!!」<br />
カナリアが自ら信条に合わないため封印した兵器の一つ。うなだれ兵士のマーチ。<br />
人間の恐怖心を煽り、精神に以上をきたさせる兵器だ。</p>
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「うっ・・・くっ・・・何なのだわ、この音は・・・うっぐう・・・・」<br />
真紅の頭に不快極まりない音が響く。<br />
あついあついあついあついあつい いたいいたいいたいいたいいたいいたい<br />
たすけてたすけてたすけてたすけて しにたくないしにたくないしにたくない<br />
「ぐぅううう!!っあああ・・・・っく・・・はっ!?」<br />
真紅が苦痛に顔を歪める。その音は・・・真紅のトラウマは刺激する。そして、完全に意識を乱した<br />
真紅にReスイギントウが襲い掛かる。背部からミサイルを放つ。人工知能のせいか、フェザーファンネルでは<br />
ないが、似せたホーミングミサイル。そして、それは・・・<br />
「しまっ・・・・った・・・うああああ!!」<br />
シンクの右腕に直撃する。数発のミサイルを受けたシンクの右腕は粉々に砕け散った。<br />
「やめて・・・思い出させないで・・・怖い・・・助けて・・・JUM・・・JUM!!」<br />
真紅の精神が限界に達する。真紅はコクピットで体を震わせていた。もう、敵も見えていない。<br />
Reスイギントウがダインスレイブを掲げる。そして、それをコクピットに向かって振り下ろそうとした時だった。<br />
「いけない!!真紅!!!」<br />
槐の攻撃を掻い潜ったバラスイショウが割ってはいる。ダインスレイブはバラスイショウの右腕を切り落とした。</p>
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<p>次回予告 槐の秘密兵器はローゼンガンダムシリーズの贋作だった。襲い掛かるリファイン機に苦戦を<br />
強いられる面々。そんな中、Reカナリアの音波兵器で真紅が絶体絶命の危機に陥る。<br />
しかし、それを救ったのはバラスイショウだった。<br />
次回、超機動戦記ローゼンガンダム 薔薇水晶 その想いは、受け継がれていく・・・</p>
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<a id="gun15" name="gun15" title="gun15"></a></p>