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<p>「一つ屋根の下 第一話 JUMと八人の姉」</p>
<p>
僕の名前はJUM。9人姉弟の末っ子だ。いや、養子なんだけどね。え?そんな兄弟がいるのかって?<br>
兄弟ってよりは姉妹かなぁ。上の8人はみんな姉なんだよ?美人かって?ああ、まぁ、弟の僕が言うのも<br>
何だけど美人だと思うよ。いて!いてて!石投げるなって!これでも大変なんだぞ?<br>
はぁ、逆シスプリだろって?何だよそれ。いや、本当に大変なんだって。<br>
信じられないって?ったく、仕方ないなぁ・・・だったら僕の一日を見てみればいいだろう?</p>
<p>
朝日が目に染みる。朝なんだな、と僕は体を起こした時計は朝7時。うん、時間だ。<br>
「JU~M!朝なの~!起きるの~!」<br>
部屋の外から声がしたと思えばドバーンと豪快な音を立ててドアが開けられて人が入ってくる。<br>
入ってきたかと思えば半起きの僕に飛び掛ってくる人影が。<br>
「うわぁ!?起きたよ、起きたってぇ!」<br>
僕は眼前を覆っている物体を触る。人だからだろうか、柔らかい。<br>
「JUM、ちゃんと起きないとめっめっなの~。」<br>
その人影が離れる。目の覚めるような金色の髪。同い年の割にはまだまだ幼さの残る顔。<br>
彼女は雛苺。ヒナ姉ちゃんだ。姉妹の6女で高校1年生。<br>
「全く、いい年なんだからそれは止めろって言ってるのに・・・」<br>
僕はぶつぶつ言いながら部屋をでてリビングにヒナ姉ちゃんと向かう。<br>
「あらぁ、JUMじゃなぁい。おはよう~。」<br>
その途中、背後から艶かしい猫撫で声と柔らかい感触が当たる。<br>
「銀姉ちゃん、いい加減にそれやめない?」<br>
「うふふ、いいじゃなぁい。スキンシップよぉ~。どぉ?大きくなったでしょぉ?」<br>
僕を後ろから抱きしめているのは水銀燈。銀姉ちゃんだ。姉妹の長女で高校3年生。<br>
学園内で男子からの人気が絶大で本人非公式のファンクラブ水銀党なんてのもある。<br>
長い綺麗な銀髪が特徴かな。ちなみに、長女の癖に姉妹や僕をからかうのに一生懸命で大人気ない。<br>
「ヒナもヒナも~。ぎゅー!」<br>
銀姉ちゃんに対抗してかヒナ姉ちゃんが僕の左腕にしがみついてくる。<br>
「あらぁ、雛苺ぉ?ダメよぉ、この技はもっと胸がないと有効じゃないわぁ。」<br>
ああ、技だったんだ?これは。確かに、銀姉ちゃんは胸がでかい。だから石投げるなって!<br>
嫌でも分かっちゃうんだよ。あくまで不可抗力だって。<br>
「全く・・・翠姉ちゃん、蒼姉ちゃん、おはよう~。」<br>
リビングに出ると栗色の長い髪をポニーテールにして調理に勤しんでいる子と、同じ栗色でショートヘアの子<br>
が朝食の用意をしていた。<br>
「JUM、それから水銀燈にチビチビ。おはようですぅ~。さっさと手伝えですぅ。」<br>
この口の悪い方が翠星石。翠姉ちゃん。右目がルビー色で左目がエメラルド色と変わった目をしている。<br>
オッドアイって奴らしい。家事が得意で我が家の家事を全般的に請け負っている。<br>
三女で高校二年。次に紹介する蒼姉ちゃんとは双子の姉だ。<br>
「お早う、みんな。もうすぐ御飯用意できるからね。あ、お弁当はできてるよ。」<br>
双子の姉と違いこの優しそうなのが蒼星石。蒼姉ちゃん。翠姉ちゃんとは目があべこべで右目が<br>
エメラルド、左目がルビーになっている。かなり頼りになる姉ちゃんで学園でも特に同性からの人気が<br>
物凄い。バレンタインなんかは僕の自信が全くなくなるくらいだ。もちろん高校二年。<br>
「くんくん・・・いい匂いかしらー!今日も玉子焼きゲットかしら。」<br>
比較的背の低い子がリビングに来る。彼女は金糸雀。カナ姉ちゃん。こんなでも次女で高校三年。<br>
一応頭が無茶苦茶いいらしいけど、どこか抜けていてテストは完璧なのに、名前を書き忘れてたり<br>
マークシートがことごとく一つずれてたり・・・まぁ、言ってしまえばドジだ。髪の色は緑かな。<br>
「みなさん、おはようですわ。」<br>
「おはよう・・・みんな・・・」<br>
さすがに朝食の時間になるとみんな集まってくるな。今来た一人のうち、白い髪をしたほうが<br>
雪華綺晶。キラ姉ちゃん。右目に何故かいつも眼帯をしている。7女で一応僕と同じ年で高校一年。<br>
体はかなりか細いんだけど(だから石投げるなって)メチャクチャに大食漢。<br>
もう一人の、キラ姉ちゃんに似た容姿で左目に眼帯をしているのが薔薇水晶。薔薇姉ちゃん。<br>
実は薔薇姉ちゃんも容姿らしいけど、僕より少し前に引き取られたらしく、姉って事になってる。つまり8女。<br>
薄紫の髪で、基本的に無口かな。ああ、でもよく完成したガンプラを見せに来るな。<br>
そういえば、ガンプラを作るときは目を酷使するからか、眼帯は外してるな。高校一年。<br>
「あら、今日はみんな早いのね。お早う、JUM。紅茶を淹れなさい。」<br>
そして、最後にリビングに入ってくるなり僕に命令をしたのが真紅。真紅姉ちゃん。<br>
5女で高校一年。長い髪をツインテールっていうのかな?二つに縛ってて、紅茶好き。いや、これは<br>
紅茶ジャンキーのレベルだな。いつも僕に淹れろって命令してくる。真紅姉ちゃんに言わせれば<br>
貴方が一番マシに紅茶を淹れるからよ、とか言ってるけど・・・<br>
こうして僕らの慌しい一日が始まる。食べ終わったら各自で学校かな。さ、こんなんでいいだろ?<br>
え?まだまだムフフイベント見てない?何だよそれ。まだまだ見てみたいって?<br>
仕方ないなぁ・・・僕の受難しかないってのに。<a title=
"yane1" name="yane1"></a></p>
<p>「一つ屋根の下 第一話 JUMと八人の姉」</p>
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僕の名前はJUM。9人姉弟の末っ子だ。いや、養子なんだけどね。え?そんな兄弟がいるのかって?<br>
兄弟ってよりは姉妹かなぁ。上の8人はみんな姉なんだよ?美人かって?ああ、まぁ、弟の僕が言うのも<br>
何だけど美人だと思うよ。いて!いてて!石投げるなって!これでも大変なんだぞ?<br>
はぁ、逆シスプリだろって?何だよそれ。いや、本当に大変なんだって。<br>
信じられないって?ったく、仕方ないなぁ・・・だったら僕の一日を見てみればいいだろう?</p>
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朝日が目に染みる。朝なんだな、と僕は体を起こした時計は朝7時。うん、時間だ。<br>
「JU~M!朝なの~!起きるの~!」<br>
部屋の外から声がしたと思えばドバーンと豪快な音を立ててドアが開けられて人が入ってくる。<br>
入ってきたかと思えば半起きの僕に飛び掛ってくる人影が。<br>
「うわぁ!?起きたよ、起きたってぇ!」<br>
僕は眼前を覆っている物体を触る。人だからだろうか、柔らかい。<br>
「JUM、ちゃんと起きないとめっめっなの~。」<br>
その人影が離れる。目の覚めるような金色の髪。同い年の割にはまだまだ幼さの残る顔。<br>
彼女は雛苺。ヒナ姉ちゃんだ。姉妹の6女で高校1年生。<br>
「全く、いい年なんだからそれは止めろって言ってるのに・・・」<br>
僕はぶつぶつ言いながら部屋をでてリビングにヒナ姉ちゃんと向かう。<br>
「あらぁ、JUMじゃなぁい。おはよう~。」<br>
その途中、背後から艶かしい猫撫で声と柔らかい感触が当たる。<br>
「銀姉ちゃん、いい加減にそれやめない?」<br>
「うふふ、いいじゃなぁい。スキンシップよぉ~。どぉ?大きくなったでしょぉ?」<br>
僕を後ろから抱きしめているのは水銀燈。銀姉ちゃんだ。姉妹の長女で高校3年生。<br>
学園内で男子からの人気が絶大で本人非公式のファンクラブ水銀党なんてのもある。<br>
長い綺麗な銀髪が特徴かな。ちなみに、長女の癖に姉妹や僕をからかうのに一生懸命で大人気ない。<br>
「ヒナもヒナも~。ぎゅー!」<br>
銀姉ちゃんに対抗してかヒナ姉ちゃんが僕の左腕にしがみついてくる。<br>
「あらぁ、雛苺ぉ?ダメよぉ、この技はもっと胸がないと有効じゃないわぁ。」<br>
ああ、技だったんだ?これは。確かに、銀姉ちゃんは胸がでかい。だから石投げるなって!<br>
嫌でも分かっちゃうんだよ。あくまで不可抗力だって。</p>
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「全く・・・翠姉ちゃん、蒼姉ちゃん、おはよう~。」<br>
リビングに出ると栗色の長い髪をポニーテールにして調理に勤しんでいる子と、同じ栗色でショートヘアの子<br>
が朝食の用意をしていた。<br>
「JUM、それから水銀燈にチビチビ。おはようですぅ~。さっさと手伝えですぅ。」<br>
この口の悪い方が翠星石。翠姉ちゃん。右目がルビー色で左目がエメラルド色と変わった目をしている。<br>
オッドアイって奴らしい。家事が得意で我が家の家事を全般的に請け負っている。<br>
三女で高校二年。次に紹介する蒼姉ちゃんとは双子の姉だ。<br>
「お早う、みんな。もうすぐ御飯用意できるからね。あ、お弁当はできてるよ。」<br>
双子の姉と違いこの優しそうなのが蒼星石。蒼姉ちゃん。翠姉ちゃんとは目があべこべで右目が<br>
エメラルド、左目がルビーになっている。かなり頼りになる姉ちゃんで学園でも特に同性からの人気が<br>
物凄い。バレンタインなんかは僕の自信が全くなくなるくらいだ。もちろん高校二年。</p>
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「くんくん・・・いい匂いかしらー!今日も玉子焼きゲットかしら。」<br>
比較的背の低い子がリビングに来る。彼女は金糸雀。カナ姉ちゃん。こんなでも次女で高校三年。<br>
一応頭が無茶苦茶いいらしいけど、どこか抜けていてテストは完璧なのに、名前を書き忘れてたり<br>
マークシートがことごとく一つずれてたり・・・まぁ、言ってしまえばドジだ。髪の色は緑かな。<br>
「みなさん、おはようですわ。」<br>
「おはよう・・・みんな・・・」<br>
さすがに朝食の時間になるとみんな集まってくるな。今来た一人のうち、白い髪をしたほうが<br>
雪華綺晶。キラ姉ちゃん。右目に何故かいつも眼帯をしている。7女で一応僕と同じ年で高校一年。<br>
体はかなりか細いんだけど(だから石投げるなって)メチャクチャに大食漢。<br>
もう一人の、キラ姉ちゃんに似た容姿で左目に眼帯をしているのが薔薇水晶。薔薇姉ちゃん。<br>
実は薔薇姉ちゃんも容姿らしいけど、僕より少し前に引き取られたらしく、姉って事になってる。つまり8女。<br>
薄紫の髪で、基本的に無口かな。ああ、でもよく完成したガンプラを見せに来るな。<br>
そういえば、ガンプラを作るときは目を酷使するからか、眼帯は外してるな。高校一年。</p>
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「あら、今日はみんな早いのね。お早う、JUM。紅茶を淹れなさい。」<br>
そして、最後にリビングに入ってくるなり僕に命令をしたのが真紅。真紅姉ちゃん。<br>
5女で高校一年。長い髪をツインテールっていうのかな?二つに縛ってて、紅茶好き。いや、これは<br>
紅茶ジャンキーのレベルだな。いつも僕に淹れろって命令してくる。真紅姉ちゃんに言わせれば<br>
貴方が一番マシに紅茶を淹れるからよ、とか言ってるけど・・・<br>
こうして僕らの慌しい一日が始まる。食べ終わったら各自で学校かな。さ、こんなんでいいだろ?<br>
え?まだまだムフフイベント見てない?何だよそれ。まだまだ見てみたいって?<br>
仕方ないなぁ・・・僕の受難しかないってのに。<a title=
"yane1" name="yane1"></a></p>