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淡い日々」(2006/07/03 (月) 22:09:33) の最新版変更点

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<p>此処は・・・嗚呼そうか、自分の家だったな・・・<br> 随分牢獄みたいになったな・・・目指してたのは何だっけ?<br> 確か凄い夢だった気がする、何だったんだろう?<br> 今日も起きて、服を作らなきゃ。<br> ベットから起きて、設計図に何かを書く。<br> 今はこの空間を、紙に書く音だけが占領している。<br> ・・・夢って何だっけ?<br> 凄い大志を抱いてたような・・・何だったんだろう?<br> 今日も今日とて、設計図を元に服を作り上げる。<br> ガガガガ・・・糸を縫う機械の音が、やがて支配し始めた。</p> <br> <p>J「ふぅ・・・」</p> <br> <p>パッと作り上げる・・・うん、問題は無い。<br> ふと其処に、アルバムを見つけた。<br> 何時の物だったっけか・・・嗚呼其れは数年前に卒業した、学業の勤しんでいた時の写真か・・・<br> そう考えていると、ふとアルバムをあける。<br> 随分開けていなかったのだろうか、煙が中に舞った。</p> <br> <p>J「ケホケホ・・・」</p> <br> <p>ふと目を移す・・・<br> これは・・・真紅だったっけ?上の名前を覚えていないが、何とか思い出せる。<br> どんな子だったっけ・・・嗚呼そうか、紅茶ジャンキーだったっけ。<br> あの日々は面白かったなぁ・・・少しばかり無茶してみたり。<br> 馬鹿な事をしてみたり、俺が良く紅茶を入れてあげていたな。<br> この子は・・・水銀燈だっけか・・・<br> こいつとは良く悪さしたよな、授業サボったり。<br> 高校のどっかでタバコ分けてもらったり、けど良い奴だったな・・・<br> 今は何処か良いところで、働いていれば良いんだが。<br> これは・・・雛苺か、随分子供子供してたがね。<br> 今は何処で何してるかな・・・けど其れでいて皆に優しかったな。<br> 水銀燈も雛苺と居る時だけは、随分柔らかな顔してたしな。<br> このデコ助は・・・金糸雀か・・・<br> アホの子で、間抜けばっかりしていたけど。<br> 皆の笑わせ役で、其れで居てしっかりしていたな。<br> ちゃんとしていたら、今頃は良い会社にでも入ってるんだろうな・・・<br> こいつは・・・薔薇水晶か。<br> こいつは不思議な奴だったな、いつの間にか皆に馴染んでいて。<br> それで居て不思議と、色々話したな・・・<br> 意外とアホな事もしてたな、シュウマイ大好きで。<br> それでこいつは・・・雪華綺晶か。<br> 皆のお姉さんみたいな奴で、其れでいて凄く気軽に話せて。<br> 少々天然だが、基本的に静かで。<br> 皆に心配かけないように、色々必死にしてたな・・・<br> こいつは・・・翠星石か・・・<br> 随分最初はいがみ合ったりしたな、何故だったんだろうな?<br> こいつが居たお陰で、随分学園生活は楽しかったな。<br> 色々企画してくれたり、まぁ・・・馬鹿だったが・・・<br> この子は・・・蒼星石・・・<br> 最初は随分静かな子だったが、ありゃあ御爺さんに、迷惑をかけない為だったんだよな。<br> 皆の相談に乗ったり、随分やんちゃな一面もあったな。<br> ・・・寝顔が可愛かったな、結構学園でも人気だったっけ。<br> 皆懐かしいな・・・そう言えば俺は・・・<br> 嗚呼そうか俺は、蒼星石に約束したんだっけ。<br> 必ず世界で有名な服の、アーティストになるって。<br> 今俺は何処に居るんだろうか?ろくに外にも出てないな。<br> ・・・そうだ、今度皆に会いに行こうか。<br> 俺は多分駄目な奴に成っちまったが、皆が懐かしくなった。<br> ・・・電話しよう、どいつから掛けようか?<br> ・・・今一番会いたい奴に掛けようか、そうだな・・・蒼星石に掛けよう。<br> 今は誰と結婚したかな?でも・・・取り合えず逢いたいや・・・</p> <br> <p>数日後の話、一つの式が挙げられた。<br> かの有名なイギリスの○○社の、とあるブランドデザイナーが。<br> 日本に久しぶりに帰国し、学生時代の皆と同窓会を開いた所。<br> 昔の彼女に会い、式を挙げたとの事。<br> ○○社の社長は、あいつならこんな事しても可笑しくは無いよ、と笑っていたとの事。<br> 式は学生時代の友人と、華やかに行われ。<br> 式はめでたく終わったとの事、後日談で彼はこう語ります。<br> 闇雲に頑張ったらこうなった、ただ其れだけの事。<br> 続いて、午後の天気予報を・・・<br> プチンと短い音を立てて、テレビの電源が落ちる。<br> 此処はイギリス、ジュンの家だ。</p> <br> <p>J「幸せは願えば叶うか・・・」<br> 蒼「ジュン君、如何したの?」<br> J「いや何でもない。」<br> 蒼「そう?けれど隠し事とかはいやだよ?」<br> J「ああ、分かった。」</p> <br> <p>そう言うと、一つの本をジュンは、物置に仕舞った。<br> その本には、学生時代のアルバムとだけ書いてあった。<br> その本には、後日こう付け加えられる。<br> 「8人の赤ちゃんの、子育て日記」と。</p>

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