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「・・・・・・」<br> 少し大きめの家のベランダに、切なそうな表情で立つ少女が居た。<br> 長く美しい金髪は、黒のリボンで二つに結んでる。<br> 澄み切った藍い瞳は、サファイアの様だ。<br> 胸は無い・・いや、控えめだが中々良いスタイルを持ってる。<br> <br> そしてその少女はベランダに設置されてる手すりを掴んだまま、はぁっと溜息を付く。<br> 彼女の表情は、未だに曇っている。<br> ふと少女は空を見上げる・・・・空は自分の瞳の様な晴天。<br> <br> ・・・・・もう直ぐアリスゲームが始まるとは思えない様な空。<br> <br> 少女は自分の懐から、タオルに包まれた『何か』を取り出す。<br> その何かを包んだタオルをゆっくり外していく。<br> <br> ・・・・・タオルを外すと、そこには黒く光る拳銃があった。<br> その拳銃を、少女は曇り顔で見つめ、また溜息。<br> そして、ゆっくり口を開く。<br> <br> 『・・・国王様は、何故行き成り戦えだなんて・・・・私は戦う事なぞ望んではいないのに』<br> <br> すると少女は、拳銃をタオルに包み直し、懐に仕舞う。<br> <br> また少女・・・真紅は口を開く。そしてポツリと『国王様・・・』と呟く。

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