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「第37話「メグ」」(2006/06/07 (水) 00:36:17) の最新版変更点
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出発から約30分、運転はスネーク助士席にはアーカード。<br>
残りは中の広めの車内で、寝るなり遊ぶなりしていた。<br>
その中で、ジュンと雛苺の大声が響く。</p>
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雛「だ か ら!メグって言う、黒髪の人は見なかったの?」<br>
J「さ、さぁ?誰の事かなぁ?」<br>
雛「うー、ジュンなんか怪しいの!」<br>
J「ははは・・・えっ!ち、ちょっと待て!」<br>
J「え!?だから出てくんな!」<br>
雛「うー!」</p>
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何故か、目を反らして大きく独り言を言うジュンと、さっき会ったメグについて聞く雛苺。<br>
事の発端はこうだ、ジュンが、あ?メグ?今は出てくんなよ?俺が困るから。と言うのを。<br>
雛苺が聞いたところから始まる、最近どうにもジュンは異性運が宜しくない様だ。</p>
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<p>J「だーっ!お前は!」<br>
銀「さっきから五月蝿いわね?何か隠し事でもあるのぉ?」<br>
J「え!?いや・・・何でもな」<br>
薔「酷い・・・抱いたのに隠し事なんて・・・」<br>
J「うっ・・・」<br>
翠「チビ人間!さっさと白状するです!」<br>
真「朕がなってないのね・・・さっさと言いなさい。」<br>
雪(ニヤニヤ)<br>
J(雪華綺晶!裏切ったなぁ!)<br>
金「さっさと白状した方が良いかしら!」<br>
蒼「・・・隠し事は良くないよ?・・・そ、それにか、体の関係も持ったんだから・・・」<br>
J「・・・負けだ・・・終わった・・・わあった!さっさと白状するよ!」</p>
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<p>そう言うと、ジュンは服を着替えにトイレに篭った。<br>
何故か白い服を持って、トイレの中からは、もう嫌だ・・・死にたい・・・と言う悲痛な呻き声が聞こえる。<br>
そして待つ事数分、ジュンは眼鏡を取り白い、女性物の服を薄い服を着ている。<br>
それは男性が着る物としては、余りに滑稽だった。<br>
ジュンは、泣きそうな顔をしていた。<br>
だが、妙に似合っていた。<br>
しかし、今までと辻褄が遭わない、今までのはジュンの発狂だったのだろうか?<br>
雛苺が文句を言おうとした瞬間。</p>
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J「・・・用意は出来た・・・もう本当に死にたい・・・つーか殺せ!殺してくれ!」<br>
真「哀れね・・・」<br>
J「待っててくれ・・・メグ?あー・・・用意が出来た・・・出て来い・・・」</p>
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ジュンが俯くと、見る見るうちにジュンの顔は変形し。<br>
身体は徐々に小柄になって行き、太目の腕は細めの腕に。<br>
ぼさぼさの髪は、艶やかなストレートになり。<br>
段々と華奢な体つきになっていく。<br>
大体数分経っただろうか、皆は唖然としたまま、一人の少年が少女に変わった。<br>
昆虫で言う所の変態を、ジュンがたった今成し遂げた。</p>
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メ「ふぅ、やっぱりこの変身は慣れないわね・・・うっぷ・・・ゲロが出そう。」<br>
雛「・・・メグ?メグなの?」<br>
メ「あら?雛ちゃんじゃない?」<br>
雛「メグはジュンだったの?」<br>
メ「うーん、大雑把に言えばそうなるのかな?めんどくさいから、考えた事無いや。」</p>
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そう言うと、周囲を無視したまま朗らかに微笑んでいた。</p>
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<p>メ「えーっと?皆さん紹介はまだでしたっけ?」<br>
銀「・・・ジュンがメグで?・・・頭痛くなってきた・・・」<br>
メ「紹介しなきゃならないそうね。」<br>
メ「私は姉崎メグ、一応ジュンの人格の一つでぇす。」<br>
真「・・・訳が判らないわ・・・」<br>
メ「そうねぇ・・・判りやすく、言いましょうか。」<br>
メ「私はジュンの人格の一つで、ジュンは人格と共に、体が数パターンに変形するのよ。」<br>
メ「そのパターンは様々で、今此処で言うとこんがらがるから言わないけど、私のほかにも数人居るのよ?」<br>
メ「例えば・・・ジュンの女の子バージョンとか・・・」</p>
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<p>瞬時に皆思っただろう、見てぇ!と。<br>
しかし、今すぐにメグに引っ込んで貰うのも、何なので後で見せてもらう事に。<br>
雛苺はちゃっかり、メグの膝の上に座っていた。</p>
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<p>メ「さて・・・皆楽しそうねぇ?」<br>
真「紹介は良いの?」<br>
メ「名前と顔は今ジュンに教えてもらったから、必要ないわね。」<br>
真「そう・・・」<br>
メ「そうね・・・水銀燈?貴女って、コレできるかしら?」<br>
銀「どれぇ?」</p>
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<p>そう言って、何気ない女子同士の会話が弾んでいく。<br>
メグ自体はある意味、異色な存在であった。<br>
男であり女である、そんな人間早々居ないだろう。</p>
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<p>ア「ハックショイ!」<br>
ス「ん?吸血鬼様も風邪か?」<br>
ア「何処かの馬鹿が、噂でもしてるんだろ。」<br>
ス「何て噂してるんだろうな・・・」<br>
ア「・・・・・・」</p>
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走る事数分、キメラは此方にきずくものの、今のところ追いかけてくる奴は居ない。<br>
大型車なので、ハイウエイで飛ばしているが、相手もそろそろコレを予想して、出てくる奴があるだろう。</p>
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<p>ア「・・・ん?来たか。」<br>
ス「どんなのだ?」<br>
ア「・・・最悪の組み合わせだな。」<br>
ア「恐竜型と機械型だ。」<br>
ス「・・・もう伝わってるな、遅くしよう。」</p>
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<p>メグには外から何か、音が聞こえた。</p>
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<p>メ「・・・何か来た!」<br>
銀「メグぅ?」<br>
メ「真紅!と翠星石!と金糸雀ちゃん来て!」<br>
真「ちょっと?」</p>
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そう言うと、雛苺を床に下ろし、車の屋根の上に天井から上がった。<br>
メグは、遅くなり始めた車の上から、敵を見た。<br>
敵は飛竜型の巨大な竜(約2M)と、機械と肉で出来たゴリラが追いかけて来ていた。<br>
コレだけ見たら、ジュラシックパークと大して変わらないだろう。</p>
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<p>メ「仕様が無いけど、手伝ってもらうわ。」<br>
翠「何で気が付いたんですか?」<br>
メ「音が聞こえたのよ。」<br>
真「確かに此処では、私達が有利ね。」<br>
金「金糸雀も雑魚を、援護射撃するかしら!」<br>
メ「有り難いわね、私も久しぶりに戦うわ。」</p>
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メグはそう言うと、手の指に鉄の指輪をつけると、指輪から鋼鉄糸を伸ばし戦闘体制を固めた。<br>
車が動いてるため、遠くから当たる攻撃が有利なのである。<br>
竜は待っていたかのように、飛びながら真紅たちに体当たりを始めた。<br>
真紅はそれをかわしつつ、スタンドの拡散弾で竜に徐々にダメージを与える。<br>
翠星石はゴリラに木で攻撃しつつ、金糸雀の音波とのコンビネーションで、的確にダメージを与えていく。<br>
メグは何処からか、銃剣を出し竜に数本投げて刺し、鋼鉄の糸を操り竜を削っていく。<br>
しかし、一気に削るのは流石に、力が足りないのか出来そうに無い。</p>
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<p>真「メグ貴女、まるで手品師ね。」<br>
メ「よく言われるね、それは。」</p>
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<p>その途端、車が少し揺れる、何かふんずけたようだ。<br>
だがしかし、真紅はその振動で、バランスを崩しかけた。</p>
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<p>真「あっ!」<br>
メ「真紅!」</p>
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<p>竜は真紅が体制を崩した所に、体当たりをぶつけた。<br>
落ちれば、走っている大型車からの転落だ、体が大幅に削れたりと、命の保障は出来ない。</p>
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<p>真「きゃ!」<br>
メ「真紅!」</p>
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ズササッっと、音を立てて真紅は、車の隅まで飛ばされた。<br>
後1Mで、車から落ちる所だった、思わず皆、安堵のため息をつく。</p>
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<p>真「・・・もう許さないわ!」<br>
メ「・・・ふぅ・・・危なかった・・・」<br>
真「之からが反撃よ。」</p>
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メグは複雑に手を動かすと、竜に向かって複雑に線を向かわせる。<br>
竜は体の羽が大分破け、動きが緩慢になった。<br>
其処に真紅が、手甲榴弾を撃ち込み、竜は爆発を受けると落そうになった。<br>
其処をメグが竜の血管を見抜き、竜の血流に糸を流し込み、糸を竜の体中にめぐらせた。<br>
コレを思いっきり引けば、どうなるのかは目に見えて判る。</p>
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<p>メ「お休みなさい、良い夢を、終わり無き夢を。」</p>
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<p>メグは、謳う様に言うと、両腕を思いっきり広げた。<br>
次の瞬間何かが切れる音がして、竜は全身から血飛沫と肉片を飛ばしながら、バラバラになり果て落ちて行った。<br>
後ろからは、ゴリラが次々と現れ始めていた。</p>
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<p>真「・・・敵には廻したくないものね・・・」<br>
翠「さっさと、手伝うです!」<br>
金「まだまだ、出てくるのかしらー!?」<br>
メ「さて、次々。」<br>
真「メグ貴女、慣れてるわね?」<br>
メ「その話は、この後ね?」</p>
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メグは、ゴリラの体を糸で撥ね、翠星石と金糸雀が引っ掛けて、超音波で破壊し。<br>
真紅が拡散弾で、蹴散らした。<br>
ゴリラはあっと言う間に、無くなり、残りが居なくなった。<br>
ゴリラは予備だったのか?追跡なのか?</p>
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<p>メ「はぁ・・・今は少ない方かな?」<br>
金「まだ来るのかしら!?」<br>
メ「後1時間は粘るしかないわね。」<br>
真「面倒臭いわね・・・」<br>
メ「そうねぇ・・・一応戻りますか。」<br>
翠「それには賛成です。」</p>
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<p>そう言うと、4人は車の中に入って行った。</p>