購入日:07/03/13
読了日:07/04/05
著者があとがきで「地味であっても、滋味のあるお話を」という通り、今回もじんわりとくるお話でした。人の業を描きながらも、夢枕獏のような土臭い濃厚なドロドロは薄いのだけど、注がれる眼差しが優しくて透徹した空気が感じられるところがとても好きです。生と死を切り離すことはできないという真理を物語のなかでキャラを通じて語られているのもポイント高し。
童の吉平の方が色事では保胤より積極的で末おそろしいほどやり手ですね。将来が楽しみです。
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最終更新:2008年04月03日 16:38