幻夢@Wiki
悪魔憑き
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匿名ユーザー
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そもそも俺こと彩辻稜(あやつじ りょう)は魔法使いになるつもりなんてなかったと最初に言っておきたい。
考えても見て欲しいのだが、この科学の時代に悪魔なんて信じるものがいるだろうか?
確かに俺の爺さんの書庫には、『悪魔』について書かれた魔道書が多数存在した。
俺も物心ついたときから、悪魔の話は聞かされていたし、子供心に・・・ほんっとうにガキの頃だけど、その存在を信じた時もある。
でも、実際にその姿を目にするときにはこれっぽっちも信じちゃいなかった。
しかし、奴は・・・ウルエラは俺の前に現れた。
一目でこの世のものじゃないとわかる姿を前にして、俺は奴の誘いを断ることはできなかった。
恐ろしいとかそんな理由で断れなかったわけじゃない。
簡単に言えば、魅了されたのだ。
ウルエラという悪魔に・・・・・・
考えても見て欲しいのだが、この科学の時代に悪魔なんて信じるものがいるだろうか?
確かに俺の爺さんの書庫には、『悪魔』について書かれた魔道書が多数存在した。
俺も物心ついたときから、悪魔の話は聞かされていたし、子供心に・・・ほんっとうにガキの頃だけど、その存在を信じた時もある。
でも、実際にその姿を目にするときにはこれっぽっちも信じちゃいなかった。
しかし、奴は・・・ウルエラは俺の前に現れた。
一目でこの世のものじゃないとわかる姿を前にして、俺は奴の誘いを断ることはできなかった。
恐ろしいとかそんな理由で断れなかったわけじゃない。
簡単に言えば、魅了されたのだ。
ウルエラという悪魔に・・・・・・
話してみてわかったことだが、ウルエラはそんなに悪い奴ではなかった。(悪魔にいいも悪いも無いと思うが)
まあ、悪魔というものは願いを叶えるために現れるというのだから、俺が望んだことと言えばそうなのかもしれないが、最初に言った通り魔法使いになるつもりはなかったんだ・・・出逢うまでは。
実際、目の前に出てきてしまったのだから、今までの考えを改める必要があったし、今では魔法使いになったのならそれはそれで楽しいだろうと納得している。
ただ問題なのはなぜ俺の能力が『腐蝕』なのかということだ。
後で知ったことなのだが、俺を含めて世界で三人しかこの能力を持つものはいないらしい。ちなみに日本では俺一人。
魔法協会に登録された魔法使いしか情報に無いので、もしかしたらもっといるのかもしれないが、あの協会から隠れられる魔法使いなんてそういるものではないだろうし、とりあえず世界に三人しかいない腐蝕の魔法使いということで問題ない。
ついでに言っておくとすれば、俺の協会登録の魔名は『腐蝕の刃』である。
魔名というのはとどのつまり、あだ名とか通り名といったもので、魔法使いに限らず、有名な混血やら魔術師などのそれも総称して魔名と呼んでいる。
一応付け加えておくならば、悪魔憑きでは無いが魔法を扱うものを魔術師。獣や妖(アヤカシ)といった類の血が混じっている家系を混血という。他にも人の身でありながら、なんだかすごい奴らもいるのだがそいつらの俗称はあまりに多いので割愛させてもらう。
ちなみに俺の友人にも狼の混血がいる。
今はまだ魔名を持ってはいないが、近いうちに魔名を受けるほどの人材であるのは間違いない。
彼とはそれこそ物心がついたときから一緒にいたのだが、彼が狼の混血だと知ったのは俺が魔法使いになって少したった後である。
その一年後、中学に入学した時、後に俺のパートナーとなる魔法使いと出逢うことになる。
では少し思い出話に付き合っていただくとしよう。
まあ、悪魔というものは願いを叶えるために現れるというのだから、俺が望んだことと言えばそうなのかもしれないが、最初に言った通り魔法使いになるつもりはなかったんだ・・・出逢うまでは。
実際、目の前に出てきてしまったのだから、今までの考えを改める必要があったし、今では魔法使いになったのならそれはそれで楽しいだろうと納得している。
ただ問題なのはなぜ俺の能力が『腐蝕』なのかということだ。
後で知ったことなのだが、俺を含めて世界で三人しかこの能力を持つものはいないらしい。ちなみに日本では俺一人。
魔法協会に登録された魔法使いしか情報に無いので、もしかしたらもっといるのかもしれないが、あの協会から隠れられる魔法使いなんてそういるものではないだろうし、とりあえず世界に三人しかいない腐蝕の魔法使いということで問題ない。
ついでに言っておくとすれば、俺の協会登録の魔名は『腐蝕の刃』である。
魔名というのはとどのつまり、あだ名とか通り名といったもので、魔法使いに限らず、有名な混血やら魔術師などのそれも総称して魔名と呼んでいる。
一応付け加えておくならば、悪魔憑きでは無いが魔法を扱うものを魔術師。獣や妖(アヤカシ)といった類の血が混じっている家系を混血という。他にも人の身でありながら、なんだかすごい奴らもいるのだがそいつらの俗称はあまりに多いので割愛させてもらう。
ちなみに俺の友人にも狼の混血がいる。
今はまだ魔名を持ってはいないが、近いうちに魔名を受けるほどの人材であるのは間違いない。
彼とはそれこそ物心がついたときから一緒にいたのだが、彼が狼の混血だと知ったのは俺が魔法使いになって少したった後である。
その一年後、中学に入学した時、後に俺のパートナーとなる魔法使いと出逢うことになる。
では少し思い出話に付き合っていただくとしよう。
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