プラレールレイアウトの考え方

基本的なつなげ方は実際にやった方がはやいが、分かりやすいページを2つだけ紹介しておこう。

プラレールレイアウト講座 http://www.takaratomy.co.jp/products/plarail/layout/index.htm

プラレールレイアウトこうざ【第2部】 初級編:単線http://homepage3.nifty.com/pecker/plarail/chair02/index.html

それだけでは少しさびしいので少し蛇足を書いておこう。

レールとポイントの設計思想

基本となるレールは直線レールと曲線レールである。曲線レール8つで構成される円の半径は、直線レール一本分と同じである。また、ターンアウトポイントレールは、直線レールと曲線レールを重ねた形と、8の字ポイントレールは、曲線レールを2つ重ねた形と同じである。そのおかげで、ポイントを含んだレイアウトや、曲線と直線を含んだレイアウトを簡単につなげることが可能となっている。(複線幅と、Y字ポイントはこのルールから逸脱した存在なので、大いに苦労させられる羽目になる。)
一辺が直線レール一本分の格子を書き入れてみると、レイアウトが格子に沿って形づくられていることがわかる。

曲線を2本一組で使う
格子に沿った形、つまり同じ方向に曲がる曲線レール2本を組にしてレイアウトを組んでいる限りつながらなくなることはほとんどない。図はのレイアウトは特に考えなしに組んだものだが、問題なくつながる。

ここで、曲線レールをS字に組んだものを入れると様子が変わる。計算上は√2と2-√2(約1.4と約0.6)ずれた格子に移る。その先は普通はつながらない。

点対称で考える
つながるレイアウトはどのようにできるのか。一つの考え方は、点対称にパーツを入れていくことである。
最初に楕円のレイアウトがある。ここに、直線、曲線S字を適当に入れていっても、つながるレイアウトとなる。

幾何的におなじ長さを利用する
曲線のS字に直線の斜めを2本入れたものを含んだレイアウトである。この曲線、直線、直線、曲線の区間の横の長さは丁度直線2本分である。これを利用して反対側でつなげようとしても直線のみではつながらない。縦の長さが2√2だから直線3本は入らないし、2.75本分でも足りない。ここで、曲線S字を2組あわせて、同じ軸にもどるものを用意すれば、長さがちょうど2√2でレイアウトはきれいにつながる。点対称を利用しなくても、このようにつなげられる例は存在する。

幾何的に近似できる長さを利用する
直線3本を入れた図のようなレイアウトを組んでみる。最後にすこしだけ隙間が開く。ここに1/4レールを入れてみる。この場合は丁度はまる。これは、直線3本だった場合にたまたまはまっただけである。
試しに直線2本でレイアウトを組んで1/4レールで調整しようとしても、最後に隙間があいてしまう。
計算する場合には、1/4レールを調整できる最小単位として、縦横斜め、いろいろ当てはめて隙間を埋める検討をすることとなる。

周回を放棄する
一編成だけを走らせるのなら、なにもレイアウトは周回である必要もない。両側に折り返しを付ければ、列車は往復を繰り返す(むしろこちらの方が路線を両進行方向に見られて楽しいとも言える。)。そうすれば、途中の接続をいろいろ考えることを放棄しても全く問題はない(接続だけを考えれば)。
最終更新:2012年02月11日 22:59